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1951-11-17 第12回国会 衆議院 運輸委員会 第11号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十一月十七日(土曜日)     午前十時四十七分開議  出席委員    委員長代理 理事 大澤嘉平治君    理事 岡田 五郎君       稻田 直道君   岡村利右衞門君       尾崎 末吉君    黒澤富次郎君       畠山 鶴吉君    山崎 岩男君       木下  榮君    淺沼稻次郎君       江崎 一治君    飯田 義茂君       石野 久男君  出席政府委員         運輸政務次官  關谷 勝利君         運輸事務官         (鉄道監督局国         有鉄道部長)  石井 昭正君  委員外出席者         議     員 上林榮吉君         運 輸 技 官         (港湾局計画課         長)      中道 峰夫君         専  門  員 岩村  勝君     ————————————— 十一月十五日  八王子鉄道管理局設置請願福田篤泰君紹  介)(第一三一二号)  若松市に測候所設置請願菅家喜六紹介)  (第一三一三号)  虻田、定山渓間鉄道敷設請願篠田弘作君紹  介)(第一三一四号)  宮崎、小林間鉄道敷設請願渕通義紹介)  (第一三一五号)  飯田線払下げ反対請願勝間田清一紹介)  (第一三一六号)  舞鶴修築整備等に関する請願大石ヨシエ君  紹介)(第一三一七号)  氷見、羽咋間鉄道敷設促進請願南好雄君外  二名紹介)(第一三一九号)  大宮仙台間電化促進請願尾関義一君外三  名紹介)(第一三二〇号)  竹島港築設の請願川野芳滿紹介)(第一三  二一号)  自動車運送事業免許制度廃止反対に関する請願  (千賀康治紹介)(第一三八九号)  同外二件(猪俣浩三紹介)(第一四二九号)  宮古久慈間鉄道敷設促進請願山本猛夫君  紹介)(第一三九〇号)  矢部線延長計画変更に関する請願中島茂喜君  紹介第)(一三九一号)  羽咋港築設の請願南好雄紹介)(第一三九  二号)  音別、陸別間鉄道敷設請願伊藤郷一君外一  名紹介)(第一三九三号)  国鉄松任工場機関車職場新設に関する請願(  坂田英一紹介)(第一三九四号)  常磐線電化促進請願原彪紹介)(第一三  九五号)  深浦避難修築に関する請願原彪君外一名紹  介)(第一三九六号)  長野原花敷間国営自動車運輸開始請願(小  淵光平紹介)(第一三九七号)  八街、山室間に国営自動車運輸開始請願(片  岡伊三郎紹介)(第一三九八号)  秋田、上野間に急行列車運転請願大内一郎  君紹介)(第一四一二号) の審査を本委員会に付託された。 同日  岩船港修築に関する陳情書(第八二〇号)  日本海浮流機雷に関する陳情書(第八二八号)  日本国有鉄道航送貨物に対するキロ数計算方法  の是正等に関する陳情書(第八四一号)  国鉄既定計画線全通促進に関する陳情書(第八  四二号)  下関鉄道管理局設置促進に関する陳情書(第八  四三号)  下関基地関釜航路に関する陳情書(第八四四号  )  自動車運送事業免許制廃止反対に関する陳情  書(第八四五号)  御影、富内間鉄道敷設完成等に関する陳情書  (第八四六号)  四国西南鉄道海岸線開通促進に関する陳情書(  第八四七号)  吉野生、江川崎間鉄道開通促進に関する陳情書  (第八四八号)  若桜、八鹿間鉄道敷設に関する陳情書(第八四  九号)  宮城県に民間空港指定陳情書(第八五〇号)  元傷い軍人に対し国有鉄道無賃乗車証交付復活  の陳情書(第八五一号) を本委員会に送付された。     ————————————— 本日の会議に付した請願  一 荒海、滝原間鉄道敷設請願菅原喜六君    紹介)(第七七号)  二 新松島、一ノ関間鉄道敷設促進請願(内    海安吉紹介)(第一〇六号)  三 国鉄計画線全通促進に関する請願辻寛一    君紹介)(第二〇三号)  四 芦別、深川間鉄道敷設請願玉置信一君    紹介)(第二〇四号)  五 越美線全通促進請願岡村利右衞門君紹    介)(第三一二号)  六 宇津野、落合及び小本間鉄道敷設促進の請    願(小澤佐重喜紹介)(第三一四号)  七 大樹、浦河間鉄道敷設請願伊藤郷一君    紹介)(第三一五号)  八 三陸沿岸鉄道敷設促進請願小澤佐重喜    君紹介)(第三一六号)  九 篠山線全通促進請願有田喜一郎君紹    介)(第四五九号) 一〇 長倉、大子間鉄道敷設促進請願外一件(    尾関義一紹介)(第四六三号) 十一 御影、富内間鉄道敷設請願伊藤郷一君    紹介)(第四六四号) 十二 隼人、大泊間鉄道敷設促進請願前田郁    君紹介)(第四六五号) 十三 三陸沿岸鉄道敷設促進請願小澤佐重喜    君紹介)(第四六六号) 一四 赤穂線敷設促進請願外二件(逢澤寛君紹    介)(第四六七号) 一五 頓別、上猿拂炭田間に鉄道敷設等請願(    佐々木秀世紹介)(第五一七号) 一六 名羽線全通促進請願佐佐木秀世君外一    名紹介)(第五一八号) 一七 青森蟹田間鉄道敷設等請願山崎岩男    君紹介)(第六五六号) 一八 上川、三股間鉄道敷設促進請願高倉定    助君紹介)(第六五九号) 一九 富川、清水間鉄道敷設請願高倉定助君    紹介)(第六六〇号) 二〇 大畑鉄道敷設促進請願山崎岩男君紹    介)(第六九七号) 二一 遠羽線全通促進請願佐佐木秀世君紹    介)(第七一六号) 二二 左沢、荒砥間鉄道敷設促進請願牧野寛    索君紹介)(第七二〇号) 二三 宮古久慈間鉄道敷設促進請願野原正    勝君紹介)(第七四八号) 二四 田名部、尻屋間鉄道敷設請願山崎岩男    君紹介)(第七四九号) 二五 大間鉄道敷設促進並びに大間港国営修築等    の請願山崎岩男紹介)(第七五〇号) 二六 大湊、大間間鉄道敷設請願山崎岩男君    紹介)(第七五四号) 二七 日田線全通促進請願村上勇紹介)(    第八〇三号) 二八 三江線全通促進請願山本利壽紹介)    (第八〇四号) 二九 四国循還鉄道全通促進請願川端佳夫君    紹介)(第八六〇号) 三〇 日の影、高森間鉄道敷設促進請願(渕通    義君紹介)(第九一〇号) 三一 下呂、飯田間鉄道敷設請願岡村利右衞    門君紹介)(第九六一号) 三二 金田、久慈間鉄道敷設請願山本猛夫君    紹介)(第九六五号) 三三 魚沼線全通促進請願田中角榮紹介)    (第一〇一六号) 三四 只見線全通促進請願田中角榮紹介)    (第一〇一七号) 三五 美深、枝幸間鉄道敷設請願佐々木秀世    君紹介)(第一〇一九号) 三六 白棚線復活促進請願圓谷光衞紹介)    (第一〇二〇号) 三七 松前より江差を経て瀬棚に至る間に鉄道敷    設の請願山崎岩男紹介)(第一〇八二    号) 三八 江差瀬棚線鉄道敷設促進請願川村善八    郎君紹介)(第一一四〇号) 三九 掛川、御前崎間鉄道敷設請願神田博君    外一名紹介)(第一一七五号) 四〇 生橋線敷設促進請願小澤佐重喜君紹    介)(第一二二九号) 四一 虻田、定山渓間鉄道敷設請願篠田弘作    君紹介)(第一三二四号) 四二 宮崎、小林間鉄道敷設請願渕通義君紹    介)(第一三一五号) 四三 氷見、羽咋間鉄道敷設促進請願南好雄    君外二名紹介)(第一三一九号) 四四 宮古久慈間鉄道敷設促進請願山本猛    夫君紹介)(第一三九〇号) 四五 音別、陸別間鉄道敷設請願伊藤郷一君    外一名紹介)(第一三九三号) 四六 伊集院駅改築及びホーム移設に関する請願    (上林榮吉紹介)(第三七号) 四七 伊集院拡張に関する請願上林榮吉君    紹介)(第一九二号) 四八 矢作町に停車場設置請願三宅則義君紹    介)(第二〇六号) 四九 北塩釜信号所を一般駅に昇格の請願(安部    俊吾君外一名紹介)(第三六八号) 五〇 小野寺村にガソリンカー停留場設置請願    (山口好一紹介)(第四六八号) 五一 磐田駅、天竜川間に停車場設置請願(中    村幸八君外三名紹介)(第七五六号) 五二 階上、種市両駅間に角浜簡易停留所設置等    の請願野原正勝紹介)(第七五八号) 五三 川南駅移転に関する請願渕通義君外一名    紹介)(第九一一号) 五四 三河島、南千住間に三の輪橋駅設置請願    (野村專太郎紹介)(第九六二号) 五五 御徒町駅南口乗降場開設請願野村專太    郎君紹介)(第九六三号) 五六 金田一駅改築等に関する請願山本猛夫君    紹介)(第九六四号) 五七 矢作町に停車場設置請願千賀康治君紹    介)(第一〇一五号) 五八 通山駅設置請願二階堂進君外一名紹    介)(第一〇一八号) 五九 愛国、帯広間に乗降場設置請願高倉定    助君紹介)(第一〇二一号) 六〇 旧糸田駅復活等請願平井義一紹介)    (第一一三九号) 六一 中央線中野拡張に関する請願黒澤富次    郎君紹介)(第一二二八号) 六二 明石、姫路間電化促進請願川西清君紹    介)(第一〇七号) 六三 大宮白河間電化促進請願尾関義一君    外十五名紹介)(第一一一号) 六四 我孫子成田及び千葉成田間電化促進の    請願外一件(竹尾弌君紹介)(第一九〇    号) 六五 日豊線電化促進請願佐藤重遠君外一名    紹介)(第三七〇号) 六六 明石、姫路間電化促進請願岡田五郎君    外一名紹介)(第三七二号) 六七 常磐線電化促進請願原彪君外二名紹    介)(第五八二号) 六八 我孫子成田及び千葉成田間電化促進の    請願外三件(竹尾弌君紹介)(第一一七八    号) 六九 福岡県下の国鉄電化促進請願平井義一    君紹介)(第一二三一号) 七〇 我孫子成田及び千葉成田間電化促進の    請願外八件(竹尾弌君紹介)(第一二三二    号) 七一 大宮仙台間電化促進請願尾関義一君    外三名紹介)(第一三二〇号) 七二 常磐線電化促進請願原彪紹介)(第    一三九五号) 七三 鹿児島、東京間に夜間急行列車復活請願    (上林榮吉紹介)(第三八号) 七四 日の影線ガソリンカー運転請願(川野    芳滿紹介)(第七九号) 七五 鹿児島、東京間に夜間急行列車復活請願    (上林榮吉紹介)(第一九一号) 七六 京都、東舞鶴間にデイーゼルカー運転の請    願(大石ヨシエ紹介)(第二〇七号) 七七 水郡線車両改善等に関する請願菅家喜    六君紹介)(第四五〇号) 七八 大阪、篠山口間にデイーゼルカー運転の請    願(有田喜一紹介)(第四六〇号) 七九 長崎、佐世保間に急行列車運転請願(本    