1952-02-15 第13回国会 衆議院 法務委員会 第14号
しかしあなた方の反省を促したいことは、イギリスのイーデン外相のような態度が政府としては好ましくない、これはアメリカに対する関係もありましようから、そういう態度は是認いたしますが、しかし個人が法律の規定に従つて出るという場合に、その法律を離れて、何か公共の福祉だの何かいい加減な抽象概念を持つて来て拒否することになれば、これは独裁政治である。
しかしあなた方の反省を促したいことは、イギリスのイーデン外相のような態度が政府としては好ましくない、これはアメリカに対する関係もありましようから、そういう態度は是認いたしますが、しかし個人が法律の規定に従つて出るという場合に、その法律を離れて、何か公共の福祉だの何かいい加減な抽象概念を持つて来て拒否することになれば、これは独裁政治である。
そこで私は国務大臣としてのあなたにお聞きしたいと思いますが、五日付のロイター特電によると、イーデン外相はイギリスの議会において、日本の国府承認については米英の意見は一致せず、こう述べておる。
それから御承知かとも思いますが、英国下院におきまして、イーデン外相も、やはり今回のこの会議は、同じような趣旨のものではないかという意味のことを言つておられるようでありまして、この前申し上げた通りの考え方を持つております。
この間本会議において答弁したと思いますが、条約には、いわゆる中国政府のいずれかを選ぶということは、日本政府の自由な選択にまかされる——イーデン外相が指摘しておられるように、この問題と、台湾政権とある条約関係に入ろうということとは、これは意味合いが違うことは申した通りであります。
あるいはまたその後イギリスとの間において生じた——たとえば本日の新聞を見ますると、イーデン外相はイギリスの議会で、野党の質問に答えて、日本と中国との問題は、講和成立後日本にまかされておるという点にはかわりがないという御答弁をなすつておる。私は、あなたがダレス氏に対してお送りになつた書簡の後に生じたイギリスの動向について、何か国民に知らしておいていただくことがないかどうか、御感想を承りたい。