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1948-12-21 第4回国会 参議院 法務委員会 第10号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年十二月二十一日(火曜 日)
—————————————
本日の会議に付した
事件
○
檢察及び裁判
の
運営等
に関する
調査
の件(
本庄事件
に関し
証人
の
証言
あ り)
—————————————
午後一時三十一分開会
伊藤修
1
○
委員長
(
伊藤修
君) それではこれより
法務委員会
を開会いたします。 本日は
檢察及び裁判
の
運営等
に関する
調査事件
中、
本庄事件
について
証人
を取調べることにいたします。 〔
証人高宮英二
君着席〕
伊藤修
2
○
委員長
(
伊藤修
君)
高宮英一
さんですね。
高宮英一
3
○
証人
(
高宮英一
君) はい。
伊藤修
4
○
委員長
(
伊藤修
君) 先ず
証言
をお願いする前に
宣誓
をお願いいたします。
宣誓
は朗読によ
つて
これをして頂きます。 〔
総員起立
、
証人
は次のように
宣誓
を行な
つた
〕
宣誓書
良心に
從つて眞実
を述べ、
何事
もかくさず、又、
何事
もつけ加えないことを誓います。
証人
高宮
英一
伊藤修
5
○
委員長
(
伊藤修
君)
宣誓
をなさ
つた
上で、嘘、僞りがありますと処罰されますから御注意申上げます。どうぞ腰掛けて下さい、
高宮
さん、お
ところ
はどちらですか。
高宮英一
6
○
証人
(
高宮英一
君)
埼玉縣兒玉
郡
本庄
町四千二百四十九番地。
伊藤修
7
○
委員長
(
伊藤修
君) 何かお仕事をしていらつしやいますか。
高宮英一
8
○
証人
(
高宮英一
君)
物品販賣業
です。
伊藤修
9
○
委員長
(
伊藤修
君) 御
自分
でなさ
つて
おるのですね。
高宮英一
10
○
証人
(
高宮英一
君) さようです。
伊藤修
11
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたはまだお若いですね、二十四歳ですね。
高宮英一
12
○
証人
(
高宮英一
君) さようです。
伊藤修
13
○
委員長
(
伊藤修
君) 一家を持
つて
いらつしやるんですか。
高宮英一
14
○
証人
(
高宮英一
君) さようです。
伊藤修
15
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたの方にいわゆる
本庄事件
という
事件
がありましたですね。
高宮英一
16
○
証人
(
高宮英一
君) はい。
伊藤修
17
○
委員長
(
伊藤修
君) それについて、あなたが
本庄
町の愛町
同志会
というのを作られたことがあるそうですね。
高宮英一
18
○
証人
(
高宮英一
君) ございます。
伊藤修
19
○
委員長
(
伊藤修
君) どういう組織で、どういう
目的
で、どういうメンバーですか。
高宮英一
20
○
証人
(
高宮英一
君)
本庄事件
というものが、一
新聞記者岸
君を
大石町議
が殴打したことから
本庄事件
というものが、政治上の
相当
なる問題として我々の町というものを大きく左右いたしまして、この
本庄事件
を
契機
として各政党の
方々
、なかんづく
日本共産党
の
方々
の
動き
というものが極めて我々の町のこの
事件
というものに便乘いたしまして、そして少なくともこの
本庄
町の
事件
というものは我々
町民
の自主的な力によ
つて
解決
すべきものであると我々こう考えまして、
本庄
町政刷新期成会
というものに私
個人
といたしましては入会いたしました。それ
以來町民大会
に至りましたが、この
町政刷新期成会
の
内部
におきまして、私は所信を共にすることができませんので、私といたしましては、
町政刷新期成会
を脱会いたしまして、更に
同志幾多
と相誘いまして
本庄
町
愛長同志会
というものを結成いたしまして、この
本庄事件
というものの速かなる
解決
をすることによ
つて
、
本庄
町のこの
事件
が
禍根
にならないように、更にこの
事件
の
解決
のために
共産党
の
方々
の党利的な、或いは党略による
ところ
の
行動
というものを阻止すべく、そうして
本庄
町を我々の本当の自主的な力によ
つて
解決
すべく我々は愛町
同志会
を結成いたしました。
伊藤修
21
○
委員長
(
伊藤修
君) そうすると以前は
期成同盟会
に入
つて
いらつしや
つた
んですね。
高宮英一
22
○
証人
(
高宮英一
君) さようでございます。
伊藤修
23
○
委員長
(
伊藤修
君)
期成同盟会
を脱するということにつきましては
相当
の
理由
があるわけですが、ただ志が違うだけということでは抽象的で分りませんが、どういう点が違うのですか。
高宮英一
24
○
証人
(
高宮英一
君)
本庄
のいわゆる
事件
というものが起りましたのが八月の十七日による朝日新聞の
記事
によ
つて本庄事件
というものが
第一歩
を踏み出しまして、そしてそれ以來この
暴力
というものを
本庄
町から一掃するために、我々としても勿論その
趣旨
に、
暴力
を一掃するということは私としても大賛成でございまして、
本庄
町政刷新期成会
が
始つて以來私
はその
執行委員
として
本庄
町政刷新期成会
に加入して参りました。
ところ
がこの
本庄
町政刷新期成会
の方針というものが途中におきましていわゆる
暴力團
を排除するという以外に、更に政治的な
意味
におけるこの
暴力團
というものの現在まで
存在
していたということの政治的に
責任追求
に発展いたしました。そして
町民大会
を開催いたすことになりまして、
町民大会
の
決議文
の中に第一といたしまして、
本庄
町から
ボス
、
暴力團
というものを徹底的に排撃する。更に第二の点においてこの
暴力團
というものを現在まで温存せしめた
ところ
の
本庄署長
並びに
本庄國家警察地区署長
、
飯塚檢察廳
の
事務官並び
に大場副
檢事
、こういう者の
罷免
を要求するという
決議文
を大体その線に行くべく
期成会案
として
作つたの
であります。このとき私といたしましては、少くとも
信憑性
のある事実を
我我
が掴んで、これに基いて或いは
罷免
を要求し、或いは辞職を要求するということは勿論私といたしましても当然であり、又結構であると思いますが、少くとも抽象的な廣義な
責任論
から追求して、そして
本庄事件
というものをいわゆる
ジャーナリズム
によ
つて
大きくクローズアップされたこの
本庄事件
というものの
責任
を、
署長
或いは副
檢事
というものに曖昧な
責任論
を以てこれを
罷免
させるということは
本庄
町の
自治
のために將來に又
禍根
を残すということを私も考えまして、
期成会
の
準備委員会
に対しまして
信憑性
ある事実はあるのか、又
罷免
を要求し得るだけの確固たる証拠並びにそれだけの事実があるのかと私は
質問
いたしました
ところ
、当時この
本庄
町政刷新期成会
の中に入
つて
おりました
ところ
の約二十名近くの
執行委員
中におきまして、当時
本庄
町政刷新期成会
の中心でありました
読書会
というものがございました。この
読書会
中の少くとも私の
見解
によ
つて
はイニシァテイヴをと
つて
いるものと見られる
中村秀吉
君という方がございました。その方或いは
青年共産同盟
の
方々
、
日本共産党兒玉郡細胞
の
方々
は、少くともこの
事件
に対して今まで
共産党
の
方々
で
デモ
を以て
本庄警察
に
行つた
、
ところ
が
本庄警察署長
は
責任
を感ずると
言つた
から、それだけでもう
責任
を追究することは十分なんだ、それで辞めさせるという
理由
は十二分にあるのだと、こういうような
見解
でございました。私といたしましては更にそれではその
準備会
の席上へ
本庄署長
、或いは
