○戸
叶武君 それがなれ合い協定の全くのでたらめなんです。これはもうおそらくは麦耕連のボスとあなたのほうでなれ合って作った
一つの協定だと思う。実態は違うのです。私は実態を調べろと言ったのです。栃木県における新たなる
事例を、古いことは一ぱいありますから、これは裁判になってから出しますけれども、この新しい
事例を見ましても、今言っているように、このビール会社の下請機関としての
ビール麦耕作組合連合会、麦耕連と称する
一つのボス組織、もう
一つ系統共販を推進しているところの単協から経済連、この販連につながるところの系統共販の体制、もう
一つこの協定を作ったとするところの農協の中央会、全中協というようなものがありますが、栃木県においては二足のわらじというか、三足のわらじをこの坪山徳弥という農協のボスがはいているのです。農協中央会の
会長でしょう。麦耕連の栃木県の
会長でしょう。経済連の栃木県の
会長でしょう。何が協定だ。何が競業禁止だ。同一の人間が
一つのことを自分に有利な利益誘導のためにやっているので、そんな協定なんか何にもならない。それではその具体的事実をあなたに示しますが、最近その協定が行なわれた後における事実を示しますが、「昭和三十七年七月十六日栃木県
ビール麦系統農協共販推進協
議会の一〇農協、一連合会は三十五年産、三十六年産
ビール麦について麦耕連系単協に比べて不利益な差別的取扱いを受けてきているので、三十七年産
ビール麦については同一市郡内の麦耕連系単協も共販農協も契約会社別順路により受渡しを同時に行う様経済連に強く要請した。又生産農家が
ビール麦代金をお盆資金として使用するため万一、八月十日迄に受渡しが行われないときは経済連が全額仮払いの措置をとるように申入した。このときは経済連小林専務が
責任をもって麦耕連の受渡しと同時にやらせるようにすると云うことであった。」この小林専務というのは、これは経済連の専務であり、栃木県の麦耕連の副
会長でしょう。坪山、小林というボスが二足、三足のわらじをはいているのです。
そうして、七月二十六日栃木県麦酒麦耕作組合連合会は三十七年産
ビール麦の受け渡し日程を定め、傘下の単協に通知した。
経済連専務
理事(県麦耕連副
会長)小林正一郎が上記の麦耕連受け渡し日程を
承知の上に七月二十七日ビール酒造組合と打ち合せ
決定した共販農協の受け渡し日程は麦耕連の受け渡し日より、各社とも十日以上も
あとであった。しかも受け渡し日程が共販農協に通知されたのは八月八日以後になった。
共販農協には受け渡し日程の正式通知もない間に一方近隣の麦耕連系単協の受け渡しが行なわれているため、八月二日受け渡し促進と代金仮り渡しの別紙要請書を経済連
会長に提出した。
八月四日経済連小林専務が水橋農協にて共販農協組合長五名と会談し、受け渡し遅延の申しわけをし、代金仮り渡しについて善処を約した。
八月六日共販農協の協
議会を開催し、経済連に対し
ビール麦受け渡し遅延の救済策として代金の金額仮り渡しの実行を申し入れ、また県麦耕連
会長坪山徳弥が経済連
会長就任に際して栃木県
ビール麦協
議会を設立する動きが伝えられたので、別紙の要請書を経済連、中央会県信連各
会長に提出した。
八月八日共販農協の再三の要請でようやく経済連は販売部長、食糧課長が全販連に出向き(共販農協から一名ずつ同行し)経済連独自では資金調達が困難であるので全販連より共販農協分の
ビール麦代金の仮り渡しをされるよう懇請した。
全販連は栃木県経済連が従来
ビール麦系統共販に熱意がなかったことや、特に小林専務がみずから酒造組合に出向いて受け渡し日程をきめたことでもあるので、口頭での仮り渡し要請をされても困る。経済連
会長が正式な文書による仮り渡し申請が出されれば考慮しようということで物別れになった。
八月九日共販農協長らは経済連小林専務、石川参事と会見、前日の経過にかんがみ日時も切迫しているので本日中に決着をつけることを要求した。その結果ようやく経済連は全販連に対し共販農協の
