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1958-01-23 第28回国会 参議院 議院運営委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十三年一月二十三日(木曜日)    午後一時三十一分開会   ―――――――――――――   委員異動 十二月二十三日委員井上清一辞任に つき、その補欠として後藤義隆君を議 長において指名した。 一月二十日委員坂本昭君及び成瀬幡治辞任につき、その補欠として横川正 市君及び北村暢君を議長において指名 した。   ―――――――――――――  出席者は左の通り。    委員長     安井  謙君    理事            斎藤  昇君            佐野  廣君            小酒井義男君            小林 孝平君    委員            江藤  智君            大沢 雄一君            大谷藤之助君            後藤 義隆君            田中 茂穂君            中野 文門君            北村  暢君            柴谷  要君            光村 甚助君            横川 正市君            島村 軍次君            杉山 昌作君         ―――――    議長      松野 鶴平君    副議長     寺尾  豊君         ―――――   政府委員    内閣官房長官  愛知 揆一君   事務局側    事 務 総 長 河野 義克君    参     事    (事務次長)  宮坂 完孝君    参     事    (委員部長)  渡邊  猛君    参     事    (記録部長)  丹羽 寒月君    参     事    (警務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (庶務部長)  小澤 俊郎君   法制局側    法 制 局 長 齋藤 朔郎君   国立国会図書館側    参     事    (管理部長)  山下 平一君   裁判官訴追委員会事務局側    参     事    (総務課長)  川崎三郎君   裁判官弾劾裁判所事務局側    参     事    (総務課長)  内田 喜一君   ―――――――――――――   本日の会議に付した案件豪州国会議員団接伴のための委員派  遣承認要求の件 ○参議院予備金支出に関する件 ○参議院国立国会図書館裁判官訴  追委員会及び裁判官弾劾裁判所の昭  和三十三年度予定経費要求に関する  件 ○開会式に関する件 ○今期国会における内閣議案提出予  定等に関する件 ○国務大臣演説に対する質疑に関す  る件   ―――――――――――――
  2. 安井謙

    委員長安井謙君) 議院運営委員会開会いたします。  本委員会委員異動がありましたので御報告いたします。
  3. 渡邊猛

    参事渡邊猛君) 坂本昭君及び成瀬幡治君が辞任されまして、その補欠として横川正市君、北村暢君が指名されました。
  4. 安井謙

    委員長安井謙君) 以上御承認いただくことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   ―――――――――――――
  5. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、豪州国会議員団接伴のための委員派遣についてお諮りいたします。  今回参衆両院議長の招待に応じて来日されるオーストラリア連邦国会議員団に対し、両院議院運営委員会委員長庶務関係小委員長及び理事接伴に当ることは、先の本委員会において御報告の上御了承を得ましたので、その後理事会において協議いたしました結果、豪州国会議員団日本滞在中、これに同行するため、関東地区並びに中部、関西地区接伴委員たる理事を派遣することに意見が一致いたしました。  その内容につきまして委員部長から説明いたします。
  6. 渡邊猛

    参事渡邊猛君) 第一班佐野廣君、小林孝平君、第二班斎藤昇君、小酒井義男君。  その派遣地、第一班は、栃木県日光でございます。第二班は、名古屋、大阪、京都でございます。  期間は、第一班が一月二十五日から一月二十六日まで一日間。第二班は、一月二十八日から一月三十日まで三日間、第二班は、大阪から復路航空機を利用いたします。  費用概算、三万八千六百円でございます。あわせて御承認願います。
  7. 安井謙

    委員長安井謙君) 理事会の申し合せば以上の通りでありますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 安井謙

    委員長安井謙君) 御承認と認めます。   ―――――――――――――
  9. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、参議院予備金支出に関する件に対し、事務総長から御報告がございます。
  10. 河野義克

    事務総長河野義克君) ただいまお話のありました通り、今回本院及び衆議院議長の招請によりまして、オーストラリア議員団が本日来日することになったわけでありますが、その接待、その他の経費に充てるため、既定経費では足りませんので、本院の予備金から九十万円を限度として支出することにいたしたいと思いますので、本委員会の御承認をお願いする次第でございます。
  11. 安井謙

