1948-12-19 第4回国会 参議院 懲罰委員会 第3号
もう一つこれを追加いたしますれば、何と言つても民主主義國においては國民の信頼即ち投票を以て選挙せられて來たところの先程の特典と言いますか、國民主権の立場から我々同僚が同僚の行動を責めるにはその同僚の議員が國民から選出されて來ておるということに対して一歩を讓らなければならない、こう考えるのでありまして、こういう思想からいたしまして、議院の懲罰権というものはやはり嚴粛に解釈したいと思うからであります。
もう一つこれを追加いたしますれば、何と言つても民主主義國においては國民の信頼即ち投票を以て選挙せられて來たところの先程の特典と言いますか、國民主権の立場から我々同僚が同僚の行動を責めるにはその同僚の議員が國民から選出されて來ておるということに対して一歩を讓らなければならない、こう考えるのでありまして、こういう思想からいたしまして、議院の懲罰権というものはやはり嚴粛に解釈したいと思うからであります。
申すまでもなく公職追放は、ポツダム宣言に基いて、わが國を眞に民主主義國家として再建するために、過去において軍閥あるいは財閥に協力し、軍國主義思想のもとにわが日本を今日の破滅に陷れたこれらの政治家あるいは指導者を徹底的に究明して、今後再びかかる人物の擡頭によつて日本民主化の障害を来さざるようにという深遠なる考慮のもとに行われましたところの、國民的の処置であるのであります。
新しい民主主義國として、また新しい平和國家、文化國家として立ち上らんとしておる新しき國日本、幼き日本であると考えておるのであります。たとい、そこに思想の混乱があり、道義の頽廃を見るといたしましても、これを匡救するには刑罰のみをもつていたしてはなりません。やはり拔本塞源的な政治の力が必要であるということを、十分お考えにならなければならぬと思うのであります。
社会保障制度の調査に関する決議案 一、國民の福祉を図ることを目的とする民主主義國家が國民の健康にして文化的な生活を保障することは当然の責務であり、社会保障制度の確立こそその根幹である。戰後、生活保護法、兒童福祉法及び各種保險立法の制定並びに保險衞生諸施策の推進等見るべき努力がなされたが、未だ社会保障制度完成の道は遠く、從つてこれに関する調査の重大にして必要なことはいうまでもない。
申すまでもなくわが日本は、長い戰火からようやくのがれ出まして、民主主義國家の建設に向つて非常な努力を拂うて今日に至つております。しかもその民主主義日本建設の最初にして、しかも最大なる要件といたしましては、労働階級の民主的成長、從つてまた労働組合の民主的確立強化が養成されている次第であります。
我が國が民主主義國家になるには、形式や制度だけでは佛を作つて魂を忘れたも同樣でありまして、何よりも先に民主主義國家の國民にふさわしい自主独立の精神を持し、何人をも恐れず、明朗闊達にして、義務と責任を重んじ、その日その日を暮して行けるようになるのでなければ、その実現は困難であろうかと思う者であります。
こういう法案を作るということは現在の民主主義國家において、少くとも反動的な、反労働者的な、而も反人民的な意図を以てかような法案を作つておると、私はかように断じますので、このような法案は政府に返上し、荷本法案と密接な関係のあります公共企業体についても、七月二十二日の最高司令官が仰せになつたその内容を更に、更に詳しく研究し、我が國の実情に即應するような態度を以て作らなければならんと思うのであります。
と申しますことは、この公共企業等におきましては、公務員についても、民主主義國のアメリカですら、一九四〇年の統計を見ると、千百十六件の公務員のストライキがレコードされておるくらいで、あれだけの制度をもつてすらやはり罷業がある。それは好ましくない。
ほんとうに國民のための民主主義國家であるならば、政府がいつまでも自分に都合のよい大衆課税的な利益をもつて、國家收入を頼るような方針は是正すべきであると信じております。すなわちこのような公共性は政府だけの解釈による公共性でありまして、これを理由とするのは手前がつてではないかと考えるのであります。
でありますからこの國家公務員は私ははつきり申しますならば、一つの民主主義國家におきまして、上に内閣があり、それは政党政治で変る、それには國会というものがある。こういうことを考えて見まして、そういうようなところにおいて、公務員というものは中性であり、或いは行政の執行機関として公正である。
