○
政府委員(
岸本晋君) 技術的な問題でございますので代
つて答弁させて頂きます。
第一点の
保安隊の
職員に対する
退職手当が
一般と
均衡を失しているという点でございますが、確かに六万円という当初の
金額は或る
意味において高過ぎたのかも知れませんが、これは
政府の政策としてさように
決定されてお
つたわけであります。その後百日分と変えましたときに、これは具体的にどのくらいの
金額になるかと申しますと、百日分では大体の
隊員のかたですと二万五、六千という
金額になるわけであります。これは昔の六万円に比較いたしまして
大部割が悪くな
つておるわけでございます。つまり昔の六万円は第一回の
入隊者に対する分、第二回目からは二万五、六千円という若干引下げにな
つておるわけであります。今日ごれを又二割上げるというのは
一般の
我我の普通の
職員の
退職手当が二年ぐらいのところで大体二割上る、その平均の二割を
保安隊の
職員についてもこの際引上げを認めてやろうということにな
つたわけであります。非常に最初の六万円が高過ぎたので、いろいろ誤解があるようでございますが。
漸次一般との
バランスを図るということは心がけておるわけでございます。
第二点といたしまして、
退職手当の算定の基礎となる
給与が高過ぎるという点でございますが、確かに
千葉先生の御
指摘のように
勤務地手当或いは
超過勤務手当が
俸給に加算されておることは確かでございます。又半面におきましてそれから差引かれておる分もあるわけであります。例えば
食費を一日九十円、一月二千七百円支出いたしております。それの一
部分はやはり
俸給から差引くということをいたしております。又
共済組合の掛金に相当する分も差引くという細かい
計算をいたしております。結果的には、この
保安隊の
俸給額は
一般の
国警職員の
俸給額と変らない、
額面金額は殆んど同一のように収まるわけでございます。実態的にはそれほどのアン
バランスというものはないかと考えております。