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2021-10-08 第205回国会 参議院 本会議 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
三年十月八日(金曜日) 午後三時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第二号
令和
三年十月八日 午後三時
開議
第一
情報監視審査会委員辞任
の件 第二
国務大臣
の
演説
に関する件
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、
議員辞職
の件 一、
日程
第一 一、
情報監視審査会委員
の
選任
一、
日程
第二 ─────・─────
山東昭子
1
○
議長
(
山東昭子
君) これより
会議
を開きます。 この際、
議員
の
辞職
についてお諮りいたします。 去る六日、
中西健治
さんから
議員辞職願
が提出されました。 辞表を
参事
に朗読させます。 〔
参事朗読
〕 辞 職 願 この度 一身上の都合により
議員
を
辞職
いた したいので御許可下さるようお願い申し上げま す
令和
三年十月六日
参議院議員
中西
健治
参議院議長
山東
昭子
殿
山東昭子
2
○
議長
(
山東昭子
君)
中西健治
さんの
議員辞職
を許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
3
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、許可することに決しました。 ─────・─────
山東昭子
4
○
議長
(
山東昭子
君)
日程
第一
情報監視審査会委員辞任
の件
磯崎仁彦
さんから
情報監視審査会委員
を辞任いたしたいとの申出がございました。 これを許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
5
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、許可することに決しました。 ─────・─────
山東昭子
6
○
議長
(
山東昭子
君) この際、欠員となりました
情報監視審査会委員
一名の
選任
を行います。
情報監視審査会委員
の
選任
は、
参議院情報監視審査会規程
第六条の規定により、議院の議決によることとなっております。
情報監視審査会委員
にこやり隆史さんを
選任
することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
7
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
選任
することに決しました。 ─────・─────
山東昭子
8
○
議長
(
山東昭子
君)
日程
第二
国務大臣
の
演説
に関する件
内閣総理大臣
から
所信
について
発言
を求められております。これより
発言
を許します。
岸田文雄内閣総理大臣
。 〔
内閣総理大臣岸田文雄
君登壇、
拍手
〕
岸田文雄
9
○
内閣総理大臣
(
岸田文雄
君) 第二百五回国会の開会に当たり、
新型コロナウイルス
により亡くなられた
方々
、そして、御
家族
の
皆様方
に心よりお悔やみを申し上げるとともに、厳しい
闘病生活
を送っておられる
方々
に心よりお見舞いを申し上げます。 また、
我が国
の
医療
、保健、
介護
の
現場
を支えてくださっている多くの
方々
、
感染対策
に
協力
してくださっている
事業者
の
方々
、そして、
国民
の
皆さん
に深く感謝を申し上げます。
新型コロナ
との
闘い
は続いています。 こうした中、この度、私は、第百代
内閣総理大臣
を拝命いたしました。 私は、この国難を
国民
の
皆さん
とともに乗り越え、新しい
時代
を切り開き、心豊かな
日本
を次の
世代
に引き継ぐために、全身全霊をささげる
覚悟
です。 私が書きためてきたノートには、
国民
の切実な声があふれています。一人暮らしで、もし
コロナ
になったらと思うと不安で仕方がない。テレワークでお客が激減し、経営する
クリーニング屋
の
事業継続
が厳しい。里帰りができず、一人で出産。誰とも会うことができず、孤独で、不安。 今求められているのは、こうした切実な声を踏まえて
政策
を断行していくことです。 まず、喫緊かつ最優先の
課題
である
新型コロナ対応
に万全を期します。
国民
に
納得感
を持ってもらえる丁寧な