多市郎君紹介)(第七一八号) 八〇 博多、長崎間に急行列車増発請願(本多    市郎君紹介)(第七一九号) 八一 博多、長崎間に急行列車増発請願(岡西    明良君紹介)(第七五五号) 八二 八戸、八木間にガソリンカー運転請願(    野原正勝紹介)(第七五九号) 八三 磐越東線及び水郡線に二等客車連結請願    (大内一郎紹介)(第一二三〇号) 八四 秋田、上野間に急行列車運    転の請願大内一郎紹介)(第一四一二    号) 八五 国有鉄道航送貨物に対する粁数計算方法の    是正並びに運賃引下げ請願辻寛一君紹    介)(第二〇二号) 八六 「けい」石に対する貨物運賃等級引下げ    に関する請願有田喜一紹介)(第二四    一号) 八七 三州かわらに対する貨物運賃割引請願(    木村公平君外一名紹介)(第六〇八号) 八八 土管に対する貨物運賃割引継続等請願(    木村公平君外一名紹介)(第六〇九号) 八九 農業関係貨物運賃割引等に関する請願(田    中啓一君紹介)(第六一〇号) 九〇 木材に対する貨物運賃軽減請願岡村利    右衞門紹介)(第六五一号) 九一 菓子に対する貨物運賃等級引下げ請願(    江崎真澄紹介)(第一〇一四号) 九二 木材に対する貨物運賃軽減請願内藤隆    君紹介)(第一一三六号) 九三 木材に対する貨物運賃軽減請願内藤友    明君紹介)(第一二六七号) 九四 唐津港石炭積出引込線高架淺橋架設請願    (保利茂君外四名紹介)(第四六二号) 九五 大蔵町地内に省線踏切設置請願川西清    君紹介)(第六一一号) 九六 角浜、事川両地区踏切こ線橋架設請願    (野原正勝紹介)(第七六一号) 九七 上郡、三石両駅間船坂地内栗原踏切改良    工事施行請願大上司紹介)(第八〇    五号) 九八 上信鉄道鉄道敷設法別表に加入の請願(    小淵光平紹介)(第五一六号) 九九 三江線敷設計画の一部変更等に関する請願    (山本利壽紹介)(第五八一号) 一〇〇 新小岩、金町間の貨物専用線乗客輸送    併用に関する請願中島守利君外一名紹    介)(第一〇八五号) 一〇一 京阪地上線延長工事地下線に変更の請    願(高木吉之助紹介)(第一二二七号) 一〇二 矢部線延長計画変更に関する請願(中島    茂喜君紹介)(第一三九一号) 一〇三 山田線災害復旧工事促進に関する請願(    山本猛夫紹介)(第四四九号) 一〇四 飯田線払下げ反対請願勝間田清一君    紹介)(第一三一六号) 一〇五 仙台鉄道局厚生寮を旧所有者払下げの    請願三浦寅之助紹介)(第一一〇号) 一〇六 国鉄松任工場機関車職場新設に関する    請願坂田英一紹介)(第一三九四号) 一〇七 八王子鉄道管理局設置請願栗山長次    郎君紹介)(第一二六五号) 一〇八 同(並木芳雄紹介)(第一二六六号) 一〇九 同(福田篤泰紹介)(第一一二二号) 一一〇 道路運送法改正に関する請願木下榮君    紹介)(第二四二号) 一一一 自動車運送事業免許制度廃止反対に関す    る請願小淵光平紹介)(第七八号) 一一二 同(坪川信三紹介)(第一〇八号) 一一三 同外三件(藤枝泉介紹介)(第一〇九    号) 一一四 同外二件(水野彦治郎紹介)(第一九    四号) 一一五 同外一件(金子與重郎紹介)(第一九    五号) 一一六 同外二件(増田連也君紹介)(第一九六    号) 一一七 同外二件(小峯柳多君紹介)(第一九七    号) 一一八 同外二件(小淵光平紹介)(第一九八    号) 一一九 同外九件(中曽根康弘紹介)(第一九    九号) 一二〇 同外一件(勝間田清一紹介)(第二〇    〇号) 一二一 同(松木弘紹介)(第三一八号) 一二二 同(畠山鶴吉紹介)(第三一九号) 一二三 同(庄司一郎紹介)(第三二〇号) 一二四 同(三浦寅之助君外五名紹介)(第三二    一号) 一二五 同(坪川信三君外二名紹介)(第三二二    号) 一二六 同外一件(神田博紹介)(第三二三    号) 一二七 同外一件(遠藤三郎紹介)(第三二四    号) 一二八 同外四件(五島秀次紹介)(第三二五    号) 一二九 同外一件(中村幸八君紹介)(第三二六    号) 一三〇 同外二件(宮幡靖紹介)(第三二七    号) 一三一 同(小松勇次紹介)(第四五一号) 一三二 同(増田連也君紹介)(第四五二号) 一三三 同(金光義邦紹介)(第四五三号) 一三四 同(苫米地英俊紹介)(第四五四号) 一三五 同(遠藤三郎紹介)(第五七六号) 一三六 同(山村新治郎君紹介)(第五七七号) 一三七 同(河原伊三郎紹介)(第五七八号) 一三八 同(森曉君紹介)(第五七九号) 一三九 同(苫米地英俊紹介)(第五八九号) 一四〇 同(白井佐吉紹介)(第六五二号) 一四一 同(三浦寅之助紹介)(第六五三号) 一四二 同(辻寛一紹介)(第六五四号) 一四三 同(中村幸八君紹介)(第六五五号) 一四四 同(八木一郎紹介)(第六九五号) 一四五 同(中村幸八君紹介)(第七二一号) 一四六 同(佐藤親弘君外四名紹介)(第七二二    号) 一四七 同(佐久間徹紹介)(第八〇七号) 一四八 同(澁谷雄太郎君外一名紹介)(第八〇    八号) 一四九 同(竹尾弌君紹介)(第八〇九号) 一五〇 同(田中豊紹介)(第八一〇号) 一五一 同外二件(田中彰治紹介)(第八一一    号) 一五二 同(川野芳滿紹介)(第八六一号) 一五三 同外二件(塚田十一郎紹介)(第九一    二号) 一五四 同(亘四郎紹介)(第九六六号) 一五五 同(風間啓吉紹介)(第九六七号) 一五六 同(西村直己紹介)(第九六八号) 一五七 同(大森玉木紹介)(第一〇一三号) 一五八 自動車運送事業免許制度廃止反対に関す    る請願(關内正一君紹介)(第一〇八四    号) 一五九 同(平井義一紹介)(第一一三七号) 一六〇 同(千賀康治紹介)(第一三八九号) 一六一 同外二件(猪俣浩三紹介)(第一四二    九号) 一六二 枕崎、鹿児島間に国鉄による自動車運送    事業開始請願外一件(上林榮吉君紹    介)(第一九三号) 一六三 熊田、古江間に国営自動車運輸開始の請    願(佐藤重遠    君外一名紹介)(第三七一号) 一六四 渋川、沢渡温泉間に国営自動車運輸開始    等の請願小淵光李紹介)(第六五八    号) 一六五 八戸、軽米間に国営自動車運輸開始請願    (山崎岩男紹介)(第六九四号) 一六六 夏井駅、夏井間国営自動車運輸開始の請    願(野原正勝紹介)(第七五七号) 一六七 佐川、高岡間に国営自動車運輸開始の請    願(長野長廣紹介)(第一〇八一号) 一六八 長野原花敷聞国営自動車運輸開始の請    願(小淵光平紹介)(第一三九七号) 一六九八街、山室聞国営自動車運輸開始請願    (片岡伊三郎紹介)(第二二九八号) 一七〇 輸入自動車割当に関する請願大石ヨシ    エ君紹介)(第五一九号) 一七一 第七次船後期建造促進に関する請願(西    村榮一紹介)(第六一二号) 一七二 同(岩本信行紹介)(第六四九号) 一七三 同(今澄勇紹介)(第七五一号) 一七四 伏木港の整備拡張促進に関する請願(土    倉宗明君紹介)(第三九号) 一七五 船舶港拡張工事施行請願佐々木秀世    君紹介)(第二四三号) 一七六 浜名港修築工事促進請願中村幸八君    外八名紹介)(第三六九号) 一七七 門司港田野浦地区修築工事促進請願(    平井義一紹介)(第三七三号) 一七八 竹島港築設の請願川野芳滿紹介)    (第三七四号) 一七九 淡路島江井港を重要港湾に編入の請願(    塩田賀四郎紹介)(第四五七号) 一八〇 館山港修築に関する請願小高熹郎君紹    介)(第四五八号) 一八一 郡家港改修工事施工請願塩田賀四郎    君紹介)(第四八四号) 一八二 名古屋港緊急整備等に関する請願(辻寛    一君紹介)(第五八〇号) 一八三 名洗港を避難港に指定の請願仲内憲治    君紹介)(第五八三号) 一八四 小湊活用開始請願山崎岩男君紹    介)(第六五〇号) 一八五 深浦避難修築に関する請願山崎岩男    君紹介)(第六五七号) 一八六 名洗港を避難港に指定の請願仲内憲治    君紹介)(第六九六号) 一八七 小樽港「しゆんせつ」工事促進請願(    苫米地英俊紹介)(第七五二号) 一八八 久慈修築工事促進請願野原正勝君    紹介)(第七六〇号) 一八九 岩船港修築に関する請願渡邊良夫君外一    名紹介)(第一〇五五号) 一九〇 久慈修築工事促進請願山本猛夫君    紹介)(第一〇八三号) 一九一 瀬棚港修築工事促進請願川村善八郎    君紹介)(第一一三八号) 一九二 舞鶴修築整備等に関する請願大石ヨ    シエ君紹介)(第一三一七号) 一九三 竹島港築設の請願川野芳滿紹介)(    第一三二一号) 一九四 羽咋港築設の請願南好雄紹介)(第    一三九二号) 一九五 深浦避難修築に関する請願原彪君外    一名紹介)(第一三九六号) 一九六 潜ケ浦水路開さくに関する請願(内    海安吉紹介)(第三一七号) 一九七 本渡、瀬戸間運河開さく請願(原    田雪松紹介)(第九六〇号) 一九八 白島崎に燈台設置請願(木村小左衞門    君紹介)(第二〇五号) 一九九 諸寄漁港燈台設置請願有田喜一君    紹介)(第二四〇号) 二〇〇 砂崎岬燈台設置請願冨永格五郎君    外一名紹介)(第三六六号) 二〇一 戸崎に燈台設置請願塩田賀四郎君紹    介)(第四五六号) 二〇二 立目崎に燈台設置請願前田郁君紹    介)(第四六一号) 二〇三 大碇及び尾崎鼻に燈台設置請願(大上    司君外一名紹介)(第八〇六号) 二〇四 津屋崎に燈台設置請願(守島伍郎君紹    介)(第一一七七号) 二〇五 金田岬航路標識設置請願佐々木秀    世君紹介)(第三一三号) 二〇六 砂崎岬無線航路標識設置市の請願(冨    永格五郎君外一名紹介)(第三六七号) 二〇七 日本海浮流機雷対策確立に関する請願    (渡邊良夫紹介)(第一一七六号) 二〇八 舞鶴港に特別救難司令所設置請願(大    石ヨシエ紹介)(第一二六四号) 二〇九 船舶職員法の一部改正に関する請願(高    倉定助紹介)(第一〇五号) 二一〇 長崎国際空港設置に関する請願(本多市    郎君紹介)(第七一七号) 二一一 同(岡西明貞紹介)(第七五三号) 二一二 鹿児島測候所地方気象台昇格に関する    請願外一件(上林榮吉紹介)(第二〇    一号) 二一三 長崎海洋気象台観測船配置に関する請    願(田口長治郎紹介)(第一〇二二号) 二一四 若松市に測候所設置請願菅原喜六君    紹介)(第一三一三号)     —————————————
  2. 岡田五郎

