1947-08-12 第1回国会 参議院 司法委員会 第12号
若し周囲の事情で氣の進まない結婚をした者があつて、たとえ他の異性に愛情を感じたとしても、それが眞劍なものであり眞に生甲斐を感ずるものであるならば私は当人達の感情を尊重したいと思うのであります。併しこれを法律で認めるときは、性道徳の紊乱を來す憂いがあると思います。特に現今のように自由と放縱とを混同している過渡期においては、姦通罪の廃止ということは考えるべきことであると思います。
若し周囲の事情で氣の進まない結婚をした者があつて、たとえ他の異性に愛情を感じたとしても、それが眞劍なものであり眞に生甲斐を感ずるものであるならば私は当人達の感情を尊重したいと思うのであります。併しこれを法律で認めるときは、性道徳の紊乱を來す憂いがあると思います。特に現今のように自由と放縱とを混同している過渡期においては、姦通罪の廃止ということは考えるべきことであると思います。
○公述人(牧野英一君) 副作用ということですが、刑罰というものを科しまするというと、先ずそれだけ当人が苦しみを受けるわけでございますし、それからしてこの問題に直接に考えますると、この問題だけについて申しますれば、社会が十分納得をするかということを私考えて見たい。
○土井委員長代理 この事務局の取扱いの問題は、もつと両院の間における、たとえば議院運営委員会が、衆議院の方でこういうことを決定すれば、参議院の方の議院運営委員会と直接委員長同志の協議をして、大体事前協議の上においてやらないと、あげられた当人も非常に迷惑する。將來は大いに留意をしてやるように。