1978-03-30 第84回国会 参議院 予算委員会第一分科会 第2号
そこで、FX論議を特にことしから切ってあなた方とやり合ったのを整理してみると、たとえば、対地攻撃能力は確かにイーグルの方がファントムより大きい、機密のことは言えませんと、これは間淵さんの発言。それから、足はどうかと言うと、行動半径もやっぱり長いと、イーグルの方が。じゃ燃料消費率はどうかと言うと、イーグルの方が少ないと言われる。燃料搭載量はどうか、一〇%多いらしいと。
そこで、FX論議を特にことしから切ってあなた方とやり合ったのを整理してみると、たとえば、対地攻撃能力は確かにイーグルの方がファントムより大きい、機密のことは言えませんと、これは間淵さんの発言。それから、足はどうかと言うと、行動半径もやっぱり長いと、イーグルの方が。じゃ燃料消費率はどうかと言うと、イーグルの方が少ないと言われる。燃料搭載量はどうか、一〇%多いらしいと。
先般来の応酬の中でF15の方が航続距離、燃料搭載量、対地攻撃能力、そのすべてにおいてファントムより強力であるということはお互いに確認できたんだが、それは変わっていないでしょうな。
しかしながら、日本のように要撃専門にこのファントムを使ったというのはきわめて例が少のうございまして、世界各国約四千機のファントムが採用されておりますが、そのほとんどは、要撃任務と同時に同じぐらいのウエートを持って対地攻撃能力というものを評価しているわけでございます。
今度のF15という飛行機は、その性能から判断いたしましても、すでに御承知のように、要撃戦闘、すなわち空中における空対空の戦闘能力がきわめてすぐれているものでございまして、あの性能の飛行機からいたしますと、対地攻撃能力というものは小さいと判断されるわけでございます。
したがいまして、優秀な飛行機でございますから、いまおっしゃいましたような対地攻撃能力というものももちろんあるわけでございますけれども、それよりはやはり対空戦闘用の能力というものが高く評価されているわけでございます。私どもが選定をいたしますに当たりましては、もちろんわが国の防空作戦からいたしまして、この対空戦闘能力というものが中心でございます。
しかも、私がなぜこの問題をしつこく聞くかと申しますと、これは防衛庁長官にとくと申し上げたいのでございますけれども、いまの空幕長平野さんは、部内ではもちろん、航空自衛隊の先輩、OB、それに一部の記者団にもFXは樺太や千島、沿海州などをたたく対地攻撃能力がなくてはならない、それにはF15が最もよいのだという、きわめて不穏当な発言を随所でなさっているということであります。
それからF4Dの方がF4Cに比べまして対地攻撃能力が向上されておる。これは中身は、搭載武器発射用のコンピューターと照準装置が加えられて、また機上レーダーに対地測距能力が加えられ航法装置が更新される、こういうことで総合的に対地攻撃能力が向上しておる、こういうことでございます。それから搭載武器につきましては、種類、数ともに、F4CとF4Dは同じであるということでございます。
しかし仰せのように現在の104から比べれば、対地攻撃能力も相当向上しているということは確かでございましょう。