○秦豊君 私の立場はインデペンデンツ、無所属ですからどの政党政派にも関係はありません。きょう皆さんをお招きしたのは、各党並びに無所属、我々会派の合意の産物でありまして、やはり私自身はこういう機会は多ければ多いほどよい、願わくばもっと早ければベターであったという見解を持っております。 質問は具体的にしますけれども、その前に、さっきから皆さんのお話を聞いていて、共感する部分もある。例えば、顧みてクール
○秦豊君 案です。 お二人に一問ずつ伺いたいと思いますけれども、質問の前に、私の自己認識はシビリアンコントロールの最高機関が我々国会に存するということは自明のことなのですけれども、今言われているシビリアンコントロールの実態というのは果たして十全かと絶えず私はそういう視点をおのれに対しても向けているわけであります。 結論から言うと、日本の国会が本当にシビリアンコントロール機能を果たすという場合には
○秦豊君 河本特命相などは所得減税を軸にして内需拡大策プラス為替対策、トリプルでやれという主張、日銀とか大蔵はそれにやや異論ありと。ややでもない強い異論ですかね。だからこれはなかなか調整が難しいと思うんですが、私も、大方向は今外務大臣がぴたっと示された方向以外にないんじゃないかと思いますね。
○秦豊君 きょうの先議五案件については、私はことごとく賛意を表しておりますので、あえて質問はいたしません。 外務大臣、あすから大変に厳しい御日程ですけれども、御健闘をまず祈りたいと思います。 外務省は、今夕のいわゆる大来委員会、対外経済問題諮問委員会の内容に対しましては、内需拡大の必要性をぜひ盛り込むべきであるという主張を堅持していましたね。結局大方向としては、摩擦解消はやはりブーメランのように
○秦豊君 総理府が最近発表した調査によると、日本の進路は悪い方向に向かっていると、しかもその原因のトップは防衛なんです。これどう思われますか。
○秦豊君 あなたシャイな方でいらっしゃるから、シャイなあなたにはくすぐったい質問かもしれませんけれども、国民はあなたの何を最も評価したのでしょう。
○秦豊君 アメリカ政府と議会のかなりな部分に中曽根氏がもたらした感触は感触として、四分野のすり合わせだけでも四カ月以上かかるだろう、こういう見方がちらついておりますが、大臣の感触はいかがですか。
○秦豊君 四月十三日に一発で木材関税引き下げ、わかりました、合意というふうにはなかなか私はまいらないと思うのです。国内がブレーキになっていますから、党内もブレーキです。したがって、かなりもつれ込むと見てよろしいでしょうか。
○秦豊君 法案関係に入る前にちょっと安倍外務大臣に一つ二つ。 日米摩擦の動きがこのようになりますと外務大臣が御苦労される四月十三日の安倍・シュルツ会談の非常に具体的な焦点の一つは木材製品の関税引き下げ問題ではないでしょうか。
○秦豊君 ならば仮に政治声明と言おうが何と言おうがタイトルは別として、アメリカがこれよりもっと積極的な、現状より積極的な各国間合意の最大公約数を仮に目指すとしても日本としては踏み込まないと理解してよろしいですか。
○秦豊君 とにかくジュネーブを絶えずにらんでいるわけですね、アメリカは。やはり凹凸がある、反応にばらつきがあるからこそ何らかの最大公約数的なものを取りまとめたい、時期的にはアメリカのねらい目だと思うんですよ。もしそういうふうなことが提起された場合には外務大臣としてはどういうふうな対応を考えられますか。
○秦豊君 外務大臣、四月十三日の話は伺いました。そこでボン・サミットに当たりましてアメリカ側はSDIについてのいわゆる支持表明といいますかね、これは政治声明と言いかえてもいいと思いますが、これをどうも待望しているようであります。もちろん各国間の反応に凹凸があっても、あるからこそまとめ上げたいという希望があるのではないかと言われてもいます。そこで外務大臣とシュルツさんのお話の四月十三日のときにはアメリカサイド
○秦豊君 経済協力、経済援助の問題あるいはあり方につきまして私は一つだけ具体的な実例を踏まえたいと思います。 私の手元に、昨年の三月二十三日付から九月九日の日付に至るフィリピン政府部内の公式文書、ピラタ首相のサイン、あるいはマルコス大統領が明らかに書き込みと署名を行った五通の公文書のコピーがございますが、それはいわゆる日比間の円借款の交渉の経過、その基礎をなす、裏づけをなす文書であります。その中の