    委員長安井謙君) 本件に対し、承認を与えることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   ―――――――――――――
  12. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、参議院国立国会図書館裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所昭和三十三年度支出予定経費要求に関する件につきまして、理事会及び庶務関係小委員会における審査の経過並びに結果を御報告いたします。詳細はお手元資料によって御承認願うことにいたしまして、要求内容について、そのおもなものを申し上げます。  議院予定経費総額は十三億八千七百七十三万六千円であります。これを昭和三十二年度の予算額に比較いたしますと、四千三百九十四万二千円の増加となっております。  その内訳は、まず国会通常に必至な経費十一億九千八百九十一万六千田でありますが、これは議員歳費通信手当応召手当滞在雑費立法事務費及び秘書の給料、滞在雑費等と、事務局法制局常任委員会職員人件費事務費のほか報償費旅費印刷費、光熱及び水料通信費速記者養成所議員会館議員指舎雑持管理費並びに庁舎及び付属建物の修繕に必要な経費であります。  これを前年度に比較いたしますと、一億三千七百九十四万八千円の増加)なっておりますが、このうちには特別職職員給与改訂に伴う議長、副議長及び議員歳費改訂一般職国家公務員との均衡をはかるため国会議員秘書給与是正に要する費用立法事務費増額に必要な経費等を含んでおります。  次に、参議院営繕工事に必要な給費八千三百八十二万円は、本院庁舎増築並びに庁舎その他建物等の新常及び改修費と、議場の冷房装置に要する経費でありますが、そのうち庁舎増築は、昭和三十三年度をもって完成することになっております。なお議長公邸につきましては、昨年の本委員会の決議に基き議院周辺の整備の一環として移転予定されておるシェフアーソン・ハイツの跡にこれを新営するごとになっておりますが、技術的な理由もあり、今のところ昭和三十三年度中に移転を完了できるかどうか疑問でありますので、とりあえず準備費として二百万円を計上し、さらに移転が実現した場合には、大蔵当局としても、これに必要な財政的な措置を講ずることになっております。  又予備経費は、前年度同様五百万円を計上いたしました。  次に、国立国会図書館予定経費でありますが、その総額は七億七千九十五万四千円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと、三百三十四万一千円の減少となっております。その内訳は、まず国立国会図書館管理運営に必要な経費四億九十五万四千円であります。これは図書館管理運営に要する人件費事務費及び図書その他の資料購入費等でありまして、前年度よりも二千六百六十五万九千円の増加になっておりますが、増加分のおもなものは、職員給与改正等による人件費及び図書資料関係費等であります。  次に、国立国会図書館営繕工事に必要な経費でありますが、その総額は三億七千万円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと、三千万円の減少となっております。その内訳は、庁舎新常に要する工事費三億六千六百三十万円、事務費三百七十万円でありますが、これによりまして昭和三十三年度中には、鉄骨工事を全部完了し、コンクリート打ち工事の一部二階床程度までが完了することになっております。庁舎の新営につきましては、国立国会図書館重要性にかんがみ、かねてよりその完成を急がれておるのでありますが、従来予算関係で思うに任せなかったのであります。今回の予定経費要求に当りましても、この点に最も重点を置いて大藏関係当局と折衝いたしました結果、昭和三十五年度中に工事を完了するという確約を得た次第であります。  次に、裁判官訴追委員会について申し上げます。その内訳は、裁判官訴追委員会運営に必要な訴追委員職務雑費及び調査旅費並びに事務局人件費事務費及び調査旅費でありますが、その総額は七百四十六万八千円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと、百八十六万二千円の減少となっております。  次に、裁判官弾劾裁判所について申し上げますと、要求総額は七百四十一万八千円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと、十三万五千円の増加となっております。その内訳は、まず裁判官弾劾裁判所運営に必要な経費六百八十五万六千円でありますが、これは弾劾裁判所運営に必要な裁判員職務雑費及び調査旅費並びに事務局人件費事務費及び調査旅費等であります。  次に、裁判に必要な経費五十六万二千円は、弾劾裁判法に基く裁判官弾劾裁判に直接必要な旅費庁費等であります。  以上が昭和三十三年度の予定経費要求内容でありますが、理事会及び庶務関係小委員会は、数回にわたって合同の会議を開き、種々協議いたしました結果、参議院裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所については、以上の通り決定いたした次第でございます。  なお国立国会図書館につきましては、衆議院側議院運営委員会との間において科学技術資料関係経費に関しまして、一部衆議院側協議を要する問題が残っておりますが、これは今後の理事会に御一任願いたいと思います。  以上の通りでございますが、何か御発言ございましたら……。
  13. 柴谷要

