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2019-10-04 第200回国会 衆議院 本会議 第1号
公式Web版
会議録情報
0
令和元年
十月四日(金曜日) ――
―――――――――――
議事日程
第一号
令和元年
十月四日 正午
開議
第一
議席
の
指定
第二
会期
の件 第三
常任委員長
の
選挙
………………………………… 一
国務大臣
の
演説
――
―――――――――――
○本日の
会議
に付した案件
日程
第一
議席
の
指定
日程
第二
会期
の件
総務
、
法務
、
財務金融
、
厚生労働
、
農林水産
、
国土交通
、
安全保障
、
国家基本政策
、
予算
、
決算行政監視
及び
懲罰
の各
常任委員長辞任
の件
議院運営委員長外
十六
常任委員長
の
選挙
情報監視審査会委員辞任
の件
情報監視審査会委員
の
選任
災害対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
災害対策特別委員会
、
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
調査
を行うため
委員
四十人よりなる
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
特別委員会
、
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
のため
委員
二十五人よりなる
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
、
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため
委員
二十五人よりなる
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
、
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
消費者
問題に関する
特別委員会
、
科学技術
、
イノベーション推進
の総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
科学技術
・
イノベーション推進特別委員会
、
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その
総合的対策
を樹立するため
委員
四十五人よりなる
東日本大震災復興特別委員会
及び
原子力
に関する諸問題を
調査
するため
委員
四十人よりなる
原子力問題調査特別委員会
を
設置
するの件(
議長発議
)
地方創生
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
地方創生
に関する
特別委員会
を
設置
するの件(
議長発議
)
安倍内閣総理大臣
の
所信
についての
演説
午後零時二分
開議
大島理森
1
○
議長
(
大島理森
君)
諸君
、第二百回
国会
は本日召集されました。 これより
会議
を開きます。 ――
――◇―――――
日程
第一
議席
の
指定
大島理森
2
○
議長
(
大島理森
君)
日程
第一、
議席
の
指定
を行います。
衆議院規則
第十四条によりまして、
諸君
の
議席
は、
議長
において、ただいまの仮
議席
のとおりに
指定
いたします。 ――
――◇―――――
大島理森
3
○
議長
(
大島理森
君) この際、新たに
議席
に着かれました
議員
を紹介いたします。 第四百三十七番、
南関東選挙
区
選出議員
、
出畑実
君。 〔
出畑実
君
起立
、
拍手
〕 ――
――◇―――――
日程
第二
会期
の件
大島理森
4
○
議長
(
大島理森
君)
日程
第二、
会期
の件につきお諮りいたします。 今回の
臨時会
の
会期
は、十二月九日まで六十七日間といたしたいと思います。これに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
5
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
会期
は六十七日間とすることに決まりました。 ――
――◇―――――
常任委員長辞任
の件
大島理森
6
○
議長
(
大島理森
君)
常任委員長辞任
の件につきお諮りいたします。
総務委員長江田康幸
君、
法務委員長葉梨康弘
君、
財務金融委員長坂井学
君、
厚生労働委員長冨岡勉
君、
農林水産委員長武藤容治
君、
国土交通委員長谷公一
君、
安全保障委員長岸信夫
君、
国家基本政策委員長佐藤勉
君、
予算委員長野田聖子
君、
決算行政監視委員長海江田万里
