1962-03-14 第40回国会 衆議院 建設委員会 第11号
従いまして、この二重構造の緩和ということが非常に先決問題になって参りまして、特に社会的間接資本、たとえて申し上げますならば、道路であるとかあるいはまた港湾であるとか、こういうような間接資本の増強につきましては、今後とも総力をあげましてこれの進捗に向かって努力をいたしたい、かような基本的な考え方を持っておる次第でございます。
従いまして、この二重構造の緩和ということが非常に先決問題になって参りまして、特に社会的間接資本、たとえて申し上げますならば、道路であるとかあるいはまた港湾であるとか、こういうような間接資本の増強につきましては、今後とも総力をあげましてこれの進捗に向かって努力をいたしたい、かような基本的な考え方を持っておる次第でございます。
国際競争力ということで、ともかく設備投資は非常に盛んに行なわれておりまして、シェアはおのおのが拡大の一途に走っておりますが、二面では、都市交通は、御承知のような格好で限界に来て、車庫がなければ入れないということになるならば、現在車庫を各自が持てるほどに都市で余裕の土地があるかというと、大きな問題がありますし、ここで自動車の国内需要というものは、ある程度チェックをされてくる条件が、社会的間接資本の関係
次に三十七年度予算の内容についてでありますが、近代的福祉国家への接近が意図されていること、経済基盤整備のための公共事業関係、社会間接資本の増加などが考慮されていることは好ましいと存じます。
そして民間投資のこの数年のすさまじさが結果したものは、社会的な間接資本とのアンバランスでございます。このアンバランスは、政府が少々社会資本の充実を口にしても、是正されないのでありまして、公私資本のアンバランスの結果、いわゆる公共料金といわれるものも値上げによってギヤップを埋めようとしておるのであります。
とかく今次の予算を見ましても、池田内閣の表看板である成長促進にとらわれて、社会的間接資本の充実をあせるのあまり、企業資本の充実を軽視する傾向が所在に看取せられるのでありますが、これは自由経済の本質に照らして本末転倒の議論であると言わねばなりません。わが国の企業の実態を見て、その体質が健全であるなどと言い得る者はまずありますまい。