○秋山長造君 私はこの問題がこういう問題を起すというのは、私はそもそも、いわばこれは
文部大臣の旨を忠実に受けて、忠実に服務しなければならぬ文部官僚、
内藤局長筆頭に文部官僚が、大体最近いろいろな問題で、やれ
通達だとか
行政措置だとかいって、そういうものをあまり乱用して、そうして実質的には、
教育基本法だとか、何だとかいうものを全く空文化してしまって、そうしてあまり
通達行政を乱用し過ぎていると思う。これは全く目にあまるんですよ、
大臣。私
ども率直に言って目にあまるんです、その
やり方というものは。で、大体ついこの間まで今度の
道徳というものは、
道徳という時間の特設であって
教科じゃない、独立
教科にはしないということを
大臣は言明しておられた。ところが、きのうのこの会合では、早急に
法律を
改正して独立
教科にするのだということを
局長が言っておられる、実際これは、
一つ国会で今こういう問題を
議論しおるさなかに、きょうはここへ来て別なことを言う、あしたはまた外へ行ってまた違ったことを言う、われわれ
国会を侮辱しておる。
国会を侮辱しておるだけじゃない、これは部下として
大臣をないがしろにしておると思う。私は借上もはなはだしいと思う。
大臣一つその点は、これはもう
大臣も、昨年来御就任になって今日までやってこられて、これは言うても言わぬでも自分の部下ですからね。どこまでが限度で、どこからが限度を越えておるということはわかると思うのですよ。だから、
大臣がここへ出てきて
局長をおかぱいになるという
気持はなかなかうるわしい。うるわしいけれ
ども、そういうことだけでこういう重大な問題を適当に、いいかげんに笑い話しでやり過ごされては困ると思う。だからその点ははっきり
大臣として私はけじめをつけていただきたい、やっていいことと亜旧いことと。
それから、特に
内藤局長あたりが、いろいろな会合へ出て言っておられるということは、まことに
大臣は知っておられるのだろうかと思われることを、平気で言っておられる。
大臣、その点はもう少しよく目を光らして、そうして締めるところは締めてもらいたい。
内藤局長は、これは、あなた自身の信念は信念としてけっこうでしょう、けっこうでしょうけれ
ども、
文部省の
内藤初中局長としての
発言は、もう少し慎重にしてもらいたい、どうですか
大臣。