君及び
懲罰委員長篠原孝
君から、それぞれ
常任委員長
を辞任いたしたいとの申出があります。これを許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
7
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、許可することに決まりました。 ――
――◇―――――
常任委員長
の
選挙
大島理森
8
○
議長
(
大島理森
君) つきましては、
総務委員長外
十
常任委員長
の
選挙
を行うのでありますが、既に
議院運営委員長
、
内閣委員長
、
外務委員長
、
文部科学委員長
、
経済産業委員長
及び
環境委員長
が欠員となっておりますので、この際、
議院運営委員長外
十六
常任委員長
の
選挙
を行います。
福田達夫
9
○
福田達夫
君 各
常任委員長
の
選挙
は、その手続を省略して、
議長
において指名されることを望みます。
大島理森
10
○
議長
(
大島理森
君)
福田達夫
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
11
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
動議
のとおり決まりました。
議長
は、各
常任委員長
を指名いたします。
議院運営委員長
高木 毅君 〔
拍手
〕
内閣委員長
松本
文明君 〔
拍手
〕
総務委員長
大口 善徳君 〔
拍手
〕
法務委員長
松島みどり
君 〔
拍手
〕
外務委員長
松本
剛明君
〔
拍手
〕
財務金融委員長
田中
良生
君 〔
拍手
〕
文部科学委員長
橘 慶一郎君 〔
拍手
〕
厚生労働委員長
盛山 正仁君 〔
拍手
〕
農林水産委員長
吉野 正芳君 〔
拍手
〕
経済産業委員長
富田 茂之君 〔
拍手
〕
国土交通委員長
土井 亨君 〔
拍手
〕
環境委員長
鷲尾英一郎
君 〔
拍手
〕
安全保障委員長
西銘恒三郎
君 〔
拍手
〕
国家基本政策委員長
森 英介君 〔
拍手
〕
予算委員長
棚橋 泰文君 〔
拍手
〕
決算行政監視委員長
生方 幸夫君 〔
拍手
〕
懲罰委員長
平野 博文君 〔
拍手
〕 ――
――◇―――――
情報監視審査会委員辞任
の件
大島理森
12
○
議長
(
大島理森
君) お諮りいたします。
情報監視審査会委員江崎鐵磨
君、
赤澤亮正
君及び
大島敦
君から、それぞれ
委員
を辞任いたしたいとの申出があります。これを許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
13
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、許可することに決まりました。 ――
――◇―――――
情報監視審査会委員
の
選任
大島理森
14
○
議長
(
大島理森
君) つきましては、
情報監視審査会委員
の
選任
を行います。
衆議院情報監視審査会規程
第六条の規定に基づき、
情報監視審査会委員
に小野寺五典君、
大塚高司
君及び
篠原孝
君を
選任
するに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
大島理森
15
○
議長
(
大島理森
君)
起立
多数。よって、いずれも
選任
することに決まりました。 ――
――◇―――――
特別委員会設置
の件
大島理森
16
○
議長
(
大島理森
君)
特別委員会
の
設置
につきお諮りいたします。
災害対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
災害対策特別委員会
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
調査
を行うため
委員
四十人よりなる
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
特別委員会
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
のため
委員
二十五人よりなる
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため
委員
二十五人よりなる
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
消費者
問題に関する
特別委員会
科学技術
、
イノベーション推進
の総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
科学技術
・
イノベーション推進特別委員会