    岡田(五)委員長代理 これより会議を開きます。  委員長不在でありますので、私が委員長の職務を行います。  これより請願審査に入りますが、その前に請願審査方法についてお諮りいたします。審査方法は御出席になりました紹介議員のみ紹介説明を承ることといたし、他は文書表によつて御承知を願うことといたしまして、ただちに意見を聴取いたしたいと思いまするが、この取扱いに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 岡田五郎

    岡田(五)委員長代理 異議なしと認め、そのように取扱います。  日程第一七、日程第二〇、日程第二四、日程第二五、日程第二六、日程第三七、日程第一六五及び第一八四を議題といたします。紹介議員説明を求めます。山崎岩男君。
  4. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 小湊活用開始請願請願者青森東津軽小湊町長辻村秀雄君外五名ですが、本請願の要旨は、青森東津軽小湊港は、昭和十八年、北海道本土間の航送連絡港として建設され、昭和二十三年陸上諸施設とともに第一、第二航送岸壁完成し、本格的輸送開始可能にまで完成しながら、諸種の事情から使用されずに現在に至つている。しかしながら国内産業経済の復興と朝鮮動乱による影響を受け、北海道本土間の輸送事情はとみに輻湊、これによる産業の低下は国策上見のがすことができない現状に立ち至つている。ついては当港を活用し、直結輸送の増強をはかられたいというのであります。  次に青森蟹田間鉄道敷設等請願であります。請願者青森市町横山実ほかであります。本請願の要旨は、一九五一年、国会において青森、蟹田間の敷設予算が確定し、一九五一年十一月には青森を起点二十七キロの地点まで敷設されているが、本鉄道の背後には、青森ひばの大森林を有し、沿岸の水産資源、陸地の農産及び地下資源に恵まれ、鉄道再開のあかつきには、地元民の利便はもちろん、平和国家に貢献するところ多大である。ついては津軽還状線を早急に開通し、青森、蟹田間の運転営業を一日も早く実施し、明年度において三厩まで路線を敷設されたいというのであります。  次に八戸、軽米間に国営自動車運輸開始請願でございます。請願者八戸市長村井倉松外七名であります。本請願の要旨は、青森八戸市と岩手県北九戸郡とは旧藩時代より同一経済圏に属し、その物資の交易、文化の交流は今日に至り、ますます盛んとなり、従つて人事の往来も頻繁となりつつあるが、八戸、軽米間の動脈路線である県道軽米線にはいまだ旅客の輸送機関ないため、東北線を迂回する不便を忍んでいる。ついては八戸、軽米間に国営自動車を運行されたいというのであります。  次に大畑鉄道敷設促進請願でございます。請願者青森県下北郡風間浦村長永井武三郎外十一名であります。本請願の要旨は、大畑鉄道の工事は、大畑、大間間三十一キロのうち桑畑まで十六キロの至難の基礎工事が完成し、十五キロの比較的平易な工事を残して中止となり現在に至つているが、わが国産業経済の振興、旅客の増加は、北海道との最短距離による連絡に最も大きい期待がかけられ、かつ下北郡ことに北通町村の莫大な海産物、林産物、鉱石の輸送、文化の興隆は、かかつてこの鉄道開通のいかんにある。ついては該鉄道をすみやかに敷設されたいというのであります。  次に田名部、尻屋間鉄道敷設請願でございます。請願者青森県下北郡田名部町長中村喜洋志外八名であります。本請願の要旨は、青森県北下半島は、石灰、砂鉄、硫化鉄の鉱産資源、森林資源、いか、こんぶ、あわび等の水産資源を有する一大宝庫であるが、終戦時まで海軍の要塞地帯であつたため、未開発のまま温存されていた。郡町村会および県当局は国土総合開発の特定地区に申請中であるが、今回下北開発工業株式会社が石炭石からセメントを、新報国製鉄株式会社が砂鉄から鉄並びにチタン、バナジウムを田名部町にある旧特殊鋼管の工場を使用して製造計画中である。ついては右鉱区は東通村尻屋付近にあるので、田名部、尻屋間に鉄道を敷設し、農、水、林、畜等各種生産物の輸送並びに住民の交通に便益をはかられたいというのであります。  次に大間鉄道敷設促進並び大間国営修築等請願でございます。請願者青森県下北郡大間町長中嶋徹夫外十三名であります。本請願の要旨は、現在本州、北海道の連絡は青森、函館を結ぶ青函連絡航路一線のみで、現下の両港運送能力より推定するに、貨客の運送上万全を期しがたい実情である。ここにおいて本州、北海道の最短距離に位する大間、函館間に新航路を新設すれば、まさに数時間を短縮することができ、また燃料等の節約も多大である。ついては大間、函館間に新航路を開設するとともに、大間港を国営で修築し、かつまた大間鉄道をすみやかに完成されたいというのであります。  次に大湊、大間間鉄道敷設請願でございます。請願者青森県下北郡田名部町長中村喜洋志外八名でございます。本請願の要旨は、青森県下北半島は、石炭、砂鉄等の鉱産資源、ひば等の森林資源、いか、こんぶ等の水産資源を有する一大宝庫で、国土総合開発の特定地区として申請しているが、これら資源開発のためには大湊、大間間の鉄道敷設が急務であり、北海道との交流、本州中央市場との直結のためにも本鉄道の敷設は重要な役割を有する。ついては大湊、大間間に鉄道を敷設されたいというのであります。  次に松前より江差を経て瀬棚に至る間に鉄道敷設の請願でございます。請願者北海道檜山郡江差町長谷口太一外二十三名であります。本請願の要旨は、北海道松前郡松前町上り、檜山郡江差町を経て瀬棚瀬棚町に至る区間、すなわち既設国有鉄道福山線終点から、江差線終点を経て瀬棚線の終点に至る延長百七十六キロメートルの間に鉄道を敷設することは、関係地方産業の振興、文化の向上並びに住民の福祉の増進はもちろん、北海道の総合開発上、道南西海岸運輸交通上大なる役割を果すことになる。ついてはすみやかに同鉄道を敷設されたいというのであります。  以上であります。
  5. 岡田五郎