ビール麦検査確認書に基き仮渡申請書を作成し、小林専務、石川参事が全販連に出向いた。共販組合長等は経済連に待機したが、午後六時全販連より仮渡し
決定の連絡を受けて解散した。
経済連専務
理事(麦耕連副
会長)小林正一郎はその地位を利用し共販農協の
ビール麦受け渡しを故意に遅延させたが、
関係農協から
責任を
追及され、
最終的には共販農協の検査済み
ビール麦二〜三等合計六万九千八百五十一俵の代金一億六千七百十万七千三十二円を仮渡しし、その金利四十五万六千八百四十一円の損失を経済連に与えた。これは明白な背任
行為である。
予定された日に受け渡しは行なわれなかった。3の経済連より文書をもって共販組合に通達された日程のとおりに受け渡しが完了したのはキリンビール会社の大内、水橋農協と日本ビール会社の七井、益子、阿久津農協のみで、キリン社、高根沢、蒲須坂農協は八月十日の予定が同日夜になって翌日に延期されたと経済連、小林専務が申しわけに来た。アサヒビール会社の祖母井、南高根沢、北押原農協は全く一方的に八月十四日が八月二十日まで引き延ばされた。いずれも受け渡し予定日時には農協組合長、担当職員、倉庫用人、食糧事務所係官が待機して深夜十一時にまで及び多大の出費を余儀なくされ、また無用の心配をかけさせられた。
これらのことは麦耕連と会社が故意に共販農協の
ビール麦受け渡しを遅らせたもので坪山、小林が経済連と県麦耕連を兼職する結果、惹起されたものである。」
こういうふうに具体的事実が農協なり農民に甚大な被害を与えているのです。で、こういうこの生産農民の利益を守るべきところの農協の
責任者というものがこういう二足、三足のわらじをはいて、こういうよこしまなことをやっていることに対して、監督官庁は何もそれができないのか、今までに。具体的事実を調べろと私は言ったんです。今の
答弁のように抽象的な言いわけを聞くためにやってきたのではない。だめだ。今度は一日に連れてこい、
大臣と局長と……。
ほんとうにふざけきっている。これはもうやるだけのことは
国会でやって、全部今度は告発しますから。
大臣から経済局長からあなたから坪山から、小林から。こんな
国会が侮辱せられて、でたらめで監督ができないで、農民のために利益を守る農協がボスのためにじゅうりんされておるという具体的事実、これを幾ら取り上げたってもっと
資料は具体的に全部データを集めているから、これを一日までに首を洗って材料をよく調べて
大臣を出してこい、ばかな、今のような
答弁は聞いていられない。ふざけちゃいけない。今まで何回やってきたんだ。
今度は
委員長に要請します。がまんにがまんをしきって農民のためにわれわれはまじめに農民の
代表として
国会で戦っている。ふざけきった
態度だこれは。私は来月の二日には外国に行かなくちゃなりませんから準備もないが、それまでに材料を集めて一日の日に
農林大臣と経済局長と出てもらって、まだ協同組合部長はかわったばかりでよく知らないが、われわれが三年、石の上にも何年かと言いますけれども、じみに積み上げて、そして共販体制というものを確立して、農協の中にもぐり込んでいるところの
政治ボス、そういうものが官庁の官僚ボスと結んでよこしまなことをやることを許さないような反省を促しながら、今日まで
質問しようと思って
一つ一つ押してきた。ここまできても、まだふざけきった寝言を言っている。こんなことでは、
ほんとうに
国会がばかにされるのですから
承知できません。もうきょうはこれで
質問を終わります。一日の日にひとつ今度は
大臣と対決をする。どうぞ私は
かぜをひこうが病気しようが、必ずここに参りますから、そうしてその
答弁いかんによって、もうとても
国会でやったのじゃだめですから、裁判でもって戦いますから、幾ら順序よくやってきたって、そんなでたらめな
答弁ばっかりやっているのじゃだめだ。
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