1954-02-04 第19回国会 衆議院 水産委員会 第8号
これは御承知のように国連軍による防衛水域の実施停止後、すなわち李承晩ラインがデビューしてから、韓国艦艇があばれまして、日本漁船の一斉退去措置の結果かような数が出たのであります。 現在海上保安庁は、引続きこれらの特別哨戒を続けておるわけでありますが、現在の警備状況は、北海道方面の宗谷海峡並びに根室海域にそれぞれ常時一隻出しております。
これは御承知のように国連軍による防衛水域の実施停止後、すなわち李承晩ラインがデビューしてから、韓国艦艇があばれまして、日本漁船の一斉退去措置の結果かような数が出たのであります。 現在海上保安庁は、引続きこれらの特別哨戒を続けておるわけでありますが、現在の警備状況は、北海道方面の宗谷海峡並びに根室海域にそれぞれ常時一隻出しております。
ただ併しながらこの日本政府の公式の意見として、この防衛水域線を否認をするという態度には出たことはないように記憶しております。
○成瀬幡治君 李承晩ラインと不可分の関係にあつた例の国連軍の防衛水域ですか、あれに対してはどういう態度でした。あれは認めるといつたような態度じやないのですか、
而して同年九月二十七日、クラー国連軍司令官は、朝鮮戦争遂行の必要上、朝鮮周辺に防衛水域を設定したのでありますが、この水域は李承晩ラインに比べまして遥かに狭い範囲のものであつたであります。本措置に関しましても、当時とかくの論議はありましたが、日本国民としては、その趣旨を諒といたしまして、全面的に協力して、その指示に従つて行動したのでありました。
しかし数はそうたくさんでございませんでありましたが、御承知のようにこの八月の末に防衛水域がとれ、日本の漁業界としてはこれから十二分に活躍ができると思つて喜んだのもつかの間、結局昨年一月に李承晩大統領が宣言したいわゆる李承晩ラインを確保することを韓国側で決意して、九月の七日に、ですから防衛水域がとれてわずかに十数日で、向うが日本の漁船に対して今後李承晩ラインに入つちやいかぬという警告をし、この中に入つて
その後連合軍司令官によつて発せられました防衛水域が設定せられるに及んで、韓国はその防衛水域に便乗いたしまして李承晩ラインの主張を通して参つておつたのでありまするが、去る八月ごろと思いまするが、南北朝鮮が休戦の状態に入りますると同時に、戦時の必要に応じて設定された防衛水域が撤廃せられたのであります。
ある場合には大陸だなの主張を引用しておるようであり、ある場合には防衛水域なりマッカーサー・ラインなりというものに便乗しておるような筋も見えます。
言いかえますれば、占領中に、連合国司令官が防衛水域を設定したことに便乗して、こういうものをやつたのか、あるいはまたアメリカが、先般この太平洋地域におきまして声明いたしました例の大陸だなの声明にならつてこういうことを言い出したのか、あるいはまたその両者でもない、他の理由によつてやつておるのであるかどうか、その点をまず第一にお尋ねいたしたいと思います。
八月二十七日に防衛水域の実施が停止されましたことが声明されまして、日本の水産業の発展のために非常に喜んでおりましたところ、韓國政府におきましては、この措置に対しまして国連軍事当局に抗議をいたしまするとともに、いわゆる李ライン水域の保護のために、実力によつて警備するなどの声明をしばしば行つたのであります。
われら漁民の待望久しく念願いたしておりましたところの、防衛水域、いわゆるクラーク・ラインの廃止の声明によりまして、関係漁民は欣喜雀躍といたしまして、まつたく蘇生の思いをいたし、暗雲低迷せる朝鮮近海の漁場再開に一縷の曙光を見出して、勇躍シーズンの漁場に国民的感激の裡に希望の出漁をいたしましたところ、突然はからずも今回の韓國政府の一方的な声明は、まさに青天の霹靂、漁民は茫然自失まつたくなすところを知らず
その後昨年九月に、いわゆる国連軍の韓國における警察行動に関連をいたしまして、捕虜を置いておる島にいろいろな漁船その他が連絡して来て困るから、ぜひ北鮮その他との連絡を断たなければならぬというような名目で、実際そういう必要があつたかもしれませんが、皆さん御存じのいわゆる防衛水域というものが国連軍によつて宣言された。この防衛水域というものは、いわゆる李承晩ラインよりは内輪のことになつております。
その数等につきましては、只今それぞれの関係当局より御報告のあつた通りでありまするが、越えて同年九月韓国における国連軍の司令官より朝鮮の作戦上の理由からいたしまして防衛水域というものを制定されまして、俗にいわゆるクラーク・ラインと唱えておる線であります。
ことに国連軍の防衛水域としてクラーク・ラインというものがありましたが、これが先般実質上においては撤廃をされまして、日本の津々浦々の漁民たちはこのクラーク声明によつて非常に欣喜雀躍いたしたわけでありますが、悲しいかな、クラーク・ラインのまだ外側に、李承晩ラインというものがあるわけであります。
