1961-10-03 第39回国会 衆議院 予算委員会 第2号
なお、民間金融におきます中小企業向けの貸し出しのシェアを確保するとか、あるいは拘束預金を抑制するとか、また、金利については、せんだっても総理大臣が本会議場におきましても力強く、金利は上げさせないんだということをおっしゃいましたが、これを必ず励行していただく、できればものによっては下げる方にも持っていっていただくということが必要と考えられるのでありますが、この点につきましては、通産大臣並びに大蔵大臣の
なお、民間金融におきます中小企業向けの貸し出しのシェアを確保するとか、あるいは拘束預金を抑制するとか、また、金利については、せんだっても総理大臣が本会議場におきましても力強く、金利は上げさせないんだということをおっしゃいましたが、これを必ず励行していただく、できればものによっては下げる方にも持っていっていただくということが必要と考えられるのでありますが、この点につきましては、通産大臣並びに大蔵大臣の
取扱いの金融機関が、拘束預金を条件としたり、出資を条件としたり、その他いろいろございますので、その点は、どうしても代理貸しでは絶対に省いてしまうということはできないことでございます。常々注意いたしておりまして、なるべく弊害の少いように努力はいたしておりますが、どうも全部そういう弊害を去ってしまうということは、非常にむずかしいのでございます。
それから預金がある場合の問題がございましたが、私の調べました例におきましては、その預金が拘束預金という形で両建になっておりますために、預金の名目は大へんに多かったのでありますが、その六割見当のものが拘束預金で使えないというような状態でありましたので、それを差し引いて考えてみますと、資金がこれだけあればやはりその事業として成り立つといったような例もございましたので、大体から申しますと、その当時におきましては
さらに両建、歩積みというような、いわゆる拘束預金の解除等についても、できるだけの措置を講じてもらうように要請をいたしました。また相互銀行、信用金庫等につきましては、前申しました指定預金の引揚げ延期によって、その資金繰りを十分にいたしますとともに、大口融資をある程度抑制して、小口融資をさらに一そう促進するように、特段の努力を要請いたした次第でございます。 次に、政府関係の金融機関でございます。
さらに、融資を積極化するということだけでなしに、私どもとしては、歩積みとかあるいは両建とかいうような拘束預金を年末の対策として一時解除をするというような措置を講じてもらいたいということを今話をいたしておるところでございます。また相互銀行なりあるいは信用金庫などにつきましては、先ほど申しました指定預金の引き揚げの延期措置によって、その資金繰りに十分のゆとりを持たせたい。
ただ個々に当ってそれとなしにいろいろ聞いておりまするところでは、これが相当多額のいわゆる拘束預金と申しますか、両建預金などが行われているように承知いたしております。で、従いまして、大蔵省に対しまして、こういうことのないように厳重申し入れをし、これの監督をあらゆる機会にやっていただくようにお願いしている次第でございます。
いわば拘束預金という面がかなり強く出て来ておるのではないかということがうかがえるのでございます。これは先ほどから議論がございました両建てや歩積みの問題も関連があるわけでありますが、むしろわれわれの方の場合は、そうした両建ての強要ということではなくて、結果的に、あとで申しますような理由によりまして、そういう両建てのような結果に相なつて来ておる、こういうふうに申し上げていいと思うのであります。