1953-07-31 第16回国会 参議院 本会議 第30号
原料高による採算割れは、全く対米追随外交の論理的帰結であります。殊に電力のごときは、一KWH一・一八セントであつて、世界でも最低のコストであります。
原料高による採算割れは、全く対米追随外交の論理的帰結であります。殊に電力のごときは、一KWH一・一八セントであつて、世界でも最低のコストであります。
元来このMSA援助は、アイゼンハワー大統領の、「アジアの戦いはアジア人の手で」という、中ソ両国を仮想敵国といたしました巻き返し政策の一環としての対日傭兵再軍備であり、新たなる対米追随外交以外の何ものでもないわけであります。(「その通り」と呼ぶ者あり、拍手)昨年四月二十八日講和条約が発効いたしましたが、一体我が国は何を得たでございましよう。
然るに政府は不平等な安全保障条約や日米行政協定を締結し、独立の実体を危うくし、何ら改めるところがないのみならず、依然として、秘密独善外交、対米追随外交に終始する有様であることは、極めて遺憾千万でございます。最近、軍事基地問題等に現われた国民の動向は、まさしく吉田内閣の無能と不誠意に対する国民の欝憤の爆発でございます。