    岡田(五)委員長代理 ただいまの説明に対し、政府より意見を求めます。
  6. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 文書表第六五〇号の小湊活用開始の御請願でございますが、これはただいま山崎委員のおつしやいました通り、青函間輸送力増加の目的をもちまして、昭和十八年築港工事に着工いたしまして、岸壁並びに陸上施設の一部を竣工いたしましたが、その後情勢の変化により、未利用のまま現在に及んでおるのでございます。しかしながら国鉄におきましては、北海道開発の重要性にかんがみ、極力青函間航送能力の増強に努力しております。小湊港の使用も当然その一環として考えられるのでございますが、なお予算、要員等の問題が若干ございますので、その点の打開をはかつて、極力努力いたしたいと思います。  次に六九四号の八戸、軽米間に国営自動車運輸開始の御請願でございますが、本区間につきましても、ただいまお話の通りきわめて重要な路線であると存じております。国鉄といたしましても、いろいろ研究いたしております。ただ相なるべくは、既存の民営業者との間を円満に調整いたしまして、実施いたしたいと考えておる次第でございます。なお十分調査研究さしていただきたいと存ずるのであります。  次は新線関係でございますが、六五六号の青森、蟹田間鉄道敷設の御請願につきましては、御承知の通り本年度におきまして予算を計上いたしまして、十一月に青森、蟹田間は、すでに開通いたしておるわけであります。なお蟹田、三厩、五所川原間につきましても、今後とも十分調査研究を進め、なお新線建設審議会におきましても十分御審議を願つて、推進に努力したいと考えておる次第でございます。  次に六九七号の大畑鉄道敷設促進の御請願でございますが、この下北、大間間の鉄道はすでに開通いたしております。大畑、桑畑間は路盤工事が竣工いたしております。残余の桑畑、大間間も線路の設計は済んでおりますが、戦時中の建設線は全面的に工事を中止いたしまして、今日に及んでおる次第でございますが、情勢の変化によりまして、新線の建設につきましては、いよいよ本年度より若干着手いたしまして、明年度についてはきわめて全面的にこれが案施をはかりたいつもりで、目下予算要求をいたしております。なお新線建設審議会の設置を見まして、十分御調査を願つておる次第であります。  大間鉄道敷設促進並び大間国営修築等請願、第七五〇号であります。これは鉄道関係につきましては、ただいま申し上げた通りでございます。港湾関係につきましては予算が異なりますので、その担当の方からお答え願うことにいたします。  次に請願の七四九号の田名部、尻屋間でございますが、本路線は敷設予定線には残念ながら該当いたしておらない線でございまするが、沿線は林産、鉱産物が非常に豊富でございまして、かつ線路の経過地はおおむね平坦で、工事もかなり容易と思われるのでございますが、目下新線の建設につきまして、新線建設審議会において御検討願ており、また情勢の変化によりまして、この線のように敷設予定線に該当しないものも、状況によりましては十分取上げて審議を願う予定でございますので、御了承願いたいと思います。七五四号、大湊、大間間鉄道敷設請願でございまするが、これは下北半島の、ただいまの大畑鉄道と反対側を通つておる鉄道でございまして、残念ながら鉄道敷設予定線ではございませんが、沿線には林鉱産資源がきわめてお話のように豊富でございます。経過地も大体海岸沿いの丘陵地帯でございまするが、ただ急峻な地帯も若干ございますようで、工事その他につきましても研究をしなければならぬと思うのでありまするが、先ほども申し上げました通り、当局といたしましては目下新線建設について、新線建設審議会等におきまして種々御検討を願つておりまして、必ずしも予定線のみにこだわつておらない、予定線以外の線におきましても、情勢の変化によりまして必要な線と認められるものについては、十分考慮を煩わしておる次第でありますので、御了承願いたいと思います。  次に請願の一〇八二号、松前より江差を経て瀬棚に至る鉄道敷設の請願でございますが、この路線は日本海に面した百五十五キロに及ぶ、きわめて長距離の鉄道でありまして、このうち一部分は建設予定線でございまして、路盤の竣工を一部見たところもございますが、戦争により工事を中止したままで、今日に及んでおるわけであります。またそれ以外の線は予定線ではございませんが、経過地はおおむね海岸地帯で、海産、林産、鉱産資源等がきわめて豊富でございまして、開発の要はきわめて緊要のものあることは、山崎委員のお話の通りでございますが、地形上からはいろいろ隧道、橋梁等に問題があるようでございまして、当局といたしましては新線の建設について、必ずしも予定線にとらわれることなく、一般的な見地から、資源の開発その他の必要上十分研究をしていただきまして、なお北海道につきましては、特に北海道開発という観点からも特別の御考慮を願うように、目下新線建設審議会において御検討願つておる次第であります。十分御了承願いたいと思うわけであります。
  7. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 石井政府委員から御懇篤なる御説明をいただいたのでありますが、小湊港の利用方につきましては、本委員会におきまして、私ども委員北海道、東北地区の国政調査に出向いた際の調査の報告等を申し上げまして、小湊を利用することが北海道滞貨の払拭の点において、重大なる役割を持つて来るものであり、かつまた津軽海峡における浮遊機雷の危険を防止する意味からしても、きわめて重大なる意義を持つているものであるという点につきましては、今までの間にるる御説明申し上げまして、政府当局の御意見をも拝聴しておるような次第でございます。どうかこの点を十分にひとつ今後とも御研究くださいまして、この港を御利用していただけるように、お願い申し上げたいのであります。  それから次に青森、蟹田間の鉄道敷設の問題でございますが、これはおかげさまで、政府並びに国鉄当局の皆様方の絶大なる御同情をいただきまして、青森、蟹田間二十七キロにわたりましては、鉄道の敷設が着々進捗いたしまして、十二月五日には開業するという運びになつておるのでございます。地方民の喜びというものはまことに言語に絶するものがあるのでありまして、この路線は私どもの考えとしましては、必ず採算のとれる経済線である、かように信じております。どうかそれをさらに三厩まで二十七キロにばかりのばしていただくことによりまして、この路線の命脈というものが、はつきりとその目的を達することができると私は考えます。現にこの路線の沿線には、日本にたつた一箇所のひばの美林があるのでありまして、日本三大美林の一つとまでいわれておるのでございます。このひばをまくら木に利用するということになりますると、ぶなに防腐剤を注入するなどとはわけが違いまして、すぐにそのままこのひば材をまくら木に利用することができる。このまくら木の持つておるところの油が虫を防禦するのでございまして、まことに天然自然の防虫剤になつておるのでございます。従いまして戦前におきましては、白ありの最もひどい害を受けている台湾には、もう何百万石というものが輸出されておつたのでありますが、戦争前は台湾は日本の領土でありましたが、日本の向うの方にまで送り出されておつたのであります。ただいまのところ台湾の蒋介石政権からも、何とかしてこれを送つていただきたいということの注文を受けておるようなわけでありますことは、政府の皆様方は御承知の通りでございます。そこで三厩にこの路線を延ばすについて、どうしてもこれを黒字に持つて行かなければならぬ、採算のとれるものにして行かなければならぬと考えまして、私は数日前にこの地方の調査に参りまして、営林局の局長にお目にかかりまして、そうして柳下という営林局長さんにお願い申し上げて、来年度におきましては、どのくらいの程度これを輸送することができるかということについてのデータを頂戴に参つたのでございます。三厩まで開通することになりますると、三厩付近にありまするところの美材から、年産二十万石のまくら木を提供することができるわけでございますが、そうすると国鉄におきましては、防腐剤を注入するというような、そういう手間もいりませんし、わりかた安いものを国鉄のまくら木として使用することができるということになりますので、二十万石のまくら木を国鉄に提供することになりますと、これは国鉄の全体の面からも、採算の上からも、施設の面からも、私は重大なる好影響を持つて来るものと、かように確信しております。どうか新線建設委員等に対しましても、原案を作成する際には、何とぞこの点をひとつ御力説くださいまして、この線を三厩まで、来年度において継続的に延長することができるように、おとりはからいのほどをお願い申し上げたいのでございます。  それから大畑鉄道促進の関係でございますが、私ども国会の議員が北海道を調査に参りまして、そうしてこの大畑鉄道の関係と大間港の状況を視察することのために、海上保安庁のパトロール船を利用いたしまして、そうしてあの津軽海峡を渡つてみました。おそらくこのことは国会開設以来初めての壮挙かと私は思うのであります。しかも浮遊機雷の非常な危険性のある場合に、私ども運輸委員七名の者がパトロール船に乗つて、この海峡を横断したのでありまして、中には山口女史、柄沢女史というような、御婦人も入つておつたのでありますが、この津軽海峡を横断いたしまして、さかまく怒濤の中において、浮遊機雷に対て海上保安庁のパトロール船がどういう活動をしておるかということを、目のあたり見て参つたのであります。函館、本港間の距離というものは、時間にしましてわずかに一時間半よりかかつておりません。そこでこの大間港がりつぱにでき上りますならば、国鉄当局におきましては五百トン程度の旅客船を使用することにしていただいて、一日の間に五、六回も往復することができるのであります。一時間半でありまして、対岸の函館とこことは指呼の間にあるのであります。従いまして運輸交通の便利と言いましても、私は画時代的なものがある、かように思うのでございますので、これは港湾局当局にぜひお願い申し上げまして、何とかしてこの大間港にもう少し金をつぎ込んでいただいて、この港をひとつつくり上げていただきたい。本年三百七十万円ばかりの金をいただきまして、岩盤の掘鑿をやり、浚渫をやつているのでございますが、それができ上りましたならば、来年度において約百メートル程度の岸壁をつくつて、防波堤をつくつていただきますならば、この港は約五百トンぐらいの旅客船が入港いたしまして繋船することができる。そうなつて参りますならば、北海道との間の交通というものに、まことに重大なる利便を与えるものと考えるのでございます。この港ができ上りましたならば、この大畑鉄道というものが、これはまたフツトライトを浴びて参るに相違ないのでございまして、港の竣工とこの鉄道の完成とは、日本の交通運輸の便に重大なる影響を与えることを信じて疑いません。私ども運輸委員の調査員が、この点につきましても詳細に報告を申し上げているようなわけでございますので、どうか本月の七日の本委員会において、私から調査報告を申し上げましたその調査報告の速記録をごらんくださいまして、何とぞこの線につきましてもまたこの港につきましても、格段の御配慮のほどをお願い申し上げたいのでございます。  次に田名部から尻屋間鉄道敷設請願の件並びに大湊から大間間鉄道敷設請願、これはともに先ほどの石井政府委員からの御説明がございました通りに、まだ予定線に入つておりません。従いましてこれは鉄道敷設法の改正という問題に入つて来るのでありますが、戦後の日本の経済界の状況、また大動脈と申さなければならぬ鉄道の新設等の計画から申し上げまして、何としてもこれは鉄道敷設法を改正する必要があるのじやなかろうか、かように考えております。ぜひこの鉄道敷設法を改正いたしまして、戦時中重要なる線でありましても、今日では戦時の状況と異なりまして、さほど重要でないというものもありましようし、また経済再建の点からして、たとえば北海道、東北地方の開拓という点からしまして、取上げなければならぬ重要な路線として、ただいまの大湊、大間間のごとき、あるいは田名部、尻屋間のごとき問題が取上げられて来るものと考えますので、この際政府は思い切つて鉄道敷設法を改正するということにひとつ御意見をまとめていただきたい、かように私は請願者の趣旨弁明者といたしましてお願い申し上げる次第でございます。  次は北海道の江差から瀬棚に至るところの鉄道でございまするが、これも同様にまだ予定線に入つておりません。この問題を解決するためにも、やはり鉄道敷設法というものの改正が、当然取上げられるべきものであると私考えるのでございまするが、政府委員の御説明の中にも、必ずしも予定線でなくても、経済再建の上からしまして、あるいはまた日本の開拓という重大問題の解決のためにも、これから取上げて行かなければならぬ問題は多々ある、この意味からしまして建設委員会等においても、政府としての意見を十分に申し進めて、こういう問題の解決に当りたいという御説明がありましたので、私どもも非常に意を強うする次第であります。どうかだんだんの事情をひとつ特別に御勘考くださいまして、請願者の目的を達成するように御配慮のほどをお願い申し上げたいのでございます。以上であります。
  8. 岡田五郎