説明
を行うこと、常に
最悪
の
事態
を想定して
対応
することを基本とします。 また、
新型コロナ
で大きな
影響
を受ける
方々
を
支援
するため、速やかに
経済対策
、策定します。 その上で、私が目指すのは、新しい
資本主義
の
実現
です。
我が国
の
未来
を切り開くための新しい
経済社会
の
ビジョン
を示していきます。
国民
の
皆さん
とともにこれらの難しい
課題
に挑戦していくためには、
国民
の声を真摯に受け止め、形にする、
信頼
と
共感
を得られる政治が必要です。 そのために、
国民
の
皆さん
との丁寧な
対話
を大切にしていきます。 私を始め全閣僚が様々な方と
車座対話
を積み重ね、その上で、
国民
の
ニーズ
に合った
行政
を進めているか、徹底的に点検するよう
指示
していきます。 そうして得た
信頼
と
共感
の上に、私は、
多様性
が尊重される
社会
を目指します。私も、失礼、若者も
高齢者
も、
障害者
の、
障害
のある方もない方も、男性も女性も、全ての人が
生きがい
を感じられる
社会
です。
経済的環境
や
世代
、生まれた
環境
によって生じる
格差
やそれがもたらす
分断
、これが
危機
によって大きくなっているとの
指摘
があります。同時に、我々は、
家族
や
仲間
との
きずな
の大切さに改めて気付きました。
東日本大震災
のときに発揮された
日本社会
の
きずな
の強さ。
世界
から称賛されました。
危機
に直面した今こそ、この
きずな
の力を発揮するときです。 全ての人が
生きがい
を感じられる、新しい
社会
をつくっていこうではありませんか。
日本
の
きずな
の力を呼び起こす。それが私の使命です。 まず、
新型コロナ対応
です。 足下では、
感染者数
は落ち着きを見せ、
緊急事態宣言
は全面的に解除されました。 菅前
総理
の大号令の下、他国に類を見ない速度で
ワクチン接種
が進み、この
闘い
に勝つための大きな一歩を踏み出せました。前
総理
の御尽力に、心より敬意を表し申し上げます。 しかし、
楽観視
はできません。
危機対応
の
要諦
は、常に
最悪
の
事態
を想定することです。
感染
が落ち着いている今こそ、様々な
事態
を想定し、徹底的に
安心確保
に取り組みます。与えられた権限を最大限
活用
し、病床と
医療人材
の
確保
、
在宅療養者
に対する
対策
、徹底いたします。 希望する全ての方への二回の
ワクチン接種
を進め、さらに、三回目の
ワクチン接種
も行えるよう、しっかりと準備をしていきます。
経口治療薬
の
年内実用化
を目指します。あわせて、電子的な
ワクチン接種証明
の
積極的活用
、予約不要の
無料検査
の
拡大
に取り組みます。 これらの
安心確保
の
取組
の全体像を早急に
国民
にお示しするよう
関係大臣
に
指示
をいたしました。
国民
の
皆さん
が先を見通せるよう、丁寧に
説明
してまいります。 同時に、これまでの
対応
を徹底的に分析をし、何が
危機管理
のボトルネックだったのかを検証いたします。そして、
司令塔機能
の
強化
や
人流抑制
、
医療資源確保
のための
法改正
、
国産ワクチン
や
治療薬
の
開発
など、
危機管理
を抜本的に
強化
いたします。
国民
の
協力
を得られるよう
経済支援
を行うことも大切です。大きな
影響
を受ける
事業者
に対し、
地域
、業種を限定しない形で
事業規模
に応じた
給付金
、支給します。
新型コロナ
の
影響
により苦しんでおられる非正規、
子育て世帯
など、お困りの
方々
を守るための
給付金
などの
支援
も実行していきます。 次に、私の
経済政策
について申し上げます。
マクロ経済運営
については、最大の目標であるデフレからの脱却、成し遂げます。そして、大胆な
金融政策
、機動的な
財政政策
、
成長戦略
の推進、努めます。
危機
に対する必要な
財政支出
はちゅうちょなく行い、万全を期します。
経済
あっての
財政
であり、順番を間違えてはなりません。
経済
をしっかりと立て直します。そして、
財政健全化
に向けて取り組みます。 その上で、私が目指すのは新しい
資本主義
の
実現
です。 新自由主義的な
政策
については、富める者と富まざる者との深刻な
分断
を生んだといった
指摘
、
弊害
が
指摘
をされています。
世界
では、健全な
民主主義
の中核である
中間層
を守り、
気候変動
などの
地球規模
の
危機
に備え、
企業
とそして
政府
が大胆な
投資
をしていく、そうした新しい
時代
の
資本主義
、
資本主義経済
を模索する動きが始まっています。 今こそ、
我が国
