運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2018-03-06 第196回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成三十年三月六日(火曜日) 午後零時二十九分開会 ─────────────
委員
の
異動
二月一日
辞任
補欠選任
高瀬
弘美
君
山口那津男
君 二月二日
辞任
補欠選任
今井絵理子
君
堀井
巌君 三月五日
辞任
補欠選任
宇都
隆史
君
青山
繁晴
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
三宅
伸吾
君 理 事
猪口
邦子
君
塚田
一郎
君
中西
哲君
藤田
幸久
君 杉
久武
君 委 員
青山
繁晴
君
佐藤
啓君
佐藤
正久
君 武見 敬三君
中曽根弘文
君
堀井
巌君
山本
一太君 小西 洋之君
牧山ひろえ
君
山口那津男
君
井上
哲士
君 浅田 均君
福山
哲郎
君
アントニオ猪木
君
伊波
洋一
君
国務大臣
外務大臣
河野
太郎
君
防衛大臣
小野寺
五典君 副
大臣
外務
副
大臣
佐藤
正久
君
防衛
副
大臣
山本
ともひろ君
大臣政務官
外務大臣政務官
堀井
学君
外務大臣政務官
堀井
巌君
防衛大臣政務官
大野敬太郎
君
防衛大臣政務官
福田 達夫君
事務局側
常任委員会専門
員
宇佐美正行
君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
外交
、
防衛等
に関する
調査
(
外交
の
基本方針
に関する件) (国の
防衛
の
基本方針
に関する件) (
派遣委員
の
報告
) ─────────────
三宅伸吾
1
○
委員長
(
三宅伸吾
君) ただいまから
外交防衛委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨日までに、
高瀬弘美
君、
今井絵理子
君及び
宇都隆史
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
山口那津男
君、
堀井巌
君及び
青山繁晴
君が選任されました。 ─────────────
三宅伸吾
2
○
委員長
(
三宅伸吾
君)
外交
、
防衛等
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
外務大臣
から
外交
の
基本方針
について
所信
を聴取いたします。
河野外務大臣
。
河野太郎
3
○
国務大臣
(
河野太郎
君)
外交防衛委員会
の
開催
に当たり、御挨拶申し上げるとともに、主な
国際情勢
及び
外交政策
の
所信
について申し述べます。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
は、大変厳しくなっています。中でも、喫緊の
課題
は
北朝鮮
問題です。
北朝鮮
は、核・
ミサイル開発
を執拗に継続しています。
日米同盟
の下、
米国
の
同盟国
に対する
拡大抑止
の明確なコミットメントを高く評価します。また、
北朝鮮
の核保有は断じて容認できず、あらゆる手段を通じ
国際社会
全体で
北朝鮮
に対する
圧力
を
最大限
まで高め、
北朝鮮
の
政策
を変えさせなければなりません。そして、
北朝鮮
に対する
国際社会
の
圧力
をてことしつつ、
北朝鮮
に拉致問題の
早期解決
に向けた決断を迫ってまいります。
日本
を始めとする様々な
国々
は、既存の
国際秩序
の
維持
のため、従来以上に大きな責任と
役割
を果たさなければならない時代となりました。様々な
外交課題
に直面する中、
日本
としては、
国際協調主義
に基づく
積極的平和主義
の旗の下、特に以下の
六つ
の
重点分野
を中心に
取組
を
強化
してまいります。
一つ目
に、
日米同盟
の
強化
及び
同盟国
、
友好国
の
ネットワーク化
を
推進
します。 引き続き、
首脳
間に加え
外相
間でも緊密に連携し、
日米同盟
の一層の
強化
を図っていきます。また、
普天間飛行場
の
辺野古移設
を始めとする
在日米軍再編
を着実に進め、
沖縄
を始めとする
地元
の
負担軽減
に
全力
で取り組みます。 加えて、
インド
、豪州、
英仏等欧州主要国
など
戦略的利益
を共有する
各国
との枠組みや、ASEANを含めた
アジア太平洋
の
地域協力等
、
同盟国
、
友好国
の
ネットワーク化
を
推進
します。
二つ目
に、
近隣諸国
との
協力関係
を
強化
します。
日中関係
は、最も重要な二
国間関係
の
一つ
です。
日中平和友好条約締結
四十周年に当たる本年は、
日中両国
が共に
国民レベル
の
交流
を深め、
相互信頼関係
を
強化
する好機です。先月の私の訪中の際は、
