1954-02-20 第19回国会 衆議院 外務委員会 第9号
そこで、しからばどうして経済援助的なものを獲得しようかといつていろいろ折衝して出て来ましたのが、池田・ロバートソン会談以来の、余剰農産物による見返り通貨の経済援助目的のための使用ということになつておつたのでありますが、はからずもこれが、実は、近い将来において米国の対外援助の大宗となる方向をたどつております。
そこで、しからばどうして経済援助的なものを獲得しようかといつていろいろ折衝して出て来ましたのが、池田・ロバートソン会談以来の、余剰農産物による見返り通貨の経済援助目的のための使用ということになつておつたのでありますが、はからずもこれが、実は、近い将来において米国の対外援助の大宗となる方向をたどつております。
この第五百五十条の規定は、米国が過剰農産物を総額一億ドル乃至一億五千万ドル程度までMSAの予算によつて米ドル資金で購入いたしまして、被援助国に対してその国の通貨で売却し、これら被援助国通貨をMSA援助目的に使用せんとするものでありますが、政府といたしましては、総額約五千万ドルの農産物をこの際購入し、その内容は小麦五十万トン、大麦十万トン程度を予定いたしております。
第五百五十条の規定は、米国が過剰農産物を総額一億ドルないし二億五千万ドル程度まで、MSAの予算によつて米ドル資金で購入しまして、被援助国に対してその国の通貨で売却し、これら被援助国通貨をMSA援助目的に使用せんとするものでありますが、政府としましては総額約五千万ドルの農産物を購入し、その内容は、小麦五十万トン、大麦十万トン程度を予定しております。
援助目的に沿い得るのでなければ何にもならぬ。この点に政府ははたして自信をもつて交渉できるかどうか。 MSA援助を受諾するとせば、国連に加入することに対して一歩を進めることになると思う。五十数箇国とともに日本は国連に加盟することになるのでありまするから、国連に一たび加盟するならば、そこに国連憲章による義務が出て来るのであるが、その場合に、外国の救援に日本だけはおもむかないということができるか。
経済援助の條件といたしましては、まず多角協定と双務協定を結ぶということが書いてございまして、援助が実施つれる前提として、被援助國相互間に、自助と相互協力に基く共同復興計画を達成するための多角的協定、並びに被援助國と米國との間に援助目的を達成するための双務協定が締結せられる。その双務協定の内容といたしましては、双務協定は國務長官が協力局長官と協議の上個別的に締結する。