皆さん
が問題にな
つて
おる
ところ
の
公安委員
というものを呼んで
一つ内容
というものを更に檢討して見たらどうであろうか、そうしてその
公安委員
、或いは
署長
に
皆さん
が疑
つて
おるということ、或いは疑がある
事項
について一應
質問
をして見て、そうしてこの
質問
に更に我々として見て疑問の点があり、又
署長
並びに
公安委員
というものに大きな
欠陷
があるならば、我々としても当然
罷免
を要求し、或いは措置を要求するということは勿論結構である、こういうふうに私は
主張
いたしまして、そうしてこの
大会決議
の
準備
の
決議案
の線においては、私としては飽くまでもこれを
町民
の声として、
町民大会
の
決定
の線として、持
つて
行く以上においては、
相当
確乎たる自信と、
相当
の
信馮性
のある事実を握
つて
からでないと、少くとも
我我
の
行動
は破壊的になる虞れがあるということを申述べまして、当日
署長
、並びに
公安委員
の
方々
に
準備会
に出て頂きまして、そうしていろいろと懇談いたしました。
ところ
がそのときにおきましては、
期成会
の
方々
は一切その
署長
、並びに
公安委員
の
方々
に対しては何ら
容疑事項
、或いは
署長
の
涜職
その他の問題について、
相当
疑の叫び、或いは疑の声というものもあ
つた
のでございまして、こういう問題について
質問
したらどうかということを私は申上げましたが、以前において
署長
の方から種々詳しい弁明がございまして、それに対して
期成会
の
委員
としては誰一人として
署長
に対して
質問
をし、更に
署長
のこういう点はどこが惡か
つた
のだ、ここは
署長
としてはどういうふうにしたのだということを一切
質問
した人はありませんでした。そしてその晩、
確か町民大会
の前日でございましたが、その晩において
最後
の
執行委員会
がございました、この
町民大会
に臨む
ところ
の我が
期成会
の
決議案
というものの
内容
は、第一に
暴力團
というものを徹底的に我が郷土から排除する、更に第二におきましては
檢察廳
並びに
警察当局
に対しては、遺憾の意を表明て、我々は
鞭撻
の意を表する、
町当局
並びに
町会議員クラブ
に対しても同樣の
趣旨
の
鞭撻
の意を表し、更に今後
我我
の監視を続けるであろうということを
決議文
の線で持
つて
行きたか
つた
のであります。それから
最後
に
準備会
の
決定
を見たのであります。
ところ
が一晩おきまして
町民大会
の当日になりますとこの
決定
の線というものは覆えされまして、少くともこの
決議案
を持
つて
演壇
に
上つた
ところ
の
期成会
の
代表
の
方々
、私は
決議案
の第一である
暴力團追放
の件というものに対して、その
期成会代表
として
演壇
に
上つて
、これは満場一致で可決されました。ついで第二、第三の
檢察廳
並びに
町当局
の
責任追放
の面に行きまして到底いわゆる破壊的な
言葉
を以て、又は
檢察廳
並びに、
警察
の
責任
を追及し、更に
罷免
を要求するという
町民大会
の
決定
になりましたので、私といたしましては少くともこういうふうになるということは
町民
の
意思
というものを少くとも我々は反映して、
町民大会
を行
つて
おる以上、勿論
町民
といたしましても、その言動が過激であり、その
行動
というものが果して眞の建設であるか否かという問題について
相当
憂いておる人もございました。又私も憂いを共にする
人間
でありまして、当日
町政刷新期成会
から脱会いたしました。
伊藤修
25
○
委員長
(
伊藤修
君) そうすると、その事実というものは、指摘された事実ですね、そういう事実は肯定されるのですか。
高宮英一
26
○
証人
(
高宮英一
君) どの事実ですか。
伊藤修
27
○
委員長
(
伊藤修
君)
期成会
の方で指摘した事実ですね、
決議文
に現われた、指摘されました
ところ
の事実ですね。
高宮英一
28
○
証人
(
高宮英一
君) あれでございますか、
署長
並びに
公安委員
の件ですか。
伊藤修
29
○
委員長
(
伊藤修
君)
ボス
の
存在
とか……。
高宮英一
30
○
証人
(
高宮英一
君)
ボス
の
存在
ですか。私は
ボスそのもの
の定義というものに対して
相当
自分自身
といたしましても大きな疑いを持
つて
おりまして、現在の
ところ
本庄
町において、或いは少くとも
町政
というものに自己の
意思
というものを大きく働かせる
人間
は、
実行力
のあるという者が殆んど
ボス
と呼ばれ、或いは
ボス
として排撃それるという情況を齎らすことは、今後
本庄
町というものを一
地方自治
の
團体
という面から見ましても少くとも私は
相当
考慮すべき問題ではないかと思います。
伊藤修
31
○
委員長
(
伊藤修
君) いや、私のお尋ねするのは
期成会
の
決議
したその
事項
は、あなたは肯定されるのか、肯定されないのか。そういう事実はないとおつしやるのですか、あるとおつしやるのですか、どういうことなんです。
高宮英一
32
○
証人
(
高宮英一
君) 檢察官の
涜職
とか、或いは
檢察廳
の汚職という問題ですか。
伊藤修
33
○
委員長
(
伊藤修
君) ええ。
高宮英一
34
○
証人
(
高宮英一
君) 私はそういう問題についての噂とか、或いは評判というものについても二、三聞き及ぶこともあります。併しながら果してその事実があるか否かという問題については
責任
を持てる回答ということは私できませんです。
伊藤修
35
○
委員長
(
伊藤修
君) それから
ボス
というものの
存在
ということに対してですね。
高宮英一
36
○
証人
(
高宮英一
君)
ボス
の
存在
ですか。
伊藤修
37
○
委員長
(
伊藤修
君) ええ。
高宮英一
38
○
証人
(
高宮英一
君) 少くとも法的に見た
ボス
の
存在
というものは
本庄
町にはないわけです。
伊藤修
39
○
委員長
(
伊藤修
君)
本庄事件
においていわゆる問題となる
ボス
というのはあるのですか。
高宮英一
40
○
証人
(
高宮英一
君)
本庄事件
における
ボス
は非常に漠然としておりまして、どれが
本庄事件
だか……。
伊藤修
41
○
委員長
(
伊藤修
君) いや、私のお尋ねするのは
期成会
で以て
決議
した
事件
ですね。その
事項
についてですね。その範囲において……。
高宮英一
42
○
証人
(
高宮英一
君)
期成会
の
決議
の
事項
である
ところ
のいわゆる
ボス
ということは、
期成会
の
決議
にはございませんですが。
伊藤修
43
○
委員長
(
伊藤修
君)
暴力團
というものですね。
高宮英一
44
○
証人
(
高宮英一
君)
暴力行爲
が二、三あ
つた
ということは私としては勿論認めます。
伊藤修
45
○
委員長
(
伊藤修
君) その他の
事項
は……。
高宮英一
46
○
証人
(
高宮英一
君) その他の
事項
は
警察
の
涜職
、或いは
檢察廳
の問題に対しては私は知りません。
伊藤修
47
○
委員長
(
伊藤修
君) そうすると、
罷免
しようという
決議
は不穏当になるわけですね。
高宮英一
48
○
証人
(
高宮英一
君) そうだと思います。
伊藤修
49
○
委員長
(
伊藤修
君) 結局あなたたちがその
期成会
から脱会した
趣旨
は、そういう不確定な
事項
を
決議
するのだから、それには從えないと、こういう
意味
ですか。
高宮英一
50
○
証人
(
高宮英一
君) さようでございます。
伊藤修
51
○
委員長
(
伊藤修
君) そうすると愛町
同志会
を
作つた趣旨
は、從わないけれども、それをどうしようというのですか。
高宮英一
52
○
証人
(
高宮英一
君) それでその後更に
本庄
町
事件
というものを私
期成会
を脱会して
靜観
をいたしておりました。
ところ
がそれが
本庄事件
というものを
契機
といたしまして、
