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門司委員 請願に対しまする
紹介議員として一言趣旨を申し上げて、皆さんの御理解並びに政府に対する要請をいたしたいと思います。
本
請願の要旨は、日本国有鉄道が第三次長期計画の一環として建設しようとしている横浜新
貨物線鶴見−戸塚間における問題でございます。
同計画を撤回するように措置されたいという本
請願の理由は、この計画は、全線の九〇%以上が閑静な住宅地を通過するものであり、さらに、
貨物専用線の立地選定として、あまりにも無謀であることが一つの原因であります。
同計画は、東海道線のラッシュ緩和のためと称しながら、実際は
貨物輸送力の強化をねらっているものでございます。
国鉄は、立地選定をはじめとする計画の立案、決定の過程において、関係地元住民、地方自治体の意向を何ら聴取せず、同計画により影響を受ける住民の権利を不当に無視したものであると考えられるからでございます。
国鉄は、同計画の合理的根拠について何ら具体的な説明を行なわず、また、横浜新
貨物線反対同盟連合協議会の疑問、批判について、誠意ある態度を全く示しておりません。
国鉄は、この際、地元住民との交渉において、理性的な応対を一貫して放棄しており、これを一方的に強行しますと住民の意思が全くじゅうりんされますので、先ほど野間
委員からも申し上げましたように、横浜市長も地元として非常に心配をして、中に入って仲裁ということばはどうかと思いますけれども、いろいろな問題に対してのあっせんをいたしておる段階でございまして、これらの点をひとつ十分に当局にも御理解を願います。
それからもう一つ
委員各位に了解願っておきたいことは、そういう点をひとつ御了承願っておきたい。ことに新幹線ができましたのとほとんど同じようなところを通るわけでありますから、新幹線を通す際でも、ほとんど地元には被害がない、早い速度で、しかも高架だからというような話だったのが、通ってしまうと周囲等は実にうるさくて、とにかく公害がはなはだしいということで、地元としては、そういうものによって刺激を受けておりまして、十分な了解がなくて施行されることには、地元民としてはなかなか納得ができかねるのではないかというように感じますので、ひとつしかるべく御配慮を願いたいと思います。