    岡田(五)委員長代理 日程第二五の大間港国営修築に移りまして、政府委員から意見を求めます。
  9. 中道峰夫

    ○中道説明員 御説明申し上げます。大間港は青森県の北端でございまして、本州にとりましても最北端にございます。津軽海峡を隔てまして北海道と相対しておりまして、かつ陸上交通が現状におきましてはまだ十分に整備されておりません関係上、どうしても海上交通にたよらざるを得ないというふうな現状でございますので、地方開発の見地からいたしましてもその必要性を認めまして、昭和二十六年度から工事に着工中でございます。明年度におきましてもさらにこれを推進して行きたいと、ただいま努力しておる次第でございます。     —————————————
  10. 岡田五郎

    岡田(五)委員長代理 次に日程第一八五、深浦避難修築に関する請願を議題といたしまして、紹介議員説明を求めます。
  11. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 深浦避難修築に関する請願請願者青森県西津軽郡深浦町長工藤和一郎外一名本請願の要旨は、青森県深浦港付近は、海難きわめて多く、昭和二十一年から昭和二十四年までの四箇年間に、財貨一億二千万円、人体三十四名の損害があり、昭和二十五年はさらに上昇して一箇年の損害財貨一億五千六百余円、人命一箇月平均三・五名ずつ死亡している。深浦港は避難港として指定され、今回さらに運輸省直轄によつて調査が完了したが、深浦避難港の完備は、莫大な財貨の損害ととうとい人命の災害を防止し、海運と漁業の躍進をはかることができる。ついては深浦港を避難港として修築のため、すみやかに施工を開始されたいというのであります。
  12. 岡田五郎

