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1955-06-28 第22回国会 衆議院 議院運営委員会 第34号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年六月二十八日(火曜日)     午後零時五十五分開議  出席委員    委員長 中村 梅吉君    理事 椎熊 三郎君 理事 長谷川四郎君    理事 荒舩清十郎君 理事 福永 健司君    理事 山本 幸一君       荻野 豊平君    菅  太郎君       佐々木秀世君    薩摩 雄次君       大橋 武夫君    田中伊三次君       山中 貞則君    栗原 俊夫君       中村 英男君    野原  覺君       渡辺 惣蔵君    池田 禎治君       小山  亮君  出席国務大臣         運 輸 大 臣 三木 武夫君  出席政府委員         内閣官房長官  根本龍太郎君  委員外出席者         議     長 益谷 秀次君         副  議  長 杉山元治郎君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 六月二十八日  理事山本幸一委員辞任につき、その補欠とし  て同君が理事に当選した。     ————————————— 本日の会議に付した案件  理事の互選  日本国有鉄道経営委員会委員任命について同意  を求めるの件  議案の付託委員会の件  決議案取扱いの件  緊急質問取扱いの件  国会法第五十六条の二による本会議における議  案の趣旨説明聴取の件  会期延長件等について、内閣官房長官質疑  本日の本会議の議事に関する件     —————————————
  2. 中村梅吉

    中村委員長 これより委員会を開会いたします。  この際理事補欠選任の件についてお諮りいたします。山本幸一君が去る二十三日委員を辞任され、去る二十四日再び本委員に選任されました。その結果、理事が欠員になっておりますので、理事補欠選任を行いたいと思いますが、先例によりまして委員長において御指名するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。  理事補欠には山本幸一君を御指名申し上げます。     —————————————
  4. 中村梅吉

    中村委員長 それでは官房長官が見えておりますから、官房長官に対する御質疑があれば順次伺います。
  5. 福永健司

    福永(健)委員 会期関連して少し伺いたいのでございますが、まず、延長せざる限り本国会会期は本日を含めまして余すところ三日間であります。現在政府提案提出件数百三十六件中、両院の通過をみたるものはいまだ二十七件であります。ことに本院において審議中のものは委員会において七十二件、また本院を通過して参議院審議中のものは三十六件と理解しておるのでありますが、これらにつきましては、政府案件提出が非常におくれたということが最大の原因でかくのごとき状態になっておるわけでございます。いまだ私ども政府の見解は承わっておりませんし、会期はもとより国会それ自体において決定するものではありますけれどもかくのごとき状態に至っておるごとについて政府はいかに考えるか、この点についてお伺いしたいと思います。
  6. 根本龍太郎

    根本政府委員 ただいま御指摘のように、いろいろの都合政府提案提出がまだだいぶ残っておるという現状でありまして、大へん政府も恐縮し、かつ苦慮しておるところであります。この状況では会期中に予算関係法案、その他の法案が通過することが困難と存じまして、本日閣議においても会期延長をお願いしなければならないというような状況にかんがみて、与党の方とも連絡をとって、本日実は会期延長についてお願いを申し上げたい、こう思って実は寄り寄り協議中でございます。
  7. 福永健司

    福永(健)委員 今官房長官表現によりますと、まだだいぶ残っておるという表現でありますが、大半のものが通って、あとが残っておるということならば、まだだいぶ残っておるという表現も当りましょうけれども、ほんの一部分だけ通って、ほとんど全部未解決であるというような状況においてそうしたのんびりとした表現をしておられる点については、私ども政府のその真意を了解するに苦しむものであります。もともと今会期は、国会召集直前及びその前後にいろいろ論議をしたのでありますが、当初与党は——今運営委員会に出てきておられる委員諸君というのではありませんけれども与党は、会期は五月一ぱいという主張をされたのであります。私どもは、とうてい五月一ぱいなどでは、提出予定案件も相当多いのであるから、これを議了するととはとうていできない、そこで六月一ぱいということを主張いたしましたのでございますが、かりに当初与党の主張されるがごとく五月一ぱい会期が終っていたとするならば、大へんなことだっただろうと思います。第一、それこそ大半案件が、五月一ぱいだったら、五月末日までには政府出していなかったという状況であります。かくのごときことは、私ども政府が非常に無責任であるということを遺憾とするものでございます。しかし、今五月末日のことをもっていろいろ論議することは差し控えますが、今日の状況をもって申し上げてみましても、内閣提出予定されてわれわれに案件を通告され、その提出は当時の表によりますと、もうとっくに提出されておるべきはずだったのでありますが、今申し上げました通り会期が今日を含めて三日という状況になって、なおかつ相当多数のものが未提出のままでございます。しかも政府は、これはもう出さないのだというようなことを言ってこられたり、あきらめられたのも若干はありますが、こういうものを除いても、私どもの了解するところでは十件ないし二十件あるわけでございます。これらについて順次お伺いいたします。  まず地方公務員法の一部を改正する法律案というものを提出すると言っておられましたが、これはどうなさいますか。
  8. 根本龍太郎

    根本政府委員 近く提出する予定ですが、まだこれについては若干議論がありますので、検討中でございます。
  9. 福永健司

    福永(健)委員 近くと言っても、もう三日しかない。それでは次に伺いますが、地方債証券公庫法案、これはどうされますか。
  10. 根本龍太郎

    根本政府委員 これも検討中でございます。
  11. 福永健司

    福永(健)委員 いまなお検討中ですか。
  12. 根本龍太郎

    根本政府委員 はい。
  13. 福永健司

    福永(健)委員 補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律案、これはいかがですか。
  14. 根本龍太郎

    根本政府委員 これも検討中でございます。できるだけ早く出したいと思っております。
  15. 福永健司

    福永(健)委員 できるだけといえば、言葉はそうでありますが、そういうふうにずっと聞いていきますと、同じような面がそれぞれあると思います。閉鎖機関令の一部を改正する法律案、これは出されるのですか。
  16. 根本龍太郎