○秦豊君 昨年の一月十八日、アメリカのUPI通信がアメリカ国防総省八四年−八八年会計年度における国防指針なるものを明らかにいたしました。全文百三十六ページにも及ぶ具体的な有事実行計画であります。 この計画は、国防総省のトップクラスを初めとして、統合参謀本部、国家安全保障会議、さらには世界の各地域を統括している米軍司令部の高級スタッフ等がすべてこの計画作成に参画をしたことを見ましても、内容の信憑性は
○秦豊君 一国の安全保障政策が真の意味の総合性を有するためには政策各部門、分野ごとの緻密な比較考量と取捨選択によって、何を第一義となし何を必須となし、逆に何を切り捨てるべきかについての緻密な解析が求められております。つまりこのことを言いかえれば、軍事的手段と非軍事的手段とのバランス、並びにその間における厳密なプライオリティーの確立が必要であることは言うまでもありません。 しかし、残念ながら、我が国
○秦豊君 だから、趣旨だから行政が能動的に、主体的にその時点時点で次を見通した解釈や運用をすることは妨げないんだけれども、この種の国会における神学論争をやっていると幾十時間を経ても決着がつきませんから、一応きょうはあえて外しますけれども、それでは政府はトマホークの配備によって、特に安倍外務大臣は、我が国の安全保障上とのような役割と効果をトマホークに期待されているんですか。
○秦豊君 それでは角度を変えますが、この種の問題について我が国からの事前協議の提起を妨げている最大の条約上の解釈、論点、これは一体何ですか。
○秦豊君 きょうは、できればトマホーク絡みから入って、日朝、日ソ、それから日韓のこの極めて不透明な感じのする米の問題にまで立ち至りたいけれども、恐らくははみ出すでしょう。 トマホークに絡みまして、トマホークの配備というのは、特にTLAM-Nの配備というのは核戦略の重要な転換点であるし、在来の日米安保条約の六条、四条絡みの解釈と運用と、私の印象では絶対矛盾を起こしていると。したがって、日ごとに増幅されている
○秦豊君 最初に、外務省に確認を含めて伺っておきたいのだが、我々日朝議連が今度ピョンヤンからしかるべきランクの人々を招きたいと思っていますけれども、その場合、北朝鮮側が我々の招致にこたえて、例えば金佑鐘労働党国際事業部次長または鄭基哲書記長のいずれかを送り込もうとした場合には、そのお二人のうちいずれであっても外務省としては入国はお認めになりますか。
○秦豊君 通産大臣、日本にこの総合安全保障政策という、完熟をした、あるいは総論としても各論としても整合し、理念としても一貫し、そういう体系的な総合安全保障政策というふうなものは既に行政の中にあるとお考えですか。
○秦豊君 私の場合は十分間ですから、余り質問はできないと思います。主として私の意見を申し上げて両大臣の見解を伺いたいと思う。 通産大臣と農水大臣は国防会議のメンバーではあられませんね。総合安全保障関係閣僚会議のメンバーではいらっしゃる。で、今まで、御就任以来総合安保関係閣僚会議に何回出席されました。
○秦豊君 それはそうでしょうね。だから、さっきも出ましたが、これから金氏の来日を控えて、警備の問題それから指紋押捺、教科書問題、それからこの天皇の言葉、四つがポイントになって収れんされていくでしょう。 そこで、天皇の言葉は、確かに日本の問題ですから、内部処理ですから、今後どのように詰めていかれますか。
○秦豊君 確かに外務省のできる努力というのは資料提供程度、これは限度だと思うし、一般的に考えて、先例を突き破るという可能性は極めて少ないという認識を実は私も持ち初めているんだが、それについてはどうですか。
○秦豊君 最初に全大統領の来日問題なんですけれども、一般には、その際の天皇の言葉については、椎名外相のケースあるいは鄧小平氏来日のケース、これが大体下敷きであろうと言われていますけれども、李源京外相の会見などを通じても明らかなように、韓国側はそれより一歩も二歩も踏み込んだ表現というのを立場上期待している。 そこで、そのような踏み込んだ表現の可能性などが一体あり得るのか、あるいはそのために外務省としては
○秦豊君 ありがとうございました。 これは高木鉱業課長の分野かもしれませんが、時間がもうあと二分半しかないから、もしこの場ではみ出すようであれば、委員長また各党の理事先生にお願いをして、資料として当委員会に御提出を願いたいと思いますが、例えば私も三年来聞いておりますように、例えばニッケル、コバルト、まあリチウムも僕は入れておいたんですけれども、これは通産のあれでは入ってない。タングステン、モリブデン
