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政府委員(
三橋則雄君) これも私は今のところでは、七月に全部それがお拂いできるかということにつきましては自信がないのであります。と言いますのは、私の方で実は、
恩給の切替でございますが、こまごましくなりますが、
恩給の現況を調べまして全部整理してしまうのであります。そうして整理しまして、それに対しまして、今度は
支拂いすべきものを
支給台帳に載
つております
郵政省の
恩給課の方に送るわけでありまして、
恩給課の方では従来の
支給金額を全部書き直しまして、そうしてそれぞれの全国各地の
郵便局で
支拂者を調べまして、台帳を全部書き替えて新しく送り出すわけであります。そうしてそれだけの
事務が
相当掛かるのであります。私の方で作り上げてしま
つて、又向うの
郵政省の方で作り上げて、それから現場の
郵便局に送る。それから現場の
郵便局から送るときには今度はそれを一々
計算しまして、いくらの金を拂えと
恩給課の方から指図するわけであります。ただ今度
改訂金がいくら、これに然るべく入るとこういうふうにはやらないのであります。こういうふうに
計算しましてこの金をいくら拂え、この金をいくら送るというふうになるわけであります。ですからそう簡單には行かないのであります。
相当な数がおりますから、それに従事する
事務職員というものは、上には
事務官がおりますが、下には女の若い
事務職員も
使つておりますので、そう何もかも任せ切
つてやるわけには行かないから、締めるところは締めてや
つておるのでありまして、そういう
関係で、若しも七月に拂うといたしますれば、六月頃には全部
郵便局の方に行くようにしなければ間に合わなくなるのじやないかと思います。六月に行くようにいたしますために、は、四月五月と二ケ月間に全部仕事をや
つてしまわなければならない。そうしますと四月五月二ケ月間に全部や
つてしまうためには、私の方で、
予算というのは四月に取れるのですから、
国会が延びていますと
恩給はなかなかくれません。部分的に少しずつしかくれません。今年も比較的に遅れまして、
通常国会が延びてしま
つたら又
予算は遅れてしまう。そうしますと結局四月五月に全部の
事務を運ぶということは又むずかしくなるのじやないかと思
つております。私はとにかく七月には
恩給受給者の中で普通
恩給の人を後にして扶助料の人を先に拂うというように、七月には拂う覚悟では無論いますけれども、そうして七月に全部
支拂ができれば
支拂うようにしたいと思いますけれども、若干の人は少しは延びるのじやなかろうかと
考えております。私としましては国の官吏のことを
考えますと同時に、地方庁に勤務しておりますところの官吏の
恩給のことも
考えてやらなければいけないと思うのでございます。そうしますと、こちらの方で
恩給ができ、
支給細則ができますと、県においてそれぞれの
恩給事務を捌くように又指導して行かなければならん。それで又そういう方にも精力を注いで行かなければなりません。そうしますと全部的に、国の官吏全部が七月中に
恩給支拂ができるというのは
ちよつと無理じやないかと
考えております。それですから、少し遅れることを御了承願いたいと思います。