1972-04-20 第68回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第6号
それからいま一つは、原子力の平和利用そのものについて、あるいはわが国の非核三原則そのものにかかわってくる問題でございますが、そしてきのうもフランス、オーストラリアとの協定の問題の中でも若干、われわれもお互いに申し上げたことでございますが、一体わが国の非核三原則の基本的な政策と、それから一方、たとえば濃縮ウランの技術の限りなき発展の可能性と、それがどこかで交差しはしないだろうかという心配でございます。
それからいま一つは、原子力の平和利用そのものについて、あるいはわが国の非核三原則そのものにかかわってくる問題でございますが、そしてきのうもフランス、オーストラリアとの協定の問題の中でも若干、われわれもお互いに申し上げたことでございますが、一体わが国の非核三原則の基本的な政策と、それから一方、たとえば濃縮ウランの技術の限りなき発展の可能性と、それがどこかで交差しはしないだろうかという心配でございます。
それがもしぐらつくような政治があるならば、どうしても平和利用そのものについての円満な進展に非常な大きな暗影を投じやせぬかということを心配されておる。残念ながら、そういう心配は要らないとは断言できない。私もその点について憂いを分かつ一人です。 さらに、協定に関連いたしましても、はたして日米のこのきずながこのままでいいのかどうか。
本条約の草案を伝え聞いたところによりますと、締約国でありますところの非核保有国の平和目的の原子力研究あるいは生産、使用の促進は妨げない、また核爆発の平和利用から生ずべき利益は各国に平等に提供されると、こう書いてございますけれども、核爆発の平和利用そのものは非核保有国には禁ぜられているように解釈されます。
原子力の平和利用におきまして、万々一間違いがありまして、何かの事故が生ずるようなことがございますと、平和利用そのものが非常に大きく阻害されることに相なろうと思います。で、まず今日の段階におきましては、そのようなことが絶対にないように研究開発努力を集中しまして、着々と、将来のために平和利用の実をあげていきたい、こういうことに専念いたしておるようなわけでございます。
○岡委員 特に私ども苦い経験を持っておりますことは、原子力の問題、これが、当時はいわば冷戦のさなかであったために、一つはアメリカを中心とする双務協定ができた、一方ではソビエトを中心とする双務協定ができたということで、原子力の平和利用そのものが東西両陣営によって分割されておるというような状態であったことは、原子力の国際的な発展のためには決して望ましい姿ではなかった。
これは実際は原子力研究と申しますか、核転換に伴う平和利用そのものではなくて、ウランはウランでありまするが、これの化学的な特性を利用するという意味でございますので、決して核転換に伴う本来の意味の原子力の利用という意味ではございませんので、そういう場合でも許可を受けて使用できるというふうにしたいというので、この第二項の改正をいたしたわけであります。
○松本(七)委員 大臣は、平和利用は軍事的利用とは別なので、平和利用だけで扱っていればいいのだ、こういうようなお考えなのですけれども、そんなことじゃ平和利用そのものが安心して発展していきませんよ。第一実験一つとっても大きな被害があるでしょう。ましてや軍事的利用がほんとうに実現して戦争にでもなれば、せっかく平和的利用が発展していても、一ぺんで台なしになるのです。