    柴谷要君 裁判官訴追委員会予算内容について、御決定に当られた方々からお答えいただきたいと思うのですが、予算内容でふえているのは、職員旅費がふえている。それから職務雑費が非常に少くなった。これは休会中の手当が出されることになったので、これは当然減っていいと思う。ところが、職員旅費要求額の半分にも満たないようなものなんですが、この点は、どのように検討されてこういう額に決定されたか、一応その内容説明してほしい。
  14. 川崎彌三郎

    裁判官訴追委員会参事川崎三郎君) 職務雑費は、たくさんとってありましたのですけれども、今度裁判官訴追委員旅費及び職務雑費支給規程改正によりまして、それが支給できなくなりましたものですから、その額が二百五十万円削減されたので、非常に低く見えるのですけれども、人件費その他については、みな上っております。
  15. 柴谷要

    柴谷要君 職員俸給などの扶養手幽、暫定手当、こういうものの額は、自然アップによって増加されるのは当然です。ところが、最も必要な職員旅費であるとか委員旅費というものが、要求額に満たない数字になって表われておりますが、これはその審議過程においてどういうような議論をされたか、それだけ聞きたい。それだけでいいのです。
  16. 川崎彌三郎

    裁判官訴追委員会参事川崎三郎君) 職員旅費は上っております。委員旅費は、いつも余っているものですから、そのままにしておいたわけであります。
  17. 柴谷要

    柴谷要君 余っているから、いわゆる予算増額をはからなかったと、こういう回答ですな。
  18. 川崎彌三郎

    裁判官訴追委員会参事川崎三郎君) 大体、そうです。
  19. 柴谷要

    柴谷要君 それじゃ訴追委員会議論したいと思うのだが、もう一つ質問しておきたいと思うのは、実は裁判官訴追委員会に出ております人は、休会中でも、非常に昨年度あたりは多く開かれた。特にこの一例を申し上げますと、苫米地先生などは、北海道から招集されたために、日時がないから飛行機でかけつける。そうしてまた現地に急用が起きているから飛行機で帰られる。御承知の通り国会は、開会閉会の際だけしか旅費を与えられていないということで、非常に裁判官訴追委員というものは、弾劾裁判官と違って、件数が多い。それで非常に委員出席を必要とするために、無理をしていわゆる上京しているわけです。こういう非常に遠隔の地から急遽飛行機を利用して飛んで来られる方々に、旅費が一銭も出ない。まことにお気の毒な事情にあるわけです。私どもは在京しておりますから、さしてそういう苦痛は感じませんけれども、非常にそういう苦痛を感じられても、訴追委員としての職責を果すという先生方がたくさんおられる。こういう問題を多少考慮に入れられて、この予算的な面で何らかの救済策を立てるというような、あたたかい議論をされたかどうか、この点を一つ、この予算決定された力から御説明願いたいと思います。
  20. 安井謙

    委員長安井謙君) ちょっと委員長から申し上げます。  柴谷君の御質疑のように、この訴追委員会予算がかなり大幅に削られているが、一体これで運営上差しつかえないか、これをありのままに申し上げますと、これは理事会なり小委員会事前に相談を受けて作った予算ではございませんが、できた結果について、理事会では問題になったわけでありますが、事務局長からの責任ある御答弁として、これで業務には差しつかえは一切ございませんと、こういう話であります。  それからなお、今のお話委員任命で非常に旅費等がかさむとか、時間的に非常にやり繰りがやりにくいというような御質問も非常にごもっともな点で、これも議論になりまして、今後この任命の方法とかあるいはやり方については、もう一回、十分に検討を要するのじゃないかということが、理事会では出ている次第であります。
  21. 柴谷要

    柴谷要君 それじゃけっこうです。
  22. 安井謙

    委員長安井謙君) それでは御質疑がなければ、御承認をいただくことにいたします。   [「異議なし」と呼ぶ者あり〕   ―――――――――――――
  23. 安井謙