共産党
の
方々
の
活動
というものは非常に熾烈を極めまして、或いは
個人
の
暴露
もやるし、又は
公安委員会
というものに対して
暴露戰術
を持
つて
相当
微細な点に
亘つて個人攻撃
を開始し、更にこの
本庄事件
というものが何故起
つた
かということに対して或いは当時の
芦田内閣
の打倒を叫び、又はここに当時
共産党
の
方々
が
本庄事件
に対しまして撒いた
ビラ
というものがございますが、食えるだけ賃金を寄越せ、
中小工業者
、農民に対する收奪
反対
、或いは
罷業権
、
團結権
の
防衞
、
公務員法
の
反対
、
民主人民政府
を樹立するというふうな
相当共産党
の
主張
に從
つた
ところ
の
宣傳
というものを開始いたしました。そこで我々といたしましては少くとも
共産党
の
方々
が
本庄事件
というものと、大きないわゆる西尾さんの
不当財産取引委員会
の
調査
におけるいわゆる
起訴事件
とか、昭和電工の
收賄事件
というふうな問題とすべて繋ぎ合せて、
本庄事件
というものは、少くともこういう問題が何故起るかは賣國四党が
政権
を獲得しているから起るんだ、或いは
労働者
の
政権
というものが
日本
にないからこういう問題が起るんだというふうに、
共産党
の
方々
の進出というものが非常に
本庄事件
に対して大きく介入いたして参りました。そうしてこの
ビラ
というものも殆んど
本庄
町の
共産党
の方だけでなくて、
本庄
町
事件
というものを
契機
として
埼玉縣中
、或いは群馬とか、栃木とかいう方の
共産党
の
方々
がすべて
本庄
町に参集しまして、毎日々々
共産党
の
方々
が
街頭演説
を行う、或いは
デモ
を行う、そうして
本庄町民
といたしましても少くとも現在の
経済段階
にあ
つて
或る程度の商人という者或いは
営業者
すべては大体勿論現在において、いわゆる闇取引と呼ばれておる何らかの
違法的行爲
も現在の
ところ
行な
つて
おるというのが実情であります。そうしてそういう問題に対しましても徹底的に
共産党
の
方々
或いは一部の
方々
の
摘発
というものによりまして、
檢察廳
は勿論それを知
つた
以上は
摘発
をしなければならないのであります。そうして
摘発合戰
ですね、
共産党
の人が
期成会
の人の中の闇というものを
摘発
して、これを
檢察廳
に内通する、或いはそれで
摘発合戰
というようなものを起しまして、
共産党
の
方々
も、やはりそれに便乘して、非常にそういうふうな騒擾というものが
本庄
町を大きく動かしまして、我々としてはこの
共産党
の
方々
の
動き
は、少くとも
本庄
町というものを勿論民主的にもあらゆる
意味
において建設する
意味
ではないと思いまして、
共産党
の
方々
の一旦排除を待
つて
、我々
町民
として眞に自主的にこの
事件
を
解決
して行こうじやないか、こうして
眞相
というものを明確に確かめて速かに
解決
をしようじやないかというような
趣旨
で
同志
が寄りまして、勿論私が主唱したのではございません。
同志
が集まりまして、愛町
同志会
というものを結成いたしました。
伊藤修
53
○
委員長
(
伊藤修
君) 今のお話を伺
つて
おりますと、
共産党
に対して愛町
同志会
というものができたことになりますね、
共産党
の
活動
に対して……。
高宮英一
54
○
証人
(
高宮英一
君) まあ、
共産党
の
活動
と、更に私達のこの
大会
を、発起人といたしまして、檄を出したのが九月の九日でありましたが、このときにおきます
ところ
の我々の目標というものは、少くともこの
本庄事件
の長く続くということは、少くとも我々としてはこの
事件そのもの
によ
つて本庄
町が明るい町から
却つて
暗い町になるという虞れが多分にある、更に混乱による
ところ
の
本庄
町の萎縮というものも考えられますし、そうして
共産党
の
方々
の
行動
というものに対しても
反対
でございまして、更にもう
一つ
は
本庄事件
というものの
眞相
というものを一
新聞社
の
記事
というものに頼らない、すべての
ジャーナリズム
或いはすべての
関係者
という者の明確なる判断というものを待つべく
眞相
を
町民
に知らせる、こういう
目的
で我々は結局いたしました。
伊藤修
55
○
委員長
(
伊藤修
君) それならば
期成会
と別れて行くということの
理由
がはつきりしないのですがね。
高宮英一
56
○
証人
(
高宮英一
君)
期成会
とですか。
伊藤修
57
○
委員長
(
伊藤修
君)
期成会
と
共産党
と合体したもののように考えておりますが……。
高宮英一
58
○
証人
(
高宮英一
君)
期成会
の
態度
ですね。我々が愛町
同志会
を結成する前日におきまして、
期成会
の幹部の
方々
と我々の
代表
と会談いたしました。そうして少く
とも速
かなる
解決
をしなければならん、その面に立
つて
いわゆる
共産党
を排除して行くということが先ず第一の
段階
である。その問題に対して、
期成会
の
意見
と我々の
意見
と相異なる点というものも多々ございました。
共産党
に対する
ところ
の
見解
というものも、
期成会
におきましてはいわゆる容共的な
態度
を以て進んで行くという問題に対して、我々も到底
期成会
の
方々
と手を携えて行くということも勿論できないという
見解
に立ちましたので、別に愛町
同志会
というものを結成いたしました。
伊藤修
59
○
委員長
(
伊藤修
君)
期成会
の人に言わせますと、いわゆる
準備会
のときに
共産党
と手を
切つて
、いわゆる一線を画して、
期成会
独自でそれが
本庄
問題に当るということにな
つて
、
共産党
が
別個
の
運動
によ
つて
、まあ先程のあなたの
言葉
のように、便乘して
宣傳
を開始した、或いは
運動
を開始したということだと、こう
言つて
おりますがね、それは方が切れておるのじやありませんか。
高宮英一
60
○
証人
(
高宮英一
君) その問題ではですね。
期成会
の
方々
は恰も
期成会
が自主的な力によ
つて
、勿論現在の我々が脱会した後の
期成会
というものが自主的な力によ
つて共産党
と絶縁したというがごとく彼らは今にな
つて
は
言つて
おるんです。併し実際問題として今にな
つて
非常にいろいろなことを、又我々の方から
期成会
の
方々
の
意見
を申上げると非常に混乱しますけれども、少くとも私としては、
期成会
の
内部
にあ
つて共産党
というものと絶縁せしめたいというのは
我我
であ
つた
と、こういうことは私は断言して
憚らん
と思います。
伊藤修
61
○
委員長
(
伊藤修
君) その絶縁が
大会
の前日において
決定
したのじやないですか。
高宮英一
62
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
63
○
委員長
(
伊藤修
君) そうすればですね、
共産党
は
共産党
としてみずからの力によ
つて
、この
事件
に便乘して
共産党
の
趣旨
を
宣傳
したと、或いは
デモ
をしたということになるのじやないですか。
高宮英一
64
○
証人
(
高宮英一
君) ですから我々は
期成会
に対して、いわゆる
反共
の線でこの
本庄事件
を
解決
しようじやないかということを第一に
期成会
に対して申入れました。
ところ
が
期成会
といたしましては、
共産党
を何も排除する必要がない、こういう
趣旨
でございまして、或いは容共である、或いは
反共
であるという面において、
期成会
の
方々
の先ず
第一歩
において我々の
意見
が違
つて
おります。更に第二の問題におきまして、その後
期成会
の
方々
が
共産党
と絶縁されたと申しておりまするが、その後におきまして
期成会
のと
つた
行動
というものの線が、以前の
共産党
の
方々
が
イニシアティヴ
をと
つて
お
つた本庄
町政刷新期成会
というものの線というものを強く推し進めたということは事実であります。だから私は