    根本政府委員 これは、現在のところではいろいろ意見がありますので、保留にするかもしれません。
  17. 福永健司

    福永(健)委員 提出そのものを保留するというのですか。
  18. 根本龍太郎

    根本政府委員 はい。保留するという議論があります。
  19. 福永健司

    福永(健)委員 それから、旧日本占領地域に本店を有する会社の本邦内にある財産の整理に関する政令の一部を改正する法律案、これはいかがですか。
  20. 根本龍太郎

    根本政府委員 それも同様、やはり保留いたしたいと思っております。
  21. 福永健司

    福永(健)委員 学校給食法の一部を改正する法律案、これは……。
  22. 根本龍太郎

    根本政府委員 これは若干意見の相違がありますので、今検討中でございます。
  23. 福永健司

    福永(健)委員 医業類似行為者の規制に関する法律案は……。
  24. 根本龍太郎

    根本政府委員 これも今検討中でございます。
  25. 福永健司

    福永(健)委員 機械開墾事業等特別会計法案はいかがですか。
  26. 根本龍太郎

    根本政府委員 これも出す方針でございますが、目下検討中でございます。
  27. 福永健司

    福永(健)委員 輸出保険法の一部を改正する法律案、これは……。
  28. 根本龍太郎

    根本政府委員 これも検討中です。
  29. 福永健司

    福永(健)委員 日本国有鉄道法の一部を改正する法律案は……。
  30. 根本龍太郎

    根本政府委員 これも検討中です。
  31. 福永健司

  32. 根本龍太郎

    根本政府委員 これは出す予定で、もうだいぶ手続が進んでおります。部内における意見調整は大体できております。
  33. 福永健司

  34. 根本龍太郎

    根本政府委員 これも出したいと思って、今検討中でございます。
  35. 福永健司

  36. 根本龍太郎

    根本政府委員 これも今協議中でございます。検討中でございます。
  37. 福永健司

    福永(健)委員 繊維品表示法案は……。
  38. 根本龍太郎

    根本政府委員 これは出す予定で、大体意見調整ができました。
  39. 福永健司

    福永(健)委員 まだ、あといろいろお聞きしますが、なお関税定率法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案委員長の方から出てきたようでございます。これとの関連あとで伺います。  そこで一応こういうものをあげてみたのですが、それぞれ今お聞きするところによりますと、出すつもりだと言う。私が今申し上げたのは十四件でございますが、私ども過去の幾多の例から見ましても、政府会期内に何とかして政府提出する法案国会において議了されることを望んで、あらゆる努力をすべきことば申すまでもないことでありますが、与党の申されたのに一カ月をプラスして、それが余すところ三日ということになって、なおかつ今お答えになったような出したいという方針検討しておるとか、これからさらに協議するとかいうことは、非常に私ども遺憾にたえないところでございます。  なお、さらにお伺いいたしますが、かねてすでに提出予定して本院に通告されたもののほかに、提出される案件がありますかどうか、とれもあり得るだろうと思いますが、この点もお尋ねいたしておきます。
  40. 根本龍太郎

    根本政府委員 ただいまお話にありました以外には、石油資源開発に関する会社の問題と、それに関連して、石油及び可燃性天然ガス資源開発法の一部を改正する法律案、それから通産省設置法の一部を改正する法律案、これだけを一応予定しておりまして、それ以外には考えておりません。
  41. 福永健司

    福永(健)委員 そうしますと、余剰農産物関係での予算補正等に関しましては、今どういうことを考えておられますか。
  42. 根本龍太郎

    根本政府委員 これは大体法案の内容が出ておりますが、率直に申しまして、会期延長が許されますれば、現在参議院予算委員会の方ととちらの方と、また時間的にぶつかるということも考えまして、適当な時期に出したいと考えております。
  43. 福永健司

    福永(健)委員 それから、これは法律案及び予算案等のことですが、その他条約及び承認を求める件等についてはありませんか。
  44. 根本龍太郎

    根本政府委員 条約の問題については、今のところ特にないと思っておりますが、この点ちょっとまだ研究中でございます。正確を欠くといけませんから、いずれ調べた上でお答えいたします。
  45. 福永健司

    福永(健)委員 そこで、ある程度お聞きしたわけですが、もちろん参議院との協議も必要でございますけれども会期をさらに延長するというような場合におきまして、いろいろの点から考慮しなければならない。すでにこういうようにはっきりと形の上で政府提出し、かつ本院並びに参議院において議了をしてもらいたいと考えておられるのであるが、しかも、なおかつ出ていないという案件が相当ある。なお、現在本院及び参議院に多数の案件があります。特に本院に非常に多いわけでございますが、これらは提出が非常におくれたがゆえに山積いたしておるのでありまして、こういう状況下にあって、これから出てくるのがなお検討中だということだけでは、今までの調子でいくと、さらに何日か延長しても、その間にまた出てこなくて、なお協議中でございますというようなことになったら大へんで、果して何日間延長するのがいいかというようなことになりますと、いろいろ議論があるのでございます。その一つとして、今提出されていないものについて検討中というお答えでございましたが、一々についてでなくてよろしゅうございますが、いつまでに政府は全部出す予定のものを出し切られるか、これをお伺いいたしたいと思います。今までこんなものが出ていないという約束ではなかったのですが、これはいたし方がないとしても、これからどうされますか、その点について責任ある御回答を願います。
  46. 根本龍太郎

    根本政府委員 今検討中のものについては、あるいは保留して出さないようにしなければならないような段階にきておりますものは、これは来週の初め、あるいはできれば今週金曜日の閣議のときまでにははっきり各省の閣僚態度をきめさして、整理段階に入りたいと考えております。
  47. 福永健司