○秦豊君 私の場合は十分間ですから質問を極めて限定したいと思います。 朝からいろいろと御高見を拝聴したわけなんですけれども、参考人の皆様御存じのように、我が国の正式な政府機関の一隅に総合安全保障関係閣僚会議があります。ところが、私の知る限り、その公式な場において総合安全保障政策の一環としての国家備蓄、例えばストックパイルあるいは商業備蓄、バッファーストックについて時間をかけた論議が行われたということを
○秦豊君 フィリピンへの協力問題、余りにも一般的な質問ですから、これは結構でございます。 ありがとうございました。終わります。
○秦豊君 大変長時間にわたって恐縮ですが、私の場合はごく短い時間で終える予定ですから。 私、日ごろから考えている一つの実感は、国会論議全体の中で経済協力のあるべき姿、あり方を論ずる分量は必ずしも多くはない、むしろ過少である。ただ、例えば対韓援助をめぐる癒着や、どす黒いスキャンダラスなテーマが噴出したときには、私を含めて極めて活発に追及をするが、何事もない場合には、息長く執拗に取り組むという姿勢は確
○秦豊君 外務大臣、ちょっとこれ、お聞き取りいただきたい。私のこれは質問と提案なんですけれどもね。 最近のサミットがやや政治ショー化して、先進国の何か単なる会議、あるいは持ち回りの非常に義務化した側面が強くなった。サミットを見詰める途上国の目なんかにも痛切感が薄れてきたんじゃないかとさえ私は恐れているわけですよ。サミットというものが、国際関係の枠組みの中ではやはり絶えず他の三十数億の民衆から注目されるというふうな
○秦豊君 けさ、たしか北海道として、道政の中の水産行政の一環として自主規制問題などという減船の報道がちらっと伝わりまして、これからどういうふうに波及するのかかなり心配な問題だと思いますが、欧亜局長ね、ちょっとサケ・マス日ソ漁業からはいきなり変わりますが、今度非常に御苦労願ったわけですが、今度のモスクワでの一連の話し合いの中で、外務省がベラヤチ・イラン外相来日の後に、たしか四月十四日だと記憶していますが
○秦豊君 最初に水産庁ですね、これは一つだけ伺っておきたいんですけれども、日ソの魚の交渉は図式としては絶えず前年度比マイナスアルファ。当然裏返しとしてトン当たり単価が上昇する。恐らく今、大水産会社を含めて採算点に乗っている企業というのを探すのは難しかろうと思います。今後ともそうであろう、加速されるわけです。それで、企業にはよく損益分岐点というのがありまして、それがメルクマールになるわけだが、一体、さっきの
○秦豊君 モスクワとしても、当然ワシントン、東京をにらみながらその辺の波及効果、副次効果をねらっていると私は考えますが、いかがですか。
○秦豊君 外務省、レーガン大統領の北京訪問に続いて今度は大きな外交日程が待っているわけであって、ソビエトのアルヒポフ第一副首相が北京を訪問します。つまり、東西のバランスが巧みに北京を接点として現出されるというなかなか強靱な外交が現実に展開されるわけです。 一方では、五月初旬に胡耀邦氏がピョンヤンに入る。さらに、五月早々にはシュルツ国務長官の韓国訪問、それが終わったかと思ったらワインバーガー国防長官
○秦豊君 まず、出版物の国際交換の問題ですけれども、当然二つの条約を踏まえて質問します。 これは、国としての交換業務を主として担当するのは言うまでもなく国立国会図書館の機能だと、役割だと思います。そこで図書館長には、特にこれからの出版物の国際交換に当たる基本的な心構えと言ってはやや精神的に過ぎようかと思うが、当委員会でも、例えば発展途上国との交換については特に留意してほしいとかさまざまな注文がついておりますね
○秦豊君 例えば、中曽根総理が二月来の衆議院の予算委員会からずっと当院まで来ましてシーレーン防衛の中身について答弁された中に、たしか共産党の不破氏に対してシーレーン防衛ということについていろいろあなたは反論されるけれども、つまり不破氏に対してですね、シーレーン防衛というのはあなたの言っているようなものではない、日本のためなのであって、日本のためにやっている防衛行為なんだ、だからあなたとは見解が違うと
