1977-05-18 第80回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第11号
それらにつきましては、常々この三井芦別炭鉱におきましては、保安の統轄、管理体制というものについては非常に慎重な体制がとられていたというふうに私どもも判断しておるわけでございますが、にもかかわらず、やはりこういうふうな事故が起こるというふうなことは、御指摘の深部移行に伴う問題等も新たな問題としてあるいは出てきておるかもしれない。
それらにつきましては、常々この三井芦別炭鉱におきましては、保安の統轄、管理体制というものについては非常に慎重な体制がとられていたというふうに私どもも判断しておるわけでございますが、にもかかわらず、やはりこういうふうな事故が起こるというふうなことは、御指摘の深部移行に伴う問題等も新たな問題としてあるいは出てきておるかもしれない。
○国務大臣(田中龍夫君) ただいまの採炭の深部移行の問題でございまするが、保安対策に関しましてはなお一層万全の処置をとらなくては相なりません。
したがって現存炭鉱の安定的な生産は、深部移行に即応する体制というものを常に立てていくことが私は重要であると思うわけです。同時にまた、自然条件の変化等によって生産費の格差等も当然出てまいることは容易に予想ができるわけでありまして、それらを的確に判断をして対策を立てることが、二千万トン体制を維持するためにも重要であると考えます。
労働力の確保あるいは資金の確保あるいは新しい技術の開発、あるいは深部移行に伴いまして保安対策の強化、いろいろな手を総合して打ってまいる必要がございますが、少なくとも、われわれといたしましては現在稼行炭鉱の周辺における鉱量の確認と新たなる開発予定地域を実査いたしまして、二千万トンを確保するように努力したいというのがわれわれの立場でございます。
深部移行に伴いまして、各炭鉱はともに自然条件がますます厳しくなることが予想されますので、今度の労使交渉では、社内における深部対策の検討と、その実施方法について協議をいたしましてまとめたところでございますが、国といたしましても、深部対策の検討と、技術開発に関しまして一層の促進方をお願いする次第でございます。
今後、深部対策につきましては、夕張の新炭鉱ばかりでなく、炭鉱全般にわたりまして深部移行に伴って、ますます地圧、ガス、高温など条件が一層厳しくなることが予測されます。しかし、深部対策の問題につきましては技術的に未知の部分がございますので、この対策の検討と技術の開発に関しまして一層の促進方をお願いする次第でございます。
○高木政府委員 ここへ赤間の鉱区の炭量の資料を持っておりませんので答えられませんことを、お断りいたしますけれども、赤間の鉱区調整というのは、いわゆる赤平の深部移行をできるだけ防ぎたいということと、せっかく、いま掘っております横にあります赤間の鉱区の炭量を、現時点で掘った方が、将来そこを掘るということよりも、いまの坑道を生かしつつ掘れるという利点もございますので、できるだけ早く、これを鉱区調整すべきだという
それで、先ほど申し上げましたように赤平の深部移行をできるだけ防ぐという一つの意味もございますし、現在の坑道を生かして掘るという利点もございますので、横に広がっておるところの赤間の鉱区を鉱区調整した方がいいのではないか。
一、深部移行に伴う骨格構造の整備を図り、その対策を樹立すること。 一、深部移行に伴う基礎的な研究と保安技術開発のために鉱山保安技術開発研究機関の設置などについて検討すること。 一、保安教育の強化、保安改善事項の周知徹底を図り、保安体制を確立すること。 一、速やかに救助活動が行えるよう救護隊等の救護体制の検討を行うこと。
一、深部移行に伴う骨格構造の展開の遅れを解決するため、その対策を樹立すること。 一、深部移行に伴う保安技術開発のための専門的機構について検討すること。 一、主要な地区に常設救護隊を置く等速やかに救助活動が行える体制の検討を行うこと。 一、保安委員に作業停止権を付与する等現行鉱山保安法及び関係法規の再検討を行い所要の抜本改正をはかり近代的予知予防体制を確立すること。