    福永(健)委員 一体、きょうあたりまだわからないで、延びたら延びた会期に入ってからこういうのをいつまでにどうするというようなことを閣議できめてということは、あまりのんびりしていると私どもは思うのです。この内閣一つの特徴でもありましょうからなんですが、こういう状況でじんぜんといきますと、私ども会期を決定するについて非常に困るのです。せっかく延ばしても、また同じような状況を続けられるということになっては、非常に本院としても遺憾でございます。今具体的に申し上げましたように、こうした事実があるわけでございますが、こういう認識の上に立って、官房長官政府責任をどう考えられるか、この点についてお伺いいたします。
  48. 根本龍太郎

    根本政府委員 会期中に法案審議が十分にできないようになったことは、政府の手落ちと思いまして、深く反省する次第でございます。
  49. 福永健司

    福永(健)委員 反省が非常におそいのではなはだ遺憾ですが、反省をすると言われるので、これ以上のことは私申しません。しかし、反省の気持でなくて、反省の実を今後の政府措置によってぜひ示していただきたい、かように存じます。
  50. 大橋武夫

    大橋(武)委員 関連して……。検討中の法案は、検討の結果おやめになるのがあるそうでありますが、委員会におきましては、政府提案されるという声明を信じて、議員の方で提案を差し控えておったものが多いのです。従って今ここで政府提案されないというと、事柄によりましては委員会において何とか法的な善後措置を講じなければならぬと認められるようなものもあるわけでございます。こういうことになりますと、われわれは今まで政府提案するという言葉に信頼して、この法案関係については会期を空費しておった。これは非常に迷惑なことですが、との点について政府はどういう責任を感じておられるでしょうか。
  51. 根本龍太郎

    根本政府委員 そういうものがございましたならば、主管大臣委員会理事の方と連絡をとりまして、早急にとりまとめるか、あるいはまた議員立法に振りかえてお願いするか、何らかの措置をとらなければならないと思っております。今日までもそういう案件がございまして、最初政府提案予定のものを議員立法にしたものもございます。それからまた議員立法予定のところが政府提案になったものもございます。この点は、できるだけ関係閣僚委員会連絡をとって善処いたしたいと思います。
  52. 大橋武夫

    大橋(武)委員 その御趣旨でけっこうだと思いますが、ただその御趣旨を実際に適用するに当りまして、委員会といたしましては、できるだけ政府提案希望するものもあるわけです。これは全然新規の場合なら、政府が自由に政府だけの御都合提案するかしないかを御決定願っていいわけですか、あるものは今まで提案すると言っておられたものを急におとりやめになるのですから、そういう際には、一つできるだけ委員会意思を尊重されて、政府提案委員会として希望するものについては、多少政府の御都合等もありましょうが、できるだけ政府提条でやっていただくように御措置願いたいと存じますが、いかがでしょうか。
  53. 根本龍太郎

    根本政府委員 それは十分その御趣旨に沿うようにいたしたいと思います。
  54. 大橋武夫

    大橋(武)委員 それから、もう一つ確かめておきたいのは、きょう関税定率法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案委員会から出てきております。これは当初政府提案予定せられておったものですが、同じ件名ですから、これは委員会提出に振りかえられたもので、従って政府提案はない、こう考えられると思いますが、いかがでしょうか。
  55. 根本龍太郎

    根本政府委員 結局そういうことになると思います。
  56. 大橋武夫

    大橋(武)委員 もう一つ憲法調査会法律案についても政府提案はございませんね。
  57. 根本龍太郎

    根本政府委員 さようでございます。
  58. 山本幸一

    山本(幸)委員 今お話を伺っておると、未提出のものが十数件、まだ審議中のものが百六件ということですが、会期あと二日しかない。あなたの発言によると、さらに十数件を予定しておるという。中には撤回するものもあるが、おおむね十数件を予定しておるということです。これは大へんなものです。そこで、もちろん会期国会自体がきめるのですが、それについては特に与党が百数十件に上る法律案状況等考えて、会期延長の案を出されるのじゃないかと考える。また政府は、この審議中の百六件に、さらに十数件を予定せられているというような膨大なものをかかえておられるが、これについて政府はどういう考えを持っておられるか、非常な大幅な延長をやらなければならぬということですか。
  59. 根本龍太郎

    根本政府委員 政府といたしましては、非常に大幅というところまでは考えておりません。これは国会でおきめになることでございますから、政府として、どれだけということをきめてお願いするという筋ではございませんので、国会の議決に従って運営していただくことになると思います。われわれといたしましては、予算関係法案はもとより、法案がすべて成立することを望んでいるわけでございますが、そういう点をもお考えの上、御決定いただきたいと考えております。
  60. 山本幸一

    山本(幸)委員 もちろん政府会期をきめて国会にどうこう言われないことは、私が先ほど申し上げた通りです。しかし、われわれは事柄によっては政府希望も聞いて、その希望を聞いてやらなければならぬこともあると思うのです。野党だから何でもかんでも政府の言うことを頭からどうこうということではなしに、ある場合には政府希望も聞いてやらなければならぬ。そこで実際論としては、もちろん国会できめることは間違いありませんが、百六件が審議中で、さらに予定が十数件あるという現状で、一応政府政府としての希望があると思うのです。こうしてもらいたいという腹だけの希望はあると思うのです。それをどのくらいのものを感じておられるか、この際率直に聞いておくと審議がしやすいのです。
  61. 根本龍太郎

    根本政府委員 これはどれだけの期間かということについては、政府といたしましては、できるだけ短かい期間に全部が上ることが望ましいわけでございますが、それはわがままなことになるわけでございまして、実質上、その運営に当って審議しておられる各委員会等の情勢も見まして、これは政府から何日間が適当であるという意見を申し上げることはかえって今のところ私の方では遠慮した方がいいのではないかと考えております。
  62. 山本幸一

