1997-05-06 第140回国会 衆議院 厚生委員会 第23号
この血液事業についていえば、国は一九六四年、もう三十年以上前ですけれども、国内献血による自給原則を閣議で決定したにもかかわらずへそのことが実らず、売血輸入血を放置してきた責任があります。 エイズの問題が大きな社会問題になり、そして感染者の皆さん方の切実な声が上がる。
この血液事業についていえば、国は一九六四年、もう三十年以上前ですけれども、国内献血による自給原則を閣議で決定したにもかかわらずへそのことが実らず、売血輸入血を放置してきた責任があります。 エイズの問題が大きな社会問題になり、そして感染者の皆さん方の切実な声が上がる。
特に有償の採血、売血に戻った場合に、これは被採血者がリピーターで、大変その人たちの健康に影響を与えるような採血が繰り返されるだろうというふうなことを考えますと、「被採血者の保護に支障をきたすおそれがあると認めるとき。」にも該当することも十分考えられるだろうということでございます。
例えば、珍しい血液型の持ち主は、アメリカの薬品会社に百cc当たり何と六千ドルで売血できるわけですね。国際的な臓器売買が公然と行われる中で、腎臓は現在十ないし四十万円だそうです。アメリカではブローカーが胎児の臓器を売りさばいて年収一億円近く稼ぎ出しているという話がございます。こういうような臓器売買は、行き着くところはカニバリズム、人肉食だろうと私は思っております。
昭和五十年四月、厚生大臣の私的諮問機関である血液問題研究会は、一日も早く売血や輸入血液に頼らなくて済むような血液行政を確立するため、血液製剤の国内自給の早期実現を打ち出しています。当時、厚生省の血液行政がこの報告に沿って国内自給を実現していれば、血友病エイズは防ぐことはできたはずであります。
○荒賀政府委員 ただいま御指摘のように、昭和五十年の四月十七日に、厚生大臣の私的な諮問機関でございます血液問題研究会は、「血漿分画製剤製造のための血液は、献血を一層推進することによってその必要量を確保し、一日も早く売血や輸入血漿に頼らなくてもいいよう努力すべきである。」というふうに指摘をいたしております。
若干調べてみましたら、現在は採血及び供血あっせん業取締法という法律によってある程度この問題に対応しているわけですが、これはいわゆる売血の存在していた当時に、そういうものに対応しての法律であったということでは、もっと時代に合わせて新しい法律が必要ではないかということを、先ほどの新血液事業推進検討委員会でも平成二年十二月に御指摘をいただいております。
すぐに思うことは、アメリカで使われている第Ⅷ成分というものをつくる原料は言ってみれば大変いろんな病気を持ったような売血者からつくられているわけでして、当時は肝炎などは当然スクリーニングする方法がありますからそれなりに除外されていますけれども、それはどんな病気が起きても事によったら不思議ではない。
翌年、アメリカの血友病患者の症例が報告され、治療薬として使われた第Ⅷ、第Ⅸ因子の血液製剤が売血を原料とすることによって感染の危険性をはらんでいることが指摘されました。 当時、日本では、血液製剤の原料の多くを輸入に頼っており、エイズ日本上陸の危険性が危惧されることとなってきました。厚生省は、八三年にエイズの実態把握に関する研究班を発足させ、この危険に対して体制を整えたかに見えました。
まだ私が幼かったころに、売血による黄色い血というものが非常に大きな社会問題になったことを記憶いたしております。そして、その反省の中から献血による血液行政というものが確立をいたしました。 私自身も献血の経験を比較的持っておる一人だと思います。しかし、その血液の量が十分に足りているかと申しますなら、残念ながら必ずしも献血によって十分に賄われているという状況では今日もないと私は思います。
○屋鋪参考人 一つは、遺伝子製剤なんですけれども、アメリカの売血のアルブミンがまだ使われているということで、国内の献血体制というのはかなり安全なものに改善されていて、相当な努力をされているということで非常にいい制度になりつつある、それが、その売血のアルブミンがそのまま遺伝子製剤という形で、なぜか、人間のものは入っていないから安全だよと言いながら、実は、第Ⅷ因子製剤というのはその場合の非常に一部なんですね
アメリカでは、特に献血ではなくて売血が非常に盛んであります。朝五時か六時に売血のところへ行きますと、とてもじゃないけれどももうこんなところでつくった薬は使う気にはなれないということがよく理解できますので、チャンスがありましたらぜひひとつ売血の現場をアメリカに行ったときに見られると非常に感銘的な印象を与えると私は思いますので、お願いをいたします。
○竹村泰子君 先ほどからいろいろとお話が出ておりますように、一九七五年、既にWHOは売血による感染症の危険を重く見て、各国は国内の献血で自給し効果的な法律を制定することと勧告をしております。厚生省に設けられた血液問題研究会も、七五年、血液製剤も含め、すべて国内の献血で賄うべきであると厚生大臣に意見を具申しております。だが、厚生省はこれを無視した。なぜなのでしょうか。
