1953-03-09 第15回国会 衆議院 経済安定委員会 第18号
そこで私は御所信を伺いたいのは、特に経審長官であられますために実はこれに対する基本的なお考えを伺つておきたいと思いますことは、これはおそらくその道の方でない方は驚かれるであろうと思うのでありますが、ただいまではもう外米の黄変米なんていうものでさえもトン二百三十ドルを越えて、四十ドル、場合によると五十ドルというものさえ呼び声をされているように相なつておりますし、今年の見通しとしては、おそらく二百十ドル
そこで私は御所信を伺いたいのは、特に経審長官であられますために実はこれに対する基本的なお考えを伺つておきたいと思いますことは、これはおそらくその道の方でない方は驚かれるであろうと思うのでありますが、ただいまではもう外米の黄変米なんていうものでさえもトン二百三十ドルを越えて、四十ドル、場合によると五十ドルというものさえ呼び声をされているように相なつておりますし、今年の見通しとしては、おそらく二百十ドル
次に作業資産の価格は四億五百三十万円ということになつておりますが、この内訳はアルコール原料が、糖密で六千六百六十三七、黄変米が二千トン、澱粉が二十二万六千三百八十六貫目、それから玄あわ、玄米に対応して玄あわと通称しておるのでございますが、これが五万一千二百四貫、そこに計上してある金額はこれを換算いたしたものでございます。
それからもう一つは、高い外米を買うために数百億の外貨を使つておるということは誠に憂慮すべきことでありますが、一体あの石湿り黄変米などのようなおいしくない外米を一升百四、五十円で買つたりするよりは、現在闇に流れておる米が七百万石以上と推定されておる、一般の民間人は一千万石も闇に流れておると言つているくらいであるから、あの外米七百万石買うために数百億の金を使うならば、日本の農家から一升百二三十円で買えば
ただ輸入いたしましたビルマ米等について遺憾の点のありましたことは、われわれとして率直におわびを申し上げますが、しかしこれも決して海に捨てるのでなく、この黄変米等も処理いたしまして、これをみそなり、あるいはアルコールなりに転用いたしまして、なるべく損害を少いようにいたしたいと思うのであります。
○東畑政府委員 今回問題になつておりますいわゆる黄変米は、全部これはビルマから参りました米でございます。昨年日本の食糧が非常に不足いたしましたために、食糧庁といたしましては百五万トンの食糧の輸入計画を立てまして、諸外国との買付をやつた。世界全体の交易量が四百七十万のころに百五万トンの輸入をいたしましたために、相当無理をいたしたことは事実であります。
その他のことであれば、クレーム等も要求して千数百万円のクレームが成立しておるのでありますが、黄変米ということについてのクレーム条項が、遺憾ながらまだないということでございます。これは三社が政府の代行で輸入をいたしております。
○松本(七)委員 この黄変米は向うでおそらく輸出用に使われているのだろうというお話でしたが、そういうように向うでは全部これを輸出しているのか、あるいは向うで家畜等に飼料として使つているものがあるのか、あるいは向うでも黄変というような異変のかびを生ずるのか、日本の風土でそういうものを生ずるのか、そういう点は今回のこの事件を契機としてお調べになるおつもりでしようか。
○東畑政府委員 向うで黄変というものがあるかということについて、私はずいぶんビルマにおつた人にも聞いたのでありますが、ビルマ人は非常にぜいたくであつてうまい米を食つている、悪い米は食わないそうであります。悪い米が海外に出るということも事実だと思いますが、黄変というものがそれほど恐ろしいものであるということの認識はないようであります。
○東畑政府委員 黄変米を配給したことは実はございません。外米は大体臭いものでありますので、臭い外米を配給したり、黄いろいろなつている外米は現にあるのでありますが、これは黄変米ではないのであります。むれたにおいがついたりして臭いのであります。黄変米はまだ政府は配給したことはないのでありまして、いつも輸入港でよく検査をいたします。
○杉山委員 その問題はそれくらいにしておきまして、先に同僚吉川君もちよつと触れ、また他の同僚議員諸君も、本会議及びこの分科会でも触れたかとも思いますが、さきの黄変米の問題であります。
大臣ならさらにけつこうですが、例のビルマから来ておりまする黄変米は、向うの方では鶏や豚がもつぱら食つているそうですが、日本ではやはり国民がこれを食うのじやないかと思うのですが、これは全体どのくらい滞貨しておるのか。なおこれから先の輸入計画の中にも、この種の米が入つて来るのかどうか、そういう点をできるだけ詳しくお伺いしたい。
○東畑政府委員 黄変米の関係でございますが、現在政府が手持のもので、要するに危険性のあるものが一万二千七十一トンございます。これが全部黄変米と断定するのはちよつと早いのでございますが、その危険性のあるものを、麻袋になつておりますが、隔離いたしまして、よりわけておるのであります。所在場所は門司、名古屋、清水港、芝浦の四箇所であります。
十九日の委員会において、同僚の山本委員から食糧長官に対して黄変米の質問がなされました。これに対して東畑長官から一応の御答弁がありましたが、非常に重大な問題になつておるこの黄変米の問題につきましては、各新聞紙も一斉に報道し、各界から注目を浴びております。
これは今般の黄変米の実情その他においてもあるのですが、一体この指定商の基準とか、そういつたようなものはどんなことに大体やつておるのか。それから最近日本政府及びこの指定商が買入れる麦類及び米は、全世界の最高の価格で全部日本が買うておるそうです。そういうことは新聞紙上でも報ぜられておる。而もその米質は極めて劣悪なものを買入れておる。
○井上委員 午前中の委員会におきまして、ビルマより輸入せられた黄変米に関して、政府に対して必要な対策を立て、実行してもらうように本委員会として要請をいたしたいと思います。要請案文を読んでみます。
○井上委員 そうすると配給不適品としての黄変米の損害は、商社に特別な手落ちがない限りこれはやむを得ぬ。また相手との間にもこれに対する具体的なとりきめがされていないので、泣寝入りにならざるを得ない状態ではないかと思うのです。そうなつて来ますとまつたくとんだものをつかまされたということになつて、食糧庁としての責任は非常に重大になつて来ようと思います。
○高瀬委員 それではこの黄変米というものが出ているということは、初めから黄変米を買つたから、黄変米ということなんでありますね。
その中にあるものは、食糧庁では、ビルマ米の中に黄変米のあることを事前に承知しながら輸入しておるものと見られ、この点が問題であるといつておる。さらに衛生試験所の方では、黄変米は二種あり、バクテリヤの作用で色のつく誤認黄変米と有毒なかびをつけておるところの肝硬黄変米とがある。前者は無害だが、今度のは有害で、食えば肝臓を冒され、場合によつては死亡すると折紙をつけております。