○秦豊君 あなたの著作をベースにした質疑が随分あったわけですけれども、あの著作は、少なくともそちら側にいらっしゃる政府側からコメントされる例えばシーレーンだけに限定しても、割とわかりやすいのはなぜか。常識を述べているからだと思うのです。あなたの常識を少し確認しておきたいのだけれども、例えばあなたは、アメリカの国防報告は毎年のように、日本は極東におけるキーである、あるいはかなめそのものであるという記述
○秦豊君 きょうは余り質問はしないつもりです。 やはり国会の中には、安全保障問題に対しては絶えずクールであると同時に緻密であるというセクションが、空間が必ずなきゃならぬと思います。おのれ自身が例えば内閣委員会に属している場合あるいは予算委員会で質問に立つ場合と、当委員会で意見を述べる場合とは明らかにおのれを取り巻く雰囲気が違います。さっきから先輩、同僚委員が申されておりますように一この委員会は本来
○秦豊君 最初に、木材協定なんですけれども、今度の木材協定の前文を見ると、「関連地域及び生物界の生態学的均衡を維持」という文言があるわけですね。では、そういうことに関して日本ができる協力というのはどういうことなんでしょうかね。
○秦豊君 今度は何が眼目なんですか。
○秦豊君 最初に、案件そのものについて一つだけ確認しておきたいと思いますが、今度の日中租税協定は、これから経済特区に進出をする、あるいはしようとする日本企業への影響というのは考えなくていいんですか。
○秦豊君 アメリカ海軍のホステットラー巡航ミサイル計画部長、彼の下院での証言などを見ると、今年六月からは射程の長い核巡航ミサイル、つまりTLAM―Nの艦船配備の装着が始まる。こうなると、その巨大なプラットホームとして抗堪性の強いニュージャージーの運用というのは非常に魅力があるわけだ。したがって、古川さんも私の質問を一部肯定されたけれども、やはり北東アジアにおけるINFのバランスというのはまだまだソビエト
○秦豊君 防衛庁、四十分のテンポで答弁してくださいね。 改装戦艦ニュージャージーというのは、今までの運用のされ方が異常で、レバノンとか中米とか、いわば緊急対策用であった。しかし、私見によれば、本来的な運用というのは、例えば北東アジアを定位置にして対ソ抑止力を形成するというのが本来的なニュージャージーの運用であろうと思うが、どう考えていますか。
○秦豊君 申し上げる意味はね、中曽根総理自体に山村さんで決着という断然さがないんですよ。だから、やっぱり安倍さんのところへまた回ってくるというのが私の見解――一種の偏見でしょうかね。いかがですか。
○秦豊君 ブルネイは後に触れたいと思いますが、外務大臣ね、さっきから伺っていたんだけれど、四月第一週カットアウトと、一件落着とはまいりませんね、牛肉、オレンジは。やっぱり担当だから山村さん、わかるけれども、最後は外交全体のすり合わせですから、延びて、そして向こうも議会対策、四月第一週が一つの山ですから対応するのはいいでしょうが、最後、選挙期間のいろいろなタイミングを見てアメリカも圧力を強める、弱める
○秦豊君 私は六分だから林さんに集中したいと思います。 林さんも私も同じですが、媒体は違っても長く、言論界におられて、だから政治家というものはニュースの客体として突き放して眺めるという、お互いそういう行動のパターンを、恐らく小林さんもそうだろうと思います。 それで、きょうはお話を伺っていまして、国会の防衛論議が入り口でとまっている、つまり実体的でないという御批判も内包されている御意見だと思います
○秦豊君 関さんがお述べになりましたほとんどの論点について、私は共感を持って伺っておりました。 渡邉さん、そのお声で大変恐縮なんではばかろうと思いましたが、一つ二つだけ短いお答えで結構ですから伺っておきたいと思います。 アメリカ経済の予測に関する問題ですけれども、ドルの前途について東京から、一隅から見ておりますと、例えばレーガン大統領とリーガン財務長官は強いドルの信奉者に見える、したがって前途は
○秦豊君 私で最後ですから。両先生、我々予算委員会のメンバーは、日ごろは中曽根総理を初め、いわゆる高級官僚と称する人間のあの特有の日本語の中に浸っておるわけですよ。きょうはお二人の率直な、生き生きした日本語に久々に接しまして非常に愉快さをかみしめているところです。時間がございませんので、一言だけ確認さしてください。 名東先生には、例のマイルドな資産課税、あれはさっき片りんをおっしゃったような、あくまで