それで今後の情勢いかんによつては、われわれとしてもこのままではいけないと思つておりますが、非常にデリケートな問題でありますので、今後につきまして、漁船みずからのある程度の自粛も要望したい、われわれの方の保護に当る船艇が不足でありますし、また水産庁それ自体でやつておられます漁業監視船ともむろん協力しておりますが、相当大量の漁船が出漁いたしますので、これらが事前に事故を防止する意味におきまして、防衛水域撤廃後
そこで御指摘の防衛水域の撤廃に関連しまして、残るところはこの不法な李承晩ラインだけの問題になりまして、最近の韓国政府の説明によりましても、李承晩ラインは軍事的のものではなくして、まつたく漁民保護の問題であるということを言つております。
○小高委員 ただいま外務大臣からの答弁でありますが、防衛水域の件に関しては、わが国のさば漁船数百隻が待機しておるので、当然これは戦争目的のために、それに必要なために設けられた防衛水域であるから、休戦した今日においては解消されるべきであると思う。これを私どもは強調しておるのであります。
○岡崎国務大臣 防衛水域の問題につきましては、かねてから非公式にいろいろ意見の交換をいたして参りました。いよいよ休戦ができることになりましたので、こちらから米国大使館を通じまして、国連司令官その他関係方面に申入れを行つております。
第一点として承りたいことは、去る昭和二十七年九月二十七日国連軍によつて設定され、このために日本の漁業に非常な制約と不便を与えられております防衛水域は、朝鮮の休戦に伴い必然的に解消されるものと了承してさし つかえなきやいなやの点でございます。また政府は防衛水域のすみやかな解除方法について、事前にいかなる交渉をいたされておるか。
○並木委員 岡崎外務大臣は、昨日私との私的の会見のとき、捕虜の点について、この防衛水域がなお必要であるということを語つておられましたが、私は、必ずしも捕虜のことは作戦と関係ないと思う。捕虜の処理がきまらなければ解除できないものかどうか。私は絶対的のものではないと思いますが、その点の見解はいかがですか。
私どもの方も、防衛水域の必要はなかろうという見解に基いてこういう申入れをしたのでありまするが、これは国連軍当局の判断しなければならないことでありますので、近く先方から回答が来るものと期待いたしております。
○並木委員 昨日の防衛水域に対する解除の申入れでありますが、あれについて、先方から何か意思表示がございましたか。もう一つは、私はそれは、今度の休戦調印で自動的に解除さるべきものと思うのですけれども、政府の見解を聞いておきたい。
○並木委員 朝鮮における国連の防衛水域について、政府がその撤廃を申し入れたと聞いておるのですが、伊関さんの方は、それはわかつておりますか。
去る昭和二十七年九月二十七日、国連軍によつて制定されまして、このため日本の漁業者が非常に大きな制約と不便を感じつつありまする防衛水域の問題でございますが、これは朝鮮の休戦に伴いまして、必然的に解消されるものであると、かように私どもは考えておるのであります。
○下田政府委員 防衛水域の存在理由は、もつぱら軍事上のものでございまして、御指摘の通り、軍事上の理由をもつて設定された防衛水域であるならば、現実に敵対行為が終止したあかつきにおいては、もはやその根拠を喪失して、存在理由のなくなつたものであるという考えには、私どもまつたく同感でございます。
第一に朝鮮の休戦が成立した際に、当然防衛水域は解消されるはずだということについて、私どもは強く考えておるのでありますが、これがそうであるということであるならば、今待機している漁船は安心して操業できるのであります。
まず第一点として承りたいことは、去る昭和二十七年九月二十七日、国連軍によつて設定され、このため日本の漁業に非常な制約と不便を与えておる防衛水域は、朝鮮の休戦に伴い、必然的に解消されるものと了承してさしつかえなきやいなや。また政府は防衛水域のすみやかなる解除方法について、事前にいかなる措置、いかなる交渉をいたされておるか。
○小滝政府委員 この朝鮮休戦と防衛水域との関係について、一体具体的にはどういう方針をもつて進むかというお尋ねだつたと思つております。
いわゆる防衛水域というものを引かれて、日本の漁民が非常に苦しんでいる。朝鮮の休戦が成立しようとしているときに、日本としましてはこの問題についてどういう打開の努力をしているかということを、ひとつ御答弁願いたいと思うのであります。
そこで防衛水域の話でありますが、これにつきましては、ただいまのところは、日本の標識をつけ、政府から証明書を出した船を送るから、これについては特別の必要がなければ、退去等を命じないようにということを、国連側に申し入れてあるのであります。防衛水域はおそらく休戦会談が成立しますればなくなるか、あるいはあつても警戒の必要が非常に少くなると考えております。
