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鈴木和美君 時間もありませんからこの辺で終わりますが、国鉄においてもぜひ
検討していただきたいことは、厚生省にお尋ねすると、喫煙場所については
自分たちがこうやっておるというお話ですから、あとは車両ですね。飛行機もそうなんですが、そういう問題について禁煙車とか、それからボックスとか、それから禁煙帯、時間ですな、それは私も百歩譲ってやむを得ぬだろうと思うんです。その禁煙区間というのだけは何としても私は納得できないんです。たまたまラッシュのときの禁煙区間というんなら、これはわかりますよ。そうじゃなくて、吸いたいのに、だれもいないのに、だれにも迷惑もかからないのに禁止する。そしてボックスのところに灰皿もついてるんでしょう。あれで吸っちゃいかぬのなら、灰皿を取ってくださいよ、あなたのところは。ちゃんと灰皿もついているんだからね。
専売公社長岡総裁だって、我々みんな吸い殻入れを持って歩いていますよね。そこまで
専売公社の売る人の方も神経を使ってやっているわけだから、余り商売の妨害をすると、今度はみんな私鉄に乗っちまおうなんということになるから、お互いに頑張るように、総裁にぜひ伝えていただきたいと思うんです。
私は、特にそういう
意味で、喫煙問題の最後ですが、
たばこというのは単に吸う吸わないというだけじゃなくて、趣味とか嗜好の問題にも非常に幅広い支持があるということを皆さんに知っていただきたいと思うんです。先ほど
大臣にもお見せをしたんですが、
専売公社の
たばこの包カですね、どうぞ見ていただきたいと思いますが、大正四年の欧州戦争の終わったときの「ピース」という包カが今一枚三十万円するんです。それから
昭和二十四年に福島県の郡山でやった博覧会のときの「ハッピー」という包カが今三十万から三十五万ぐらいしている。普通、一枚が十万から十五万ぐらいです。
それから、
たばこのいわゆる紙によるいろんな細工の問題などがあったりして、非常に幅広く使われているということな
ども、
たばこにまつわる話として聞いてほしいし、また生活評論家の浦順子さんという方が
たばこについて集約したものを私はいただいたんですが、一般家庭で、ほぐしてちり紙に包んでたんすとか木箱とか押し入れなどに入れておくと虫よけになるとか、煮出すと防虫剤になるとか、ごみ捨て場にまくと害虫の発生を防ぐとか、切り傷につけると悪化を防ぐとか、キャンプ地などでいぶすと蚊取り線香の代用になるとか、いろんなこういうことを書いているわけであります。
したがって、
たばこの問題については、ただ単に風習として健康喫煙で言うだけじゃなくて、人間との深いかかわり、文化の歴史ですから、そういう
意味で御愛顧いただきたいと思うんです。私は、そういう
意味では、喫煙は大地の生み出したものを味わうために人間が工夫した新しい創造の傑作である、そう言っているわけです。人間の最も古くからある暇つぶしの偉大さである、私は健康喫煙問題でこう言うておるものですから、どうぞお耳の中に入れておいていただきたいと思います。国鉄さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、健康喫煙問題のほかに本論に入らしていただきますが、
専売公社にお尋ね申し上げたいと思います。
これからの
経営の展望でございますが、非常に大ざっぱな計算でございますので、もし間違っておったら
指摘していただきたいんですが、
昭和六十年度の財務の見通しなどを
昭和五十九年度の予算ベースで私ははじいたんです。後ほど細かに申し上げますが、大ざっぱに言いますと、配当の
負担な
ども含めますと二百億くらいしか内部留保がとれない。五十八年度の内部留保と
比較しますと、三分の一から四分の一
程度だと思うんです。それでやっていけるのかなと思うんです。
それをもう少し細部的に見てみました。
製造たばこの売上高については
輸入品のシェアを
専売公社はどのくらい見ているのか後ほど聞きたいんですが、
輸入のウィスキーがございますから、あれが
自由化になったときの資料を見てみましたら、大体
自由化になった翌年というものは倍ぐらい伸びるんじゃないかなというように計算をしてみました。つまり二%が四%ぐらいになるのかなと思ってみたりしたんです。そうしますと、ことしの売り上げの本数が、五十九年度ベースの売り上げの本数が三千百六十だったでしょうか。それを今度はシェアで食われる部分をはじいてみますと、大体三千三十ぐらいかなというように見ておりまして、その売上高に大体原価が十銭ぐらいずつ上がっているんじゃないでしょうか、そんな計算なんですが、間違っていたら
指摘してください。その十銭ぐらい上がっているものをぶっ掛けますと、大体三円ぐらいかなというように見ますと二兆六千三百億円。その中で、今度は二兆六千三百億円の中から総原価の上昇傾向を勘案した九千何億ぐらい大体見込まれるんじゃないでしょうか、差っ引き部分として。そうすると約一兆六千三百億円。六十年度の経常経費が大体一千億
程度になるのじゃないかなというように見ているんです。こういうことから見て、残りが二百億ちょっと切るのかな、二百億ちょっと上がるのかなというそんな前後に私は見ているんですが、そのことについて大ざっぱで結構ですが、
外国品のシェアとその部分との財務見通しなどについてよければ聞かしていただきたいと思うんです。