    山本(幸)委員 僕が言うのは、意見ではなくして政府希望です。非常に親切に僕は聞いているんです。
  63. 池田禎治

    池田(禎)委員 官房長官の話によると、できるだけ短かい期間に全部成立させたいというが、これは虫がいいというより、少し度合いが過ぎておる。御承知通り、今日までちょうど百日間です。そうして先ほど福永委員も言われたが、与党は、五月一ぱい予算案、それに従うものすべてを成立せしめたいということで、表決に問うて、その結果野党はどうしてもそんなことはできないからということで、六月一ぱいまで延ばしておる。その期間に議了しないということは政府の怠慢か、国会の怠慢か、どちらかといえば、これは政府の怠慢です。そこで、私は空想論は言いませんが、今審議中のものが百六件、未提出のものが十何件というが、それを自分の方では希望もない、国会がおきめになることだと言う。それでは国会が三日間ときめたらどうするか、これは空論ではない。実際問題としてやらなければならぬととです。そこで政府は何日間くらいを希望しておるか、おそらくあなたは国会自主性を阻害したと言われるのがこわいからでしょうが、希望を言うことはかまわないわけです。このままでは、実際問題として、予算を伴う法律案不成立は火を見るよりも明らかです。そういう架空なことはやめて、政府としては希望を述べて、何とか党派を越えてこの方針協力してくれという態度にお出にならないか、小幅の会期延長では、重要法案あるいは予算を必要とするものがつぶれてしまいます。現実問題として、どういうお考えかということを私は言っておるのに、政府希望がないということはあまりにも白白しいじゃねいか。
  64. 渡辺惣蔵

    渡辺(惣)委員 すでに自由党は会期延長というようなことを決定し、官房長官新聞等を通じてそれに対して反対意思表示をしておられるようだが、今のことと、どういう関連からそういう趣旨が出てくるのか、その辺をはっきりしてもらいたい。
  65. 根本龍太郎

    根本政府委員 会期の問題については、希望が全然ないということではございません。それはございます。ただ、まだ閣議でこれをきめるという段階でございませんので、一応意見を徴したところ、全体の状況を見た上のあれでございませんので、まちまちの意見が出ておる、これは事実であります。従って十日ないし十五日という意見もございますし、あるいは二十日間ぐらいはどうしてもかかるじゃないかという意見もあるのでございます。これは政府の各大臣自分委員会だけを見ておるのでは結論がつかないので、御承知のように党の国会対策あるいはそちらの方に諮って、そこで本日中にでも意見をまとめて、そうして与党を通じて各党の御協力をお願いするようにするのが例でもあり、また自然ではないかと思っておる次第でございます。
  66. 池田禎治

    池田(禎)委員 今の官房長官お話のようだと、実際問題として、私は、どの程度会期延長がきめられるかによりますが、もし小幅とか中幅ということになりますと、今日の状況で率直に言って、審議未了に終るものがあることは当然だろうと思う。しかし、それは政府もそういう腹であるというなら、もっと早く政府なり与党の方で会期延長の問題をお出しにならなければならなかった。今日あと二日しかないというときになって、こういうことでは困る。われわれが一年前にあの乱闘国会を起したときも、きょうで会期が終るということが非常に大きな問題になって、ああいうことになった。そういう実例を考えれば、個々の問題にとらわれず、本予算の成立さえ、新聞の伝えるところによれば、参議院を通過するのは来月二日だという。私ども会期延長には反対ですが、現実にそういうことを言っても無理です。予算を通し、予算を伴う法律案を通さなければねらぬことは明らかな事実ですから、私ども会期延長には賛成いたしませんが、この現実というものは無視できない。それは内閣協力するのでも何でもない、やむを得ざる措置です。そこで僕は、前からあなた方がこういう方針をおきめになって、各党を通じてお出しになるのが当然ではなかったかと思う。そこで政府としてこの問題をおきめになるなら、今やっているような政府のまちまちな意見ではなくして、内閣として、何日間あればこの法案のすべてを通せるか、やむを得ざる場合、これとこれとは切っても、これだけはぜひ通してもらわなければならぬというような、そういう態度をおきめ願って、延長される日数をおきめになることが必要ではないか。実際問題として、不成立法案ができても、場合によっては会期延長の長短によってはやむを得ぬという考え方がありますか。
  67. 根本龍太郎

    根本政府委員 政府として、ただいま提出した法案を放棄するという考えは持っておりません。そこで先ほど申し上げましたように、会期の問題につきましては、与党国会対策委員の方とも連絡をとり、国会対策委を通じて各党の御協力方をお願いいたしたい、かように考えている次第でございます。
  68. 池田禎治

    池田(禎)委員 官房長官に私がこういうことを申し上げることは、ある意味ではあなたを苦しめることになるかもしれないが、政府態度が今日のような事態になってきて、今までこの問題を論議されなかったということも非常にあなた方は怠慢のそしりを免れない。そこで政府として切り出すことができなければ、当然与党と御相談して早くやらなければならなかった。当然六月末までで会期が終ることは三月十八日に決定しておる。それを今日まで百日間、あなた方は法案の通過の見込みがないにかかわらず、じんぜん日をむなしゅうしておったということは怠慢のそしりを免れない。そこで私どもこれ以上言っても、あなた方は国会がおきめになることだと言って逃げるでしょう。それはあなたの立場としては了としますが、もし法律案不成立となっても、それは国会責任ではない、政府責任であると思いますが、いかがですか。
  69. 根本龍太郎

