1954-04-01 第19回国会 衆議院 本会議 第32号
爾来その主張を続けて参つたものでありまするが、去る三月一日、あのビキニ島近海における水爆の実験によりまして、日本の漁船第五福龍丸が被害をこうむり、しかも、その被害が直接放射能のためでなくして、灰をかぶつたというためのものであるということや、また罪もとがもない何百という原住民が被爆して傷を負うておるということを聞きまして、日本国民八千万人は、電気にでも打たれたように、ほんとうに底知れぬ悲痛な不安に襲われたのであります
爾来その主張を続けて参つたものでありまするが、去る三月一日、あのビキニ島近海における水爆の実験によりまして、日本の漁船第五福龍丸が被害をこうむり、しかも、その被害が直接放射能のためでなくして、灰をかぶつたというためのものであるということや、また罪もとがもない何百という原住民が被爆して傷を負うておるということを聞きまして、日本国民八千万人は、電気にでも打たれたように、ほんとうに底知れぬ悲痛な不安に襲われたのであります
けれども、電気産業は他産業とはずいぶん違うのでございまして、その当然の争議権を行使されたために、罪もとがもない第三者がたいへんな迷惑と大損害を受けたことについては、当然許されております労働争議ではございましようが、すべてその争議権を行使することによつてのみ組合の利益の達成をはかられようとした、ここに大きな反省をしていただきたい。これには主婦たちは全然異存がないのであります。