中国側
との間で
日中首脳往来
を着実に進めていくことの
重要性
を確認しました。同時に、東シナ海における一方的な
現状変更
の試みは断じて認められず、引き続き冷静かつ毅然に
対応
します。
北朝鮮
の
脅威
がかつてなく強まる中、
日韓共同宣言
二十周年の本年、
日韓両国
が困難な問題に適切に当たりながら、
未来志向
の二
国間関係
を築くことが重要です。
日韓合意
は、慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な
解決
を確認した
両国
間の約束であり、
韓国側
も
合意
を着実に
実施
するよう、引き続き強く求めてまいります。また、
日本固有
の領土である竹島については、
日本
の
主張
をしっかり伝え、粘り強く
対応
します。
日本
は
議長国
として、次回の
日中韓サミット
をお互いの都合の良い、できるだけ早い時期に
開催
し、
日中韓協力
の更なる
発展
に向けて取り組んでまいります。 ロシアとは、
北方
四島における
共同経済活動
の
実現
に向けた
取組
を進めるとともに、元島民の
方々
のための
人道的措置等
も
実施
します。引き続き、
北方
四島の帰属の問題を
解決
して
平和条約
を締結するとの
基本方針
の下、粘り強く
交渉
に取り組みます。
三つ目
に、
自由貿易
の
旗振り役
として、より一層積極的な
役割
を果たします。 TPP11及び
日EU
・EPAの
交渉妥結
は、その大きな
成果
です。これらの
協定
の
早期
の署名、発効のため
最大限
の努力を傾注します。これに加え、質の高い
RCEP等
の多国間の
経済連携
や
小規模経済
を含む二国間の
経済連携
に取り組んでまいります。また、WTOを始めとする自由で開かれた
国際経済システム
を
強化
するための
ルール形成
に取り組みます。 また、
日本企業
の
海外展開
を支援しながら、
日本経済
の成長を後押ししていきます。さらに、エネルギー・
資源外交
、
戦略
的なビザの緩和と
日本
の多様な魅力の
発信
を含む
インバウンド観光
の
促進
に尽力します。 二〇一九年、
日本
はG20
サミット
を主催します。G20
議長国
として
世界経済
におけるリーダーシップを発揮すべく、
政府一丸
となって準備を進めます。
四つ目
として、
地球規模課題
の
解決
への一層積極的な貢献をしていきます。 昨年まで二年間、
日本
は
安保理理事国
として、
北朝鮮
問題を始め、国際的な
議論
を主導してきました。
国際社会
がますます増大する諸
課題
に対処できるよう、引き続き、
日本
の
常任理事国入り
を含む
安保理改革
の
実現
に取り組みます。
核兵器
のない
世界
に向け、
賢人会議
の
開催
や
核兵器
不
拡散条約
の
維持強化
を通じ、立場の異なる
国々
の橋渡しを行い、現実的かつ実践的な
取組
を主導します。また、
通常兵器
の
分野
でも、本年は
武器貿易条約
の
議長国
として
締約国会議
を
日本
で
開催
し、
通常兵器
の不正な取引を規制する
議論
を主導します。 ODAの積極的かつ
戦略的活用
、
パリ協定
の着実な
実施
を含む気候変動問題への
対応
や持続可能な
開発目標
、SDGsの
推進
、
テロ
及び
暴力的過激主義対策
、
科学技術外交
、ユネスコの
改革
、女性の
活躍推進
、
保健分野
の
推進等
に積極的に取り組みます。
五つ目
に、対
中東政策
を抜本的に
強化
します。
中東
の平和と安定は、
日本
を含む
世界
の平和や
経済
の
繁栄
に直接関わっています。
日本
の
中東
への関わり方を示す
河野
四箇条の下、
経済面
のみならず、
中東
への
政治的関与
を
強化
し、その平和と安定に向け一層の
役割
を果たしていきます。
六つ目
に、自由で開かれた
インド太平洋戦略
をしっかり
推進
します。 法の
支配
に基づく
インド太平洋地域
の自由で開かれた
海洋秩序
は、
国際社会
の安定と
繁栄
の礎です。この
戦略
を具体的に
推進
するため、航行の自由や法の
支配等
の普及、定着、
国際スタンダード
にのっとった質の高い
インフラ整備
などによる
連結性
の
向上等
を通じた
経済的繁栄
の追求及び
海上法執行能力
の
構築支援等
による平和と安定の
確保
を進めていきます。 以上の
六つ
の
重点分野
において、着実な
成果
を上げていくため、
外交
の
実施
を支える足腰を強固にすべく、総合的な
外交力
を
強化
するとともに、
戦略
的な
対外発信
に努めます。
外務大臣
の下に
設置
された
国際テロ情報収集ユニット
を通じた
情報収集
の更なる
強化
に努めます。また、
関係各国
と
テロ対策
に関する
協力
を
強化
し、
穏健化
の
促進等
に取り組みます。これと並行して、
国際協力事業関係者
の
安全対策
