1953-11-01 第17回国会 衆議院 予算委員会 第2号
しこうして中共貿易の制限問題に関しては、日本は西欧並の取扱いを要望し、朝鮮における政治的解決がつくまでは、高度の対中共貿易の統制維持に同意せざるを得なかつたのであります。 そしてガリオアの処理については、アメリカ側から積極的に切り出されて、しかし文書漏洩等のことがあつて、非常な受身になつて、むしろ不利益な結果になつて帰つて来たというような点が、結局今度の交渉の結論であつたと考えるのであります。
しこうして中共貿易の制限問題に関しては、日本は西欧並の取扱いを要望し、朝鮮における政治的解決がつくまでは、高度の対中共貿易の統制維持に同意せざるを得なかつたのであります。 そしてガリオアの処理については、アメリカ側から積極的に切り出されて、しかし文書漏洩等のことがあつて、非常な受身になつて、むしろ不利益な結果になつて帰つて来たというような点が、結局今度の交渉の結論であつたと考えるのであります。
しかも、先般この本会議におきまして中共貿易促進決議をいたし、岡崎国務大臣は、少くとも西欧並にこれを推進することを約束された。この間に立つて、いかにこれを処理されるつもりであるか、岡崎外相の所信と将来への見通しについて、責任ある答弁をお願いいたしたいのであります。
同時に岡崎外相が反対なさるかと思つておりましたところが、実は賛成であるというお心持を伺いまして、意外でもあり、慶祝にたえないことであると存じますが、しかりとするならば、この国会の意を体して、外務省当局は今後西欧並に日本の貿易を進め、また西欧並に渡航の制限を緩和するということを、どのように具体化するお考えでございましようか。
○大池事務総長 これは昨日の委員会で、各派一致のものであるから本日やつたらどうかというので、本日の日程第一にも掲げてございますが、決議案の内容は、政府は、すみやかに日本と中華人民共和国との貿易上の制限を、少くとも西欧並にいたしまして、相互に通商するための渡航制限を緩和するなど、日中貿易促進について適切な措置を講ぜよ、こういう意味の決議案であります。
すなわち、少くとも、かの西ヨーロツパ諸国にはその輸出が許されている商品が、わが国民にはその輸出が許されていないというがごとき理由なき不公平を除表し、わが国の対中国貿易の制限をすみやかに西欧並に緩和するとともに、通商のためにする中国への渡航その他の制限をでき得る限り解除するのみならず、進んで中国との貿易促進について有効適切なる措置を講ずべきであると信じます。
しかし、私たちがこの問題を考えまする際に、もとより石炭価格の大きな格差ということが西欧並になるかどうかということを根本的に考えることは、あるいは技術的に不可能かとも存ずるのであります。従いまして、私たちとしましては、問題の取上げ方をできるだけ総合的に考慮するという建前をとつておるのでございます。
○説明員(松尾泰一郎君) この戦略物資の輸出統制の問題は、これは繰返し総理なり大臣或いはその他のかたから言われますように、我々としては、要するに各国並と申しますか、西欧並にできるだけ行きたい、各国がいろいろ歩調を合せてああいうことをやつております以上、日本だけが別の行動をとるということもいけないことであると判断するわけであります。
そういう意味の惰性によりまして中共貿易というものも相当な制限を受けておつたのでございますが、昨年の秋、九月でごさいましたか、ココムに入りまして、そしてこれは十三箇国ほどでやつておるのでございますが、それでいろいろ検討しましてわれわれの方の制限物資をだんだんはずして行く、こういうことをやつて行きまして、昨年中にも九十何品目かはずしまして、今年になつてからも四十何品目をはずしまして、だんだんと西欧並に、
そこで昨年の九月に特にココムに入りまして、西欧並にやつて行こう、こういうような考えを起しまして、着々とその歩調を合せるという方向に努力して来た次第でございまして、昨年中にも九十何種目、またことしになりましても四十何種目はずして行つた、こういうことになつておるのでございます。今後できるだけそういうようなココムに入つておる国と同じような取扱いをさせるように、政府としては努力しておる次第でございます。
そして昨年九月ごろココムに入りまして、西欧並に中共貿易ができるように制限物資をはずす努力をしつつあるわけであります。そこで先般も申し上げたことでございますが、昨年からことしの一月までに九十七品物の制限物資の解除をし、それからまた一月以降最近までの間に四十数品目の解除をして、だんだんとその解除の範囲を広めて参りまして、そうして行き着くところは西欧並にやつて行きたい。
(拍手)同時に、この市場の開拓に関連して、政府は中共貿易にはあまり期待ができないと言つて来ながら、岡野通産相は、中共貿易をきわめて重視しており、西欧並に制限物資の緩和をはかりたいと昨日答弁しておるが、しからば、一体、いつから、いかなる物資を、どのような条件で輸出の緩和をせんとするか、通産大臣から具体的にご説明を願いたいのであります。
しかし、西欧並に制限物資の緩和をいたしまして、できるだけの努力をし、輸出貿易第一主義に沿うて行きたいと思います。 それから、海運のことにちよつとお触れになりましたが、各国とも海運政策につきましては補助、助成をしております。また日本の立場で行きましては、ただいま高船価であり、高金利であつて、対外的の競争に非常に遺憾の点が多いのであります。