    根本政府委員 先ほど申し上げましたように、政府としてはその点について責任を感じ、深く反省しているということを申し上げたのであります。
  70. 福永健司

    福永(健)委員 先ほど私がお伺いいたしましたときには、私自身もそういう答弁を求めなかったので追及しなかったのですが、その後、できるだけ短かく云々というような言葉官房長官の口から出ております。そこで私はさきにも指摘いたしましたように、政府がなるほどということをやっておいて、やれるだけのことをやっておいてならば、できるだけ短かくというようなことにもなりましょうが、具体的に数字をもって申し上げたような状況で、法案等が通過しない。今非常に残っておる。しかもこれからたくさん出るということでございますが、こういうことになりますと、短かくかくということは、私どもは、政府法案通過について熱意がないのだ、どうなってもいいのだというような気持でおられるという印象を強く受けるわけです。それにしても、そうだということはおっしゃるわけはないのでございますが、私どもは、今国会ほど政府法律案等の提出をおくらせたという前例は、今までにこれと比較するに足るようねものはねいと思う。けた違いにおそい。(「そんなことはない」と呼ぶ者あり)実際そうです。会期末になってこんなに法案が出ていないというようなことはなかった。(「そんないやみを言うものじゃない」と呼ぶ者あり)それは数字を調べればわかる。今ごろ、会期が三日になったときに何を言うのだ。あまりに極端だから言うんだ。あまりに極端だよ。そういう刺激的なことを言うなら、今まで協力的にやっているつもりだが……。(「そんな大きな声を出さなくてもいいじゃないか」と呼ぶ者あり)大きな声を出すような原因を君が作っているんじゃないか。そこで、もう私語には相手になりませんが、官房長官に私は折り入って申し上げておきます。せっかく会期延長しても、なおかついまだ出ておらないものがたくさんある。しかもあなたは、できるだけ短かくと言われる。このあなたの言われる言葉には、非常に矛盾があります。場合によっては、われわれはこの困難な矛盾を解決していかなければならない。それが現実の政治です。従ってわれわれは、国会国会としてそういうことに協力したいと思いますから、われわれがほんとうに協力できるように、ちゃんと政府は熱意を示していただきたい。事実によって示していただきたい。これを強くお願い申し上げます。
  71. 根本龍太郎

    根本政府委員 ただいまお示しの通り、十分にただいまのお言葉を全閣僚に通じて、政府一体となって、その趣旨に沿うように努力申し上げることをお誓い申し上げます。
  72. 中村梅吉

    中村委員長 官房長官に対する質疑はこれでよろしゅうございますか。——それでは官房長官お帰り下さい。     —————————————
  73. 中村梅吉

    中村委員長 運輸大臣がお見えになりましたから、日本国有鉄道経営委員会委員任命について同意を求めるの件に関連して御発言を願います。
  74. 池田禎治

    池田(禎)委員 運輸大臣にこの際一、二お尋ねいたします。政府日本国有鉄道経営委員会委員任命について、佐々木義彦君の任期満了再任と、欠員補充として村田省蔵氏を本院に対し同意を求めて参っております。しかるところ私どもの党では、国鉄は紫雲丸事件、洞爺丸事件と、相次いで国民の指弾を受ける不祥事件を起し、国鉄の経営自体については、今日国会においてはもちろんのこと、国民的な注視を浴びており、国鉄の全面的刷新合理化ということを求めておる。そういうところに、引き続いてこういう人を留任せしめるということは果して妥当であるかどうか。そういう点の意見は、実は国鉄総裁にもおいで願うつもりでありましたが、国鉄総裁は本院においては説明員にすぎないので、運輸大臣に御出席願ったが、大臣のお考え方を伺いたい。
  75. 三木武夫

    ○三木国務大臣 鉄道の経営委員の御承認を国会に願っておるわけであります。池田委員御指摘のように、経営委員は紫雲丸の事故に全然責任がないとは考えておりませんが、現在の経営委員会は、国鉄の最高方針をきめる委員会でございまして、国鉄の運営の面について、経営委員は何らタッチをしていないのであります。そういう意味において、大きな意味における責任ということになりますれば、それはそういう点もございましょうけれども運営は、国鉄総裁以下がやっておりますので、今回任期の満了とともに佐々木氏、村田省蔵氏の場合はフィリピン大使でおやめになったが、これは事故に全然関係がないわけであります。運輸省といたしましては、経営委員会というもののあり方について、現在検討を加えておるわけであります。現在は、実業界の方々が、ほかに仕事をお持ちになっておって、国鉄に週に一回くらい集まっていろいろ相談をしておるということで、国鉄の今日の機構からして、国鉄の営業の最高方針をきめる経営委員会が、兼職で一週間に一回くらい集まって話をするというあり方については、私は疑問を持っておる一人であります。どうしても経営委員会は、もちろん兼職の方もあってもよろしかろうが、専念して国鉄経営に当るような経営委員会のあり方が正しいのではないか、こういうことで、今回日本国有鉄道法に対して改正を加えたいという意図を持って検討を加えておったわけであります。できればこの国会に御審議を願いたいという気持もございましたが、これはただいま国鉄の中に、国鉄の経営形態に対する調査委員会を設けまして、相当膨大な調査委員会を設けて検討を加えております。その調査委員会が発足した場合、われわれが先に結論を出すのはいかがかと思います。その結論を待って、経営委員会に改革を加えたい。むろん改革を加えるときには、現在の経営委員会は全員御辞職願って、新しい経営委員会の性格に基いて経営委員におなりを願いたいと考えておるのでございます。国会の御承認を求めるのがおくれましたのも、この間にそういう国鉄法の改正によって経営委員会の性格を変えるようなことがあれば、それとにらみ合せて人事も考えてみようという気がございましたのが、国会御承認遅延の原因でございます。そういう意味において、今は経営委員会というものが何か性格的にも法律の上ではさまっておるのでありますけれども、まだはっきりしないような面もあるわけであります。最高の機関としては、こういう点で改正をしたいという意図を運輸当局が持っておるということを一つ御了承願いたい。現在の経営委員会に直ちに事故の責任を負わすということも、経営委員会の今までのあり方からしていかがかという感じがございまして、近い将来において改正も予想されるので、そのときには一新する、こういうことを申し述べて、今回提出をいたしました人事に御承認を賜わりたいのでございます。
  76. 池田禎治

