1990-11-02 第119回国会 参議院 科学技術特別委員会 第2号
しかし、そういうことになると、強行されれば地元が混乱をして、長い目で見ればかえって原子力行政そのものにひびを入れるようなことになる。私はその点を懸念して、これは東電に対して、また行政指導する立場から地元の率直な住民の意思は最大限に尊重するように申し入れ、指導されたいと思う。この点についてちょっとお聞かせください。
しかし、そういうことになると、強行されれば地元が混乱をして、長い目で見ればかえって原子力行政そのものにひびを入れるようなことになる。私はその点を懸念して、これは東電に対して、また行政指導する立場から地元の率直な住民の意思は最大限に尊重するように申し入れ、指導されたいと思う。この点についてちょっとお聞かせください。
科技庁長官、いろいろ今まで青森県の経過を踏まえ、そしてまた原子力行政そのものについて、単価の面、経費の面からも議論してきましたけれども、今まで我々一般国民を説得するPRでは、原子力エネルギーというものはまずクリーンである、安い、安定的だということをしょっちゅう言いますけれども、今までの質問のやりとり、資料の提示からいって必ずしも私は安いとは言えないんです。それから安定的とも言えないんです。
言うなれば、日本の原子力行政そのものが国際的にもまた信を失ってしまうというところに追い込まれるだろう、こう思うのです。そうして今のように補償さえ積めば大丈夫だろうということでおやりになっておるけれども、地元の皆さん方は、船を出してとめるというわけにもいかぬし、抵抗の方法もないものだから、仕方なくやられっ放しの状態で見ているというのが現地の漁民の皆さん方のお話でもまたございます。
○山原委員 伊藤長官、この問題につきまして、原子力行政そのものが非常に安全の上に安全を期すという考えを前にお聞きしたことがあるわけですが、この点についての今後の御見解を最後に伺っておきたいと思います。
確かに原子力行政そのものは、やはりあれだけ強大な、もう人類がかつて想像もしなかったような核というものをアメリカが発明、発見したと。そしてその当時はソ連との間におきましてやはりそれが一つの兵器の合戦になったというふうな経緯もございますから、したがって当然アメリカが外国に対しましても非常に神経質になっておったことは事実だろうと私は思います。
そこで、最初に小野先生にお尋ねをいたしますが、この「むつ」問題につきましては大山委員会報告、俗にいう大山報告で指摘をされておりますように、基本的には今日までの日本の原子力行政そのものに大きな問題点があるということを指摘をしておるわけです。
大山委員会報告では、基本的には原子力行政そのものにあるということは言っていますよ。そのあらわれとして設計上にもいろいろ問題が出てきましたというのが、さっき読み上げたところに指摘をされておる設計部分にもそういう欠陥が出てきておりますと、こう指摘をしているんで、何か技術者のところは大臣には関係ないというんじゃないですよ。しかも、大臣としては設計上に、ミスがあったとおっしゃっているんです。
基本的には、私は、原子力行政そのもののあり方にまず大きな問題があったと。これはもう大山委員会でも指摘をしているとおりです。私は、狭義の面での事故が起きた責任が一体どこから出てきたのか、原因はどこにあったのかということでいま聞いているんですから。事業団の皆さんに言っておきますが、私は皆さん方に政治的責任を聞く気はありませんよ、政治的責任は大臣以下の行政当局にあるんですから。
大きな流れといたしましては原子力行政そのものの改革にまで発展したわけでございますが、問題を原子力船開発にしぼって見た場合に、まず事業団の組織の特に技術力の強化といったこと、またその責任体制の明確化ということで対応してきたつもりでございます。さらに、そういう新しい体制のもとにその後の原子力船「むつ」の開発を進めてきているということが申し上げられるかと存じます。
その後、洋上漂流実に五十日、永遠の漂流物化する寸前で、いわゆるむつ市における四者協定の締結が行われ、ようやく十月十五日大湊港に帰港できたのでありますが、この一連の経過は、原子力行政そのものの問題点を浮き彫りにするものであります。 さきに指摘をいたしました基本的な姿勢と取り組みについて、政府の反省を求めつつ、総理大臣の見解をただしたいのであります。 次に、定係港に関する問題であります。
そういう点で、私は、いままでの日本における原子力行政というもの、安全行政というものを見ると、大統領調査委員会の指摘はまさに日本の原子力行政そのものにも一〇〇%当てはまるものではないかというふうに思っているわけです。そういうことで、私は、吹田委員長のあの大統領調査委員会報告に対する受けとめ方なり、どのような見解をお持ちなのかというそういう大局的な考え方を当初にお聞きしたいと思うのです。