期成会自身
が
共産党
であるか否か、
共産党
と目さるべきか否か、という問題に対しては、或いはその二、三の
方々
においては、
共産主義
的な
思想
を持
つて
おられる方もございましようが、
期成会
すべてが
共産党
であるということは私は考えません。併しながら
共産党
的な
態度
において
共産主義
、
共産党
の
方々
の主唱をして來たことを政策的にそれを踏襲したということは事実であります。
伊藤修
65
○
委員長
(
伊藤修
君) だから結局そういう分子の人が
準備会
までは共に手を繋いで來たのでしようけれども、
準備会
においてはつきり分れたのじやないでしようかと言うのです。
高宮英一
66
○
証人
(
高宮英一
君) 私ははつきり分れたと
言つて
も、構成員的には分れても、その政策を踏襲して行
つて
おるということは、
期成会
は否めないと思います。
伊藤修
67
○
委員長
(
伊藤修
君) 分れたことは事実ですか。
高宮英一
68
○
証人
(
高宮英一
君) 分れたことは、分れたと
言つて
も……。
伊藤修
69
○
委員長
(
伊藤修
君)
別個
の
行動
をと
つて
、別々に
行動
してお
つた
ということは認められるのですか。
高宮英一
70
○
証人
(
高宮英一
君)
町民大会
の後においてですか。
伊藤修
71
○
委員長
(
伊藤修
君) いや、前日において。
高宮英一
72
○
証人
(
高宮英一
君) 前日において一旦分れたのは分れたのです。
町民大会
になりまして、
ところ
が
町民大会
の、
町政刷新期成会
というものの
決議事項
というものの
内容
においては、
共産党
の
方々
の
主張
というものが大きくこれに作用されておるということは事実と思います。
伊藤修
73
○
委員長
(
伊藤修
君)
町民大会
ですから、そこに
共産党
の人も來るでしようし、その他の人も皆の人が
集つて來
て、その
意思
によ
つて
それが
決定
された。だからそこへ來たことは、
町民大会
の本質上当然であり得べきことですね。
高宮英一
74
○
証人
(
高宮英一
君) 併しそれは私として考えまして、非常に
本庄事件
の
町民大会
の実場面というものを御覽にならないと、非常に私の話が分らないと思うのですけれども、実際の
大会面
において、
一般町民
の声というものが大きく
町民大会
に表面的に出るということは、実際的には困難であります。
伊藤修
75
○
委員長
(
伊藤修
君) それは、そのときの
空氣
が、いわゆる
共産党
の線が強く反映するか、眞の
町民
の声が強くそこへ反映して來るか、それはそのときの
空氣
とか何とかいろいろなものによ
つて
支配されるでしようけれども、少くとも前日に
共産党
とは分れて、たまたま翌日の
町民大会
においていろいろな
團体
の人がそこに
集つて
、ああいう
決議
がなされた、その
決議
の中には、或いは
共産党
の從來
主張
してお
つた
ことが強く現われたかも存じませんけれどもね、それはたまたま
大会
において現われただけであ
つて
、
運動自体
は
別個
の線を辿
つて大会
に落著いたのじやないですかと、こう整理してお聞きしておるわけですが。
高宮英一
76
○
証人
(
高宮英一
君) 分りました。後で考えまして、
共産党
或いは
共産主義者
の
方々
というものと、学生の間におきましても非常に
判別
が……、勿論入党しておれば
判別
は明確でありますけれども、田舎においては明確に入党しておる人というふうな者は、それは三人や五人はあるでしようけれども、実際上においてはありません。併し
期成会
の
方々
の中において、
イニシアティヴ
をとられた
方々
において幾人かの中に
共産主義
的な
思想
を持
つて
おられた方があ
つた
ことは認めました。
伊藤修
77
○
委員長
(
伊藤修
君) 大体言うと、そういう線の人が強く働き掛けて、又
期成会
の人がそういう線を強く
反対
しておるという
趣旨
から、あなた達は
期成会
から別れて愛町
同志会
を作
つた
。
高宮英一
78
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
79
○
委員長
(
伊藤修
君) それは愛町
同志会
としては先程おつしや
つた
ように、明るい町にしようという
意味
で
本庄事件
の速かなる
解決
を念願し、
町民
に訴うという九月十日附のパンフレットをお配りにな
つた
のですね。
高宮英一
80
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
81
○
委員長
(
伊藤修
君) ここに盛られておることがあなた達の設立された
趣旨
ですね。
高宮英一
82
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
83
○
委員長
(
伊藤修
君) それで、これによ
つて
結成されてから、どうなさいましたですか。
高宮英一
84
○
証人
(
高宮英一
君) 結成されて……。この
本庄
町愛町
同志会
の結成というものがこの
本庄事件
というものの急
轉直下解決
の糸口にな
つた
わけです。我々の会というものが結成されて、九月十日に結成されて、十二日に第一回の、
委員会
を開きました。そうして何でも二日間だと思うけれども、我々の会というものは二日切りなか
つた
のです。二日目に
町会議員クラブ
というものが
事件
の收拾というものに立ちました。そうして
我我
の会というものを呼びまして、或いは
期成会
を呼びまして、
本庄
町の
團体
その他
代表
の
方々
をすべて集めまして、
町会議員クラブ
が一切白紙を以て
責任
を以て善処するから一任して貰いたいと、こういう
趣旨
で話しましたので、我々の会といたしましては設立したというだけであります。それで二日目には、我々会員の
意思
もございまして、
町会議員クラブ
にそれでは
期成会
も白紙一任すれば我々としても
町会議員クラブ
の良心と、
町会議員クラブ
の
方々
の人格というものを尊重して、これに白紙一任するということに
決定
いたしまして、白紙一任いたしました。
伊藤修
85
○
委員長
(
伊藤修
君) それは、あなた方の愛町
同志会
はそれで
決定
をいたしましたが、
期成会
の方もそういうように
決定
したのですか。
高宮英一
86
○
証人
(
高宮英一
君)
決定
いたしました。
伊藤修
87
○
委員長
(
伊藤修
君) 共に解散したわけですか。
高宮英一
88
○
証人
(
高宮英一
君) そのときに解散したわけです。我々の方は紳士協定に從
つて
解散しても、依然として我々に対する
ところ
の非難というものは非常に偏頗に流れまして、私がこの地方の
ボス
の手先である、或いはこの地方にある
ところ
の保守政党の
代表
であるとか、又私が、もつとひどいことになりますと、この地方に起
つて
おる
ところ
の選挙違反というものに連坐して、現在身柄不拘束のまま公判に付されておるというデマが出まして、私といたしましても非常に遺憾でありましたが、白紙一任いたしました以上、これに対する返答を一切いたしませんで、
町会議員クラブ
にただ一度十三日の
決定
に基して飽くまでも我々は白紙一任したのであるから、
町会議員クラブ
の良心的な
行動
と、これを一般の外の会の
方々
にも徹底せしむることを要望するという要望を一回出しただけで、それ以後は私の方では
町会議員クラブ
の
行動
は監視いたしておりましたが、それ以後は
行動
はいたしておりません。
伊藤修
89
○
委員長
(
伊藤修
君) そうすると、あなたの方は事実上
行動
停止したわけですね。
高宮英一
90
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
91
○
委員長
(
伊藤修
君)
期成会
の方はその後ずつと
行動
をと
つて
いたのですか。
高宮英一
