1950-12-08 第9回国会 参議院 通商産業委員会 第11号
設備、運転資金というのは無論いいには違いないですが、その他思惑といつてはなんですけれども、いろいろ材料を買うとか、赤字を補填するというものとの見分けはどうして付けて行くか。 それから又この間関西に起つた台風の損害というものは非常に大きいので、年額百四十四億程度ではもう問題にならんのでありますがこのうちの損害の一部分でも、今請願もあつたような次第で、非常に資金の要望が多いのであります。
設備、運転資金というのは無論いいには違いないですが、その他思惑といつてはなんですけれども、いろいろ材料を買うとか、赤字を補填するというものとの見分けはどうして付けて行くか。 それから又この間関西に起つた台風の損害というものは非常に大きいので、年額百四十四億程度ではもう問題にならんのでありますがこのうちの損害の一部分でも、今請願もあつたような次第で、非常に資金の要望が多いのであります。
この中に中小工業者に対しては二百八十億円の設備、運転資金が必要であるけれども、とりあえずさしあたり国家資金百五十億円を放出して当面の緊急対策とするということをここに書いてある。特にこの報告は閣議の決定を記録した報告をずつと書いてある。
たとえば中小企業庁において、現在の中小工業の窮状を打開するために、目前の所要資金は設備運転資金が四百六十億円と要求されて、これが二百八十億円に減ぜられた。ところが閣議において緊急必要なりと認めて百五十億円が中小企業の設備運転資金として承認されたのであります。これがわずかに予算化されて日本銀行の融資のわくがきめられたのが三十二億円でありまして、二百八十億のわずかに一二%であります。
(拍手) さらに、最近盛んに行われる増資問題は、実は銀行が焦げつき資金回收のために、銀行みずから勧めて増資をせしめまして、優先的に自己の資金を回收し、企業の設備、運転資金には、その半額さえもがまわらないというのが、今日の実情であります。
多く見積つても二千億円ということが言われておりますが、本年度の民間必要資金は、設備運転資金を併せまして、三千六百億円と見積られておりますからには、その不足額を如何にして調達するかということが非常な問題ではなかろうかと考えられます。