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國務大臣(
周東英雄君)
ちよつと小澤君が來られませんので……昨日結局
政府の
提案いたしましたのは、
原案に対する
修正案として
政府は出したのでありますが、それに対しまして昨日の晩に
運営委員会が開かれて、撤回して新らしい案を出せということでありましたが、これが到頭纏まりまして、夜十時半に開きまして、
修正案として出すということに決定し、その
理由を述べ、これについては
質問も行われまして、結局
最後に
修正を承認するということで、十二時二、三分前に決まりました。それから午前零時から
委員会を開くということにして、引続き
人事委員会が一時頃から開かれまして、それから今曉五時半までかか
つたわけであります。その間いろいろの
質疑應答がありましたが、三時半頃でしたか、結局これに対する
野党修正案というのが出て
参つて、これは予め
政府とも
話合いをして
修正案というものについて述べて行くという恰好にな
つておりましたが、その中の一番大きな問題は例の三十
二條の問題であります。三十
二條の問題と申しますのは、この度の
改正には
勤務時間が四十時間を下らず、四十八時間を超えざる程度に一週の
勤務時間を決めるということにな
つておりますが、三十
二條の
原案には、その四十八時間を超える
勤務をなすという
状態があるわけであります。これは看守とか巡査とかいろいろございますが、そういう者に対しては、実は現在のこの
予算の上から申しましても、当分の
間從前の例によるということにな
つておるわけであります。
從つて四十八時間を超える者につきましても直ちに、それぞれ
一定の場所におけるそれぞれの慣習に
從つて、
超過勤務と見ずに組んでおるものがあります。その特別な
勤務については、
一定の時間以上を超える者には
勤務手当が出るという形であるわけであります。それが今度
野党の
修正案には実は落ちてお
つた。削除されていたわけです。一体これを出すまでにはいろいろの
事情がありまして、
政府としてはその
修正案には
反対であるということで議論が進んでおるわけであります。と申しますのは、
修正案を進めるのに、それが入
つていない形において
修正案が來てお
つた。ところが、出された
修正案の中にはそれが取れてお
つたということであります。これは
向うでも
野党連合で
修正に対しても承諾を得て持
つて來たということでありまして、止むなく
休憩をしてそれに対して処置を取ろうというので
休憩をいたしたわけでありまするが、その
休憩前に大体
討論だけ済ましまして、そうしてそこで
休憩にな
つたのであります。
委員長といたしましては、これらの問題につきましては
予算上の問題もあるので、
GHQ側とよく話をして、
予算上の問題についてウンと言わなければ困るじやないかということで、結局
休憩を宣したわけでありますが、その時が五時頃でありまして、まだ連絡ができませんので、いろいろと時間を待
つて頂くように
交渉しておる間に、
委員長が來ないからというので、
代理委員長を選任して、
野党の
修正案で行くということを可決してしま
つたわけであります。そこで、まあいろいろとその間に
交渉があり、
政府の方としても、それにつきまして、本
会議を開く前にいろいろとやるのがよかろうという話がありましたが、時間が切迫しておる
関係上、一
應本会議は本
会議として進めるということで、今朝何時ですか、九時五分に本
会議を開いて
審議をいたし、大体
話合いの
都合で、一應
政府の
原案通り進めて行きつつあるという恰好にな
つておる
審議状態でありまして、大体
討論が全部
終つたのでありますが、共産党及び
労働者農民党、この二つだけが
修正案にも
反対ということで、
あとの
各派は全部
賛成の
討論をして、その三人目ぐらいのときに、あちらの方から三十
二條については、
修正するように、
野党の
修正案の中にも挿入すべしという通知が來まして、そこでまあ善後の措置を講ずるために一應
討論だけ終
つたところで、採決せずに
休憩に入
つたというような
状態であります。