92
○
証人
(
高宮英一
君)
期成会
の方は私よく知りませんけれども、風評によるとと
つて
おるという話もあります。
伊藤修
93
○
委員長
(
伊藤修
君) 現在尚存続しておるのですか。
高宮英一
94
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
95
○
委員長
(
伊藤修
君) そうするといわゆる
町会議員クラブ
ですか、
町会議員クラブ
、これは町会議員全部で組織しておるのですか。
高宮英一
96
○
証人
(
高宮英一
君) 全員で……。
伊藤修
97
○
委員長
(
伊藤修
君) そこに御一任にな
つた
のですね。
高宮英一
98
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
99
○
委員長
(
伊藤修
君) 白紙で一任したということはどういうことなんですか。
高宮英一
100
○
証人
(
高宮英一
君) 今までのいわゆる行き掛かりとか、我々の
主張
というものをすべて
町会議員クラブ
が適当と認めた線においてこの
事件
を
解決
せしむる、
町会議員クラブ
の良識と人格というものに信頼して行きたいというような
趣旨
でございまして、すべて
本庄
町産業
團体
、並びに農業
團体
、すべての方から我々に対しても勿論
一つ
町会議員クラブ
に白紙一任さしてや
つて
呉れ、我々はそれを監視しようじやないか、そういうような要請もございまして、我々といたしましては、
町会議員クラブ
に一任いたしました。
伊藤修
101
○
委員長
(
伊藤修
君) 一任した会としては二、三の会だけですか、その他の
團体
もありますか。
高宮英一
102
○
証人
(
高宮英一
君)
本庄
町の
公安委員会
、或いは
本庄
町の民生
委員会
、その他商工業者
團体
、或いはその後に署名
運動
というものが起りまして、この署名
運動
の発起人
代表
、その他すべてが白紙一任いたしました。
伊藤修
103
○
委員長
(
伊藤修
君) そのすべてというのは分
つた
だけ言うて下さい。
高宮英一
104
○
証人
(
高宮英一
君)
本庄
町労働協議会の
代表
の方方、それから
本庄
町労働組合と、それから青年團、それから婦人会、それから商工会議所、それだけでございます。
伊藤修
105
○
委員長
(
伊藤修
君) それが一堂に会したのですか。
高宮英一
106
○
証人
(
高宮英一
君) 一堂に会しました。
伊藤修
107
○
委員長
(
伊藤修
君) どこで。
高宮英一
108
○
証人
(
高宮英一
君)
本庄
町の上町会館。これが十三日の夜ですから、僕の方が十日の第一回の
準備会
を開いて、そうして十一日に今申しました通りに結成しただけですから、その間というものは中に一日あ
つた
というに過ぎないのであります。
伊藤修
109
○
委員長
(
伊藤修
君) 各
團体
とも皆白紙で一任したわけですか。
高宮英一
110
○
証人
(
高宮英一
君) さようでございます。
伊藤修
111
○
委員長
(
伊藤修
君) それで
町会議員クラブ
で片附くと思
つた
のですか。
高宮英一
112
○
証人
(
高宮英一
君) 一番初めに白紙一任したのは
本庄
町政刷新期成会
が白紙一任したわけですね。
伊藤修
113
○
委員長
(
伊藤修
君) あなた方も一任したわけですね。
高宮英一
114
○
証人
(
高宮英一
君)
最後
に
一つ
我々が残りまして、すべての
團体
の方から私達に対して要請して來ました。そこで我々も事ここに至
つて
すべての
團体
が一任して、私の方だけが一任しないということは、
本庄
町会議員クラブ
そのものの権威を疑うことになりまして、我々が分派的
行動
をとることは
本庄
町のためによくないと存じまして、
町会議員クラブ
に一任したわけであります。
伊藤修
115
○
委員長
(
伊藤修
君) そうして議員クラブはその後
解決
したのですか。
高宮英一
116
○
証人
(
高宮英一
君) 議員クラブが
解決
に乘り出して、
本庄
においてはすでに
解決
しております。
伊藤修
117
○
委員長
(
伊藤修
君) どういうことが
解決
したのですか。
高宮英一
118
○
証人
(
高宮英一
君) 例えば今までの
公安委員会
が辞職をいたしまして、後任の
公安委員会
を結成するとか、或いは後任の
公安委員会
の線を、
期成会
の
方々
の御
意見
というものは……、これは非常に
個人
的な話になりますけれども、
期成会
に加入された
方々
の中でも二、三年寄の
方々
もおられまして、その
方々
の名前とか、いろいろそういうような後任
公安委員
の候補をめぐ
つて
一つ
の勢力関係があ
つた
わけです。そういうものに対して私は今日
町会議員クラブ
の結成というものは或る程度我々としても了承すべき線ではないかと思います。
伊藤修
119
○
委員長
(
伊藤修
君) 私のお尋ねしておるのは、一任された
ところ
の
町会議員クラブ
がどういう
解決
をしたかということをお聽きしておるのです。今まで問題にな
つて
お
つた
事項
を全部一任されて
解決
したわけですか。
高宮英一
120
○
証人
(
高宮英一
君) さようであります。
伊藤修
121
○
委員長
(
伊藤修
君) その
解決
した
事項
をおつしや
つて
頂きたい。
公安委員
の問題はそれで……。
高宮英一
122
○
証人
(
高宮英一
君)
公安委員会
の後任を
決定
した、その外に
本庄
町の
事件
というものの……、大体
事件そのもの
もただ騒いだというに過ぎないのでありまして、実際問題として具体的な、或いは組織がどうであるかというふうな具体的な問題は、余り強くはございませんので、そしてその
期成会
がその
行動
を停止し、或いは
新聞社
の
方々
が、
本庄
町から
本庄事件
というものを
記事
に載せなければ、
本庄
町
事件
、
本庄
町というものの問題は何もないのですから……。
伊藤修
123
○
委員長
(
伊藤修
君) そんな馬鹿なことはないでしよう、あなたたちが
ボス
があるとか。或いは
暴力團
があるとか……。
高宮英一
124
○
証人
(
高宮英一
君) そのときはもう
暴力團
は檢挙されていました。
伊藤修
125
○
委員長
(
伊藤修
君) 檢挙されたからもういいというわけですか。
高宮英一
126
○
証人
(
高宮英一
君) いや、そのときの
暴力團
は
本庄
町のいわゆる河野組というもの、それ自身も一切檢挙されておりますし、それで又当時問題にな
つた
ところ
の、
大石町議
の問題というものも、少なくとも檢挙廳の手に渡りまして、もう
本庄
町自体の問題として、惡の
ボス
があるとかないとかいう問題は、結局私はないということを思
つて
おるのですから、法的な
ボス
というものはないということを……。
伊藤修
127
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたの方ではないんですよ。
町会議員クラブ
が何を
解決
したかということを聞いているのですよ。
高宮英一
128
○
証人
(
高宮英一
君) それは
公安委員会
というものの後任を
決定
して双方の線を公平にしたということで、それですべて私は
本庄事件
の組織的なものは
解決
したと思います。
伊藤修
129
○
委員長
(
伊藤修
君)
本庄事件
の
解決
というものは
公安委員
の選挙にあ
つた
のですか。
高宮英一
130
○
証人
(
高宮英一
君) そうじやありません。
伊藤修
131
○
委員長
(
伊藤修
君) そうでない、即ちそれで全部でないのでしよう。
高宮英一
132
○
証人
(
高宮英一
君) その外に勿論
暴力
の否定というものがあります。そういうものに対しても
本庄
町々会或いは
本庄
町の
警察
官、公吏の
方々
の、或いは腐敗堕落したものが若しあ
つた
としたら、
公安委員会
が
責任