も新しい
資本主義
を起動し、
実現
していこうではありませんか。
成長
と
分配
の好
循環
と
コロナ
後の新しい
社会
の開拓、これがコンセプトです。
成長
を目指すことは極めて重要であり、その
実現
に向けて
全力
で取り組みます。しかし、
分配
なくして次の
成長
はなし、このことも私は強く訴えます。
成長
の
果実
をしっかりと
分配
することで初めて次の
成長
が
実現
します。大切なのは
成長
と
分配
の好
循環
です。
成長
か
分配
かという不毛な
議論
から脱却し、
成長
も
分配
も
実現
するために、あらゆる
政策
を総動員いたします。
新型コロナ
で
我が国
の
経済社会
は大きく傷つきました。 一方で、これまで進んでこなかった
デジタル化
が急速に進むなど、
社会
が変わっていく確かな予感が生まれています。今こそ、
科学技術
の
恩恵
を取り込み、
コロナ
との共生を前提とした新しい
社会
をつくり上げていくときです。 この
変革
は
地方
から起こります。
地方
は
高齢化
、
過疎化
などの
社会課題
に直面し、新たな
技術
を
活用
する
ニーズ
があります。例えば、
自動走行
による
介護先
への
送迎サービス
や、配達の
自動化
、
リモート技術
を
活用
した働き方、
農業
や
観光産業
での
デジタル技術
の
活用
です。 ピンチをチャンスに変え、我々が
子供
の頃夢見たわくわくする
未来社会
をつくろうではありませんか。 そのために、新しい
資本主義実現会議
を創設し、
ビジョン
の
具体化
を進めます。 新しい
資本主義
を
実現
していく車の両輪は、
成長戦略
とそして
分配戦略
です。 まず、
成長戦略
の第一の柱は、
科学技術立国
の
実現
です。 学部や修士・
博士課程
の再編、
拡充
など
科学技術分野
の
人材育成
を促進します。
世界最高水準
の
研究大学
を形成するため、十兆円
規模
の
大学ファンド
を年度内に設置をいたします。
デジタル
、
グリーン
、
人工知能
、
量子
、
バイオ
、
宇宙
など、
先端科学技術
の
研究開発
に大胆な
投資
を行います。
民間企業
が行う
未来
への
投資
を
全力
で応援する
税制
、
実現
していきます。 また、イノベーションの担い手である
スタートアップ
の
徹底支援
を通じて、新たなビジネス、
産業
の創出を進めます。 そして、二〇五〇年カーボンニュートラルの
実現
に向け、
温暖化対策
を
成長
につなげる
クリーンエネルギー戦略
を策定し、強力に推進いたします。 第二の柱は、
地方
を活性化し、
世界
とつながる
デジタル田園都市国家構想
です。
地方
から
デジタル
の実装を進め、新たな
変革
の波を起こし、
地方
と
都市
の差を縮めていきます。そのために、5Gや半導体、
データセンター
など、
デジタルインフラ
の
整備
を進めます。誰一人取り残さず、全ての方が
デジタル化
のメリットを享受できるよう取り組みます。 第三の柱は、
経済安全保障
です。 新たに設けた
担当大臣
の下、
戦略物資
の
確保
、
技術流出
の防止に向けた
取組
を進め、自律的な
経済構造
を
実現
いたします。強靱な
サプライチェーン
を構築し、
我が国
の
経済安全保障
を推進するための法案、策定いたします。 第四の柱は、
人生
百年
時代
の
不安解消
です。将来への不安が消費の
抑制
を生み、
経済成長
の
阻害要因
となっています。 兼業、副業、あるいは学び直し、フリーランスといった多様で柔軟な働き方が
拡大
しています。大切なのは、どんな働き方をしても
セーフティーネット
が
確保
されるということです。働き方に中立的な
社会保障
や
税制
を
整備
し、
勤労者
皆保険の
実現
に向けて取り組みます。
人生
百年
時代
を見据えて、
子供
から
子育て世代
、お年寄りまで、全ての方が安心できる全
世代型社会保障
の構築、進めてまいります。 次に、
分配戦略
であります。 第一の柱は、働く人への
分配機能
の
強化
です。
企業
が長期的な視点に立って、株主だけでなく、
従業員
も
取引先
も
恩恵
が受けられる三方よしの経営を行うことが重要です。非
財務情報開示
の充実、
四半期開示
の見直しなど、そのための
環境整備
を進めてまいります。
政府
として、
下請取引
に対する
監督体制
を
強化
し、大
企業
と
中小企業
の
共存共栄
、目指します。 また、
労働分配率
の向上に向けて、賃上げを行う
企業
への
税制支援
を抜本
強化
いたします。 第二の柱は、
中間層
の
拡大
、そして
少子化対策
です。
中間層
の
拡大
