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玉置委員 三木総理に
質問をいたします。
私は、
仮谷発言はまことに遺憾でありまして、この点を追及したいと思いますが、まずそれよりは、
三木総理大臣の今日までの
政治姿勢について
質問をしたいと思うのです。と申しますのは、そういう土壌がやはりこういう軽はずみな
発言になるおそれがあるのじゃないか、こう思うがゆえであります。
あなたは田中
内閣の総辞職の後を受けられまして、そしてまず自民党の近代化と政治の倫理性を高めるために、国民の
期待のうちに
内閣を組織されたのであります。その
意味で国民からも非常な
期待と喝采をある
意味では受けておいでになりましたのは、六〇%という支持率が物語っておると思います。しかしながら、その後を見ておりますと、自民党の近代化も遅々として進まないような感じがいたしますが、これは他党のことでありますのでさておきまして、まず、目玉商品でありました独禁法の問題にいたしましても、その他核拡散防止条約の問題にいたしましても、いずれもせっかくの
総理の意図にかかわらず、それがいずれも自民党の制約によりまして思うとおりにならない。ましていわんや、倫理性を高めるためには、
民主政治の根幹に立ちまして対話と協調という方法を強調されてきたのでありますが、遺憾ながら、昨今の様子を見ておりますと、強行採決の連続でありまして、いささかも対話と協調という
三木内閣の一番主眼としておいでになるものがその片りんも見えないような感じがいたします。こういうことでは、せっかくの
三木内閣の誕生の
意味が薄らぐのじゃないだろうか、
総理にしたって非常に不本意なことだと思うわけであります。それが御案内のとおり、
新聞の論調によりますと、二三%の支持率に下がっておるということも、国民もまたせっかくの
期待にかかわらず、昨今の様子を非常に危惧しているのじゃないかという感じがいたします。私は、
三木内閣は便々として命を長らえるよりは、原点に返ってこの際思い切ってやるべきじゃないかと思うのです、初心を。あなたはこの国民の支持率をどのように受けとめられるか。国民に対してどのように
期待にこたえようとされるか。ひとつ、
先ほど申しましたような
仮谷発言に
関連いたしまして、こういった
内閣の姿勢そのものがやはりそういうものを誘発するおそれがあるという
意味において、
総理にあえてお伺いをしたいのであります。