    池田(禎)委員 大臣の今の答弁の中で、将来についてのお話がありましたが、聞くところによりますと、この経営委員は名誉職だ、報酬も何にもない、何らのことをしていないということを聞きまして、果してそうか、そうであるならば、実際問題としては、今は国鉄の最高の経営に参画するところの委員会でありながら、こんなものに経営の全般についての責任を持たせるということは乱暴な話で、ある意味では、お役人がこういう委員会があるから、いろいろな問題が起きたら、この委員会に諮問をしておりますというところの逃げ言葉の機関でしかない。膨大な公社として、世界中に類を見ざる国鉄の経営に、こんなことでは、最高の経営委員会を作ってもてあそぶものである。そういうやり方では、この人たちが真剣に責任を分担しようとしてもできない。国鉄の最高経営に参画するところのものが、そういうことでは意味をなさない。そういうことをやるなら、責任を持ち得る資格と権限を与えて、名実ともにその責任の所在を明らかにする、こういう機構でなければ意味をなさないと思うが、いかがですか。
  77. 三木武夫

    ○三木国務大臣 御指摘の通りだと思います。そういう点で、今回調査会においても国鉄の経営形態というものについて、果してどうしていくのか、公共企業体で将来やっていくとするならば、経営委員会というものを、池田委員御指摘のように、私も責任を持つ委員会にしたい。実業界の方が、実業界の第一線をおやめになって国鉄に入るということはなかなか容易でございませんが、少くとも経営委員会の半数は専念して経営に当るようにしたい。実業界の方々の意見を徴することも必要な場合もありますから、兼職の方があってもいいが、少くとも半数は国鉄の経営に専念できるような人、名実ともに国鉄の経営に対して、経営委員会が最高の責任を負うような性格にしたいというのが、現在の私の考え方であります。これを調査会の意見等も徴して、次の通常国会には日本国有鉄道法の改正法律案出したいという計画であります。今池田委員御指摘の通り、私もそういうように考えて、これを変えていきたい、経営委員会のあり方を改革していきたいという考えでございます。
  78. 池田禎治

    池田(禎)委員 実は私の方の党一では、国会の承認を求める人事について、今までの人は全部やめてもらう、村田さんのような新しい人、これは異議はない、こういうことを実は国会対策委員会できめた。しかしその問題については、適当な機会までやるべきでないという議論もありまするけれども、この問題としては承認を与えるわけにいかぬ、こういう有名無実の機構は根本的に改革して、国鉄総裁が就任のときに語ったように、労働組合の代表も入れた、ほんとうに名実ともに国鉄の最高機構としての権威ある行政をいたしたいという、大臣なり、国鉄総裁の言明があれば、われわれとしてもあらためてこの問題を考えよう、こういうことにきまったものですから、責任のある人を呼んで、その人の弁明を聞きたいということでおいで願ったのですから、あなたが今言われたことを忠実におやりになるというならば、われわれとしては党の機関に持ち帰りまして、あらためて考慮するということにいたしたいと思います。
  79. 三木武夫

    ○三木国務大臣 今申し上げたことを忠実にわれわれは検討を加えて、近い将来にこれに改革を加えるということをお約束いたします。
  80. 山本幸一

    山本(幸)委員 いつも人事の問題では私ども疑問を持っております。おおむねの場合はやむを得ず承認しておるが、参議院では、今度御承知のように本会議で採決までやったという事実がある。そこでこの際お聞きしておきたいが、たとえば、運輸大臣関係しておられるそうした人事の承認を求める事項について、一体実業界に依頼される場合に、実業界へ政府側から、この人が大体いいと思うなという希望をつけて依頼されるのか、それとも政府みずからその人に当って選択されるのか、あるいは実業界の自主的な選択にまかされるのか、そういうことはどういう手続になっておりますか。
  81. 三木武夫

    ○三木国務大臣 それは実業界、財界といっても、なかなかばく然としておりますから、政府がこの人だとねらいをつけて交渉をするという建前をとっております。
  82. 山中貞則

    ○山中委員 ただいま運輸大臣は、日本国有鉄道法の一部を改正する法律案本国会に出さず、来国会出したい、こういうことでございましたが、その法律案というのは、現在内閣提出予定されておる案件と同名の法律案でございますか。
  83. 三木武夫

    ○三木国務大臣 私の申し上げたのは、今、日本国有鉄道の経営調査会という、閣議の了解でできておるものがあります。二十数名の人にお手伝い願って、国鉄の経営形態、財政の再建について毎週やっております。この中には、国鉄の機構、公共企業体というものでいいのであるかという問題まで入って、経営委員会も問題になってくるわけでございますから、国会と申しますのは、十二月から始まる次の通常国会でございまして、それまでには結論を得まして、日本国有鉄道法の改正をいたしたい、こう考えておる予定を申し上げたのでございます。
  84. 山中貞則

    ○山中委員 私の申し上げておるのは、現在までに内閣本国会で議決してもらいたいといって提出予定しておる法律に、日本国有鉄道法の一部を改正する法律案というのがある。それを本国会には提出しないつもりであるのか、つもりであるとおっしゃったのかどうかということです。
  85. 三木武夫

    ○三木国務大臣 提出しないつもりであります。小刻みにやりたくないので、やるなら一ぺんにいろいろまとめてやりたい。予定されておりましたけれども提出をいたさないつもりであります。
  86. 山中貞則

    ○山中委員 そうしますと、先ほど官房長官が、本国会中になるべくならば提出をしたいという目途のもとに、目下検討中の法案として、本委員会におきまして先ほど述べられた中に、日本国有鉄道法の一部改正というのが入っておる。そうすると、所管大臣のお考えと、内閣を代表してここに参りましてその意向を述べた官房長官の意向とは、相反するわけになります。
  87. 三木武夫