    委員長安井謙君) なお、今期国会開会式に関する件を議題に供します。  理事会において協議いたしました結果、明後二十五日午前十一時から、従来の式次第によって、開会式を行うこととし、その式辞案をお手元資料通りとすることに意見が一致いたしました。式辞案を朗読いたします。    〔参事朗読〕   天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第二十八回国会開会式を挙げるにあたり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。  今や、近代科学驚異的進歩発達が、各国の政治経済に重大な影響を与えつつある情勢にかんがみ、われわれは、この際、国政の各般にわたり、諸施策の推進に万全を期さなければなりません。   これがため、内においては、科学技術を振興して、産業・経済発展充実を期し、さらに、一層国民生活の安定と向上に力をいたすとともに、外に対しては、国際連合憲章精神にのっとり、いよいよ諸外国との親善関係を深めて、世界平和の確立と人類の福祉増進に寄与し、ますます国家の繁栄を図らなければなりません。   ここに、開会式を行うにあたり、われわれに負荷された重大な使命にかんがみ、日本国憲法精神を体し、おのおの、その最善を尽して任務を遂行し、もって国民の委託に応えようとするものであります。
  24. 安井謙

    委員長安井謙君) 以上の通りでありますが、別に御発言もなければ理事会の申し合せ通りに決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認めます。   ―――――――――――――
  26. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、今国会における議案提出予定等につきまして、官房長官から御説明を願いたいと思います。
  27. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 今国会で再開後御審議を願いたい件は、まず第一に予算でございます。昭和三十三年度予算につきましては、二十九日の朝までに、御審議を願うのに必要な書類をお届け申し上げますことにいたしたいと思います。  それから御審議を願います法律案条約案等につきましては、いまだ具体的に件名を整理して申し上げるだけの段階に入っていないのでございますが、まず冒頭に御審議を願いたいと思いますもの数件につきましては、一両日中に、提案手続をとりたいと存じております。法案の件数につきましては、まあ、大小取りまぜいろいろのものが予想されておりますが、百件は相当上回る件数になろうかと存じております。これらの点につきましては、特に準備を促進いたさせまして各省の事務当局を督励いたしておるわけでありまして、なるべく早日に提出をすべく、今後とも努力を続けて参りたい、かように考えております。  それから人事の御承認を願いますものも相当件数がございます。そのうちには、すでに手続をいたしましたものもございますが、さらに追加すべきものもあろうかと予想されております。  大体、以上のようなところで、準備をさらに一そう進めておりますような次第でございます。
  28. 小林孝平

    小林孝平君 この二十九日の朝までに、書類準備して手元に届けるということでございますが、これはどういう程度のものですか。
  29. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 三十三年度の予算につきましての書類国会の方に正式提案手続をするという意味でございます。
  30. 小林孝平

    小林孝平君 その書類は、時間も非常におくれておりますので、従来の正式かつ必要十分なる書類全部が載っておるものですか。あるいは一部そういうのは除いてある、一部欠けておるものですか。
  31. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) ただいまの御質疑の点でありますが、国会に正式に書類提出すると申しましたものの中には、ただいまのところ欠除している部分はないつもりで用意をさせております。
  32. 小林孝平

    小林孝平君 もしかりに、二十九日の朝までにその書類が、全部従来の正式な書類として提出されておるものに比べて欠けたものがありとすれば、当然施政方針演説はあとに繰り越されると思うのですが、その点いかがでしょうか。
  33. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 政府の立場におきましては、正式の手続が完了いたしました後において施政方針演説をさせていただきたいと、こういうふうに考えております。
  34. 小林孝平

    小林孝平君 それは、二十九日の朝までに書類が届かなければ、当然三十日ということになると承知してよろしいんですか。
  35. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 政府の方としては、二十九日の朝までに必ず所定の手続がとれ得るものという前提で、二十九日に施政方針演説をお願いしております。
  36. 小林孝平

    小林孝平君 だから二十九日の朝までに届かない場合は、三十日ということになると承知してよろしいんですか。
  37. 安井謙

    委員長安井謙君) その点につきまして、今政府側からの説明によりますと、慣例によって提出すべき書類については、二十九日までに出すと、こう言っておるのでありまして、もしそれが何かの事情で特に間に合わないという問題があれば、これはあらためて理事会なり議運で御協議をして決定いたしたいということでございます、その取扱いについては。
  38. 小林孝平