    岡田(五)委員長代理 政府委員説明を求めます。中道説明員。
  13. 中道峰夫

    ○中道説明員 御説明申し上げます。深浦避難港の修築につきまして、深浦港付近の避難状況、その他損害並びに人命の損失等、ただいまお話がありました通りで、航海業者からも付近は非常に危険な海であるということが言われております。従いまして海運並びに漁業の発展のために、また船舶の損害を防止するために、深浦港の避難港をすみやかに改修したいということは、政府といたしましても考えておるのでございますが、ただいまのところの港湾法によります政令によりまして指定となりました避難港が、二十九港になつております。その中で現在着工いたしておりまする避難港といたしましては五港でありまして、鼠ケ関、御前崎、伊良湖、上川口、脇岬が現在施工中でございますが、いまだ完成の域に達しておらないのでございます。これらの完成を極力進めたいということとあわせまして、二十九港の中から最も緊急と考えられまする避難港につきましては、二十七年度の予算に計上いたしまして、これらの着工を考えておるのでございます。ただいまのところいまだ予算の全貌が明らかになつておりませんので、どの程度にこれを確定いたしますか未定でございますが、御請願の趣旨に沿いまして、できるだけ努力いたしたいと考えておる次第であります。
  14. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 この深浦避難港の状況は、先ほどの請願の趣旨説明の中にも申し上げたのでありますが、非常に災害の多いところでありまして、試みに昭和二十五年度における状況を調べてみますると、東北地方全海域と深浦港付近の損害の比率は、財貨におきまして五〇・二%人体において七三・三%、これが深浦港における損害の実情なのであります。財貨において五〇%、人体において七三%、いかにこの付近が遭難するところの魔の箇所であるかということは、これでもわかるのであります。青森県全海域と深浦港の状況を調べてみましても、財貨におきましても八六・五%、人体は一〇〇%、このようにまことに東北地方、青森県全海域におきましても、それは他の地方に見ることができないような魔の箇所としまして、これは北海道日本海の新潟県、石川県、福井県、こういう地方の人々が北海道方面に出漁に出かける、あるいは運送のために出かける、それが遭難をしまするのが、ほとんど大部分この深浦の付近なのであります。従いましてこの深浦の港というものは、これは天然の良港でありまして、多少防波堤を築造するごとによつて、完全にこれは避難港の使命を達することができるのであります。厖大なる海域に単に築港をするということだけではないのでありまして、りつぱなみさきが出ておるのでございます。そのみさきにわずかの防波堤を築造することによつて、完全なる避難港となるのでございます。私は本請願の趣旨説明をするために、一週間ばかり前にこの深浦港に出かけて参りまして、状態を見て参りました。青森県の状態を私が見ないで趣旨説明をするということは、当局に対してまことに申訳ないと思いまして、一週間ばかり前にその地方に参りまして深浦の実情を見て参つて、今日請願の趣旨弁明をするような次第であります。どうかよろしく御処置のほどをお願い申し上げます。     「岡田(五)委員長代理退席、山崎(岩)委員長代理着席」     —————————————
  15. 山崎岩男

    山崎(岩)委員長代理 それでは日程第六六、明石姫路間電化促進請願を議題といたします。紹介議員説明を求めます。岡田五郎君。
  16. 岡田五郎

    岡田(五)委員 本請願の要旨は、国鉄山陽線の明石、姫路間は、産業、経済、文化、その他あらゆる面で播州地方の中心部であり、海岸地域には大工業地帯を形成し、背後には農林、産業の宝庫を有し、近時所在各工場の飛躍的発達、国家警察予備隊姫路部隊の設置等によつて、姫路と阪神地区を結ぶ交通機関の整備、特に明石、姫路間の電車化が強く要請されているのであります。ついては同区間を電車化されたいこういうのが本請願の趣旨でございます。
  17. 山崎岩男

    山崎(岩)委員長代理 ただいまの説明に対し、政府より意見を求めます。石井政府委員
  18. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 明石、姫路間三十五キロ六分の電化につきましては、東一道線、山陽線は御承知の通り日本の鉄道の最大幹線でございまして、この両線を電化いたしまして輸送力を向上いたしますことは、鉄道運輸の見地からも、また日本における動力源の解決の問題から見ても、きわめて重要なことでございます。特に明石、姫路間はきわめて交通量が大でございまして、ただいま西明石まですでに電化が行われている次第でございます。できるだけ早い機会にこれを電車化することの必要性は十分感ぜられているわけでございます。ただ御承知のようにその電化をいたしますにつきましては、相当の固定資産金並びに常用の電力を要しまするので、この点について研究をいたしておりまするが、この点の問題が解決いたしさえすれば、最も早急に本区間の電化並びに電車化をいたすべく考えている次第でございます。
  19. 岡田五郎

    岡田(五)委員 私紹介議員といたしまして、本請願内容に補足いたしましてさらにお願いを申し上げますとともに、この国鉄電化または電車化につきましての運輸省の御意見を、この機会に拝聴いたしておきたいと思うのであります。本日国鉄の首脳部の御出席がございませんので、十分国鉄首脳部の御意見をもあわせて承る機会を失いまして私としてははなはだ遺憾でございまするが、本日はまず運輸省の方の御意見を承りたいと思うのであります。この西明石、姫路間の現在の産業上、また経済上の地位、状態につきまして、一応補足的に申し上げまして、本請願御採択にあたつての御参考にお願いを申し上げたいのであります。  御承知のようにあの阪神地区における瀬戸内の状態を概略的に申しますると、大阪市の次には申すまでもなく尼崎市がありまして、尼崎市に接続いたしまして神戸があるのであります。神戸市に接続いたしまして明石市がありまして、明石市に接続いたしましてすぐ加古川市があり、加古川市とすぐ狭小の間隙を置きまして姫路市がありまして、姫路市と少しの間隔を置きまして相生市がありまして、御承知のように阪神地区の瀬戸内の面は、市をもつていろどられておるのであります。極端な言い方をいたしますれば、相生市まで大阪、神戸、姫路、加古川を含んで、大きな都市を形成いたしておると考えるのであります。しかもまた御承知のように大阪、尼崎付近は、土地沈下の自然的悪條件を備えておりまして、阪神地区の工業地帯は西進といいまするか、西の方へ進みつつあるのが現状でございます。かような自然的状態、かような都市の配分状況、かような経済西進といいまするか、西へ進むこの情勢からもお察し願えると存ずるのでありますが、この地区における貨物資源及び旅客資源のますます豊富になり、ますます増加して来ているという形成は、すでに運輸省また国鉄におきましても十分御承知願つておると存ずるのであります。現にかような状態から、鉄道の旅客輸送面に現われております数字をごく概算的でございまするが、明石、大久保間の一日の最大輸送人員は、二万数千人を超過するというような状態になつておると承つておるのであります。一個列車千数百人運ぶといたしまして、約二十個列車の旅客列車が動かざるを得ない、動いておる、こういうような状況であると考えるのであります。またしかもこの播州地区あるいは西播地区は、阪神地方における俸給者の給源地でありまして、これらの二万数千人の大部分は、通勤者をもつて形成せられているのが現状であると考えるのであります。かような旅客資源、かような貨物資源の豊富な地域に対しましては、当然私はこれに応じた輸送対策または運輸対策が講ぜらるべきであると、かように思考いたすのであります。ことに幸いにいたしまして京都、西明石間七十数キロが、電車運転の専用区間になつているのでありまして、かような実情から行きまして、ぜひぜひ西明石、姫路間の電車化によるところの旅客輸送緩和、旅客の輸送対策を早急に講ぜられんことを、この機会に重ねてお願いを申し上げる次第であります。  つきましてこの機会に承つておきたいことは、申し上げるまでもなく国鉄の電化は、輸送能率の高率化、石炭の節約、また国鉄の独立採算制からする経営の合理化、かような面から電化、すなわち電気機関車による列車の運転、または電車化による旅客輸送に対する処置を講ぜられると考えるのでありまするが、この電化について、運輸省なり国鉄は、電車化ということもまた電化の一部と考えておられるのであるかどうか。ややもいたしますると、電化ということは電気機関車による運転化といいまするか、電気機関車のみをもつて電化のように考えられ、またかように喧伝され、かような計画のもとに国鉄の電化計画が推進せられているかのごとく私は、誤解をいたしているのかもしれませんですが、感ずるのでありますが、この点につきまして、運輸省はこの鉄道の電化ということにつきまして、どういうふうにお考えになつているか、この際承つておきたいのであります。
  20. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 電化ということを、どういうふうに運輸省は考えているかという御質問でございます。おつしやるまでもなく、電化と申しましても、電気運転設備を施しまして蒸気運転にかえるのでありますが、これを電気機関車をもつて蒸気機関車に置きかえることを考えるか、あるいはむしろ電車を運転することによつてフリークエンシー、頻度を増しまして、旅客輸送の向上、サービスの向上をはかることを考えるかということは、必ずしも一定しているわけではございません。状況によつてそういうふうにかえて行くべきものだと思うのであります。今日までの現状におきましても、たとえますれば常磐線の松戸、取手のごときは、電化すなわち電車化でございます。しかしながらまた一面、福米線の福島、米沢間のごときは、これは電気機関車をもつて蒸気機関車に置きかえるということによりまして、輸送力の拡充、あるいはダイヤ変更によつて旅客の数を確保するという点に、ねらいがあつたわけでございます。従いまして電化、すなわち電気機関車をもつて蒸気機関車に置きかえるという考えを持つているわけでは毛頭ございません。状況によつて電車化すべきかいなかという判断をいたすべきではないかと思います。西明石、姫路間のごときは、電化設備を施しますれば、当然に電車化を考える区間かと私どもは確信いたしておりますし、またそれ以外の地帯におきましても、都市付近のいわゆる近郊輸送、あるいは近距離の各主要都市間を連結するというような区間にありましては、当然電車化をもつて考えて参るべきだと考えている次第であります。     「山崎(岩)委員長代理退席、大澤委   員長代理着席」
  21. 岡田五郎