を以て、更に
町民
の協力を求めてこれを強力に推進して行くという方向に、
町会議員クラブ
が
公安委員会
の権限というものを十二分に動かすべく、
公安委員会
というものが、
町会議員クラブ
に白紙一任した
ところ
の線を受けて、
本庄
町のすべての治安というものの交渉、或いは建設というものに乘り出した、こう見るべきであると思います。
伊藤修
133
○
委員長
(
伊藤修
君) そうすると河野組とか、大石というものが
事件
にな
つて
おりますから、それは
檢察廳
においておのずから
解決
するでしようが、その他の
暴力團
というものがあるでしようが、そういうものに対しては今お説の……。
高宮英一
134
○
証人
(
高宮英一
君) そういうものに対しては、
我我
は
本庄
町政刷新期成会
におる当時から、非常に強く……、その当時
本庄
町に警民協会というものがございまして、その警民協会というものの
内容
というものが、非常に非民主的であ
つた
、或いは独断的であ
つた
という点に対して、多少のそういうこともあ
つた
ということは私も認めます。併しこの警民協会というものを一挙に解散して行く以上は、後に新たなる
警察
並びに
公安委員
を通じない
ところ
の、一般の
町民
と直接の連絡機関というもので、或いは町制の
自治
懇話会、或いはそういう形式にして、
町民
と
警察
並びは
本庄
町当局
というものと、疏通をするような組織を、新たに作ろうじやないかという
運動
も、それ以後生れて來ました。
伊藤修
135
○
委員長
(
伊藤修
君) その際に警民協会に対しても何か手を打
つた
んですか、
解決
に……。
高宮英一
136
○
証人
(
高宮英一
君) 警民協会ですか、警民協会はすでにそのとき收支決算というものが、成立して、その後において、我々の組織というものに引継ぎ得る
ところ
の、
本庄
町の民主的な警安施設ができたならば、
本庄
町の警民協会は勿論、それに合併するに吝かでないというふうな
趣旨
の弁明のございまして、ただ建設面を待つだけということにな
つて
いました。
伊藤修
137
○
委員長
(
伊藤修
君) それに対して
町会議員クラブ
はどういう処置をと
つた
のですか。
高宮英一
138
○
証人
(
高宮英一
君)
町会議員クラブ
ですか。
伊藤修
139
○
委員長
(
伊藤修
君) そうです。
高宮英一
140
○
証人
(
高宮英一
君) それは当時又補選もございまして、
町会議員クラブ
はその新たは組織を作ろうということに、現在私はな
つて
おると思います。町員議員クラブの選出も大体有志の
方々
と協議会もございまして、一應お伺いしました。
町会議員クラブ
としても、警民協会というものに、今まで或る程度の弊というものが若しあ
つた
としたならばそれを除き、新たなるこういう
團体
を作るか、それとも又
團体
ということにしないで、
町民
との協議会形式にしようじやないかという方向に、持
つて
行くということを、
町会議員クラブ
の方で
言つて
おります。
伊藤修
141
○
委員長
(
伊藤修
君) それからいわゆる
本庄事件
ですね、副産物として起
つて
來たいろいろの告訴
事件
がありますね。それに対しては。
高宮英一
142
○
証人
(
高宮英一
君) 私は関知しません。
伊藤修
143
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたに聞いておるのではありません。
町会議員クラブ
は、それに対してどうしたのですか。
高宮英一
144
○
証人
(
高宮英一
君) 一切の告訴
事件
ですか。
伊藤修
145
○
委員長
(
伊藤修
君) そうです。
高宮英一
146
○
証人
(
高宮英一
君) 告訴
事件
に対しては、
町会議員クラブ
は全然今まで動いていないと思います。
伊藤修
147
○
委員長
(
伊藤修
君) それから
署長
の問題はどうですか。
高宮英一
148
○
証人
(
高宮英一
君)
期成会
の
方々
は
署長
の
罷免
を
決議
の
内容
として
決議
されました。私は
署長
の
罷免
ということは……。
伊藤修
149
○
委員長
(
伊藤修
君) そのことは先つき伺
つて
分
つて
おりますが、私の訊いておるのは白紙一任をしたというのでしよう、その
町会議員クラブ
が何をや
つた
かということを訊いておるのです。
高宮英一
150
○
証人
(
高宮英一
君) 我々の
主張
の……、現
署長
というものが少くとも私達の町の治安というものを……、更にその
事件
というものを
契機
として、強く官紀というものを粛正して行くという方針に向
つて
進む以上、私としては現在の
町会議員クラブ
が
署長
をそのまま残してあるという問題に対して、私は異議を言うわけはないと思います。
伊藤修
151
○
委員長
(
伊藤修
君) 何ら処置をとらなか
つた
のですか、條件を附して戒告を與えたというのですか。
高宮英一
152
○
証人
(
高宮英一
君) 戒告処分は出ておるのでしよう。
伊藤修
153
○
委員長
(
伊藤修
君)
町会議員クラブ
は戒告したというのですか。
高宮英一
154
○
証人
(
高宮英一
君) ええ。
伊藤修
155
○
委員長
(
伊藤修
君) それはね。
署長
に対してはどうしたかということを訊いておるのです。
高宮英一
156
○
証人
(
高宮英一
君) それは新
公安委員
に
町会議員クラブ
は一任しました。
伊藤修
157
○
委員長
(
伊藤修
君) 新
公安委員
はどうしました。
高宮英一
158
○
証人
(
高宮英一
君) 新
公安委員
というものは、
本庄事件
というものによ
つて
辞職させるとか、或いは
罷免
するということでなしに、現在の
署長
によ
つて本庄
の治安というものを今後進めて行くということにな
つて
おります。
伊藤修
159
○
委員長
(
伊藤修
君) それから
警察
官に対する問題は。
高宮英一
160
○
証人
(
高宮英一
君)
町会議員クラブ
としても権限外であるというので……。
伊藤修
161
○
委員長
(
伊藤修
君) それで手を触れない。
高宮英一
162
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
163
○
委員長
(
伊藤修
君) 前の
署長
に対しては何ら。
高宮英一
164
○
証人
(
高宮英一
君) 前の
署長
も直ぐ轉任になりました。
伊藤修
165
○
委員長
(
伊藤修
君) それは
公安委員会
でや
つた
のですか。
高宮英一
166
○
証人
(
高宮英一
君) それは國家
警察
の方ですから、
公安委員会
の権限外ではないですか。
伊藤修
167
○
委員長
(
伊藤修
君) それで発言しないのですか。
高宮英一
168
○
証人
(
高宮英一
君) 直ぐ轉任になりました。
伊藤修
169
○
委員長
(
伊藤修
君)
町会議員クラブ
の
活動
によ
つて
なされたというわけではありませんか。
高宮英一
170
○
証人
(
高宮英一
君) そういうわけではないと思います。これは私の想像ですから。
伊藤修
171
○
委員長
(
伊藤修
君) それから大石氏の殴打
事件
とか、そういうものに対しては
事件
後、
檢察廳
の
事件
とな
つて
おりますから、その方に委してしま
つて
、
町会議員クラブ
では何の処置もしなか
つた
のですね。
高宮英一
172
○
証人
(
高宮英一
君) 町会議員の大石氏の新聞記者殴打
事件
に対しても、
町会議員クラブ
は勿論非常に遺憾の意を表して、今後町会議員として町会議員
同志
、勿論
本庄町民
と共にこういう
事件
のないようにということを町会議員にクラブとして声明しました。
伊藤修
173
○
委員長
(
伊藤修
君) 先つきあなたのおつしや
つた
ごとく、新聞報道がなか
つた
ならば、それによ
つて
終熄するという見方ですね、
町会議員クラブ
としてはその面に対して何らか処置をと