    小林孝平君 あらためてそのとき討議するといいましても、この二十九日の朝までに、そういう一切の書類が完了するという前提のもとにやっておるんですから、それができなければ、当然、そのときやらなくても、今からはっきりしておけばいいじゃないですか。
  39. 安井謙

    委員長安井謙君) この点申し上げますと、今の予定では、政府はそれに十分間に合わせて提出をすると、こう言っておりますので、まあ間に合わない場合の事故等につきましては、もしそんなことが起れば、あらためて御協議をしたい、こういうことで、まあそれを予定するのは、この際必要なかろうと思います。
  40. 小林孝平

    小林孝平君 それは予定と、あなたがおっしゃるのは、たとえば、きょうは二十九日というお話でしたが、今までは二十七日にわれわれ施政方針演説を、二十七日の朝までに一切の書類が完了して、二十七日の午後に国務大臣演説があると、こういうことで今まで考えていたんです。それが急に今度二日も延びるような事態になった。こういうようなことからすれば、必ず間に合わせるといっても、これは間に合わないことがあるという場合は非常にあり得るんですね。現在でも、すでにもう突如本日になってから、二十九日ということを承わったのです。だからそのときなんていったら、間に合いません。いろいろな案件がありますからね。だから、この二十九日の朝までに書類が、従来の国会提案しておった書類にいささかでも欠ける場合は、これは当然、完備してからやるということくらい確認しておかなければ困ります。
  41. 小酒井義男

    小酒井義男君 官房長官答弁の中に、従来提出をするだけの書類は、提出を終った後に、施政方針演説をやるということですね、こういう言葉があるとしたら、そろわなければやれない、こういうことだと思うのです。
  42. 安井謙

    委員長安井謙君) その点につきましては、おっしゃる通りでありまして、そろわなければ、やれないという事態も起るでありましょう。それが三十日になるやら、二月一日になるやら、これはちょっと予測しがたい問題ではないかと思います。それはもしそういう事態が起りそうなら、事前にわかると思いますので、あらためて理事会なり当委員会で御協議を願うということで、現在の予定は、最初の予定から言うと二日ばかりおくれましたが、これは、その事情も含めて政府としては二十九日の朝出すと、こう言っておるのですから、一応ここで御了承願いたいと思います。
  43. 柴谷要

    柴谷要君 今小林委員から御質問があったように、大体われわれ二十七日に施政演説をして、それから始まつて通常国会が、いよいよ本格審議に入ると思ったのです。ところが自民党の六役会議で二十九日に施政演説をやると、二日のずれができたのです。その二日のずれができた理由、これだけを明確にお述べを願いたいと思います。
  44. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 実はただいまお話がございましたように、率直に申しまして二十七日に施政方針演説をやりたいという考えで、政府部内としては、日程を組んでかねがねおりましたわけです。ところが率直に申しまして、十八日に閣議決定をするつもりでございましたところが、十九日の深夜から二十日の早暁に及んで閣議決定されたわけでございます。この点において、日程ずれができましたことは事実でございますので、この点は確かに日程よりおくれたわけでございます。それからさらに二十七日に間に合わすべく、特に大蔵省の事務当局の非常な努力によりまして、いろいろ促進措置を講じたのでありますが、やはり計数の整理、印刷その他の事務上の手続に意外に手間取りまして、その結果二十九日に延びましたことについては遺憾に思っておる次第でございます。  そういう事情でございますことを御了承願います。
  45. 小林孝平

    小林孝平君 この三十三年度の予算案と別に、三十二年度の補正予算をお出し願うという、その内容は、どういう補正予算を出すのですか。
  46. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 三十二年度の予算について、若干補正を要するもの、並びに年度内に支出を要するものがあるのでございまして、この点につきましても準備を取り進めておるわけでございます。
  47. 小林孝平

    小林孝平君 その具体的の内容等を知りたいのですが、もう少し。
  48. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) これは、今内容について私からこまかく御説明する用意をして参りませんでしたから、大体従来の慣行等によりまして、三十二年度の予算執行状況、あるいは年度中、当初予算に予想されなかった費用支出がございますので、その点について予算補正として御審議を願いたいと存じておるわけでございます。
  49. 小林孝平