に向け、
成長
の
恩恵
を受けられていない
方々
に対して、国による
分配機能
を
強化
いたします。
大学卒業
後の所得に応じて
出世払い
を行う仕組みを含め、
教育費
や住宅、
住居費
への
支援
を
強化
し、
子育て世代
を支えていきます。
保育
の
受皿整備
、
幼保
小連携の
強化
、
学童保育制度
の
拡充
や
利用環境
の
整備
など、
子育て支援
を促進します。
子供目線
での
行政
の
在り方
を検討し、
実現
していきます。 第三の柱は、看護、
介護
、
保育
などの
現場
で働いている
方々
の
収入
を増やしていくことです。
新型コロナ
、そして
少子高齢化
への
対応
の最前線にいる
皆さん
の
収入
を増やしていきます。そのために、
公的価格評価検討委員会
を設置し、
公的価格
の
在り方
を抜本的に見直してまいります。 第四の柱は、
公的分配
を担う
財政
の単
年度主義
の
弊害是正
です。
科学技術
の振興、
経済安全保障
、
重要インフラ
の
整備
など、
国家課題
に計画的に取り組みます。 これらに加え、
地方活性化
に向けた
基盤づくり
にも積極的に
投資
をいたします。
東日本大震災
からの
復興
なくして
日本
の
再生
はなし。この強い
思い
で、
思い
の下で、
被災者支援
、
産業
、なりわいの再建、福島の
復興再生
に
全力
で取り組みます。
農業
、
農林水産業
の高
付加価値化
と
輸出力強化
を進めるとともに、
家族農業
や中
山間地農業
の持つ多面的な
機能
を維持していきます。
新型コロナ
による米価の大幅な下落は深刻な
課題
です。当面の需給の安定に向けた
支援
など、十分な
対策
を行います。
老朽化対策
を含め、防災・
減災
、
国土強靱化
の
強化
とともに、
高速道路
、新幹線など、交通、
物流インフラ
の
整備
を推進いたします。 「いのち輝く
未来社会
のデザイン」、これが二〇二五年大阪・
関西万博
のテーマです。
地域
からIoTや
人工知能
などの
デジタル技術
を
活用
した
未来
の
日本
の姿を示します。
観光立国復活
に向けた
観光業支援
、
文化立国
に向けた
地域
の
文化
、芸術への
支援強化
にも取り組みます。 そして、私の
内閣
の
三つ目
の
重点政策
、これは、
国民
を守り抜く、
外交
、
安全保障
です。 私は、
外交
、
安全保障
の
要諦
は
信頼
だと確信をしています。
先人たち
の努力により、
世界
から得た
信頼
を基礎に、
三つ
の強い
覚悟
を持って毅然とした
外交
を進めます。 第一に、自由、
民主主義
、人権、法の支配といった
普遍的価値
を守り抜く
覚悟
です。 米国を始め豪州、
インド
、ASEAN、欧州などの
同盟国
、
同志国
と連携し、
日米豪印
も
活用
しながら、自由で開かれた
インド太平洋
を力強く推進します。 深刻化する
国際社会
の人権問題にも省庁横断的に取り組みます。 第二に、
我が国
の平和と安定を守り抜く
覚悟
です。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
が一層厳しさを増す中、
我が国
の領土、領海、領空、そして
国民
の生命と財産を断固として守り抜きます。 そのために、
国家安全保障戦略
、
防衛大綱
、
中期防衛力整備計画
の改定に取り組みます。この中で、
海上保安能力
や更なる
効果的措置
を含む
ミサイル防衛能力
など
防衛力
の
強化
、
経済安全保障
など、新しい
時代
の
課題
に果敢に取り組んでいきます。 こうした
我が国
の
外交
・
安全保障政策
の基軸は
日米同盟
です。私が先頭に立って、
インド太平洋地域
、そして
世界
の平和と繁栄の礎である
日米同盟
を更なる高みへと引き上げていきます。
日米同盟
の
抑止力
を維持しつつ、丁寧な
説明
、
対話
による
信頼
を地元の
皆さん
と築きながら、沖縄の
基地負担
の軽減に取り組みます。
普天間飛行場
の一日も早い
全面返還
を目指し、
辺野古沖
への
移設工事
を進めます。 北朝鮮による核・
ミサイル開発
は断じて容認できません。
日朝平壌宣言
に基づき、
拉致
、核、
ミサイル
といった諸懸案を包括的に
解決
し、不幸な過去を清算して、
日朝国交正常化
の
実現
を目指します。
拉致
問題は最
重要課題
です。全ての
拉致被害者
の一日も早い帰国を
実現
すべく、
全力
で取り組みます。私自身、条件を付けずに
金正恩委員長
と直接向き合う決意です。 第三に、
地球規模
の
課題
に向き合い、人類に貢献し、
国際社会
を主導する
覚悟
です。 核軍縮・不拡散、
