1949-03-30 第5回国会 衆議院 本会議 第8号
おそらく皆樣方も(発言する者あり)きわめてふまじめな氣持をもつて考えられておるかもしれませんが、四十万になんなんとするところの教育者諸君、また一千五百万の子弟を持つておられます父兄の心持を顧みるとき、やじ半分の言葉をもつてこの議場にこだまをすることはできぬと考えるのであります。
おそらく皆樣方も(発言する者あり)きわめてふまじめな氣持をもつて考えられておるかもしれませんが、四十万になんなんとするところの教育者諸君、また一千五百万の子弟を持つておられます父兄の心持を顧みるとき、やじ半分の言葉をもつてこの議場にこだまをすることはできぬと考えるのであります。
果して祖國をここに独立し、この民族の興隆のために命をかけなければならないこのとき、この際、僕の最も尊敬し、信頼する五十万の教育者諸君は、この烈々火のごとき陶冶的、教育的精神に燃えて教育の場を死守してありや否や。文相はこの陶冶的精神の発揚に如何なる覚悟を有するか。又試驗本位、点数本位の功利主義的な單なる教育の方針では、断じて民主國家を担うところの人物の錬成をすることはできない。
從つて今後の待遇はでこぼこがなくなつて、今まで最低線にあつたと言われる教育者あるいは警察官、郵便局員等非常な薄棒であつた人々も、今後は一定の水準の上に待遇せられることは、すでに保証せられたのでありますから、この上は全國の教育者諸君が、一層進んでこの積極的活動に入るような態度に進まれることをば熱望するものであります。