従ってドナーの検診の際、リンパ節症、急激な体重の減少、持続的な下痢等について留意し、採漿の適否を慎重に判断して下さい」と、売血を採血する際、エイズでないかどうかよく検診するよう指示をしているわけです。
今、こういうエイズウイルスの問題の、外国はいわゆる売血、それを輸入しながら国内の薬品会社が薬として提供しているわけです。そこにやはり医療法人とのいろいろなこともあると思うのですが、これは、私がこの場で問うてもいたし方ありません。しかしながら、WHOからも言われているように、その国の血液はその国で賄う、そういうことについても、私はやはり国内の教宣活動等が必要と思うのです。
かつて我が国は、売血がございました。そして、さまざまな問題を生じた結果、献血によってすべての血液を賄う体制をとってまいりました。しかし、その献血の量は必ずしも必要な血液を全部満足させる量ではございません。そしてそこに、輸入製剤というものが入ってくる部分がございました。
同時に、我が国の血液制度というものは売血を認めておりません。すべてが善意の献血によって賄われているものであります。 その血液の扱いの中で、いわゆる生血と呼ばれる部分が果たして血液製剤なのかどうか。これは実は私どもが政権党でおりました当時、厚生省の諸君と話しましたときにも、いわゆる保存血の段階までは製造物責任法の対象にはならないということが想定をされておりました。
私が問題だと思いましたのは、その保存血の部分、俗に生血と言われる部分、そして現実に我が国は献血制度をとっておる国であり、他の国々に多く見られるような売血を原料として血液製剤をつくっておらない国であります。その場合に私は、被害者を出さない、これはもちろん大事なことだと思います。
○説明員(矢野朝水君) この輸血用の血液製剤、昔は日本でも売血制度がございました。そういう中で民間会社がそれを供給する、そういう実態もあったわけでございますけれども、今日ではすべて献血で賄われております。製造業者としては日赤だけということでございます。
国はみずから決めた血液自給の方針に責任を持たず、無制限な売血を含む輸入血液製剤の使用を追認してまいりました。この血液行政の失政が今日の悲劇の根源であります。国はまた、安全な血液製剤の開発等が国の内外で指摘されても、例えば輸入の一時停止などを含め、迅速、適切な対応をとらなかった責任は大変大きいわけです。
○政府委員(北郷勲夫君) 前段の血液事業対策でございますが、経過は先生の大体言われたような流れでございますが、さらにさかのぼりますと、いわゆるまくら元輸血から始まりまして、東大分院での梅毒の感染事件、ライシャワー事件というようなことがございまして、売血制度から献血制度へ、しかもその献血は日赤が担当するというふうなことでおおむね順調に進んできたところでございますが、今おっしゃいましたように五十年代の半
前回も言うたように、一番ハイリスクグループのおる地域に売血所があってそこから買うているわけで、違いますと言われてもこれは検査しなかったら何の保証もない。私はこういうところが問題だと思うんですよ。法的な措置は、せっかく監督権限を与えられていても何も発動してない。当時の科学水準でこれが一体わからなかったのか。
ここに集まる売血者の一割はホモセクシャルの男だといわれています。」「ロサンゼルスは、ダウンタウンで一番の犯罪地域といわれるメインストリートにいくつかあります。」というふうに、これは実際に行ってきておられての報告でございますが、こういうことになる。つまり、犯罪地域やエイズの多発地域としてハイリスクグループばかりおるようなところにみんな売血所があったという、こんなひどいことになっているんです。
「血漿分画製剤製造のための血液は、献血を一層推進することによってその必要量を確保し、一日も早く売血や輸入血漿に頼らなくてもいいよう努力すべきである。」ということが意見具申をされた。 その当時ずっと見てみますと、WHOも同じころ、一九七五年ですから昭和五十年、無償を基本とする国営の血液事業を推進することというふうなことが決議されていますね。
○政府委員(北郷勲夫君) アメリカから輸入したものでございますが、アメリカでは売血の分とそれから一部そうでないものもあるように聞いております。
アメリカから汚染された血液製剤を九〇%以上、日本はそういう売血による輸入血液製剤全体の三分の一を消化している、血液行政の問題にもかかわりますけれども。そしてそれはアメリカの底辺の人々の血液が多い。売血ですから、生活のためにこれはやるのですから、自分の収入のためにやるのですから汚染した場合が多いわけですよ。
しかも、ほとんど売血を輸入しているという。日本が最大の輸入先ですね。そういう実態があるわけです。だから、血液については今まで質問がありましたように、自給と献血を原則として、やはりお互い人生の末期とか最終段階とか来ます。天皇陛下の今の病状があるけれども、国民はみんな見ておる。ああいうきれいな血液を自分たちも輸血をしてもらいたいという希望がある。血液製剤にいたしましてもほとんどを外国から輸入している。
ちょうどライシャワー事件がありまして、そしてそのときに売血制度を一気に閣議決定で献血制度に切りかえようということで非常に成功をおさめたという面が、日本の輸血後肝炎の予防の歴史がございます。それの担い手として日赤がなったといういきさつだと思います。