私ども最初の段階におきましては、先ほど仰せられました深部移行に伴う諸般の技術上の問題、もっと災害原因を徹底的に究明して、それに必要な対策としての基準を新しく考えたい、こういうふうな御思想からの勉強をまとめまして、それをお諮りをしておった段階でありますが、さらにその上にただいま先生からいろいろお話の出ております、たとえば監督員補佐員に作業停止命令の権限を付与すべきではないかとか、保安監督員補佐員を国家行政組織
○政府委員(宮本四郎君) 深部移行に伴いまして各種の予測せざるところの事態が発生する。ガス突出、山はね、高温化の現象といろいろございますが、これについて技術の開発をもっと進めなければならないというのは当然でございますが、この問題自身につきまして、なかなか世界的に見ましてもまだ完全に究明されておるような状態にもございません。 他方、先ほどのお話のように、生産の方が進行していく。
○説明員(高瀬郁弥君) いまの深部移行の逓減を図るためと石炭の供給の安定を図るという見地から事業団の保有鉱区、それから、交付金を交付して消滅した鉱区の活用につきましては、従来はかなり制限的な運用でございましたが、今度の法の改正ではかなり弾力的に考えていきたいというふうに考えております。その点につきまして、現在法案の段階で事務的に話を詰めている段階ということでございます。
可能性の追求の問題、いろいろ御批判の点あったわけでございますけれども、この数字につきまして詳細、御説明させていただきますと、昭和四十九年度の生産実績が二千二十九万トン、約二千三十万トンでございますけれども、全部の炭鉱数三十六炭鉱で、ただいま申し上げました二千三十万トンの生産があったわけでございまして、この三十六炭鉱につきまして、今回、答申に出します前に、審議会の客先生方に冬山の坑内の実情あるいは深部移行
深部移行に伴いまして種々、困難な状況があるということは前から存じておりました。そのために、いろいろ重点的な監督を実施しておったわけであります。現に七片区域におきましては、危険な徴候が幾つか見られておったわけでございます。五十年の三月以降におきましても四回、小規模な山はねが発生しておったということを、監督局では知っておるわけであります。
その時点におきまして、これは先生のお言葉によれば石則ということになりますけれども、深部移行に伴う技術上の諸般の問題点というのを、素案といたしまして中間的に報告いたしております。
深部移行に伴いまして、いま事故に直接いろいろ問題が出ておりますけれども、通気の確保というのが大事な問題である。それから、温度が高くなりますので作業環境を整備しなければならない。それからその次には保安確保工事、これが従来いろいろ指示してあるわけでございますが、現在までのところで十分かどうか。それから保安の機器の整備点検ということがございます。
したがいまして、こういうことで結論が出てまいりましたならば、それに対応する保安監督のあり方というものも、おのずから路線が引かれるわけでございまして、当然深部移行に伴うところの保安のあり方というものを進めなくてはならない、かように存じております。
もちろん中核になりますのは、深部移行に伴いますところのどのような掘採、保安の関係で基準を確保すべきか、いままでの基準と違うんだ、あるいはどのような新しい方法をここへ投入しなきゃならぬかというふうな技術的な問題が中心であろうかと思いますが、それ以外の問題をも含めまして検討する用意があるわけでございます。
したがいまして、そういうふうな現実の問題を、さらに深部移行に伴いまして十分、検討しなければならぬと考えております。
しかしながら、先ほどのように採掘個所の深部移行その他の状況が重なりまして、非常に事故が相次いでおるのも事実でございます。 私どもは、その原因が不可抗力であったか、あるいは人災であったかということにつきましては、これはケース・バイ・ケースでございまして、一義的に断定はできないわけでございますが、恐らくは、その両方が重合しておるのではないかという感じがいたします。
したがいまして、こういう深部移行に対する保安上の備えというものを万全にしなければならない、こういう趣旨からいたしまして、現行の諸法規をもう一度、全面的に洗い直す必要がある、こういうことでございます。
