1948-07-31 第2回国会 衆議院 不当財産取引調査特別委員会 第45号
○武藤委員長 そこであなたが次官または大臣でおられたころに、兵器処理の問題ですね、これは御承知の通り、終戰後の日本軍の兵器を一旦連合軍が接收をいたしまして、それを日本政府に返還をしたわけなんでありますが、その返還を受けた兵器の処理について、どういう方針で処理がなされたか、御記憶のあるところをひとつ述べていただきたい。
○武藤委員長 そこであなたが次官または大臣でおられたころに、兵器処理の問題ですね、これは御承知の通り、終戰後の日本軍の兵器を一旦連合軍が接收をいたしまして、それを日本政府に返還をしたわけなんでありますが、その返還を受けた兵器の処理について、どういう方針で処理がなされたか、御記憶のあるところをひとつ述べていただきたい。
○証人(上平正治君) それはこの二十一年の四月当時は丁度私もまだ就任いたしておりませんし、よく分りませんが、大体は先程申上げました通り終戰後の混乱に積極的に乘り出して來た民間人の既成事実を基礎といたしまして、後で私の方が承認をした、こういつた事情がまあ客観的の事情だつたのでありますから、そういうことから考えまして、私は十分な且つ具体的な調査はしなかつたかとも思います。
第一点は、田中委員からも質問があつた通り、終戰後のどさくさで非常に不公平な割当がきわめて多いわけであります。この法案が通過し、新たに出発するにあたつては主務大臣並びに事務当局委員会において根本的に新たなる頭脳で問題を処理していただきたいということが第一点であります。
通信は、御承知の通り、終戰後非常にサービスが落ちたのであります。郵便で申しますというと、配達の回数が少くなつております。そうして遅配でありますとか、誤配が多いのであります。電信で申しますというと、東京と名古屋との間は戰前十五分間でされたものが、昭和二十二年には二時間掛かるのであります。東京青森に至りましては、十九分間でやつたものが、今日では四時間以上掛かるのであります。
不良物資購入の問題でございますが、これはいろいろ言われておりますけれども、御承知の通り、終戰後の我が國の経済の実情が著しく混乱の状態にありましたし、又資材のいわゆる劣惡等によりまして、同時に又技術の低下によりまして、電話、電信等の機器におきましても不十分なものがあつたことは私共も大胆率直に認める。
必要資材の購入に無駄はないかという御意見でありますが、御承知の通り終戰後以来、鉄道所要の材料、部分品、消耗品等の納入の品質が、非常に低下をいたして参つておることは事実でございまして、これがために車輛等の稼行日数が減りましたり、或いは修繕度数が増加いたしておりますことは、誠に遺憾でありますので、段々これが品質の向上に努力をして参つておりますのでございます。
それから開墾についての行過ぎというか、山林開墾というようなものは、むしろとめてしまつて、もつと平地の開墾をやつたらどうかというお話でありますが、御承知の通り終戰後相當大規模に始まりまして、お説の通り中には行過ぎの點のあることは私よく知つております。
日本の労働組合運動が、冒頭に申し上げました通り、終戰後にわかに勃興して、労働組合の階級的基礎が薄弱であるがために、労働組合運動に專念する專從者が、経営者の側からして給料をもらつておるという、その実情に対しては私は同情するものでありまするが、これは決して健全な労働組合運動からみて、よいと思わないのであります。
次の海上保安基地の問題でございますが、御承知の通り終戰後の海上保安の問題が、日本の秩序の維持、あるいは産業の發展に非常に重要な問題になりましたことと、連合軍の方の非常な御理解を得まして、すでに三十八ぱいの船をもらいまして、海上保安の任に當ることになつております。
御承知の通り終戰後俄かに労働運動というものも勃興をいたし、又労働が財産に対して非常に尊貴なる地位を占めるものであるという自覚が急速に持ち上つたという関係上やや今日の裁判所なり檢察廳が、その点について時勢遅れではないかというような御批判を頂くのであります。遺憾ながら若干これを否定するわけに行かない部面もあるように存ずるのであります。