まあ原子力行政そのものが、いままでいろいろな事情があったかもしれませんが、どうも無軌道——無軌道というのはむちゃくちゃだというふうな意味じゃなくて、一貫した一つの体制ができ上がっていないのがわが国の現状だろうと私は思っておるわけでありまして、どうも基本的な技術的面の解決というのがなかなか行われていない。
だから、私もそうした御意見を承るたびに、何か政府だけが一つの大きな政策を決定して、これを実施してください、その実施するのは民間の電力会社であり、またその地域の市町村長さん、知事さんであるというふうな体制だけで、果たして今後原子力行政そのものがスムーズにいくのだろうかということは痛感いたしております。
十年前、夢の原子力船としてもてはやされてスタートした「むつ」建造計画が今日のような惨めな姿になってしまった責任は、残念ながら政府の原子力行政そのものにあったと言わなければなりません。すでに、いわゆる大山委員会の調査報告書がはっきりと明らかにしているとおり、「むつ」をめぐるトラブルは決して偶然ではなく、起こるべくして起こったものであります。政府はどのように反省をしているのか、総理にお伺いしたい。
こうしたことで、現在は「むつ」そのものにつきましては安全、広く言えば原子力行政そのものにつきましても安全ということを第一義として、そして、言うならば安全のヘッドライトをつけて開発をしましょう、そうしたことで資源小国日本としての将来に備えたいということで努力をいたしております。
さような意味合いにおきまして、私は、安全に対しましてはいずれの方々も慎重なお方ばかりであって、原子力行政に反対だから入れるんだ、それでは頭から——原子力行政そのものではございませんから、いわゆる安全に関してはいろいろ学説はあろうけれども、その中におきましても長年の蓄積によって十二分に自分みずからがそれだけのことを判定し得る、そして自分みずからがイエス、ノーをはっきり言い得るというお方を私たちは望みたい
世界的な問題として東海村の再処理工場はクローズアップされておるわけでございますから、慎重の上にも慎重を期しながら、やはり幸いにして米国の共同決定が得られたならば、まさにこれこそ安全の権化のような形で運転されないことには、本当に将来の日本の原子力行政そのものに大きな影響を与えるのみかは、国民生活に大きな影響を与えるわけでございますから一もうわれわれといたしましては、再処理工場に関しましては本当に神経がやせ
したがいまして、今後三年間とは言いながらも、またまた母港問題で大変な問題を惹起いたしましては、ますます原子力行政そのものに対する国民の方々の信頼というものを失墜するばかりでございますから、私といたしましては、原子力船は、全国津々浦々、六十日前に入港届を出せば、どこでも受け入れていただけるような安全性を行政面においても確保しながら、国民の方々にもなお一層その安全を御認識賜りたい。
そのためには、「むつ」がどういうふうな姿で整々粛々と青森を出て、そして整々粛々と長崎に受け入れられるかということは、私ははっきり申し上げまして、将来の原子力行政そのものに対する国民の考え方の基本になるのじゃないか、かように存じますから、いろいろな面におきまして、私はまだまだ非力なものでございますが、最大の努力をしていきたいと存ずる次第でございます。
しかしながら、今日まで幸いに軽水炉に関しましては、国内におきまして一名の人身事故も出ておらないというのが現状でございまして、環境に対しましても厳しい規制をいたしておりますから、そうした規制を今後ともしっかりと守っていくことは当然でございますが、やはり原子力行政そのものが安全ということを第一義といたしまして国民の御信頼を仰ぐことが先決ではなかろうか、かように存ずる次第でございます。
○近江委員 この「むつ」の今回の事故というものは、これも何回も指摘しておりますように、わが国のいわゆる原子力行政そのものの姿じゃないか、私はこのように思うわけです。そこで、本委員会に何名かの参考人の方にも来ていただいたわけですが、国民の納得のいく原子力行政の立て直しを早急にすべきである、これが一番肝心ではないかという指摘があったわけです。
したがって、私たちが反対しているゆえんのものは、要するに原子力行政そのものですね。先般からずいぶんいろんな質問をいたしまして、その質問の中で、きょう官房長官、初めてでございますので私申し上げますが、いろんな質問をこの席でやってまいりました。
そういう現実を踏まえて、もう一遍原子力行政そのものをひとつ根本的に再検討してみたらどうだろうかと、こういう案がございまして、そのためには現在の原子力委員会そのものをどうするかという問題が基本の問題になりますので、現在の原子力委員会にそれをゆだねるのは当を得ない措置じゃなかろうかと。