    ○三木国務大臣 それは私の怠慢に属することであるかもしれません。これは出さないということを事務当局から連絡をしたつもりでございますが、連絡が不十分で、その中から削除いたすように至急に連絡をとりたいと思います。
  88. 山中貞則

    ○山中委員 それでは、先ほど官房長官の御説明されました今後残された提出予定案件中、日本国有鉄道法の一部を改正する法律案は取りやめること、それが正しいことになりますか。
  89. 三木武夫

    ○三木国務大臣 その通りでございます。
  90. 山本幸一

    山本(幸)委員 私ちょっと希望があるから、希望だけ申し上げておきます。実はあなたの方をさしておるわけではなく、全体についてですが、人事はいつ見ても、どうも有名人でなければ承認を求めてこない。内容を見ると、十も十五も兼職しておる人、私どもから見ますと、常識上判断に苦しむ連中ばかりがおおむね政府側から承認を求められてきておる。今あなたのお話のように、近く改革をする、なるべくそういうふうにしたいというお話については了承できるわけですが、そういう機会には、今までのようなありきたりのやり方をなさらずに、少くとも実態に沿うような方法でお選び願うよう、この際御考慮を願うように希望を申し上げておきます。
  91. 中村梅吉

    中村委員長 運輸大臣に対する質疑はよろしゅうございますか。——どうも御苦労さまでした。
  92. 山中貞則

    ○山中委員 運輸大臣はよろしゅうございますが、私は、もう一ぺん官房長官を呼べとは申しませんが、しかしながら、きょう会期延長の問題が議題になるであろうことは、当然政府がまず覚悟しなければならぬことであります。従って、今会期中に議了を要しなければならぬ、政府の決意を示さなければねらぬ案件が幾らあるか等については、当然内閣において責任を持って答弁すべき準備をしなければならぬ。それが今聞けば、運輸大臣が私の方の手落ちだとあやまりましたから、大臣はそのまま帰したが、結局この現状から見ましても、先ほど福永委員が大きな声を出されましたけれども、私も大きな声を出すようなことになると思う。いまだ閣内のそういう問題についての意見が具体的に調整されていないということは、本国会に対する、政府の乗り切り対策がはっきりしてないということを示すものだと思う。私は、与党の方なり委員長なりから、官房長官に、そういう不確定な答弁をしてもらうことは非常に迷惑である、こういう発言のあったことをお告げ願いたい。
  93. 中村梅吉

    中村委員長 承知しました。
  94. 椎熊三郎

    椎熊委員 人事の問題ですが、御意見いずれもごもっともと思います。私ども非常に感銘深いものがあります。今回お願いしておる人事だけは、きょうでなくともよろしいけれども、これだけは承認していただくという方向に御協力を願いたいと思います。
  95. 池田禎治

    池田(禎)委員 大体そういうふうにいたしたいと思います。
  96. 中村梅吉

    中村委員長 日本国有鉄道経営委員会委員任命について同意を求めるの件は、本日は保留して、次会に回すということに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  97. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。     —————————————
  98. 中村梅吉

    中村委員長 次に、国土開発縦貫自動車道建設法案取扱いについてお諮りいたします。
  99. 福永健司

    福永(健)委員 これは御理解をいただいて、重ねて恐縮に存じますが、今日のところもう少し留保していただきたい。
  100. 中村梅吉

    中村委員長 福永君から、今日のところ保留を希望するという御意見がありましたが、保留に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  101. 中村梅吉

    中村委員長 御異議なければ、保留することに決定をいたします。     —————————————
  102. 中村梅吉

    中村委員長 次に、第二次漁港整備計画に関する決議案取扱いについてお諮りをいたします。
  103. 福永健司

    福永(健)委員 本件は、すでに各党間の話し合いもついておりますので、本日御上程いただきたいと思います。
  104. 中村梅吉

    中村委員長 この決議案を本日上程するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  105. 福永健司

    福永(健)委員 わが党に趣旨弁明をやらしていただきたいと思います。この点については、大体御了承を得ておると思いますが、御了承をいただけるとするならば、田口長治郎君をこれに充てたいと思っております。
  106. 中村梅吉

    中村委員長 本日上程することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  107. 中村梅吉

    中村委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。     —————————————
  108. 中村梅吉

    中村委員長 次に、緊急質問取扱いについてお諮りいたします。現在出ております緊急質問の通告は、米価に関する緊急質問、自由党の足立篤郎君へ同じく米価に関する緊急質問、社会党右の中村時雄君・東北水害に関する緊急質問、社会党右の中居英太郎君、この三件であります。
  109. 福永健司

    福永(健)委員 わが党から提出いたしております米価に関する緊急質問は、案件の性質上、また事態推移の事情から申しまして、本日許されんことを希望いたします。
  110. 椎熊三郎

    椎熊委員 米価に関する緊急質問を本日上程することに異議は申しませんが、同じ問題が二つあるので、一本にまとめてもらって、社会党右派の方はお譲りを願いたい。右派の場合は、東北水害に関する緊急質問、これも重大なことですから、これをやっていただいて、米価の方は自由党に、そういうことにしていただきたい。
  111. 池田禎治

    池田(禎)委員 ちょっと懇談に願いたい。
  112. 中村梅吉

    中村委員長 それではちょっと休憩いたします。    午後一時五十四分休憩      ————◇—————    午後二時三分開議
  113. 中村梅吉

    中村委員長 休憩前に引き続いて会議を開きます。  緊急質問の先刻御協議願いました案件のうち、米価に関する緊急質問は、自由党の足立篤郎君の緊急質問を本日の本会議で許す、社会党右の米価に関する緊急質問は、撤回をしていただくということですね。それから東北水害に関する緊急質問、社会党右の中居英太郎君、これは本日は保留いたすということにきめて御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  114. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようですから、さよう決定いたします。
  115. 池田禎治