つた
のですか。
高宮英一
174
○
証人
(
高宮英一
君) とらなか
つた
のです。
伊藤修
175
○
委員長
(
伊藤修
君) どうしてとらなか
つた
のです。
高宮英一
176
○
証人
(
高宮英一
君) その新聞報道がなければという
意味
において、
新聞社
というものの
方々
が、あらゆる
本庄
町の
事件
というものを実際の線以上に……、私は「朝日」と
方々
或いは「毎日」の
方々
、何処と何処というのでなしに、少くとも
新聞社
の線というものが、
却つて
いわゆる実際的に
本庄事件
というものの、渦中にある人たちの線よりも強くそれが現わされてしま
つて
、そのために各
関係者
の
方々
も行き掛かりというものもできてしまいまして、非常に線というものが
自分
の
意思
以上に、前進されるということを
言つた
ことが今までにあ
つた
のではないかという懸念も勿論多く持
つて
おります。
伊藤修
177
○
委員長
(
伊藤修
君) だから或る
一つ
の事実を捉おも、それを強く表現するという方法もありましようし、あなたの言うのはそういう
意味
であすか。
高宮英一
178
○
証人
(
高宮英一
君) そうじやないんです。例えばですね。或る
一つ
の事実というものに対して、新聞というものが強くそれを、過失というと語弊がありますけれども、少くとも過大報道というものをして行くと、非常に私としても新聞によ
つて
いろいろと迷惑も受けた面もありますし、各人の
意思
表示というものを、少くとも新聞というものの
存在
が、
本庄
町の
事件
というものを、こちらでああいうふうに
言つた
、あちらでああいうふうに
言つた
と、その翌日翌日、毎日の新聞に強く線を表わし過ぎて、それが
却つて
反感対立を生み過ぎているということは、私は思います。
伊藤修
179
○
委員長
(
伊藤修
君) 併し事実はそのまま國民に報道することは、新聞の使命だから、それは仕方がないじやないですか。
高宮英一
180
○
証人
(
高宮英一
君) 事実を
相当
大きく、又それ程強くないものを大きく……。
伊藤修
181
○
委員長
(
伊藤修
君) 強くとか、大きくとかということは取扱い方ですが……。
高宮英一
182
○
証人
(
高宮英一
君) その扱い方ですね。
伊藤修
183
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたの言うのは、過大又は虚僞のことを報道したという
意味
ですか。ただ扱い方が強か
つた
とか、大きく取扱
つた
という
意味
ですか。
高宮英一
184
○
証人
(
高宮英一
君) 虚僞というよりも、
新聞社
自身にも
相当
……、私達自身が
本庄
町についても、今度の
事件
の
眞相
に対して、
相当
明白にそれを掴むということが困難であるのに、
新聞社
の方が、非常に失礼な言分ですが、突然來て見られて、直ぐそれを強く書かれるということに対して……、
相当
それはデマを書くとか、僞りを書くとかいうてんでなしに、誤解もありますし、それが強く線を非常に出し過ぎると思うのです。誤解の線が又強く出ちやうんです。
伊藤修
185
○
委員長
(
伊藤修
君) 報道の
内容
というものは事実なんですね。
高宮英一
186
○
証人
(
高宮英一
君) 事実でなくて、誤解もあるし、
新聞社
自身の……、又豊受村における
事件
、そういうものに対しては私は関知いたしませんが、
本庄
町の
事件
というものは、事実があ
つた
ということよりも、その事実に対して、
相当
歪曲を或る程度加えたということは事実です。その
記事
の組み樣で非常にことが変
つて
行きますから。
伊藤修
187
○
委員長
(
伊藤修
君) どうも言廻しが変ですが、誇張されているとい
意味
ですか。
高宮英一
188
○
証人
(
高宮英一
君) 誇張されているという
意味
です。
伊藤修
189
○
委員長
(
伊藤修
君) 報道されている
ところ
の
一つ
一つ
の事実が、とにかく何らかの事実はあるわけでしよう。
高宮英一
190
○
証人
(
高宮英一
君) 何らかの事実はあるわけでしよう。
伊藤修
191
○
委員長
(
伊藤修
君) その事実の報道の扱い方が多少膨らんでおるとか、或いは強く線が出ておるとか、そういう
意味
ですね。誇張されている……。
高宮英一
192
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
193
○
委員長
(
伊藤修
君) 全然虚僞のことを出されているというわけじやないのですか。
高宮英一
194
○
証人
(
高宮英一
君) 併し全然虚僞のこともあります。
伊藤修
195
○
委員長
(
伊藤修
君) 例えばどんなことですか。
高宮英一
196
○
証人
(
高宮英一
君) 例えば
個人
の話ですが、私が選挙違反で公判中であるというふうなことは、全然虚僞も甚しいものでしよう。
伊藤修
197
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたは選挙違反、そういうことに掛か
つた
ことはないんですか。
高宮英一
198
○
証人
(
高宮英一
君) 私は選挙の直後ですね、調べられたことはあります。
調査
を受けて出頭したことはありまけれども、起訴されたとか、公判されたということはありません。
伊藤修
199
○
委員長
(
伊藤修
君) それは誰の選挙ですか。
高宮英一
200
○
証人
(
高宮英一
君) 青柳高一氏です。
伊藤修
201
○
委員長
(
伊藤修
君) それは選挙
運動
をしたんですか。
高宮英一
202
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
203
○
委員長
(
伊藤修
君) その疑いを受けたのですね。
高宮英一
204
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
205
○
委員長
(
伊藤修
君)
檢事
の取調べがあ
つた
のですか。
高宮英一
206
○
証人
(
高宮英一
君) ありました。
伊藤修
207
○
委員長
(
伊藤修
君) 取調べだけで済んだのですか。
高宮英一
208
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
209
○
委員長
(
伊藤修
君) 不起訴にな
つた
のですか。
高宮英一
210
○
証人
(
高宮英一
君) 不起訴にも何にもならないのです。
伊藤修
211
○
委員長
(
伊藤修
君) するとあなたは取調べだけですか。
高宮英一
212
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
213
○
委員長
(
伊藤修
君) すると外の選挙違反
事件
の参考人として取調べられたのですか。どつちですか。
高宮英一
214
○
証人
(
高宮英一
君) 外に選挙違反
事件
がありまして、それの不正……と言うとあれでしようが、青年に対する寄附
事件
があ
つた
のです。で、私が当時向うに政治
團体
が、青年の政治
團体
というものがありまして、その当時兒玉郡の三ヶ村だと思いますが、青年の催し物がありまして、そのときに私が寄附をしたのです。それが恰も選挙中で、それで多分……、まあ千円の寄附だと思いますけれども、それが果して選挙違反であるかという問題に対してただ取調べを受けたのです。
伊藤修
215
○
委員長
(
伊藤修
君) するとあなたが被疑者ですね。
高宮英一
216
○
証人
(
高宮英一
君) 被疑者です。
伊藤修
217
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたが選挙に費用を供したという疑いで以て取調べられた…。
高宮英一
218
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