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その
総合的対策
を樹立するため
委員
四十五人よりなる
東日本大震災復興特別委員会
及び
原子力
に関する諸問題を
調査
するため
委員
四十人よりなる
原子力問題調査特別委員会
を
設置
いたしたいと存じます。これに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
17
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。 次に、
地方創生
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
地方創生
に関する
特別委員会
を
設置
いたしたいと存じます。これに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
大島理森
18
○
議長
(
大島理森
君)
起立
多数。よって、そのとおり決まりました。 ただいま議決されました九
特別委員会
の
委員
は追って指名いたします。 ――
――◇―――――
大島理森
19
○
議長
(
大島理森
君) この際、暫時
休憩
いたします。 午後零時十二分
休憩
――
――◇―――――
午後二時二分
開議
大島理森
20
○
議長
(
大島理森
君)
休憩
前に引き続き
会議
を開きます。 ――
――◇―――――
大島理森
21
○
議長
(
大島理森
君) この際、御紹介申し上げます。 ただいま
タライベク・マサビロフ・キルギス共和国議会議員団団長
御一行が
外交官傍聴席
にお見えになっておりますので、
諸君
とともに心から歓迎申し上げます。 〔
起立
、
拍手
〕 ――
――◇―――――
国務大臣
の
演説
大島理森
22
○
議長
(
大島理森
君)
内閣総理大臣
から
所信
について発言を求められております。これを許します。
内閣総理大臣安倍晋
三君。 〔
内閣総理大臣安倍晋
三君登壇〕
安倍晋三
23
○
内閣総理大臣
(
安倍晋
三君) 第二百回
国会
に当たり、
所信
を申し上げます。
日本国憲法
の下、第一回の
国会
、初の
国会
が開かれた
昭和
二十二年、
戦争
で全てを失った
我が国
は、いまだ、塗炭の苦しみの中にありました。 しかし、この議場に集った
先人たち
のまなざしは、ただ
未来
にのみ向けられていた。ひたすらにこの国の
未来
を信じ、大きな
責任感
の下に議論を重ね、そして、力強い
復興
を成し遂げました。
高度成長
を実現し、平和で豊かな
日本
を、今を生きる私
たち
に引き渡してくれました。 七十年以上にわたる
先人たち
の歩みに、心から敬意を表します。 本年五月、天皇陛下が御即位されました。
即位礼正殿
の儀をはじめとする各式典がつつがなく、
国民
がこぞって寿ぐ中で行われるよう、
内閣
を挙げて
準備
を進めてまいります。
昭和
、平成、そして
令和
。七十年余りの間に、世の中は、
世界
は、一変しました。新しい
時代
を迎え、その変化のスピードはますます加速していくことでしょう。 そうした中にあっても、
先人たち
から受け継いだ
我が国
の平和と繁栄は、必ずや守り抜いていく。そして、新しい
令和
の
時代
にふさわしい、希望にあふれ、誇りある
日本
を創り上げ、次の
世代
へと引き渡していく。その
責任
を、
皆さん
、共に、果たしていこうではありませんか。 最大の挑戦は、急速に進む
少子高齢化
です。 今月、三歳から五歳までの全ての
子どもたち
の
幼児教育
、保育の
無償化
が実現しました。小学校、中学校九年間の
普通教育無償化
以来、七十年
ぶり
の大
改革
です。来年四月からは、真に必要な
子どもたち
の
高等教育
も
無償化
いたします。
子育て世代
の
負担
を減らします。そして、
子どもたち
の誰もが、家庭の
経済状況
に関わらず、自らの夢に向かって頑張ることができる。そうした
社会
を創り上げます。国難とも呼ぶべき少子化に真正面から立ち向かってまいります。 十五年前、一人の
ALS患者
の方にお会いしました。 「人間どんな姿になろうとも、
人生
をエンジョイ出来る」 全身が麻痺していても弾くことができるギターを自ら開発。
演奏会
にも伺いましたが、
バンド活動
に打ち込んでおられます。更には、
介護サービス事業
の
経営
にも携わる。その多彩な
活動ぶり
を、長年、目の当たりにしてきました。
令和
になって初めての
国政選挙
での
舩後靖彦
さんの当選を、友人として、心よりお祝い申し上げます。
障害
や
難病
のある
方々
が、
仕事
でも、
地域
でも、その
個性
を発揮して、いきいきと活躍できる、
令和
の
時代
を創り上げるため、
国政
の場で、共に、力を合わせていきたいと考えております。
令和