を
強化
するとともに、
日本企業
や
日本人旅行者
を含め、
在外邦人
の
安全確保
に万全を期してまいります。 また、
国際機関
で活躍する
日本人
や
海外
に展開する
日本企業等
、
日本
の全ての力を集結し、
世界各地
の
日系社会
とも連携して、
日本
の国益や平和をしっかり守りながら、
世界
の平和と安定に貢献し、
日本
の
影響力
を増進していく考えです。 人類が近代につくり出してきた自由、
民主主義
、人権、法の
支配
といった
価値観
を定着させるため、
各国外相等
との
信頼関係
や
ネットワーク
を
強化
しながら、
外交成果
を上げるよう努力してまいります。
三宅委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の御
指導
と御
鞭撻
を心からお願い申し上げます。
三宅伸吾
4
○
委員長
(
三宅伸吾
君) 次に、
防衛大臣
から国の
防衛
の
基本方針
について
所信
を聴取いたします。
小野寺防衛大臣
。
小野寺五典
5
○
国務大臣
(
小野寺
五典君)
防衛大臣
の
小野寺
五典でございます。
防衛大臣
としての
所信
を申し上げる前に、
陸上自衛隊AH
64Dの
墜落事故
について申し上げます。 先月五日、
陸上自衛隊目達原駐屯地所属AH
64Dが
試験飛行
中に民家に墜落し、
住民
の方一名が負傷、
搭乗員
二名が亡くなりました。 このような
航空事故
により、
住民
の
方々
の安全を脅かし、多大な
被害
を生じさせたことは極めて遺憾であります。また、この
事故
により大事な
隊員
を二名も失うこととなり、痛恨の極みです。私
自身現地
を訪問し、
被害
に遭われた
方々
や
佐賀県知事
、
神埼市長
、
吉野ケ里町長
、
上峰町長
及び
関係者等
に直接おわびを申し上げるとともに、現場の
状況
を直接確認してまいりました。
防衛省
・
自衛隊
として二度とこのようなことを繰り返さぬよう、徹底した
原因究明
と
再発防止
に
全力
を挙げてまいります。 次に、
我が国
を取り巻く
安全保障環境
は、戦後最も厳しいと言っても過言ではありません。
北朝鮮
は、一昨年来、三回の
核実験
を
実施
し、四十発もの
弾道ミサイル
を発射いたしました。昨年は、
広島型原爆
の約十倍の
推定出力
を持つ
核実験
を強行するとともに、新型の
ICBM級弾道ミサイル
を
日本
のEEZに打ち込み、さらに、二回にわたって
我が国
を飛び越える
弾道ミサイル
の発射を繰り返しました。こうした
北朝鮮
の核・
ミサイル開発
は、
我が国
の安全に対するこれまでにない重大かつ差し迫った
脅威
であり、
地域
及び
国際社会
の平和と安全を著しく損なうものとなっています。 一方、
中国
は
軍事力
を広範かつ急速に
強化
しつつ、
周辺海空域等
における
活動
を急速に
拡大
、活発化させています。 このような
状況
を踏まえ、主に以下の施策を積極的に
推進
してまいります。 まず、
防衛力
の
強化
について申し上げます。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
は、現
防衛大綱
の想定よりも格段に速いスピードで厳しさを増しており、また、
サイバー空間
や
宇宙空間
など、新たな領域の
活用
が死活的に重要になってきております。 こうしたことを踏まえ、専守
防衛
は当然の前提としながら、従来の延長線上ではなく、
国民
を守るために真に必要な
防衛力
のあるべき姿を見定め、
防衛大綱
の見直しや新たな
中期防
の策定を進めてまいります。 次に、
日米同盟
については、
日米
間で緊密に連携しながら、
日米ガイドライン
の
実効性
を
確保
し、
日米同盟
の
抑止力
、
対処力
の一層の
強化
に努めてまいります。特に、
北朝鮮
の
脅威
を抑止するため、
米国
と
協力
し、
防衛態勢
と
能力
の
向上
を図るために取るべき具体的な
行動
を進めます。 同時に、
沖縄
を始めとする
地元
の
基地負担軽減
のため、
地元
の声に真摯に耳を傾け、
普天間飛行場
の一日も早い
移設
・返還などに
全力
で取り組んでまいります。 また、
沖縄
で
米軍機
の
事故等
が相次いでおり、先月二十日には青森県においても
米軍機
が
燃料タンク
を投棄するという事案が発生しました。こうした
米軍機
の
事故等
に関する
地元
の懸念を踏まえ、
米側
には引き続き
米軍機
の
飛行
の
安全確保
を強く求めてまいります。 次に、
安全保障協力
の
推進
については、
基本的価値
や
安全保障
上の
利益
を共有する
国々
との
防衛協力
・
交流
を引き続き
推進
してまいります。 また、グローバルな
安全保障
上の
課題
についても、
ソマリア沖
・
アデン湾
における
海賊対処行動
など、
積極的平和主義
