1954-05-13 第19回国会 参議院 農林委員会 第34号
○政府委員(大坪藤市君) その点につきましては、例えば現実の問題といたしまして、岩手の酪農地区につきましては、導入いたしましたジヤージーによる生乳につきましては、脂肪分によりまして一方ホルスタインよりも或る程度高い価格で工場のほうに納入いたしておるのであります。八カ岳山麓のほうも大体同様の措置をとつておる、かように御了承願いたいと思います。
○政府委員(大坪藤市君) その点につきましては、例えば現実の問題といたしまして、岩手の酪農地区につきましては、導入いたしましたジヤージーによる生乳につきましては、脂肪分によりまして一方ホルスタインよりも或る程度高い価格で工場のほうに納入いたしておるのであります。八カ岳山麓のほうも大体同様の措置をとつておる、かように御了承願いたいと思います。
ただ全国一律に考えます場合には、やはり経済的負担ということも考慮いたしまして、ただいまのところはカロリー源になりますパン、それから動物蛋白の源になります脱脂粉乳ということを基本に考えまして、それに副食を加え、その他の脂肪分とかあるいはビタミンとかいうようなものをとるように考えております。
但し脂肪分、従つて乳固形分の含有量はホルスタインの場合には逆に高いわけです。従いまして日本のどこへでも向く牛とは存じておりませんが、主として乳製品用の牛乳しか搾れない地帯につきましては、而も零細経営であります日本の農家のような場合でございますと、ホルスタインのような大めし食いを飼つておりますよりも遥かに採算がいい。
それで動物性蛋白にはミルクが一番いいと思いますし、ハンは熱量の補給源といたしまして、どうしてもとらなければいかぬというところから、ハン百グラムとミルク二十二グラム、大体これが一食、それにさらに脂肪分として多少の副食物をこれに加えまして、このパンとミルクと多少の副食——副食と申しますといろいろでございますが、たとえばかぼちやを煮るとか豚肉を煮るとか、多少脂肪分を加えまして、この三つの種類をもつて六百カロリー
併しながら半面、只今御指摘のありましたように、絶対量としての泌乳量が少い、こういう結果があるのでございますが、幸いそれは相当部分はいはゆる脂肪分で補い得るわけであります。従つて両方の特質とかれこれ勘案いたしまして、ジヤージイはジヤージイに適する地帯を選ぶ、これが一番問題じやないかと思うのであります。
日本の食糧の解決という点から言えば一応量の問題がありまするが、やはり厚生省の所管というわけではありませんが、将来日本の国民栄養という点から見ますると、単に量がありましても栄養という点から改善されなくちやいかん、そうなつて参りますと、只今仰せの将来の国民栄養の問題につきまして先ず考えられますることは、只今お話の通り今米麦偏重、殊に米偏重の日本の食糧、これではむしろ脂肪分が足らないのでありますから、一時
例えば炭鉱の坑内夫の場合ですと、どうしても脂肪分を余計とらなければならないということで、或いは公務員よりも脂肪分が二十グラムなり三十グラム余計入つていなければならない。逆にこちらは都会でありますから、嗜好品やその他が高いから、そのほうに金額が殖えて行く。
現にすでに本国会においても、酪農の普及のための予算が三十七億も可決されておるのでありますが、今日低米価と重い税金にあえいでいる農家の経済力を向上せしめるがために——單に農家に酪農を普及し、有畜農業を普及し、無畜農家を解消するだけでなくて、また受入れる市民の食生活の中に、これらの蛋白質なり脂肪分なりを、農村を供給源として受入れ態勢を進めて行くという、單に都市におけるわれわれ市民の栄養や体力の改善のみではなく
殊に「いも」類を奨励しますし、又粉食も奨励いたします関係上、脂肪というものがなければならんのでありまして、ただ、「いも」を食え、「パン」を食えと申しましても、これに相当の脂肪分をとらなければ本当の食糧とはならんのでありまして、今後畜産の方面或いは水産の方面から蛋白質給源を決めまして、そうして国民の生活を向上いたしたいと考えます。
二銭銅貨大の何か種もないような天麩羅が一つでも付いておる日は、今日は脂肪分がとれると言つて大変喜ぶ状態であります。
日本人の食生活が澱粉偏重の今日の形ではいけないのだ、もし食糧の自給自足をはかり、体位の向上を企てるならば、少くも蛋白及び脂肪分の食生活を考えなくちやいかぬ。それには波丘地帶を利用してそこに有畜農業を行い、家畜を飼い、鶏を飼つて、そうして日本人の食生活を改良し、体位の向上をはかる。現在日本の耕地というものは、御承知の通り、日本の全面積の一七%にしか達しておりません。
食生活の改良という意味でありますが、とかく澱粉にのみ過重に依存しておつた我々は、傳統的の食生活を次第に蛋白及び脂肪分を多量に摂取するがごとき食生活に改めるということであります。日本の今日の國土の現状から見て、又日本の人種改良の上から見ても、この点はどうしても考えてかからなければならん問題であります。
これは我が國にとりまして、蛋白質並びに脂肪分の獲得において非常に大きな意味を持つておるということは、諸君疾くに御存じの通りであります。又我が國は食糧の問題において極めて窮迫した事情の下にあります。
從つて今後においては醫給機構の面からも抜本的な解決をするとともに、この副食糧における、特に蛋白質、脂肪分の補給その他について十分なる考慮が必要であるということが感じるられる。 第三の點につきましては、調味料問題でありますが、重勞働の關係で鹽分を多分に必要とすることは言うまでもございません。今後におきまして鹽分の増配方については、十分配慮する必要があると感ぜられました。