を迎えた今こそ、新しい国創りを進める時。これまでの発想にとらわれることなく、次なる
時代
を切り拓いていくべきです。 かつて採られた
施設入所政策
の下、ハンセン病の
患者
、元
患者
の御家族の
皆様
に、極めて厳しい
偏見
、
差別
が存在したことは、厳然たる事実です。そのことを率直に認め、訴訟への参加、不参加を問わず、新たな補償の措置を早急に実施します。
差別
、
偏見
の根絶に向けて、
政府一丸
となって
全力
を尽くします。 「みんなちがって、みんないい」 新しい
時代
の
日本
に求められるのは、
多様性
であります。みんなが横並び、画一的な
社会システム
の在り方を、根本から見直していく必要があります。
多様性
を認め合い、全ての人がその
個性
を活かすことができる。そうした
社会
を創ることで、
少子高齢化
という大きな壁も、必ずや克服できるはずです。 若者もお
年寄り
も、女性や男性も、
障害
や
難病
のある方も、更には、一度失敗した方も、誰もが、思う存分その
能力
を発揮できる、一億総
活躍社会
を、
皆さん
、共に、創り上げようではありませんか。 一億総
活躍社会
の完成に向かって、多様な学び、多様な働き方、そして多様なライフスタイルに応じて安心できる
社会保障制度
。三つの
改革
に、
安倍内閣
は果敢に挑戦いたします。 六十五歳を超えて働きたい。八割の方がそう願っておられます。
高齢者
の
皆さん
の
雇用
は、この六年間で、新たに二百五十万人増えました。その豊富な
経験
や知恵は、
日本社会
の大きな
財産
です。 意欲ある
高齢者
の
皆さん
に七十歳までの
就業機会
を確保します。いつまでも健康でいられるよう、予防にも重点を置いた
医療
や
介護
の充実を進めます。同一
労働
同一賃金によって
正規
、非
正規
の壁がなくなる中で、
厚生年金
の
適用範囲
を
拡大
し、老後の安心を確保します。
年金
、
医療
、
介護
、
労働
など
社会保障全般
にわたって、
人生
百年
時代
を見据えた
改革
を果断に進めます。
令和
の
時代
にふさわしい、
子ども
からお
年寄り
まで全ての
世代
が安心できる
社会保障制度
を、大胆に構想してまいります。 先般の
年金財政検証
では、アベノミクスによって
支え手
が五百万人増えた結果、将来の
年金給付
に係る
所得代替率
が改善いたしました。安定した
社会保障
の
基盤
、それは、強い
経済
であります。
正社員
は百三十万人増えました。一人の
正社員
になりたい人に対し
一つ
以上の
正社員
の
仕事
があるという
雇用情勢
の改善が、二年間、継続しています。 この機を活かし、
バブル崩壊
により
就職難
で苦労した
方々
への
就労支援
を
拡大
します。
就職氷河期世代
の
皆さん
の意欲、
経験
、
能力
を活かしていく。
チャンス
を広げることで、
日本経済
の次なる
成長
につなげてまいります。
政権発足
後、強力に
コーポレートガバナンス改革
を進めた結果、
日本企業
に対する
海外
からの直接
投資残高
は、五年
連続
で過去
最高
を更新し、十兆円以上増加しました。
会社法
を改正し、全ての大
企業
に
社外取締役
の
選任
を義務付けます。
グローバルスタンダード
に沿って、
経営
の
透明性
を一層高めることで、
海外
から
成長
の
活力
を取り込んでまいります。 ベトナムやシンガポールでは、最近、
日本
の粉ミルクが人気です。
世界
に目を向けることで、安全で安心な
日本
の農作物に、もっと大きな
可能性
が広がります。 TPP、
EU
との
経済連携協定
によって、牛乳や乳製品の
輸出
は二割以上増加しました。ヨーロッパへの
牛肉輸出
は三割上昇しています。 あらゆる
農産品
に、
世界
に羽ばたく
チャンス
が訪れています。
全国
津々浦々、それぞれの
地方
が誇る
農林水産物
の
輸出
を更に加速します。
農産品輸出拡大法
を制定し、
各国
の
輸入規制緩和
に向けた働きかけをオール・ジャパンで進めます。 昨年度、
福島
の
農産品輸出
は、震災前から四割近く増加し、過去
最高
となりました。
外交努力
により
規制
が撤廃されたマレーシアやタイへの桃の
輸出
が好調です。 これまでに三十二の国と
地域
で
規制
の
完全撤廃
が実現いたしました。引き続き、
風評被害
の払拭に
全力
で取り組み、
東北
の
復興
を加速してまいります。 各省庁の
縦割り
を排し、徹底した
現場主義
を貫き、
政治
の
責任
とリーダーシップの下、
福島
の再生、
東北
の
復興
に取り組んでいく。これは
復興
・
創生期間
後も変わることはありません。そのための司令塔となる
復興庁
の
後継組織
を設け、
復興
に
全力
を尽くします。 今年も、
全国各地
で、地震、
集中豪雨
、記録的な暴風などにより