その時に、パトリック・シヨウ氏の言われたことは、先ず民主主義國家において何が一番大切かと言うならば、勤労者の基本的人権が尊重されておるかどうかということが、その國の民主的國家であるかどうかという基本線である。如何に名文句を並べても勤労者の基本的権利を守らないような國は、それは民主主義國家でない、こうパトリック・シヨウさんから私は羽仁さんの通訳で聞いておるのであります。
我々は残留者の引揚促進を要請いたしますると同時に、我が子、我が夫の安否を氣遣いながら精魂盡き果てた留守家族、無一文になつて帰つて來られました引揚者、遺骨を抱えて途方に暮れておりまする遺家族、愛兒を抱えながら断崖の瀬戸際に立ちまする未亡人、四肢を失つて物を乞う傷痍者をそのままの状態にいたして置きましては、戰争犠牲の公平なる分担と民主主義國家の正しい建設には凡そ逆行するものであると存ずるのであります。
とあり、法律問題につき裁判所に出訴する権利は保留されておりますが、一行政機関が不当不法の処置をなしたと疑われたときに、行政機関のみが、その意思によつて適否を決定するということは、民主主義國家の行政機関としては、まことに驚くべき独善的な権限といわなければならないのであります。
本來新憲法は、國民の基本的人権に対しては、きわめて周到なる保障を約束いたしておるのでありまするが、この問題を軽々しくくつがえして何ら顧みるところなきがごとき態度は、今日民主主義國家建設のことを言われておりまする段階において、はたして許さるべきことであるかどうか。われわれは、この問題について、あくまで抗議なきを得ないものであります。
この両面におきまして、只今立案者は新らしい民主主義の理念を理解しておらないという御批判もございましたが、私共はそうは考えませんので、言論の自由というものを尊重しながら、尚且つ民主主義國家の成立の基礎であるところの諸條件は守つて行くのだ。こういう立場を取つたつもりでおりますので、附加して説明させて頂きます。
それは國民主権に移つたいわゆる民主主義國家というものに、國体が変革されたのであるから、民主國家から見るところの観念から、公安に害があるかどうかは、一目瞭然であるのでありますから、私も前委員の申されましたように、これこそ最も大切である、風俗を壞乱するというようなものは極く少部分である、併しながら民主國家が覆されるような場合もあり得ることであるから、公安を害するということについても処罰しなければならないということも
○岡咲政府委員 平和的民主主義國家として再建途上にありますわが國において、新憲法の精神に從い、人権が一層尊重せられなければならないことは、論をまたないところでありまして、いやしくも人身が不法に拘束せられるようなことがあつてはならないと信ずるのであります。
(拍手)また民主主義國の例をとつてお考えになれば、わが國と言わず、諸外國といわず、政府の提案した法律案並びに予算案を、國会においてこれを自由に修正することが、多年の慣例であります。この意味において、國会の多数の要望に副うて、もし修正する要望が多数であるならば、政府は何時でも喜んでこれに應ずることは、民主主義政治の原則を守るゆえんであると考えております。(拍手) 〔國務大臣北村徳太郎君登壇〕
ただ簡單に要点のみを二、三申し上げておきたいと思いますのは、このたび政府が民主主義國家達成の手段として、教育方針を根本的にかえまして、なかんずく教授項目を変更いたしまして、新しく中学校、小学校に社会科を教授することになつたことは御承知の通りです。
從つて立法の上におきましても亦すべての機構の面におきましても、社会制度の上におきましても、経済の面におきましても、文教の上におきましても、すべてがこの線に沿うて、我々は一日も早く民主主義國家といたしまして、世界に伍して恥かしからざるところの國を建設しなくてはならんと思うのであります。
わが國が、民主主義國家として鋭意その再建に努力を拙いつつありまするとき、他面において、未だかかる封建的な暗黒面の存在を許すことは、根本的に矛盾するばかりでなく、近く民主主義的先進國と肩を並べて、國際場裡に地位を復活しようとする矢先だおきまして、大いなる障害となるものと申さなければなりません。
この各部門が、現在おかれておる民主主義國家建設上に適当であるか否かということにつきまして、私は適当でないと思う。よく調査もして見ませんが、現行法規はすべて、大体にこの三十に対する部門法規は、殆んど改訂せざるを得ない法律になつておるのであります。