    小林孝平君 官房長官は、その内容等を御説明になりませんので、はっきりわかりませんけれども、今回政府提案予定されておる三十二年度の補正予算の中には、当然三十三年度の予算と関連し、一体として考慮しなければならぬ部分があるように思われるのです。従って当然それらのものは、この三十一年度の予算案提出と同時に、国会提案されるべき性格のものだと思うのです。従ってこの二十九日には、そういうものもそろえて国会提案される必要があると思う。
  50. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 二十九日に提出いたしますのは、三十三年度の予算関係であります。それで、これはやはり従来の慣行によりましても、三十二年度の予算補正につきましては、年度末までに支出を要するものであり、かつ三十二年度の予算のつながり、補完となるものでございますので、これは別途提出させていただきたいと存じます。
  51. 小林孝平

    小林孝平君 今の点については、あとでもう一回何したいと思いますが、その前に、今回の国務大臣演説は、どなたとどなたがおやりになるのですか。
  52. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) この点は申し遅れて恐縮でございましたが、総理大臣の施政方針演説以外に大蔵大臣のいわゆる財政演説、それから外務大臣のいわゆる外交演説、この三本立でお願いいたしたいと考えております。
  53. 小林孝平

    小林孝平君 そうすると、河野経済企画庁長官の演説はないわけですか。
  54. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 今回に限りまして、予定いたしておりません。
  55. 小林孝平

    小林孝平君 今回に限り、なぜ予定しないのですか。今回こそ必要だと思うのです。
  56. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 実は、今回の予算につきましては、五カ年計画等の関係から申しまして、予算の編成について、特に経済の見通し等について、前提として、非常に検討を続けたわけでございます。従ってこの大蔵大臣の財政演説の中に、本年度予算編成に関連し、あるいは前提となるような事項については、一体的に取り扱って大蔵大臣から御説明することが適当と考えたわけでございます。それからなお経済政策の基本につきましては、総理大臣の演説にも盛り込みたいと思っておりますので、重複を避ける意味から申しまして、今回は、経済演説は取りやめにいたしたわけでございます。
  57. 小林孝平

    小林孝平君 今の長官の御説明は、少し納得できないと思うのです。今回に限り取りやめた。そうすると、従来は重複をしたものをやり、あるいは一体でないものをやったという、言葉を返せば、そういうことになる。そうすると、経済企画庁長官というものは要らぬ、要らぬどころじゃなくて、この内閣では、実質上河野内閣とまで一部には、これはちょっと言葉が変かもしれませんが、いわれておるのです。その経済企画庁長官の演説が急になくなったということは、非常におかしいのです。今後は、経済企画庁の長官の演説はやられないものですか、どうですか。
  58. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 今後については、何とも申し上げかねます。今回は取りやめたということでございまして、実は、これは率直に申しますと、昨年の夏以来、国会に対する政府のたとえば施政演説のやり方等について、いろいろ政府部内でも意見を検討したのでありますが、かなり前から政府部内としては、今度の通常国会には、経済演説はやめた方が重複が避けられていいのではないかということで、実は、政府部内としては、かなり前から検討した結果でございますが、今回は、さようなことにしていただきたい、こう考えておるわけでございます。
  59. 小林孝平

    小林孝平君 少しも納得がいかない。今回に限り……、私たちは、これは今回こそやらなければいかぬと考えておるのです。  それでこの問題もっとやりたいのですけれども、豪州の議員団の出迎え等の関係もあって、時間がないから困るのですが、この問題また次に、引き続いて十分納得のいくような説明をしていただかぬと、今回に限り、都合のいいときだけやり、都合の悪いときはやらぬ。あるいは今までは非常に重複した演説をわれわれに聞かした。あるいは関連のない勝手気ままな演説をそれぞれやっていたようにも受けとれるのです。こういうことでは困りますから、もう少し、十分納得のいく説明をお聞きしなければならぬと思います。  大体、その前に、官房長官にお尋ねということになりますか、われわれは二十七日に施政方針演説を聞くということで一切の準備をやって、豪州の議員団が見えられるので、その日程等も、そういうことを前提として一切スケジュールが組まれているのです。しかるに本日になって、急に二十九日にしましたというようなことは、これは怠慢じゃないですか。
  60. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 先ほどから申しておりますように、印刷あるいは計数の整理等に意外に手間がかかりました関係で、心組みをしておりました日程よりも二日遅れたということにつきましては、遺憾に存じておるわけでございましてこれはもう率直におわび申し上げます。いろいろその関係から御迷惑をかけたことがありますれば、その点につきましても、あわせておわび申し上げます。
  61. 安井謙