自然災害
が相次ぎました。お亡くなりになられた
方々
の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された全ての
皆様
にお見舞いを申し上げます。 台風十五号による大
規模停電
では、多くの
方々
の生活に甚大な
影響
が出ました。今回の
対策
を徹底的に検証します。
災害
時における
復旧
の
加速化
、
電力インフラ維持
の方策について検討し、速やかに
対策
を講じます。
復旧復興
を
全力
で支えるとともに、三年間
集中
の防災・
減災
、
国土強靱化
の
緊急対策
を着実に実行することで、
災害
に強い
故郷づくり
を進めてまいります。
各地
で発生が続く
豚コレラ
について、
ワクチン接種
をはじめ、あらゆる
対策
を総動員して、一刻も早い終息に努めます。
地方
への
外国人観光客
は、この六年で四倍を超えました。
観光
は、
地方
の新たな
活力
です。
地方
でも
商業地
の地価が二十八年
ぶり
に上昇に転じるなど、
地方経済
に活気が生まれています。
海外
で急速に
キャッシュレス決済
が普及する中、
日本
を訪れる
外国人観光客
の七割が、
キャッシュレス
があればもっとお金を多く使ったと回答しています。大胆な
ポイント還元
により、
キャッシュレス化
を進め、
インバウンド消費
の
拡大
を通じて、
全国
の中小・
小規模事業者
の
皆さん
の
成長
へとつなげます。
下請取引
の
適正化
を、引き続き強力に進めます。近年の
下請けいじめ
の実態を踏まえた新たな
振興基準
の遵守を大
企業
に徹底します。 一度失敗すると全てを失ってしまう
個人保証
の慣行を断ち切ります。
事業承継
の際には、
先代経営者
と
後継者
からの二重取りを
原則
禁止するなど、次の
世代
に
個人保証
を引き継ぐことのないよう、あらゆる施策を講じてまいります。 これからも、
安倍内閣
は
経済
最優先です。
消費税率引上げ
による
影響
には、引き続き十分に目配りしてまいります。
教育
の
無償化
に加え、
軽減税率
、
プレミアム商品券
の発行、更には、自動車や住宅への大胆な減税など十二分の
対策
を講じ、
経済
の大宗を占める
国内消費
をしっかりと下支えすることで、
経済
の好循環を確保してまいります。
米中間
の
貿易摩擦
、
英国
の
EU
からの離脱など、不透明さを増す
世界経済
の先行きにも、しっかりと注視してまいります。下振れ
リスク
が顕在化する場合には、躊躇することなく、機動的かつ万全の
対策
を講じ、
経済
の
成長軌道
を確かなものとします。 「
下方リスク
から守るために、全ての
政策手段
を用いる、との、我々のコミットメントを再確認する」
大阪サミット
では、G20の全ての国が、
世界
の持続的な
成長
を実現するため、協調していくことで一致しました。 懸案の
貿易摩擦
についても、自由、公正、無
差別
など、
自由貿易
の
基本原則
を、
首脳たち
と明確に確認することができました。
我が国
は、これからも、
自由貿易
の旗手として、自由で公正な
ルール
に基づく
経済圏
を、
世界
へと広げてまいります。 ASEANに中国、
インド
、
豪州
などを加えたRCEPについて、
関税引下げ
にとどまることなく、
知的財産
や
電子商取引
など二十一
世紀
の
経済ルール
を含めた野心的なものとなるよう、
交渉
を進めてまいります。
日米
の
貿易協定
が
合意
に至りました。昨年九月の
日米共同声明
に沿って、
日米双方
にウイン・ウインとなる結論を得ることができました。それでもなお残る農家の
皆さん
の不安にもしっかり向き合い、引き続き、
生産基盤
の強化など十分な
対策
を講じます。
日米同盟
を基軸としながら、
我が国
は、
英国
、フランス、
豪州
、
インド
など基本的な
価値
を共有する国々と手を携え、自由で開かれた
インド太平洋
を実現してまいります。
沖縄
の
基地負担軽減
に引き続き取り組みます。
普天間飛行場
の
全面返還
に向けて、辺野古への移設を進めます。昨年度の
牧港補給地区
に続き、今年度末に予定される
キャンプ瑞慶覧
の一部
返還
に向けて
準備
を進めます。
沖縄
の
皆さん
の心に寄り添いながら、
一つ
ひとつ、確実に結果を出してまいります。 現下の
北朝鮮情勢
については、
米国
と緊密に連携し、
国際社会
と協力しながら、
国民
の
安全確保
に万全を期します。何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、私自身が、条件を付けずに、
金正恩委員長
と向き合う決意です。冷静な分析の上に、あらゆる
チャンス
を逃すことなく、果断に行動してまいります。
日中新時代
を切り拓きます。来年の桜の咲く頃に、
