1954-09-24 第19回国会 参議院 運輸委員会 閉会後第4号
次に車の面でございますが、これは我が国の自動車工業もかなり発達いたしましてバス、トラックの面におきましては、もう別に心配はないと考える状態まで来ておると存ずるのでありますが、ただ乗用車工業の面ではやはり外国車にその性能なり或いは耐久力その他の点で劣つていると考えられておりますし、年々の需給状況を見ましても、多少ずつは輸入したほうがよいというふうに考えて参りましてこれまでは乗用車につきましては、輸入を
次に車の面でございますが、これは我が国の自動車工業もかなり発達いたしましてバス、トラックの面におきましては、もう別に心配はないと考える状態まで来ておると存ずるのでありますが、ただ乗用車工業の面ではやはり外国車にその性能なり或いは耐久力その他の点で劣つていると考えられておりますし、年々の需給状況を見ましても、多少ずつは輸入したほうがよいというふうに考えて参りましてこれまでは乗用車につきましては、輸入を
米国、フランス、イギリス、それぞれの国では最近新らしく国内に乗用車工業を起そうとしておるようでありますが、こはは世界が一つの国になるというようなことでございますれば、適地適業でやればいいじやないかと思います。併しいやしくも国境を以てそれぞれの国をなしておるという限り、その国のやはり産業なり、何なりの能力を極度に発揮するということは必要であると思います。
ただこの国産の自動車、特に乗用車の問題につきましては、私は根本的に一体資本の乗用車工業が終戦後どういう地位に置かれたかというこの点が一番議論の出発点になるのではないかと思います。と申しますのは、すでに石田さんからもお話があつたかと思いますが、終戦後満五年という間は全然占領政策といいますか、占領軍の指令によりまして、国産の乗用車についてはこれの製造を全く認められておらなかつたわけでございます。