1956-05-24 第24回国会 衆議院 本会議 第54号
(拍手) 政府、与党は、また、本原案は、現行教科書制度に対する世間の批判にこたえて、これを整備改善しようとするもので、学者の声明等は的はずれであると反論しておるのでありますが、しかし、このような反論というものは、ちようど、はげ頭の男が、この薬はよくききますと言って売り歩く毛はえ薬のようなものでございまして、(拍手)賢明な国民というものは、決して信用するものではないのでございます。
(拍手) 政府、与党は、また、本原案は、現行教科書制度に対する世間の批判にこたえて、これを整備改善しようとするもので、学者の声明等は的はずれであると反論しておるのでありますが、しかし、このような反論というものは、ちようど、はげ頭の男が、この薬はよくききますと言って売り歩く毛はえ薬のようなものでございまして、(拍手)賢明な国民というものは、決して信用するものではないのでございます。
わが国の現行教科書制度は御承知の通り終戦後、新憲法のもとに教育制度改革の一環として制定されたものでありまして、従前の国定を改め、検定制度を採用したのでありますが、この制度は占領下という特殊事情下にきわめて早々の間に発足されたものであります。
「政府はかねてより、現行教科書制度について早急に改善の措置を講ずべく検討いたして参ったのでありますが、教科書が学校教育上占める重要な地位にかんがみまして、この問題の取扱いには特に慎重を期し、関係方面の意見も聞きました上、この法案を作成いたしたのであります。」とあるわけであります。
問題は私の語気が強いとか何とかいうことじゃなしに、この著しく検定基準にという、この検定基準の解釈いかん、この検定基準を申請された新教科書に当てはめた場合の解釈に実に大きな幅があるというその心配のために、主観に基いて教科書が審議会の審査にまでも至らぬという事態は、これは少くとも現行教科書の自由発行の制度にもとるではございませんか、そういう危険があるではありませんかということを指摘しているわけなんです。
現行教科書の価格は、その価格構成をしさいに検討いたしますと、相当低減できる余地のあることが発見され、多数の証人の証言によっても裏づけがなされたのであります。義務教育に関する父兄の負担を軽減することについては特別の配慮がなされなければならないのでありまして教科書価格引き下げにつきましても、関係者は格別の努力を払う必要があるのであります。
以上申し述べましたような状況にかんがみ、政府はかねてより、現行教科書制度について早急に改善の措置を講ずべく検討いたして参ったのでありますが、教科書が学校教育上占める重要な地位にかんがみまして、この問題の取扱いには特に慎重を期し、関係方面の意見も開きました上、この法案を作成するに至ったのであります。 次にこの法案の要点とするところを申し上げます。
以上申し述べましたような状況にかんがみ、政府はかねてより、現行教科書制度について早急に改善の措置を講ずべく検討いたして参ったのでありますが、教科書が学校教育上占める重要な地位にかんがみまして、との問題の取扱いには特に慎重を期し、関係方面の意見も聞きました上、この法案を作成いたしたのであります。 次にこの法案の要点とするところを申し上げます。
以上申し述べましたような状況にかんがみ、政府は、かねてより現行教科書制度について、早急に改善の措置を講ずべく検討いたして参ったのでありまするが、教科書が学校教育上きわめて重要な地位にあるにかんがみまして、この問題の取扱いには特に慎重を期し、各方面の意見も聞きました上、この法案を作成いたしたのでございます。 次に、この法案の要点とするところを申し上げます。
第五 価格について 現行教科書の価格は、その価格構成をくわしく検討しますと、相当低減できる余地のあることが発見されました。もちろん、現行の価格でも他の品物とくらべた場合にその商品価格と比べて教科書の価格が高すぎるとは考えられないとの多数の証言がありましたが、義務教育諸学校における教科書は憲法にもとずき無償で配布さるべきものであります。
二、現行教科書について。 (1)各教科書とも画一的であって独創性に乏しい。 (2)内容について誤りもかなりある。 (3)内容よりも表紙、口絵等に腐心して商品化の傾向が著しい。 (4)宣伝費を節約して価格を引き下げること。 (5)教科書改善に必要な基礎的資料の提供については国はもっと努力すべきである。 (6)複式の教科書、盲ろうの教科書は民間会社に任せないで国が発行すべきである。