    池田(禎)委員 次会にやるという了承を含めて……。     —————————————
  116. 中村梅吉

    中村委員長 次に、細野三千雄君の御逝去に対し院議をもって弔詞贈呈の件、民主党の石田博英君から追悼の御演説を願います。これは石田君で御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  117. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようですから、さよう決定いたします。     —————————————
  118. 中村梅吉

    中村委員長 それから本日緊急上程の件を申し上げます。議事日程に掲載してございます日程第一から第八までのほかに、本日委員会から上ってきておりますのは、地方行政委員会の風俗営業取締法の一部を改正する法律案、銃砲刀剣類等所持取締令等の一部を改正する法律案、両案とも全会一致でございます。それから大蔵委員会から、日本専売公社法の一部を改正する法律案、これは修正可決で、全会一致でございます。物品税法の一部を改正する法律案というのがここにありますが、これはまだ委員会から上ってきておりませんけれども、本会議中に上りましたら、緊急上程するということに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  119. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。
  120. 山本幸一

    山本(幸)委員 ただし、こういう条件だけきめておきたい。物品税法の一部を改正する法律案は、きわめて簡単なもので、しかも討論をやらないものなら別だが、討論なんかやる場合には、きょうはやめていただきたい。
  121. 長谷川四郎

    ○長谷川(四)委員 日程第四、第五は外務委員会のものですが、外務大臣がちょうどこの時間にビルマ大使との会見をしなければならぬので、政務次官でお許しを願いたいということですが……。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  122. 中村梅吉

    中村委員長 もう一件ございます。これは委員会提案によるもので、関税定率法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、これも全会一致で委員会から上ってきております。これを緊急上程するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  123. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。  次に、先ほどの緊急質問の出席大臣のことでありますが、自由党の足立君からは、総理、農林、大蔵、三大臣の出席要求がございます。しかし参議院予算審議中でございますから、それらの状況の問い合せは委員長の方からもいたしますが、場合によりましては、農林大臣一人でも一つ御承認を願えるかどうかということです。
  124. 福永健司

    福永(健)委員 希望といたしましては、要求大臣全部そろっていただきたいところではございますが、事態必ずしもそういかない場合もあり得ようと思います。私ども希望としては、農林大臣、大蔵大臣に出ていただけばいいのじゃないかと思います。しかし今のお話では、農林大臣だけという話ですが、なるたけ一つこの二人は出るように努力してみて下さい。
  125. 中村梅吉

    中村委員長 農林、大蔵両大臣は、出席してもらうように努力しますが、大蔵大臣予算関係で万一出席できない場合は……。
  126. 福永健司

    福永(健)委員 納得のいくような事態でありますならば……。
  127. 山中貞則

    ○山中委員 大蔵大臣は、場合によってはということでなく、米価決定のいきさつから見て、大蔵大臣は、一万円をとえる米価を決定された場合には進退をも考慮するという強い態度をもって反対してきて、こういうように決定したのでありますから、総理大臣は無理を申しませんが、大蔵、農林は、原則的に呼ばなければ緊急質問はだめだと思う。
  128. 中村梅吉

    中村委員長 その程度の含みで一つ御了承願います。  次に、本日の議事の順序について事務総長から……。
  129. 大池眞

    ○大池事務総長 本日の議事の順序についてお諮り申し上げますが、一番最初に、先例によりまして細野三千雄君の弔辞演説並びに院議による弔詞の贈呈の件、これをお願いをいたしまして、石田博英君が発言をいたします。  次に緊急質問をやることになっておりますので、ただいまの米価に関する緊急質問を第二にお願いをしたい。第三番目に、第二次漁港整備の決議案をお願いしまして日程に入ります。  日程第一から第八までは全部外務委員会の案でありますから、外務委員長が一括説明いたします。全会一致で承認、こういうことにお願いしまして、あとは緊急上程でございます。  緊急上程は、先ほどの地方行政委員会の風俗営業と銃砲刀剣類の二件をお願いしまして、これは全会一致でございます。それから大蔵委員会の日本専売公社法の一部を改正する法律案、これを上程を願います。なお、大蔵委員会の発案による関税定率法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、これをお願いをいたしたい、こう思っております。
  130. 中村梅吉

    中村委員長 それから御相談がおくれましたけれども、民主党から、憲法調査会設置の法案提出されております。法律の名前は憲法調査会法案であります。この取扱いについてお諮りをいたします。
  131. 福永健司

    福永(健)委員 本法案は、かねて政府から提出されるように伺っておったのでございます。このたび民主党から提出されるということでございますが、案件の重要性にかんがみまして、本会議において提案者から趣旨説明を願い、これに関連して質疑を行うというように扱っていただきたいと存じます。なお、いろいろ今まで本日の議事について説明があったところ等に徴して、これは本日は無理であろうかと思います。準備の点からいってもそうであろうと思いますから、これは次回の本会議に、今申し上げたような取扱いをしていただくということに運んでいただきたいと思います。
  132. 中村梅吉

    中村委員長 福永君から、憲法調査会法案については次回の本会議提出者の趣旨説明を聞き、それに対する質疑を行いたいという御発言がございましたが、さようにいたしまして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  133. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。  それでは大体御相談願う予定の事項はこれで終了いたしましたが……。
  134. 椎熊三郎

    椎熊委員 済んだあとで、二、三分懇談をいたしたいからお願いいたします。
  135. 中村梅吉

    中村委員長 なお、目下与党の民主党の方で、会期延長の件について各党協議中のようでございますから、その協議がまとまりましたら、議運の委員会をもう一ぺん開きまして御協議を願う必要が起きるかと思いますから、委員会はこの程度で暫時休憩ということにしておきたいと思います。  暫時休憩いたします。    午後二時十四分休憩   〔休憩後は開会に至らなかった〕