1951-08-17 第11回国会 参議院 本会議 第2号
インドはこの点に関しまして、「引続いて特定国が日本を占領するものと了解される虞れがあるから反対である」と言い、エジプトは、エジプトと英国間の協定に基くスエズ運河地帶駐屯の経験を挙げて、「日本は将来後悔することになるであろう」と指摘して、これに反対をいたしております。
インドはこの点に関しまして、「引続いて特定国が日本を占領するものと了解される虞れがあるから反対である」と言い、エジプトは、エジプトと英国間の協定に基くスエズ運河地帶駐屯の経験を挙げて、「日本は将来後悔することになるであろう」と指摘して、これに反対をいたしております。
(「偉いぞ」と呼ぶ者あり)併し私は西洋の偉人の書いた物を見ても、又ヨーロッパ、アメリカ及び東洋各国を見回つて、各国の人と語り合つたところによつて見ても、欧米人は日本人及び東洋各国人を多妻の国、つまりは妻の多い国なりと言い、スエズ以東には西洋道徳が行われていないという、(「誰が」と呼ぶものあり)西洋人たちは中国でも日本でも、東洋のみに通用する妻を雇つておりました。
私はスエズ運河の邊に二週間ばかり滯在したことがあります。あの邊の人人の生活の樣子を見たり聞いたりしたこともあり、又支那の各地において西洋人の働いておりますところに行つてその生活の樣子を見たり、インド、ジヤバ等においても見て參りましたが、東洋に來ますと、西洋人の考え方は餘程ルーズになつておることを認めざるを得なかつたのであります。