219
○
委員長
(
伊藤修
君) するとあなた
個人
の金を出したという
意味
ですか、或いは青柳氏の金を貰
つて
出したという
意味
ですか。
高宮英一
220
○
証人
(
高宮英一
君) 私の
團体
から出したのですよ、寄附はですね、
ところ
が……。
伊藤修
221
○
委員長
(
伊藤修
君) いや、疑いの事実はどういうふうだ
つた
のですか。
高宮英一
222
○
証人
(
高宮英一
君) 実はつまりそれがどういう
意味
で出したかという疑いでしたが……。
伊藤修
223
○
委員長
(
伊藤修
君) それはあなた
個人
で出したのですか。
高宮英一
224
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
225
○
委員長
(
伊藤修
君) それで調べられただけで済んだのですね。
高宮英一
226
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
227
○
委員長
(
伊藤修
君) 外にあなたは選挙には関係してなか
つた
のですか。
高宮英一
228
○
証人
(
高宮英一
君) 外には関係していません。
伊藤修
229
○
委員長
(
伊藤修
君) 青柳さんだけですか。
高宮英一
230
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
231
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたの愛町
同志会
のメンバーで名前の分
つて
いる人を教えて下さい。
高宮英一
232
○
証人
(
高宮英一
君) あれに全部載
つて
おりますが、それは大体発起人でございまして、それで私共の方に黒田貞之助というのがおります。
伊藤修
233
○
委員長
(
伊藤修
君) するとこの九月十日附のパンフレットに載
つて
いる人が中心にな
つて
や
つた
わけですね。
高宮英一
234
○
証人
(
高宮英一
君) そうです。
伊藤修
235
○
委員長
(
伊藤修
君) この外に
同志
は
相当
おるのですか。
高宮英一
236
○
証人
(
高宮英一
君) 中心と
言つて
も、実際の政治
活動
というものの
イニシアティヴ
をとるという
人間
は、
相当
限定されるということは事実です。その外に会に入会して協力された方というのは一般には
相当
あるのであります。
伊藤修
237
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたは政党関係はありますか。
高宮英一
238
○
証人
(
高宮英一
君) 政党関係はありません。
伊藤修
239
○
委員長
(
伊藤修
君) 大体自由党に好意を持
つて
いるわけですね。自由党の人に好意を持
つて
いるわけですね。
高宮英一
240
○
証人
(
高宮英一
君) 私自身の主義、
思想
といえば、少くとも自由主義的であるということは事実です。
伊藤修
241
○
委員長
(
伊藤修
君) まあ自由党の
主張
される線があなたに共鳴されるわけですね。
高宮英一
242
○
証人
(
高宮英一
君) 共鳴します。
伊藤修
243
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたは政治家の人でお附合いしているのは青柳さんだけですか。
高宮英一
244
○
証人
(
高宮英一
君) 知
つて
いる人はあります。
伊藤修
245
○
委員長
(
伊藤修
君) どういう人とお附合いしていますか。
高宮英一
246
○
証人
(
高宮英一
君) ただ町にいるということから、いろいろと演説会で顏を合せることもありますし、そういう人でしたならば、あすこらにいる人は知
つて
はおります。
伊藤修
247
○
委員長
(
伊藤修
君) あなたを目して保守勢力の手先と言うのはどういうわけですか。
高宮英一
248
○
証人
(
高宮英一
君) それが私にはよく分らないのですが、保守勢力の手先であるという点は、結局
共産党
の
方々
に対する
ところ
の
反共
運動
を今までも、この外にも、
本庄事件
以外にも私は
反共
運動
というものを起しました。それが結局そういうあれにな
つた
のじやないですか。
伊藤修
249
○
委員長
(
伊藤修
君) もう
一つ
最後
にお尋ねしますが、発起人になられた人は全部承諾をしたのですが、このパンフレットに載
つて
いる名前の人ですね。
高宮英一
250
○
証人
(
高宮英一
君) 承諾を得ております。
伊藤修
251
○
委員長
(
伊藤修
君) 外にお尋ねの方はありませんか……。お尋ねありませんか、ではどうもお忙しい
ところ
有難うございました。 本日
証人
として喚問してありました
ところ
の田上
檢事
、これは浦本地檢の熊谷支部の
檢事
ですが、今一人は中央経済
調査
廳の経済
調査
官の関口重太郎、この両名が出頭いたしません。田上の方は病氣だからという
意味
の電報が來ておりますが、診断書も何も提出してありません。
高宮英一
252
○
証人
(
高宮英一
君) 渡邊さんのことについてちよつと申述べますが、本日朝早く私の
ところ
へ代りの人が來て呉れまして、今日ちよつと是非とも離されない用事があるので、行けたらば直ぐにでもお伺いいたしますけれどもと
言つて
おりましたが、その他の問題に対して今まで数回に亘
つて
御
調査
がありましたときに申上げた以外に、一切その他の問題というものは、政党政派の関係とか、そういうことは一切しないということを
言つて
おりました。
伊藤修
253
○
委員長
(
伊藤修
君) 渡邊庫三は、只今の
証人
がちよつと言われておりましたから、何ら書面は参
つて
おりませんけれども、それによ
つて
大体の事情が分りますが、關口重太郎につきましては非常に問題の手紙を寄越しております。 「謹啓去る十二月十六日附の昭和二十三年十二月二十一日(火曜日)午前十時
本庄事件
について
証人
として出頭を求める通知については、都合上、参上出來ませんから御報知申します。」という書面に附け加えまして私信が附いておるんですが、「小生
証人
として出頭すること、勉強もあ
つて
忙しく参れません。いつぞや申上げた通りでありますから、二度と、かような時間空費的なことはしないで下さい。万やむを得ざるものでありましたなら、こちらに來て下さい。失礼な事を申上げる樣ですが、私は本務以外は、時間空費を致しません。宜しく」。これは
調査
員の天久君宛に來ておりますけれども、本人の
意思
はかような
意思
からして出頭しないということが窺がわれるんですが、当方からは参議院議長の名を以て
証人
に対して、「去る十二月十六日文書により、本院に
証人
として貴殿の出頭を求めたのに対し、貴殿より「都合上」出頭できない旨の御報告を接した。 「議院における
証人
の
宣誓
及び
証言
等に関する法律」第七條によれば、
証人
は正当の
理由
なしに出頭を拒むことはできないことにな
つて
いるが、「都合上」は正当の
理由
とは認め難いので、その
理由
を明確に御回答願いたい。」かような通知を出してあります。この取扱いをどういたしますか……。それでは
委員長
、理事に御一任願うことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
伊藤修
254
○
委員長
(
伊藤修
君) それではさよう
決定
いたします。後に理事会を開きましてその取扱を
決定
することにいたします。では、本日はこれを以て散会いたします。明日午前十時から
証人
を取調べることにいたします。 午後二時三十五分散会 出席者は左の通り。
委員長
伊藤 修君 理事 岡部 常君 宮城タマヨ君
委員
大野 幸一君 齋 武雄君 鈴木 安孝君 遠山 丙市君 深川タマヱ君 來馬 琢道君 松井 道夫君 松村眞一郎君
証人
本庄
町愛町
同志
会員
高宮
英一
君