私は現行教科書には、いわれるような偏向はないと見ておるのです。教育の方法については知りませんよ。しかし教科書自体に偏向があったということは、そんなばかなことはない。これはあなたの方としても、現行の教科書には、偏向はないといわれるのが妥当なりと私は思うのですが、もう一回言って下さい。
○高木委員長 現行教科書供給機構、発行会社、配送会社、特約供給所、取次供給所について、何か御意見がございましたら、お述べになっていただきます。
しかし個々のこの「うれうべき教科書」いわゆる現行教科書がうれうべきものである、こう書いてある。そうしてかくかくの方向にやらなければならぬという、これはりっぱな政策です。しかも政策をつかさどる政調会がお作りになったということです。そこで私はそれを重視している。
ただ、このうち中学校長会だけは研究団体ではなく、親睦団体であり、教科書の実質的採択権者である全道の中学校長の集まりでありますので、中学校長会が編著者となっていることは現行教科書制度上最も好ましからざる事例であり、編集と採択の分離を強調している文部省がこれに検定を与えたことは了解に苦しむところであります。
本調査一に参加した、委員は六名でありまして、調査の要旨は、一、教科書採択の実情二、学校生活協同組合系の特約供給所の実情と教科書採択との関係、三、理科研究九州地区委員会の実情と教科書採択との関係、四、ワーク・ブック、夏休み帳、冬休み帳等の編集、発行及びこれが販売方法、五、教科書発行会社の宣伝活動状況、等でありますが、現行教科書制度に対する関係者の意見をも参考として聴取した次第であります。
以上要約いたしまして、私どもがまとめておりますところの今日の現行教科書制度に対する改革についての所見を申し述べました。具体的なことにつきましてはただいまは省略いたしたいと思います。
○篠田委員長 現行教科書はその種類がきわめて多くて、これを発行する出版社も大小九十六社もある。その結果、教科書を選定するにも、また使用するにも困難を来たす、こういうような問題はどうでしょうか。
ただ、しかしながら、現行教科書制度の基本は、あくまでも自由な競争であり、そしてまたその自由な競争の中から最も美点を抽出できるようにしてあると思うのでありますが、ただいまの御証言で明らかになりましたように、会社の発足当時より出版会社の二、三のものがそれに出資しておる事実、あるいはまた現在も二つの社が相当大幅な出資をしておる事実を考えた場合に、私どもといたしましては、教育の公正あるいは教科書の採択の公正
○山中委員 現行教科書制度の目標といたします点は、教科書採択の自由ということであろうと思いますし、また自由の前提としていろいろな会社、いろいろな人々が自分の持っている独特の角度から教科書を作成していく、そのうちでさらにまたりっぱな本がとられていくというところにあると思うのです。現行制度に賛成するならば、これはあくまでもだれもが妨げてならない一番大切な基本の自由だと私は考えるのです。
○篠田委員長 現行教科書制度について、教科用図書検定調査審議会の調査員、あるいは教科書の種類——これは先ほど言われましたからよろしいですが、教科書の採択権、採択の方式、展示会のことは言われましたからよろしゅうございますが、供給機構、こういう問題について述べていただきたい。まず教科書検定調査審議会の調査員について。
○篠田委員長 現行教科書の内容について、どういうふうにお考えになりますか。あなたの子供さんに関係のある教科書だけでけっこうです。
一方、現行教科書制度あるいは教育制度といったような建前もごごいますが、その間の調整をどの辺に持っていくかというような問題は、これは制度論としてあるだろうと考えます。ただ、私が先ほど申し上げましたのは、現在の制度の立場をとります場合にはどれくらいになるか、漸次ふえて多くなってきたのだ、こういう事実を申し上げたわけであります。制度としては私どもも十分研究して参りたいと思います。
ところで、本来教科書発行事業における製造資金は、現行教科書制度のもとでは、一箇年一回転でありまして、さらに教科書の用紙割当事情並びに短期大量生産事情とが重なつておりまするので、戰争以来、各発行会社は、歯を食いしばつてこれらの事情を克服し、毎年完全供給に專念して来たのでありますが、このために数十年の歴史を有する発行会社においてさえ、長年の蓄積を消盡しまして、かつ本年のような金融事情の困難な場合におきましては