1981-11-26 第95回国会 参議院 建設委員会 第3号
この都市水害については、総合治水の問題がどうしても必要になってくる。神田川も昭和初年度には一時間五十ミリの雨量に対してちゃんと大丈夫だったはずなんですね。それがいまや三十ミリにもたえられないという状況になってしまった。昭和初年度は流出率が大体四〇%ぐらいだったというんですが、いまや八〇%から九〇%になっている。そういうことで大都市での水害という現代的な不幸な事態が出ているわけです。
この都市水害については、総合治水の問題がどうしても必要になってくる。神田川も昭和初年度には一時間五十ミリの雨量に対してちゃんと大丈夫だったはずなんですね。それがいまや三十ミリにもたえられないという状況になってしまった。昭和初年度は流出率が大体四〇%ぐらいだったというんですが、いまや八〇%から九〇%になっている。そういうことで大都市での水害という現代的な不幸な事態が出ているわけです。
この構想としましては、制度創設の理由といいますか——としましては、都市近郊におきます自然遊水機能を有する地域におきまして、いわゆる遊水機能の確保を図ると同時に、その中にピロティー方式の住宅団地とかあるいは公園、そういうものの都市機能上必要な都市施設をあわせて中につくる、そうして一体となって都市水害の防止、軽減を図っていきたいということを目的としておる次第でございます。
まず都市水害の災害を軽減するためには、治水事業を推進するということが、そうしまして治水施設の整備を強力に進めるということが第一義でございます。これは最近の災害におきましても、整備されておるところは災害がなかったというところからいきましても、まず最重要でございます。しかしながら、先生がおっしゃいますように、あわせて適正な土地の利用ということが行われることが必要でございます。
じゃ、次に移りますが、都市周辺部の遊水機能を有する区域において、秩序のある都市開発と都市水害の防止に資するために、昭和五十二年度より新たにモデル事業として着手した多目的遊水地事業についてお尋ねをしたいと思いますけれども、この遊水地内に高層団地や流通団地、公園等をつくり、日常生活に利用できるものにするとの計画等があるわけでございますけれども、そのプランの全容というものを明らかにしていただきたいと思います
○浦井委員 まず最初の問題は都市水害でありますが、この間委員会として調査視察に行きました姫路でも、いまも話が出ましたが、市長から「暗渠災害改良事業 今次災害の実情に鑑み、災害の防止を図るため、公共施設と交差する水路の暗渠改良事業に対し、特別の公共事業ないし、財政援助制度の新設と、施工等の簡略、迅速化について、格別のご配慮を賜わりたい。」
次に、都市水害を引き起こしております中小河川の問題であります。中小河川の問題については、これも全国至るところにあったわけですが、特に兵庫県の場合今度はひどかった。播州地方、これが非常に浸水家屋が多かったということであります。
まず、今回の災害は大河川も中小河川も、それから都市水害もすべてのパターンが出そろった。これは兵庫県に限らず全国的にそうであります。 そこで、大河川についてでありますが、たとえば例を兵庫県の但馬を流れておる円山川にとってみますと、これもかなり被害を生んでおるわけであります。
○浦井委員 播州平野でありますから、都市水害としてかなり被害が大きかったわけでありますが、いままで申し上げた原因のほかに、特に被害をひどく大きくした原因に、国道であるとかあるいは国鉄などと河川、水路の関係が非常にネックになっておる。たとえば例を申し上げてみますと、太子町、ここに国道二号線が通っておる。そして東の方は大津茂川が流れておる。これに太田橋という橋がかかっておる。
その内容も、非常に著名になりました一宮町の山津波あるいは大河川であるところの千種川の決壊、そのほか数知れない中小河川の決壊、溢水、それから都市水害、姫路や赤穂、こういうところの特に内水の浸水、それから家島、急傾斜地の住宅損壊、こういうようなかっこうで、考えられるすべての災害のパターンが兵庫県では発生をしておるわけです。
そして、今度の災害については河川災害が集中的にあらわれていると思うのですが、この原因を考えてみますと、一つは、治山治水計画というのがあっても、それが実際上は災害の復旧、あと始末ということが主になっておって、都市水害の防止を含む必要な手だてが打たれていないということ、また日本じゅうが乱開発で荒らされたり、河川のはんらんから見てみましても、いままでは雨水を吸収していた田や林がつぶされて、吸収力も調整力もない
この現行の基準というのが現実に自治体から見ると問題になっておりますし、対象をさらに広げなければならないということが問題になっているわけですが、役所から見れば一応の基準がすでにきめられていて、これに従ってやるというのが筋になるでしょうけれども、現実の問題として、この小河川の改修によって災害を防いでいくということが現状と実際は合わないのじゃないかというのが私の考えなんですけれども、長官のほうはこうした都市水害