    岡田(五)委員 はなはだくどいようでありますが、重ねてお願いを申し上げておきたいと思うのであります。国鉄また運輸省におきましては、東海道線の電化、すなわち浜松、米原間の電化ということにつきまして、非常に重点をお入れになりまして、これが計画と計画の実施につきまして、いろいろと推進しておられるように拝見いたすのであります。東海道線の電化、もちろん私は満腔の賛意を表するのでありますが、東海道線の電化のよつて来る根本的な趣旨は、石炭の節約、日本陸上輸送の根幹である東海道の輸送力の向上ということが、私は主眼であると考えるのであります。ただ静かに考えますと、浜松と米原間を電化しただけでは、この東海道線、山陽線の輸送の険路は必ずしも打開できないのであります。要するに東海道線の隘路は、浜松、姫路間にあると私は思うのであります。何と言いましても浜松、姫路間の電車化完成なくしては、日本の国有鉄道の輸送の隘路である、この背骨である東海道線の隘路の打開にはならない。かように私は考えるのでありまして、かような東海道線の電化は、すなわち東海道の浜松、姫路間の電化、こういうふうにお考えになつて、こういう計画を御推進になつているかどうか。こういう点につきましてひとつお考えを承りたいのであります。  なおこの機会に、重ねてお願いをいたしますために、寡聞でございますが私が聞き及んでおりまする数字を御参考に申し上げまして、この区間の電化の促進を重ねてお願いを申し上げる次第でございます。当運輸委員会におきまして、過般の国会でございましたか、この前の国会でございますか、鉄道電化小委員会を開きまして、国鉄の電化につきまして関係局長及び政府委員の方に御出席を願いまして、各線区の電化の利害得失、また電源その他の問題につきまして、詳細なる御説明を承つたのであります。そのときにおける各線のいわゆる電化後における採算についての資料をいただいたのでありますが、そのうちこの山陽線、すなわち明石、姫路間の電化によりますと、約一割五分の利回りが出る。各線の電化のうち、この線が一番採算上有利な数字が現われているのであります。かような線区の状態、まだこの電車化による電力消費量というものを私しろうと計算をいたしまして、約三両編成で三十分間隔で電車を運転したならば、どのくらい電力量がいるか、かように計算いたしてみますと、一日わずか四千キロワツト・アワーということになりまして、一箇月十二万キロワツト・アワー、こういうことになります。たとえてみますと、中くらいな車両工場を一つこしらえた場合における車両工場の消費電力量にすぎない。かようなわずかな電力量によつて、しかも三十分間隔で、国鉄のいわゆる近郊都市の旅客輸送対策として最もとられなければならないケリークエント・サービスが、この電車化によつて講ぜられる。しかも採算上はかの線区よりも最も有利な、一割五分の利回りをなす。しかもこれがために十個列車近くの列車が打切られて、不足を訴えられている蒸気機関車の捻出もできる。こういうような有利な線区に、当区間が該当いたしておると信じて疑わないのであります。どうかかような点をも十分御検討いただきまして、刻下焦眉の急である石炭の節約と国鉄輸送力の合理化、こういう線に沿いまするように、なお一段の政府並びに国鉄関係者の御努力と、これが計画の推進をお願い申し上げまして、本請願紹介議員としての説明または希望を申し上げたような次第でございます。
  22. 關谷勝利

    ○關谷政府委員 ただいまの姫路、西明石間の電車化につきましては、まつたく御同感であります。当局といたしましては、極力すみやかに実現すべく努力いたしておるような次第であります。     —————————————
  23. 大澤嘉平治

    ○大澤委員長代理 次に日程第四六、四七、七三、七五、一六二を議題といたします。紹介議員説明を求めます。上林榮吉君。
  24. 上林山榮吉

    上林榮吉君 日程四六の伊集院改築及びホーム移設に関する請願についてまず説明を申し上げます。伊集院駅は鹿児島本線のうちにあるわけでありまするが、鹿児島本線と南薩鉄道株式会社との分岐点の接続駅でありまして、鹿児島市、日置郡と枕崎市、川辺郡の二市二郡の輸送の関門であり、薩南半島交通の要衝点であります。こういう重要な場所でありますけれども、この駅は非常に老朽いたしておりますし、あるいは操作その他の上から機構が非常に不完全でありますので、朝夕の乗客その他の混雑は雑踏をきわめております。ついては伊集院駅の駅舎を拡築いたしまして、南薩鉄道ホームをさらに本屋の前に移設されたいという趣旨であります。  この点について、聞くところによりますと、国鉄の方において、運輸省の方においてこれが増改築を行おうという意図を一応表明されたことについては、私ども承知しておるのでありまするが、どういう関係でこれが本年度に実現に至らなかつたかという点も、あわせて御答弁を願いたいと思います。
  25. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 鹿児島本線伊集院駅の問題でございまするが、ただいま上林委員より御発言がございました通り、本駅は国鉄線と南薩鉄道の分岐駅でございまして、乗降客も相当ございます。駅舎が狭くてすでに三十八年を経過しております。特に白ありの被害等もございますので、この増改築の必要性は十分認めておるのでございます。ただしかしながら、御承知のように本年度におきましては、物価騰貴のために、当初御承認を願いました予算額におきましては、予算当時計画しておりました工事が、ほとんどできかねるという状況でございまして、二百五十七億に上る追加予算を要求いたしたのでありますが、遺憾ながら六十五億しかこれがお認めを願えなかつたという実情でございまするので、各方面とも、いろいろののつぴきならぬご要求、ごもつともな工事も夫施しがたいような状況で、ごしんぼう願つているようなわけでございます。この伊集院駅につきましては、南薩鉄道が乗り入れて参るというようなことも考えて、相当大規模な計画をいたさなければならぬかと存じておりまするので、これは明年度の予算におきまして、ぜひ十分の工事経費の御承認を願いまして、御要望に沿えるように努力いたしたいと考えておる次第であります。
  26. 上林山榮吉

    上林委員 明年度にぜひ実現したいという御熱意に対して、私ども期待を持つておるのでありまするのが、聞くところによると、これは最近における国鉄や運輸省の方針でもあるようであります。そういうような考えは、一つの標準としてはいいけれども、ところによつては、経済力その他を考えて修正すべきであると私は考える。というのは、駅の改築を希望すると地元の負担金を要求する。これがつくりたくても、あるいは一応具体的に進んでも、途中においてその希望を満たすことができないという結果になつておる。私の関係した二、三の駅についてもそういう状態でありましたが、伊集院駅もそういう状態であつたのであります。だから、その地方の経済力等も考えた上で、地元負担というものをお考えになつて、でき得べくんば国鉄あるいは運輸省のその予算を増額するなり、あるいは負担の率を軽減するなり、何らかの方法を講じてもらわないと、来年度にまたせつかく予算を組んでいただいても、これが実現しない、こういうことになると、経済力の低いところは永久につくれない。その結果は、いろいろな災害とかその他によつて、大きな被害を受けるということになつて来る。こういうことになるのでありますから、この点については、地方によつては幾らか考えるというような含みがあるものかどうか。ないならばぜひそういうふうにしていただきたいと考えるのでありますが、この点の一点だけを御答弁願います。
  27. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 駅の改築等について地元の御負担を願うということは、国鉄のあり方としては本旨ではないと私は考えるのであります。ただ駅の状況等によりましては、特にこれは駅の新設等の場合に多いのでありまするが、予算的な従来の経過からいたしますればGHQの認証を得ておりましたときにおきましては、こういう工事経費についての認証をなかなかもらうことができない。一方地元におきましては、一日も早い新設等を希望するから結局工事費を負担してもいいからというようなお話になりまして、それではということで国鉄がその御相談に応じて参るというような事例は、間々あつたのでございます。しかしこれもその当時の状況下におきましては、まことにやむを得ないことであるが決してほめた話ではないと考えておつた次第でございます。そのほかにつきましては、今度はまた別の相当大きな都市になるのでございまするが、駅舎そのものは鉄道で負担することは当然であるが、駅舎と一緒にいろいろの設備をしてもらいたい。たとえば大きなデパート的なものとか、あるいは食堂、ホテル等を併置したような駅をつくりたい。これは駅が都市の玄関である関係上、そういうものをぜひつくりたいという御要望が、市の御当局等から出る場合もあります。こういうものにつきましては、鉄道といたしましては、もちろんできるだけ設備はいたしたいのでありまするが、予算上から申しまして最小限度の旅客を取扱う設備、それに附帯する待合室、休憩所、あるいは若干の売店等は、当然考えなければならぬのでありますが、大きなもので、とうてい予算上できないというようなものに対しましては、地元でその経費を御負担願つて、従いまして営業その他については、地元の意見も入れるということでどうかというお話のあるところもあるのであります。決して地元に負担をおかけするということを、本旨としておるわけではないのでありまして、地元の負担額によつて工事ができるとかできないとかいうことを前提として工事計画を進めるということは、私は建前としてないものと考えておる次第であります。
  28. 上林山榮吉

