1954-04-26 第19回国会 衆議院 水産委員会 第24号
これがもしあなた方の簡単な考え方から削られるようなことがあつたならば、一体漁民がどういうことになるか、少しはお考えを願わなければならない。産業が確立することによつて、初めて税金もとれるし、あなたの方も来年から起債のわくもうんとふえて、みんなから喜ばれて、いい部長さんだ、部長さんだと言つておほめになる。
これがもしあなた方の簡単な考え方から削られるようなことがあつたならば、一体漁民がどういうことになるか、少しはお考えを願わなければならない。産業が確立することによつて、初めて税金もとれるし、あなたの方も来年から起債のわくもうんとふえて、みんなから喜ばれて、いい部長さんだ、部長さんだと言つておほめになる。
漁民の生活を脅やかしてまでも日本はそういう協定に追従して行かなくちやならないかというところに東君たちの緊急質問の要旨もあるのでありまするが、この問題に対して恐らく威嚇射撃であるか、ないかということは、又いろいろぶり返して来るであろうと思いますが、当委員会として我々が聞きたいのは、これで一体漁民の生活は守れるか、漁民の生業に対して支障がないかどうか。
そうしますというと、一体漁民の収入というものは一年間に二万円程度にしかならんという結論になるのだが、一体その生産額というものが基礎としてどういうふうな算定をされておるのですか。いつもあなたに我々はここで大いに質疑応答するのですが、この片貝の場合は生産額に対する何%補償しておられますか。損害の査定はどういうふうになつておるのですか。
たまたまそれを防ぐべき力が足らないというだけの話であるが、しかしその生じた結果については政府が責任を負わなくて、一体漁民が内閣並びに国の政治というものを信頼しないことになつたら、これはどうなりますか。
一体漁民はその間どうして生活をします。生活をあなたは保障されますか。そこでこれは急ぐから、船を返すのを早く返してください。しかしこれは相手のあることだから簡単に行かない。行かないからもし見通しが困難であるならば、融資をして、代船をつくるなり転業をするなりさして生活をするようにということを申し入れている。それに対してまだ処置がとられていない。
後者の、加工業者が一体漁民なりやいなやという問題については、漁業従事者であるという説明が事理明白であるならば認めよう、こういう建前であります。私は何も九十九里の魚がとれなくなつたから、東京日本橋の魚屋の補償をしろということを申し上げておるのではありません。
これはたびたび外務当局及び大蔵当局においでを願つてここでも一応我々が質したのでありますけれども、もう一度、この補正予算がもう衆議院を通過してこの四、五日中に参議院に移ると思いますが、その間におきまして大蔵当局としましては、この問題に対してどの程度の一体漁民に対する補償ということが法律的に今の段階においては直ぐさまできないならば、何らかの方法においてこの漁民の急場を救うような方途を講じようと思つているのかどうか
一体漁民運動をする者が、漁民から不信任案を突きつけられるというようなことがあり得べきことであるかないかは、賢明な小松委員もよく御承知のはずだと思いますが、かようなことで十分に漁民運動ができるか。正しい漁民運動であつたならば、漁民みずからが全部こぞつてその会長を支持することが私は理の当然だと思う。行つておることが毎度委員間においても攻撃されておる。
そうすると、一体漁民はどうしたらいいのか。つかまらないように、見つからないように、ソ同盟の沿岸に入つても漁業をやれ。しかしアメリカの方へは、六百海里行つてはならない。これではまつたく漁民に、ソ支両国に対する挑戦をけしかけているのであります。アメリカの方へは六百海里の禁止区域を認めておきながら、ソ同盟や中華民国には十二海里の領海も認めない。話合いもしない。
これでは一体漁民はどの線まで出漁してよいのかわからないのでありまして、漁民は安定した漁業を求めておるのでありますが、このようなあいまいな指示のもとでは、北洋漁業に出漁しておる漁民は、いずれの指示に従つていいかということに苦しんでおるのであります。
二人がいわゆる地方の事情に明るい者、二人は公益社から出すような制度になつておりまして、これ以上一体漁民の意思をどこに反映せしむるか。過半数以上の漁民の意思が反映するようになつておる法律がどこにあるか。こうした諸点から考えますと、今まで出た法案の中で、この漁港法ほど民主的なものはないということを私は断言できるのであります。 私は、以上の点から自由党を代表して賛成の討論をする次第であります。(拍手)