習近平国家主席
を国賓としてお迎えし、
首脳
間の往来だけでなく、
経済交流
、
青少年交流
など、あらゆるレベルでの
交流
を
拡大
し、
日中関係
を新たな段階へ押し上げてまいります。 北方四島での
共同経済活動
が動き始めました。航空機によるお墓参りは三年
連続
で実現し、
長門合意
は着実に前進しています。領土問題を解決して、
平和条約
を締結する。一九五六年宣言を基礎として、
交渉
を次の次元へと進め、
日露関係
の大きな
可能性
を開花させてまいります。 韓国は、重要な隣国であります。
国際法
に基づき、国と国との約束を遵守することを求めたいと思います。
海洋プラスチックごみ
が、国際的に大きな課題となっています。
大阪サミット
において、新たな汚染を二〇五〇年までにゼロにすることを目指す、新しいビジョンを共有いたしました。 その実現に向けた具体的な
実施枠組み
にも、G20として
合意
しました。
新興国
も含めた
世界
全体での取組を、
日本
としてこれからも後押ししてまいります。 第四次
産業革命
が急速に進む
時代
において、新たな
付加価値
の源泉は
デジタルデータ
です。 G20
サミット
では、
トランプ大統領
や
習近平国家主席
をはじめ
各国首脳
が参加する中、WTOの屋根の下、
大阪トラック
を立ち上げました。
信頼性
を確保しながら、国境を越えた
データ
の自由な流通を確保する。その大きな
原則
を掲げ、国際的な
ルールづくり
を主導していきます。 これからも、あらゆる分野で、新しい
時代
の
世界
の
ルールづくり
を、
日本
が力強くリードしてまいります。 「
提案
の進展を、全米千二百万の有色の人々が注目している。」 百年前、
米国
の
アフロ・アメリカン紙
は、
パリ講和会議
における
日本
の
提案
について、こう記しました。 一千万人もの
戦死者
を出した悲惨な
戦争
を経て、どういう
世界
を創っていくのか。新しい
時代
に向けた
理想
、
未来
を見据えた新しい
原則
として、
日本
は人種平等を掲げました。
世界
中に欧米の
植民地
が広がっていた当時、
日本
の
提案
は、
各国
の強い反対にさらされました。しかし、決して怯むことはなかった。
各国
の
代表団
を前に、
日本全権代表
の牧野伸顕は、毅然として、こう述べました。 「困難な
現状
にあることは認識しているが、決して乗り越えられないものではない。」
日本
が掲げた大いなる
理想
は、
世紀
を超えて、今、
国際人権規約
をはじめ
国際社会
の
基本原則
となっています。 今を生きる私
たち
もまた、
令和
の新しい
時代
、その先の
未来
を見据えながら、この国の目指す形、その
理想
をしっかりと掲げるべき時です。
現状
に甘んずることなく、
未来
を見据えながら、
教育
、働き方、
社会保障
、
我が国
の
社会システム全般
を
改革
していく。
令和
の
時代
の新しい国創りを、
皆さん
、共に、進めていこうではありませんか。 その道しるべは、
憲法
です。
令和
の
時代
に、
日本
がどのような国を目指すのか。その
理想
を議論すべき場こそ、
憲法審査会
ではないでしょうか。私
たち国会議員
が、二百回に及ぶその歴史の上に、しっかりと議論していく。
皆さん
、
国民
への
責任
を果たそうではありませんか。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
) ――
――◇―――――
福田達夫
24
○
福田達夫
君
国務大臣
の
演説
に対する質疑は延期し、来る七日午後三時から本
会議
を開きこれを行うこととし、本日はこれにて散会されることを望みます。
大島理森
25
○
議長
(
大島理森
君)
福田達夫
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
26
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
動議
のとおり決まりました。 本日は、これにて散会いたします。 午後二時二十七分散会 ――
――◇―――――
出席
国務大臣
内閣総理大臣
安倍 晋三君 財務大臣 麻生 太郎君
総務
大臣 高市 早苗君
法務
大臣 河井 克行君 外務大臣 茂木 敏充君 文部科学大臣 萩生田光一君
厚生労働
大臣 加藤 勝信君
農林水産
大臣 江藤 拓君
経済
産業大臣 菅原 一秀君
国土交通
大臣 赤羽 一嘉君 環境大臣 小泉進次郎君 防衛大臣 河野 太郎君
国務大臣
菅 義偉君
国務大臣
田中 和徳君
国務大臣
武田 良太君
国務大臣
衛藤 晟一君
国務大臣
竹本 直一君
国務大臣
西村 康稔君
国務大臣
北村 誠吾君
国務大臣
橋本 聖子君 出席
内閣
官房副長官
内閣
官房副長官 西村 明宏君