その他防衛水域等の問題等もいろいろあるかと思いますけれども、この問題につきましては、まだそのままでございまして、只今の状況は一時的ではございましようが、極めて平穏を保つている、こういう状況であるように観察いたしております。
それから七十五トン以上百トン程度までの漁船につきましては、現在の以西底びきの漁場が中共に近い水域におきましては、従来から現在に至るまで非常に拿捕が多く出ておる、それから又韓国の周辺水域におきましては、例の李承晩ラインの問題、或いは防衛水域の問題等で、これ又漁場的には相当不安の現況にあるわけであります。
それとも、つまり私が聞きたいのは、日本の政府が李承晩ラインを認めておらない、こういう立場をとつておりますから、国連軍としてもその通りだというように、これをバツク・アツプしているかどうか、あるいは国連軍はやはり防衛水域を持つているから、日本の政府はそういう主張をすることにも限度があるというふうに、逆に李承晩大統領をかばつているかどうか、そういうような点が私どもとしては知りたいのです。いかがでしよう。
○岡崎国務大臣 一部はもうすでに実行されたことでありますが、防衛水域で起つたことでありますから、船とその船員の帰還について国連側のあつせんを求めたわけであります。その方はすでに回答がある前に実現されたわけであります。
○岡本愛祐君 それから例の大邦丸事件に関連してでありますが、朝鮮水域に出漁する漁船、これが国連軍の防衛水域内に出漁するときは作戦上支障なき限り許されるということに聞いておるのでありますが、それがどういう交渉に結末がつきましたか。国連軍がどういう了解を与えておるか、その点をお伺いしたい。
○岡本愛祐君 その点につきまして或る……特に名前は避けておきますが、海上保安本部におきまして聞きますところによりますと、それは国連軍の防衛水域に入つておる場合が多いのだ、拿捕されたり何かするのは。それで日本も悪いのだというふうに我々は聞いたのでありますが、そこらが問題の焦点じやないかと思うのです。
ただ防衛水域といつて、向うにも艦船に限りがあつてそれで守つておるのでありますから、一々日本の漁船が来たときに必要の場合に退去を命ずるために船を方々へ出上ますと、それだけ防衛水域の警備が手薄になりますので、ほかでできるならば入つてもらいたくないという気持は向うは強いということは申上げなければなりません。併し原則はその通りであります。
なおこの事件はいわゆる公海の上に起つたことと思うのでありますが、防衛水域内で起つたことであることも間違いないと思いますか。
それから防衛水域の方は、国連軍の軍事上の必要から設けたものでありまして、その中には、すでに初めの発表にもあります通り、コントロール・ナヴイゲーシヨンをする、一定の了解のもとに一定の水路へ行くものに対しては、これは無害である。その他のものだけが、必要に応じて退去を命ぜられることあるべし、ということになつております。
○安東委員 防衛水域の性質について過日外務大臣の説明せられましたところを伺つておりますと、なお幾分はつきりしないところがあるように思うのであります。この防衛水域については国際法上の問題はしばらくおいて、国連に日本が協力するという見地から、国連軍が設定した目的を容認して、これに日本側が協力するという根本的態度をとつておられるものと私は思うのですが、その点についてはかわりはないでしようか。
○赤路委員 外務省側への質問は一応打切りますが、外務省側の方へ御要望申し上げておきたいことは、この朝鮮水域における、かような漁業者が非常な圧迫を受ける、あるいはまた射殺事件まで起きて来た原因というものは、私たちの考え方で行きますと、防衛水域の設定ということが一番大きな問題の根本だと思つておるのであります。
国連側に対しまして、防衛水域内における韓国側の不法行為について十分取締つてもらいたいというあつせんはいたしております。これに対しまして、まだ回答は参つておりません。それから損害賠償について国連側にあつせんを頼んだか、こういうお尋ねでありまするが、この点につきましては、日韓間の交渉の問題といたしておりまして、国連側に損害賠償等のあつせんは依頼いたしておりません。
○赤路委員 二点御答弁を願つたのですが、第三の防衛水域内において、特に作戦に支障ある場合を除くということは、これは韓国側との交渉でなしに、当然国連軍との交渉になろうかと思いますが、国連軍の方では、先般来新聞に載つておるように、防衛水域内では操業を禁止するというようなことが報ぜられておつたようで、政府もこれに対して困るというので、国連軍側の方へ申入れをしたということを新聞で承知しておりますが、それに対