    委員長安井謙君) 小林君、今のお話通り、時間がちょっと来ましたので……。
  62. 小林孝平

    小林孝平君 遅れたことの遺憾はいいですけれども、それならば、昨日そういうことはわかっている。昨日議運開催の要求を求められて、そうして当然説明をされるべきなんです。それを本日まで、こちらが出席要求して、そうしてたまたま議運を開いたから説明をするというようなことは、きわめてこれは怠慢というか、おかしいじゃないですか。
  63. 安井謙

    委員長安井謙君) これは、ちょっと委員長から申し上げますが、実は、昨日官房長官から正式に日程が二日ばかり延びるというお申し出でがありました。即日にも理事会なり委員会を開いて、御協議をすべきものかと思いましたが、たまたま本日予定されておりましたので、これは委員長の一存で、本日に繰り越したわけでございますので、この点は一つ、同僚のよしみで御了承願いたいと思います。
  64. 小林孝平

    小林孝平君 それは、大体、昨日になって急にいわれたとおっしゃるけれども、これは昨日でも遅いと思うのです。
  65. 安井謙

    委員長安井謙君) 作目決定したのです。
  66. 小林孝平

    小林孝平君 決定は、そうですけれども、できないことはその前にわかっているはずです。あなたは、官房長官の見解を弁解された。昨日も申し入れがあったならば、当然あなたは議運を開かなくても連絡くらいあってしかるべきものだと思う。
  67. 安井謙

    委員長安井謙君) 委員長の手落ちでございますので、これはおわびをいたします。事実これは、官房長官は党本部と了解のついた足で、あるいはそのつく前だったかと思いますが、委員長のところまで御報告に見えたんでありますが、たまたまきょう理事会委員会があるので、私の方で延ばしておったんで、これは私の方の手落ちで、お許し願います。  次に、締めくくりを申させていただきます。  国務大臣演説に関する質疑に関して、ただいま官房長官の御説明にもありましたように、二十九日に開かれる予定の本会議において、総理大臣の施政方針演説及びその他の国務大臣演説を聞くことになっておりますが、理事会において協議いたしました結果、これに対する質疑の要領を次の通りとすることに意見が一致いたしました。  すなわち時間は、自民党三十分、社会党九十五分、緑風会三十五分、無所属、第十七控室及び共産党のうち、いずれか一会派二十分、日数は二日とし、その順序等の細目については、次回の理事会において決定をすることに相なっております。  以上の通りでございますが、理事会の申し合せ通り決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  68. 安井謙

    委員長安井謙君) では御承認をいただけたと思います。  なお豪州議員団がきょう……。
  69. 柴谷要

    柴谷要君 決定は、今聞きましたのに私も賛意を表するものでございますが、重要な、つまり通常国会の冒頭の質問に、あまりにも制限をし、そしてその質問時間を短かくするという考え方は、あまり好ましいものではないと思いますので、今回はとにかく、理事会承認されましたので、われわれも承認いたしましたが、次回は、やはり少くとも野党的立場もあって、いろいろ質問したいことがある、けれども、これは、無制限ということはできませんが、できるだけ寛大に時間を取らせるように、一つ与党の委員の皆さん方に、ぜひ一つ次回は、今回のような時間割でないことを希望を申し上げて善処方をお願い申し上げておきます。
  70. 安井謙

    委員長安井謙君) 今度も、いろいろ勉強したのでありますが、できるだけ社会党の御意見を今後とも尊重していきたいと思います。
  71. 大谷藤之助

    大谷藤之助君 重要な問題がまだあとありますか。
  72. 安井謙

    委員長安井謙君) きょうは議事はもうございませんが、実は豪州議員団の来る予定が早まりましたので、これから、玄関に車を待たしてありますので、なるべく早く……。
  73. 大谷藤之助

    大谷藤之助君 大へん愚問でおそれ入りますので、ちょっと速記をとめておいていただきたいと思います。
  74. 安井謙

    委員長安井謙君) 速記をとめて。    〔速記中止〕
  75. 安井謙

    委員長安井謙君) 速記をつけて。  それでは、特に御発言もなければ、本日の委員会は、これで散会いたしたいと思います。    午後二時十五分散会