1983-05-18 第98回国会 衆議院 大蔵委員会 第20号
そして同時に、酸化防止剤BHAの規制延期を了承したと報道されております。 これを受けて、厚生省では近々この添加物を指定するというふうにも言われておりますが、今回の措置は国民の命、健康、安全というものをないがしろにして、アメリカの圧力に屈したものであるということで、消費者団体、食品の安全に真剣に取り組んできた方々など、大変厳しい批判の声が上がっているところです。
そして同時に、酸化防止剤BHAの規制延期を了承したと報道されております。 これを受けて、厚生省では近々この添加物を指定するというふうにも言われておりますが、今回の措置は国民の命、健康、安全というものをないがしろにして、アメリカの圧力に屈したものであるということで、消費者団体、食品の安全に真剣に取り組んできた方々など、大変厳しい批判の声が上がっているところです。
次に、酸化防止剤BHAについては、昨年動物実験で発がん性が明らかになって、ことし二月一日禁止ということで告示されましたのに、直前の一月三十一日にこれを延期し、去る十五日再延期が決定されました。非常におかしいなと思いますとともに、やはり安全性より経済を優先させるのだという憤りを覚えざるを得ません。
BHA問題につきましては、これはわが国の実験で発がん性物質というような言い方をして正しいものでございますが、しかし現事態においては、古典的な発がん性物質であるというような呼び方をされているわけでございます。と申しますのは、発がん性のメカニズムというものがわかってまいりまして、直接的な刺激を与えるものあるいはそれを育成するもの、こういった形で発がん性物質が二つに分かれてまいっております。
○和田静夫君 BHAにしてもあるいは弗素にしても、公立の医科大学あるいは民間の大学が実験したものについて、なかなか行政上取り上げられないというか、認めようとされない。種々のデータについて、やっぱりどうも何か取り扱いに差異があるような感じがいたしますが、そんなことはありませんでしょうね。
○和田静夫君 BHAにしろ弗素にしろ、やはり私はこういうデータというものにもっと留意をされるべきであろう、そういうふうに思います。まああえて見解を求める必要もないと思うのでありますが、ただ、弗素については、改めて自治体に行政指導をされるというようなお考えはございませんか。
○市川正一君 そこで、具体的に厚生省にまず伺いたいのでありますが、厚生省は去年の八月に油脂等の酸化防止剤として使用しております食品添加物のBHAの発がん性が動物実験で確認されたことから、ことしの二月一日からこれを規制することにしておりました。ところが、規制が施行される前日の一月三十一日、厚生大臣の談話で施行期日の一時延期が発表されました。延期になった経過と理由は何ですか。
ただ、BHAの問題につきましては、発がん性という単純な問題と申しまするよりも、発がん性をめぐるその他の自然科学の進歩、これがきわめて著しくなったというような観点から、酸化防止剤の有用性、これを使わないために起こる公衆衛生上の危険性、こういった点が非常に特殊な問題点としてあるかと考えている次第でございます。
○説明員(藤井正美君) BHAにつきましては、昨年の五月に食品衛生調査会におきまして再評価の動物実験を審議いたしております。
○藤井説明員 現在、わが国におきましては、BHAが使われている主要な食品はございませんが、しかし、諸外国におきましては、自由にBHAが使われております。また、一人当たりの摂取量も、わが国においては、かつて〇・二ミリグラム前後でございます。しかし、諸外国においてはこれが十倍の二ミリグラム前後が一日の摂取量というように計算されております。
○岩佐委員 時間がちょっとなくなって、いろいろはしょらせていただいて申しわけないと思いますが、BHA、酸化防止剤の問題で最後に一言ちょっと伺いたいと思います。
○藤井説明員 来月、このBHAの安全性の問題について国際会議が行われます。これはFAO並びにWHOが主催する会議でございますが、BHAの安全性につきましては、その会議で明らかになるというように考えております。
BHAというものは、昨年食品衛生調査会で御議論があったところでありますし、名古屋市立大学の伊東さんという先生がマウスを中心として研究をされました。その論文をもって話が出てきたわけであります。日本でも、いろいろそういったことを検討いただきましたが、このBHAというのは、日本の国内だけで使われているわけではない。
○土井分科員 ところで、新聞紙上もこれは非常に大きく取り上げられましたが、ブチルヒドロキシアニソール、BHAの禁止措置というのが突如延期されたというこのいきさつについて、るるこれをお尋ねするという時間がございませんが、昨年八月二日の告示で禁止することが公表されて、ことしの二月一日で施行ということになっていたはずであります。
○林国務大臣 いま私の手元にございますのは、一つは二月三日付でBHAのやつがありますし、それからもう一つは二月十九日付で、日本消費者連盟で、来る二月末日までに御回答くださるようお申し入れいたします、こういうのがありますが、そのほかに、いまの二月十日までとかいう話ですと、また別なやつがあるのでありましょうか。
○寺前委員 時間の都合で次に行きますが、さきの輸入の問題と直接関係があるのかないのか知りませんが、最近BHAの使用禁止の延期という問題が出されてまいりました。これは、ことしの一月三十一日に——昨年の八月にすでに発がん性があるとしてBHAの使用については二月一日以降待ったをかけるぞということを厚生省で明らかにされたと思うのです。
○藤井説明員 わが国の食品衛生調査会の毒性部会におきましてBHAを審議したときの結論がございますが、この結論は、直ちに禁止すべしという見解を申し述べておりません。適当な期間を置いて徐々にやめていく、行政指導をもって中止していくようにという見解になっております。
○藤井説明員 わが国で実験が行われましたBHAの発がん性の問題の提起に関しましては、先生御質問のとおり、四カ国の会議において純専門学者における科学的な検討が行われてきたところでございます。また一方におきまして、EC諸国におきましてもがん専門学者が西独に集まり、純粋な科学的検討が行われてきたところでございます。
厚生省にお聞きしますけれども、加工食品の酸化防止剤、BHAというのですか、これが御承知のようにバター、マーガリン、即席ラーメン、魚介の乾燥品あるいは冷凍品、こういうものに使われておりますけれども、この酸化防止剤が、厚生省から委託研究をしておりますところの名古屋市立大学の医学部の伊東教授グループから、発がん性があるというような返事が厚生省に対してあったということですが、この事実についてまずお伺いしたい
一方におきまして、業界がBHAを使わないようにしておりますのは、BHTあるいはビタミンEという代替品があるので、緊急避難というような形で代替品の方にかわっているのではないかと思います。そこで、ビタミンEの方にかわってまいりますと、やはり過剰症の心配が出てまいります。現在の生産量ではそういう心配はございませんが、そういう問題も配慮されねばならないかと思います。
○藤井説明員 現在のBHAの発がん問題については、私どもは純学問的な論争の中にあるのではないかと考えております。しかし、結果といたしまして発がん性が明らかになった場合には、発がん性の強度、またBHAの有用性などいろいろなものを評価して検討しなければならないのじゃないか、そういうふうに考えております。
第一、BHA、この問題が出てきたのも、もともとはBHTの代がわりとしてこの問題が出てきたんじゃないんですか。BHTが問題がありそうだということで、それにかわって出てきたのがBHAじゃありませんか。どうなんですか、所長さん、化学的には。
これは私は新聞紙上を通じてしか余り詳しいことは知りませんけれども、たとえば四月四日のこの新聞、今度はもうBHAさえも発がん性の疑いと言われているんですよ、これ。BHTのかわりに使ったところのBHAでさえも発がん性の疑いがあるというのが名古屋私立大学グループでも出ておる。だから厚生省は、これは使用禁止というところに発展しなきゃならぬかと。