払いの深部移行状況などというのは、どこを見ても三池が一番フラットなんですよ。北海道の砂川とかなんとか見てごらんなさい、急激に深部に移行しているのですよ。三池はほとんど変わりません。マイナスの五百メートルから、最近は上がっているのです。そういう状態ですよ。ですから、宿命的などとおっしゃらないで、人為的なもの。
○佐藤説明員 一般的な、深度が下がるに従って一度上がるというのは、いわゆる増温率と称しているわけでございますが、三池の場合は平均的な増温率よりも深部移行に伴う上がり方が高いという実態もございますので、それだけ高温対策には注意しなければならないということを申し上げておるわけでございます。
○細谷委員 三池の深部移行の速度というのは、他の炭鉱と比べてはるかに低いでしょう、傾斜は。北海道の深部移行などというのは、年間三十メートルとか五十メートルとか下がっていっているというのですけれども、三池はそんなものじゃないでしょう。浅いですよ、他の炭鉱と比べれば。深部の問題じゃないですよ。宿命的というのはどういうことなんですか。自然条件でどうにもならないというのが宿命的ですよ。
たとえば、この際、深部移行した場合の保安法規の改廃の問題が必要ではないか、こういう点もやはりこの際、新政策で新しい法律が出る、このときに保安法規の改廃をやる必要がある、こういう点もあるのでございますが、その点が一つ、これはお三人の方にひとつ御意見を伺うのと、それからもう一つは、時間がありませんから産炭地の振興問題で吉田さんにひとつできればお伺いしたいのですが、やはり炭鉱モデル都市の問題ですね、この点
この中には、鉱命的にはそう長く続きません露天掘りの生産量も百七、八十万トン入っておりますし、なお山によりましての深部移行に伴う保安上の問題あるいは一部炭量の枯渇という点からいきまして、現有鉱のみで考えました場合には千八百数十万トンというようなことになるのではなかろうかと思いますけれども、私どもといたしましては、事業団が保有しております鉱区、いままでに消滅いたしました鉱区あるいは新しく掘れるところもございますので
○多賀谷委員 それで実は、きょう共通に出されました問題は、やはり深部移行についての保安の困難な問題が出されました。それは一つは技術的な問題も出されましたが、しかし、技術的な問題と関連をして、むしろ経済的な問題であるという指摘がございました。 そこで技術的な問題は、きょうは実は午前中労働組合の方から、保安技術についての研究を統一して積極的にやってもらいたいという問題が一つ提起をされたわけです。
それから、いまの深部移行に伴う保安の問題については、恐らく役所の方はプロジェクトか何かをつくって研究を進められておると思いますので、これは後日役所の方に意見を聞きたい、かように思っております。
○鈴木参考人 先生おっしゃいますように、やはりこれからの炭鉱での保安確保の大きな問題といたしましては、深部移行に伴って出てまいりますところの問題だと思います。先ほどもちょっと触れましたが、一つにはやはりそういう深部移行に伴いますところの盤圧問題あるいはガス問題、ガス突出あるいは高温、こうした問題に対する技術的な解明であろうと思います。
深部移行の問題につきましても、現在国内の炭鉱の平均深度は五百数十メーターでございますけれども、毎年二、三十メーターずつ深部移行が進んでいくわけでございます。現在一番深い炭鉱では、北炭の幌内という千メーターぐらい掘っている山もございます。
そしてその上に立って、具体的な対策は、石炭の利用拡大の面についてはすでにいろいろ問題になっております液化、ガス化等の問題を含めてこの実用化を早急に進めるということと、開発の面については先ほど来論議のありました開発体制の問題がありますし、それから深部移行に伴う生産と保安の技術開発の問題がありますし、資金の問題がありますし、さらに私先ほど申し上げました必要な労働力確保という問題がございますので、これら一
採掘区域の深部移行に伴いまして、一体どういったような現象が生ずるかということを考えてみますると、一番目に、やはりまずガス突出と申しますか、ガスが非常に出やすくなるという状況があろうかと思います。二番目に、当然深度が大きくなります関係で岩盤にかかります圧力が大きくなる。それに伴います山はねの現象も起きやすくなる。