○
石田国務大臣 このたび
運輸大臣に
就任いたしました
石田でございます。
不敏な者であり、かつ、
運輸行政には全くふなれでございますので、よろしく御教導のほどを
お願い申し上げる次第でございます。
就任をいたしてびっくりしているのでありますが、担当する業務が非常に多く、しかも、むずかしい問題をたくさん抱えておりまして難渋いたしておるわけでございますが、とりわけ
国鉄の
再建が焦眉の急を告げているのでございまして、
国鉄再建法の
成立がまだ見られませんために、その窮状はますます深まりまして、
国鉄に関連をする
業種に——この
業種には
中小企業が非常に多いのでありますが、倒産に瀕するもの、
事業の不振に泣くもの、あるいはまたその業界に働いている
勤労者の諸君にも深刻な影響が及びつつある次第でございます。よって、何とか慎重御審議の上、この
再建法の
成立ご
協力を心から
お願いを申し上げる次第でございます。
また、
ロッキード事件が
運輸行政に絡んで起こりました。
運輸行政に対する国民の
信頼感も薄れておる事実も承知いたしております。したがって、この際、綱紀の粛正に努めまして、
運輸行政に対する
信頼を回復いたすことに極力力をいたすつもりでございます。
このほか、新しい
海洋法の時代を迎えます。また、新
東京空港の開港も急がなければならぬ状態でございます。ひとえに
皆様方の御理解と御
協力によりましてこの任を全うすることができますよう
お願いをして、ご
あいさつといたす次第でございます。(
拍手)