1984-04-19 第101回国会 参議院 地方行政委員会 第8号
○説明員(於久昭臣君) 本件は、昨年の六月から警視庁が捜査をしていた事案でございまして、そのにせ歯冠鋳造用の金銀パラジウム合金を製造または販売しておりました業者等八人を、これは薬事法違反で、それから正規品を使用したように偽って医療報酬を受けておりました歯科医師一名、それから歯科医院事務員一名、これは詐欺容疑でそれぞれ逮捕し、送致をしております。
○説明員(於久昭臣君) 本件は、昨年の六月から警視庁が捜査をしていた事案でございまして、そのにせ歯冠鋳造用の金銀パラジウム合金を製造または販売しておりました業者等八人を、これは薬事法違反で、それから正規品を使用したように偽って医療報酬を受けておりました歯科医師一名、それから歯科医院事務員一名、これは詐欺容疑でそれぞれ逮捕し、送致をしております。
○説明員(於久昭臣君) にせ歯冠の鋳造用金銀パラジウムを購入していた歯科医院は全国で千四十七医院を把握しておりまして、これを厚生省に通告したところであります。
○政府委員(金澤昭雄君) お尋ねの件につきましては、現在大分県警察におきまして医師など関係者から事情聴取を行いますほか、県内におきます問題の金銀パラジウム合金、ニッケルクロム合金の購入状況の調査などを行っております。なお、この事件の特殊性からいたしまして、現在大分県の保険課におきまして、昨年十二月以来県下の歯科医師を対象にしまして保険診療報酬の実態を調査中でございます。
第二点は、さらにその請求を金銀パラジウムを使用したという形で請求した、これが第二点の大きな不正でありましょう。この件については、厚生省が厳正適確な結論を出されることを私は見守っていきたい。 ただ、その際、ここで問題になったニッケルクロム合金が昨年末の中医協において審議をされ保険に導入されたという経緯がある。
大分県の歯科医師の振替請求といいますか、不正請求といいますか、内容的には、ニッケルクロム合金を治療に用いながら、金銀パラジウムを用いたとして不正請求が行われたというのが税務調査でおわかりになったということになりますね、これは。
○和田静夫君 ニッケルクロム合金が金銀パラジウムに比べて著しく安い、加工がしやすくなった、にもかかわらず、保険対象にすることが放置をされてきたわけですね。今回の事件の発生というのはここにあるわけでしょうけれども、いわば技術的なそういう一因、そういうこの技術改良に対する行政の立ちおくれというのは、これは厚生大臣、問題としてありませんか。
○政府委員(吉村仁君) 個々の歯医者さんがどういうことをされたかということについてはつかんでおりませんが、先ほど先生御指摘のようなニッケルクロムを使いながら金銀パラジウム合金の値段で請求をした、それが修正申告のもとになっておる、この事実は知っております。
前歯部の鋳造歯冠修復及び歯冠継続歯において、保険給付外の貴金属を使用した場合には、使用した貴金属と保険給付である金銀パラジウム合金の差額を患者が負担する材料差額方式が取り入れられておりますが、今後もこの方式の拡大を実施していかれるのかどうか。 今後も材料差額方式の拡大を実施していくのであれば、技術料の適正化が前提になると思いますが、どうでしょうか。
そこで、三月一日に新しい金銀パラジウム価格等に関する歯科材料価格基準が一部改正になりました。それは、金、銀の地金価格が変わったからであると承知をいたしておりますが、最近のこととして、いつごろから変わり始めたとお考えですか。
○永末委員 材料基準をつくられる場合に、金銀パラジウムなり銀アマルガムなりというものが歯科治療上相当部分を占めていることは御承知のとおりでございます。したがって、その価格基準を設定される場合に、その当時金価格は上下まことに動きが激しかったり、銀価格はそうであったり、パラジウム価格はそうであったりしておったのではないと思うのですが、その辺の思い出はございませんか。
○石野政府委員 金の場合と銀の場合、金銀パラジウムの場合違いますけれども、金銀パラジウム合金の場合でございますと、五十四年の十一月の改正の際には、五十四年の六月から九月までの東京におきまする大卸の価格の平均値、それから今回改正を行いました際の原材料価格につきましては、五十四年の十二月から五十五年の二月初旬までの東京におきまする大卸の価格の平均値を採用いたしたわけでございます。
それから、歯科材料の場合でいいますと、表の一番上でいきますと、歯科非鋳造用金銀パラジウム合金、金が一二%以上、これがグラム当たり千三百五十九円四十銭になったわけですが、私たちが調査をしてみますと、大体千四百円から千五百円になっておる。それから、銀そのものである歯科鋳造用銀合金第一種がグラム当たり二百六十円十銭であるのに、この実勢価格が三百四十円から場所によっては四百四十二円になっておる。