気候変動
などの
課題
に向け、
課題解決
に向け、
我が国
の
存在感
、高めてまいります。
被爆地広島出身
の
総理大臣
として私が目指すのは、
核兵器
のない
世界
です。私が立ち上げた
賢人会議
も
活用
し、
核兵器国
と非
核兵器国
の橋渡しに努め、唯一の
戦争被爆国
としての責務、果たしてまいります。 これまで
世界
の偉大な
リーダーたち
が幾度となく挑戦してきた
核廃絶
という名のたいまつを私もこの手にしっかりと引き継ぎ、
核兵器
のない
世界
に向け
全力
を尽くします。
世界
で
保護主義
が強まる中、
我が国
は
自由貿易
の旗手を務めます。
デジタル時代
の
信頼
性ある自由な
データ流通
、DFFTを
実現
するため、国際的な
ルール作り
に積極的な役割を果たしてまいります。
中国
とは、安定的な
関係
を築いていくことが、両国そして
地域
及び
国際社会
のために重要です。
普遍的価値
を共有する国々とも連携しながら、
中国
に対して主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めると同時に、
対話
を続け、共通の諸
課題
について
協力
をしていきます。 ロシアとは、領土問題の
解決
なくして
平和条約
の
締結
はありません。首脳間の
信頼関係
を構築しながら、
平和条約締結
を含む日
ロ関係
全体の発展を目指します。
韓国
は重要な隣国です。健全な
関係
に戻すためにも、
我が国
の一貫した立場に基づき、
韓国側
に適切な
対応
を強く求めていきます。
新型コロナ対応
、新しい
資本主義
、そして
外交
・
安全保障
。これら
三つ
の
政策
を着実に実行することで、
国民
の
皆さん
とともに新しい
時代
を切り開いていきます。 本日の朝の閣議で、
新型コロナ対応
に万全を期すとともに、新しい
資本主義
を起動させるため、新たな
経済対策
を策定するよう
指示
をいたしました。総合的かつ大胆な
経済対策
を速やかに取りまとめます。
憲法改正
についてです。
憲法改正
の手続を定めた
国民投票法
が改正されました。今後、
憲法審査会
において、各政党が考え方を示した上で、与野党の枠を超え、建設的な
議論
を行い、
国民
的な
議論
を積極的に深めていただくことを期待いたします。 最後になりますが、このようなことわざがあります。 早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。
新型コロナ
という目に見えない敵に対し、我々は、
国民全員
の
団結力
によって一歩一歩前進をしてきました。 改めて、この
日本
という国が、先祖代々、営々と受け継いできた人と人とのつながりが生み出す優しさ、ぬくもりがもたらす
社会
の
底力
を強く感じます。まさに、この国の
かたち
の原点です。 この国の
かたち
を次の
世代
に引き継いでいくためにも、私
たち
は、
経済的格差
、
地域的格差
などがもたらす
分断
を乗り越え、
コロナ
との
闘い
の先に新しい
時代
を切り開いていかなければなりません。そのために、みんなで前に進んでいくための
ワンチーム
をつくり上げます。 早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。 一人であれば、
目的地
に早く着くことができるかもしれません。しかし、
仲間
とならもっと遠く、はるかに遠く行くことができます。私は、
日本
人の
底力
を信じています。
新型コロナ
の中にあってもなお、
デジタル
、
グリーン
、
人工知能
、
量子
、
バイオ
、
宇宙
、新しい
時代
の種が芽吹き始めています。 この萌芽を大きな木に育て、
経済
を
成長
させ、その
果実
を
国民全員
で享受していく明るい
未来
を築こうではありませんか。 明けない夜はありません。
国民
の
皆さん
とともに手を取り合い、明日への一歩を踏み出します。
同僚議員各位
、そして、何よりも
国民
の
皆さん
の御
協力
を心からお願い申し上げ、
所信表明
とさせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
)
山東昭子
10
○
議長
(
山東昭子
君) ただいまの
演説
に対する質疑は
次会
に譲りたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
11
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 本日はこれにて散会いたします。 午後三時二十九分散会