1950-02-16 第7回国会 衆議院 予算委員会 第16号
こういう予算の組み方をしたのでありますから、あらゆる手段を講じてこの工費の争奪戰が起るのは当然であります。自然あるいはこれが党利党略にも利用されるおそれもある。また收賄、贈賄、競合というような非常手段まで訴えて、この災害全額負担の金額をとろうとするのは、これは昭和六、七年ごろの匡救土木事業当時の実例に徴しても明らかなのであります。これらに対しまして綱紀粛正をいかに完全になさるおつもりであるか。
こういう予算の組み方をしたのでありますから、あらゆる手段を講じてこの工費の争奪戰が起るのは当然であります。自然あるいはこれが党利党略にも利用されるおそれもある。また收賄、贈賄、競合というような非常手段まで訴えて、この災害全額負担の金額をとろうとするのは、これは昭和六、七年ごろの匡救土木事業当時の実例に徴しても明らかなのであります。これらに対しまして綱紀粛正をいかに完全になさるおつもりであるか。
さらに公団解体後、各荷役業者がお得意の争奪戰から、協定料率と申しますか、それを下まわつた競争がはげしくなりましたので、これを利用いたしまして、さらに私の方も値下げを慫慂したわけでありますが、十一月ごろになりまして、ようやくわれわれの要望がいれられまして、そのときは幾らになりましたか、四、五パーセントぐらいの値下げをさせることができました。
それですからひとつぜひFM放送なり、テレビ放送なりというものにかなりの便宜を與えて、それがうまく行くようにして“中波の波長の争奪戰というようなみじめな状況は、なるべく解消してしまつた方がいいのじやないか。それからラジオ関係の技術者というものは、今南方、支那、満州から引揚げて、失業で困つておる。これも救済してやらなくちやいかぬ。
ですからもし競争が起りまして、今度の野球の騒ぎのように、方々から争奪戰が始まりまして、私たちまるで想像もつかないような、争奪のためのいろいろな費用とか俸給とかをかち得ていらつしやつて、その選手の方たちが、今までの野球のようにただゲームをするのでなくて、今度はその争奪戰のために、自分一人だけのプレーを見せるような結果になりはしないか。
最近御承知のように野球が二つの大きなリーグができましたために、ああした選手の争奪戰が起きて、それがために結局各リーグともに相当経済的な打撃をこうむつている。こういう危險から考えても、何らかの保護法が考えられなけば、その間に大分芸能人の争奪戰が起きはしないか、こういう心配があります。この法案では、ことに民間放送局に対しては、最大限の自由を與えている。それらに対する規定はもちろん設けてありません。
長野県の新聞によりましても、これは長野県の商業新聞でございますが、明らかに鉄橋の争奪戰を演じておるところが写真にとられておりますし、また別の写真では、いわゆる軍隊が夜間に渡河作戰をやりましたと同じような情景が写真に出ております。
しかも長野の警官に労働者の服を着せ、そして赤旗を振らせて、鉄橋あるいは橋梁の争奪戰をやらせておるということ自体が、意味するところは明らかだと思うのであります。なぜこういうことをおやりになるか、こういうことをおやりになつて、はたして地元の民心、あるいはこういう演習を聞きました一般的な国内の人心が、どういうふうに感ずるかということを、どうお考えになつておるか、こういうことをお尋ねいたしたいと思います。