1975-02-12 第75回国会 衆議院 予算委員会 第10号
いまもう全部日本列島そのものが公害や何かで、生態系が破壊されつつある。それをどうもとへ戻すかという重大な問題、私は民族の命運がかかっておる問題だ、こう思うだけに、これを強調するわけであります。どうかそういう点で、私はもう一度農林大臣の見解をお伺いしたいのであります。
いまもう全部日本列島そのものが公害や何かで、生態系が破壊されつつある。それをどうもとへ戻すかという重大な問題、私は民族の命運がかかっておる問題だ、こう思うだけに、これを強調するわけであります。どうかそういう点で、私はもう一度農林大臣の見解をお伺いしたいのであります。
それじゃたいへんだというのでそこをはずせば、ただでさえ少ない三十七万平方キロのわが国土の農業地域は荒廃に次ぐ荒廃になるという、日本列島そのものの本体に今度はひびが入ってくる問題だと思います。
明治のいわゆる廃藩置県以来百年近く経過をし、しかも、時間的、距離的にもこの日本列島そのものが非常に能率的で狭くなったというたてまえから言うと、必ずしもあの百年以前のこれが最良のものである、理想的なものであるということは言い得ないと思うのです。
しかも、地理的、時間的にも、日本列島そのものが非常に便利になり、言いかえれば、狭くなったという言い方もできるかと思います。そういう面から、この行政面におきましても、広域化を推進する方向が当然考えられてしかるべきでありますが、これももとより地方の自主性が根本でありまして、これを無視して広域化が円滑に進められるものではありません。
ところが大阪大学の川井教授が述べておられる御意見によると、日本列島そのものが列島自身の短縮運動をやっておって、各地塊の回転や内底の東方移動というのはすでに死滅をした地殻運動ではなくて、現在も生き残っているのではないか、こういう見解を示されておりますし、最近五十年の地理調査所の研究では百年間に三メートル程度の地塊の移動が見られる、こういうふうに述べております。