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寺前委員 各派協議会なりあるいは
議運の
理事会ですでに述べてきたところでございますが、最近数年来の
国会運営を見ても、
国会の中には、
強行採決なりあるいはまた
少数派の
意見を必ずしも尊重しないという問題、あるいは
野党が提起しているところの法案などについて全面的に検討されないというふうに、
国会が、私たちの
立場から言うならば、
国権の
最高機関として十分な
運営がやられているというふうには必ずしも見るわけにいかない。こういう事態のもとにおいて、私
どもは
国会を民主的に
運営していくという
立場をとろうとするならば、現状においては、
議長については
自民党さん、副
議長については
社会党さん、そうして
常任委員長については
比例配分で出すのが、この
前提の上に立つならば適切であるという
意見を述べてきました。
特に
自民党さんの中に、
国会運営について
責任政党としてやっていきたいという
意見とか、あるいは
選挙の結果われわれが支持されたんだから、
委員長はおまかせ願いたいという
意見がありました。これについては、
国会運営については全
政党が
責任を持つということは当然でありますし、同時にまた、
選挙の結果云々でもって
委員長を占めるということは、
国会の
論議を一切抜きにしてよろしいということばにも通ずる性格を持つものでありまして、私
どもはこういう
意見を受け入れるわけにはいきません。したがいまして、ほんとうに
国権の
最高機関として国民の期待に沿うべき問題としては、すみやかに
議長、副
議長、
常任委員長を総合的に統一的に
話し合いで配分すべきものだという見解をとってきましたが、残念ながら
自民党さんの受け入れるところとなりませんでした。
したがって私
どもは、この
前提がくずれた以上、このような
前提を
責任をもって保障する
政党なり
議員が
委員長としての
運営をすべきであるという
立場に立って、すべての
委員長を
選挙でもって選んでいただきたいということを表明したいと思います。