1948-01-23 第2回国会 衆議院 本会議 第5号
先ほど申しましたように、政府資金を散布して、それによつて復金の債券を処理するというやり方は、戰時的のやり方であつて、ほんとうに復金の債券を処理いたしますについては、蓄積によつて——利潤によつて貯蓄されたものが復金の債権となつてまいらなければならないのでございまするが、この点に対し、大藏大臣の復金債券の処理に関する御方針を承りたいと存じます。
先ほど申しましたように、政府資金を散布して、それによつて復金の債券を処理するというやり方は、戰時的のやり方であつて、ほんとうに復金の債券を処理いたしますについては、蓄積によつて——利潤によつて貯蓄されたものが復金の債権となつてまいらなければならないのでございまするが、この点に対し、大藏大臣の復金債券の処理に関する御方針を承りたいと存じます。
眞面目に貯金をしているためにかえつて損をしているというこの現實の問題におきまして、最近はいづれも厖大な金額を箪笥の中に納めたり、あるいは物にかえるというようなことによつて貯蓄心を害しております。いかなる形においてこの思想を善導せんとするのであるか、具體的な御方針をお示し願いたいと思います。
それによつて貯蓄が推進されておるというようなことは、あまり認められないのではないかと思うのでありまするが、そういう官製のようなものにだけ任せず、もつと民間團體のようなものにも、少し資金を出すというようなことで運動を推進することが、より效果的ではないかと思うのでありまするが、そういう用意がないのでありますか。
実はこの定額郵便貯金に割増金を附けるという制度は、全く新らしい制度でございまして、從來章府の事業におきましては、國民の躰倖心を狙つて貯蓄奬励をするという、こういう思想が政府事業としては、全面的には取入れられていなかつたのであります。
これなんかも郵便局の建前として事務的にはできないという結論にはなると思いますが、それを何か工夫しましてやつて行くことによつて貯蓄が殖えるということであるならば、何としても日本の経済的危機を救うために逓信省も一舊発しなければならないと思うのであります。そういつた方法をいろいろ考え合せますと、この三万円というものはどうも今のところ少な過ぎるのじやないかという氣がするのであります。
奬励をする場合には、できるだけ高額なものを取つて貯蓄の増嵩を図りたいとは思つております。かような次第で、勢いこの庶民大衆の機関といたしましては、最小限度の貯蓄も政府はやらざるを得ないということをやらざるを得ないと存じます。但し今度の貯金法におきましては、最底額を五円といたしまして、五円以上の貯金ということにして、余りに少額のものは取扱わないということにいたしております。
それにつきましてはまず證券について、確實なる證券を公衆に提供し、廣く民衆に提供して、歐洲第一次大戰前後とか、その後にも時々行われましたような不良株を田舎の方面に持たして大きな損をかけるというようなことは、政府が音頭をとつて貯蓄増強をさせます上におきまして、ゆゆしい問題でありますので、まず優良なる證券を提供さすような機構と方法というものを、ひとつ考えなければいかぬ。
どこに餘裕があつて貯蓄を増強するか。こういう矛盾が生ずるのではないかと私は思うのであります。そういう點について一體當局はどういう考えをもつておられるか。この問題は大臣が來られてからお尋ねするわけですが、一應その前哨戰として銀行局長の御見解を聽いておきたい。
そこで、只今お話がありましたが、思い切つた手を使つて貯蓄の増強に邁往して行かなければならんという御所信のようでありますが、これについて何か具體的な案をお持ちでなかろうか。
先ずこの國民の貯蓄を増強いたさなければならないことは申すまでもないことでありまするが、それと關聯いたしまして、通貨の價値を安定すること、その他一般の綜合的ないわゆるインフレ撲滅對策と相俟つて、貯蓄増強を強力に推進しなければ、その實効を擧げ得ないという御見解に對しましては誠に同感であるのであります。
同時に貯蓄組合といたしますれば、普通の農業會の預金と違つて、貯蓄組合という看板によりまして、貯蓄意欲というものが相當普通の預金とは違つた面において動くのでありますから、とにかくあなたのおつしやられるお氣持を、現在の税制の全體と調和させながら實現しよう、かような趣旨でやつておるのであります。
その点から行きますならば、むしろこれに國民貯蓄組合によつて貯蓄の増強ということは、あまり期待できないのではないかというように感じます。もし期待し得るとするならば、本年度の資金計画において、國民貯蓄組合を利用しての貯蓄目標額というものが、あらかじめ計画さるべき道理だろうと思います。
まず第一にお伺いしたいと思いますが、本規定によりますと、都道府縣とか市町村とか、あるいは特別区というようないわゆる行政区割に基いた地域的なものに対して一つの組合を結成して、それによつて貯蓄を増強させるというふうな考え方もあるようでありますけれども、これは必ずしも地域的にこうした行政区割に限る必要がなく、たとえば甲の村と乙の村との中において、一部の希望者があつたような場合においては、こういうようなものも
この赤字の家計を持つ國民に向つて貯蓄の増強を説くということは、誠に的なきに矢を放つにひとしいのであります。(拍手)貯蓄の増加をお説きになるのらば、それは貯蓄余力を持つ者にのみお説きになつて戴きたいと思う。(拍手)(「そうだ」と呼ぶ者あり)その貯蓄余力を持つ者に説かれるに当りましても、この際円の價値の安定ということについて政府の所見をはつきりなさらないと、そういう人たちも貯蓄はいたしません。