    上林榮吉君 どうも説明が長い割合に、私の質問の要旨に答えていないのであるが、私の言つているのはそうじやないのであつて、地元の負担が相当多額になつておるために、せつかく地元が熱意を持つて実現を希望しておるけれども、それができない。伊集院駅の問題についても、約七百万程度かかるのを、半分程度は地元の負担になつておるようであります、こういう関係で実際上できなくなつてしまう。これはそれぞれの事情によつていろいろ違う点もあるから、相当負担するということはやむを得ないところもあるけれども、経済力の低いところについては、国鉄の方の予算をよけい出してやつてもらいたい。その意思があるのか、あるいはできるのかできないのかという点を聞いておるのです。
  29. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 地元負担額というのは、一定の率があるわけではございませんで、当初の話合いでそうきまつておると思うのであります。それが経済上の事情によつて、当初地元が御計画になつたのが、負担が非常に苦痛である、なかなか集まりにくいというような場合かと思うのでありますが、そういうことならばそういうことで、やはりお話合い願えば、その程度の不足分を国鉄で持つ、あるいはまた設計上においてできるだけ節約を考えて、地元の御負担を減らすということは、当然考えられることと思うのであります。私が先ほど申し上げましたように、地元からの御要求で、もし地元としての設備を考えるというようなお話合いであるならば、これはまた別個の問題であると考えるのであります。
  30. 上林山榮吉

    上林榮吉君 四六と四七は一括して説明したわけでありますが、次に七三、七五の日程になつておる鹿児島東京間の夜間急行列車を復旧してもらいたい、こういう請願について申し上げます。これはもう詳しく申し上げなくても、運輸省でも国鉄でも十分にわかつておるはずであります。この問題については、具体的な資料を持つて両当局に再三折衝いたしておるのであり、さらに近くこれが実現を予約してくれておるかのごとき状況にあると私は思いますので、多くを申し上げません。よつて来るべきダイヤの編成に、ぜひともこれが実現をしていただきたい、こういうわけであります。何かこれについて、その後一歩進んだ状況になつておるようでございますれば承りたいと思います。
  31. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 お話の通りダイヤ改正の際に、研究させていただくことにしておるのでございまするが、御承知の石炭の事情が非常に悪化しておりまするので、目下研究中の時刻改正が、いつできるかというお約束はできかねるのははなはだ残念でございます。この事情が解決いたしますれば、遠からず時刻改正を考える、その際には十分御趣旨のあるところを参酌して参りたい、かように考えます。
  32. 上林山榮吉

    上林榮吉君 石炭の事情によつて、国鉄のダイヤ改正その他にいろいろ支障があることは、私ども承知しております。その点についてはわれわれとしても始終協力申し上げておるつもりでありまするが、その事情の解決次第に、ダイヤの編成を考えるときに、東京鹿児島間の夜間急行の復活をはかろう、こういうふうに承つたのでありますが、ぜひともダイヤの編成ができるときにこれを取上げていただきたい、これを要請申し上げます。そこでわれわれが予測するダイヤの編成というのは、年が明けたならば、あるいは一月ごろになつたならばダイヤやの編成ができるのではなかろうかという、これは運輸省以外の、われわれの考えでありますが、もし事情が許すならば、はつきりしたダイヤの編成を示していただきたい。われわれは一月ごろは大体できるんじやないか、こういうふうに考えるがその点どうであるか。あるいはそのころにできるとすれば、これは優先的に相当重要に取上げていい線であると考えておるが、どういうふうに思つておられるか、この二点をお尋ねいたします。
  33. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 ダイヤ改正の時期でございますが、案は御承知の通り石炭の下半期の入手が、価格関係、需給関係で非常に思わしくなかつたのを、何とか打開いたしまして、ようやく臨時列車などはやらない、定期列車の確保という線までこぎ着けられる見通しになつたのでありますが、はからずもまた炭鉱のストライキがございまして、これによつて出炭が相当減じましたために、またその辺の見通しがあぶなくなつた。そこでただいまは十二月における大増産運動に期待をかけて、これによつて幾ら実際上の石炭が入手できるかという点について、目下関係当局あるいは関係業者の方にも、いろいろ懇請をいたしておるわけでございます。その実際の石炭の入手ができませんことには、いつかかるかという具体的なお答えは、ちよつとしにくいのでございます。それから時刻改正の際に、最優先的にこれを考えるかというお話でございますが、案は私、時刻改正方面の仕事につまびらかでございませんので、正確にはお答え申し上げかねることを遺憾に思うのであります。もちろんきわめて重要な項目として考えておるということについては、私も間違いないと思つておるのであります。
  34. 上林山榮吉

    上林榮吉君 次に日程第一六二号について説明いたしたいと思います。それは枕崎、鹿児島間に国鉄による自動車運送事業開始請願であります。この要旨は、鹿児島県の枕崎市は、薩南地帯における随一の純商工都市として、文化、産業あるいは経済の中心的存在であるばかりでなく、有名な漁港でもあります。なお知覧町は、税務署、裁判所、法務局等を有する行政、経済の中心的存在であります。この対比した立地條件からして、相互の日常生活は直結され、交通度は頻繁であるが、その連絡には三時間もかかつておるような状態であります。そういう関係で多大の不利不便を来しております。また知覧、鹿児島間は現在南鉄バスが運行しておりますが、客が多く、ことに国有鉄道と直結でなく、定期パス券制度がないため、その交通はきわめて不便であります。ついては枕崎市より知覧町を経由して、鹿児島市に至る間に、国鉄による運送事業を開始したいというのであります。この問題については、いろいろと問題を含んでおるようでありますけれども、これが現在までの成行き並びに見通しについて、どういうお考えを持つておられますか。さらにこれは運輸審議会等の関係もあるので、結論が出ているのかどうかはつきりわかりませんが、率直なる御意見を伺つておきたいと思います。
  35. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 お話の通り本区間につきましては、国鉄による自動車運送事業の開始が適当であると私ども考えまして、これは国有鉄道の方から申請がございましたので、これを法規の建前上、運輸審議会にかける手続中でございます。しかしこの間、民営バスとの関係につきまして、いろいろ御議論もあるようでございますが、これは自動車局の方においていろいろ研究されておるようでございます。その間の経緯については、残念ながら私の所管でございませんので、詳しいお答えができないことを残念に思つておる次第であります。
  36. 上林山榮吉

    上林榮吉君 この問題は所管でないから、詳しいことが言えない、しかし運輸省としては、この請願の要旨通りやるのがほんとうだと思つている、こういうお話のようですが、どうですか、見通しとして、国鉄の方針通り、審議会は通過するというお見通しであるかどうか。審議会にかけてみなければわからぬと言えばそれまでですが、いつごろ審議会にかけるのか、何もわかつていないのでは、せつかくこういう大事な請願説明が不十分であるということは、遺憾にたえない次第でありますが、それをもつと率直に、できればお話願いたいし、できなければ、ほかの人をすぐ呼んでお答え願いたいと思います。
  37. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 御了承を願わなかつたのでございますが、私の申し上げましたのは運輸省としてでなく、鉄道監督局としての事務の進め方を申したのであります。実は今まで所管の自動車局の旅客課長がここにすわつておつたのでありますが、席をはずしてしまいましたので、その方からお答えがいただけるものと思つて、私は失礼いたしました。至急探したいと思いますが、時間の関係上見つかりませんでしたら、次会にでもお答えさせていただきたいと思います。
  38. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 この際、国鉄バスの運行方についてお願い申し上げます。先ほど私の請願の趣旨弁明の際にも、八戸、軽米間にかかるところの国鉄バスの請願を申し上げたわけでありますが、地方的には国鉄バスを要望する声が非常に大きいのであります。この場所においては、民営事業を圧迫するということで、国鉄当局においても非常に憂慮されておる向きもあるように思うのでございますが、請願の出ておる限りにおいては、これはもうその地方における民営の状況は、とうてい不可能であるという見定めがつきまして、それによつて国鉄のバスを運行していただきたいという請願が出ているわけであります。地方的には何ら民間との軋轢がございませんから、そういう点を憂慮なさることなく、できることならば国鉄バスを運行するように、おとりはからい願いたい。決して民営を圧迫するような空気はない、これを見定めた上で、この請願を出しているという点を御了承願いたいと思います。
  39. 大澤嘉平治

    ○大澤委員長代理 残余の請願審査は次会に譲りまして、本日はこれにて散会いたします。     午後零時七分散会