の旗の下、
国際社会
の平和と安定のための
取組
を
推進
してまいります。 次に、
平和安全法制
については、昨年、
米軍
の艦艇や航空機の
警護
を
実施
いたしました。
平和安全法制
が成立し、こうした
警護
が可能になったことで、
日米同盟
が一層強固となり、
抑止力
が
向上
されたと考えております。引き続き、各種の事態に切れ目なく
対応
できるよう、
平和安全法制
に基づく
活動
の着実な
実施
に努めてまいります。 次に、
国会提出法案
について申し上げます。
防衛省設置法
及び
自衛隊法
の一部を改正する
法律案
は、
自衛官
の総数を変えずに
自衛隊
の
サイバー攻撃対処等
に係る
体制
を
強化
するため、
共同
の
部隊等
における
自衛官定数
を変更するとともに、
予備自衛官等
の職務に対する理解と
協力
の
確保
に資するための
給付金
を
予備自衛官等
の
雇用主
に支給する制度を新設するものです。
委員各位
におかれましては、御審議のほど、よろしくお願いいたします。 以上申し述べましたように、
防衛省
・
自衛隊
が直面する
課題
は山積しており、私は、
防衛大臣
としてこうした
課題
に真摯に取り組んでまいりたいと考えておりますので、
三宅委員長
を始め、
理事
及び
委員
の
皆様
の一層の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
三宅伸吾
6
○
委員長
(
三宅伸吾
君) 以上で
所信
の聴取は終了いたしました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。
政府側
は御退席いただいて結構でございます。 ─────────────
三宅伸吾
7
○
委員長
(
三宅伸吾
君) 次に、先般当
委員会
が行いました
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
藤田幸久
君。
藤田幸久
8
○
藤田幸久
君
委員派遣
について御
報告
を申し上げます。 本
委員会
の
三宅伸吾委員長
、
塚田一郎理事
、
猪口邦子理事
、
中西哲理事
、
杉久武理事
、
井上哲士委員
、
福山哲郎委員
、
伊波洋一委員
及び私、
藤田幸久
の九名は、去る二月十九日及び二十日の二日間、
我が国
の
外交
、
防衛等
に関する
実情調査
のため、
沖縄
県に
派遣
されました。 以下に
概要
を御
報告
いたします。 第一日目は、まず、
キャンプ・シュワブ辺野古崎地区
を対岸から一望することができるカヌチャリゾートより、
普天間飛行場代替施設建設事業
の
現状
を展望し、
防衛省沖縄防衛局
から
移設計画
の
概要
、
飛行場施設
の
配置計画
、
埋立工事
の
概要
、
護岸工事
の
進捗状況等
について
説明
を聴取いたしました。
派遣委員
からは、
辺野古周辺海域
における
ジュゴン
の
生息状況
と
保全対策
、
沖縄防衛局
による
ジュゴン
の
行動監視
と
海草藻場
の
利用状況
に係る
調査
の
現状
、
辺野古崎周辺
における
活断層
の存否についての
沖縄防衛局
の
認識
、
米軍シュワブ訓練地区
における
訓練内容
、
土砂搬入
の経緯、工区と水深の
関係
、今後の
工事
の
見通し等
について
質問
が行われました。 次に、
普天間飛行場
の
南西側
に位置する
宜野湾
市の
嘉数高台公園
において
普天間飛行場
を展望し、
防衛省沖縄防衛局
から
普天間飛行場
の沿革と
概要
、
米軍機
の
運用
の
現状等
について
説明
を聴取いたしました。
派遣委員
からは、
普天間飛行場
における
日米合意
に係る
米軍機
の
夜間飛行
の実態及び
運用規制
の
状況
、
沖縄防衛局
による
米軍機離着陸
の
監視態勢
の現況、
米軍機
の
普天間
第二
小学校上空飛行
に係る
防衛省
と
米軍
との
見解
の相違と両者の
飛行経路
の
確認方法
の
違い等
について
質問
が行われました。 次に、
宜野湾市立普天間
第二
小学校
を訪問し、昨年十二月十三日に
米海兵隊CH
53
Eヘリ
の窓が体育の授業中に落下したグラウンドを視察した後、
校舎
の屋上から隣接する
普天間飛行場
を展望しました。現在もなお
監視カメラ
及び
監視員
による
米軍機
の
監視
が行われている異常な光景を目の当たりにし、改めて児童の安全を脅かす
飛行
が二度とあってはならないとの思いを強くいたしました。
防衛省沖縄防衛局
及び
宜野湾
市
教育委員会
からは、
窓落下
時の
状況
、
米軍機飛行監視
のための
監視カメラ
及び
監視員
の
設置
、
配置
とその
運用状況等
について
説明
を聴取いたしました。
派遣委員
からは、
窓落下
以降を含むこれまでの
同校校庭
及び
校舎上空
における
米軍機
の
飛行状況
、
米軍機
の
上空飛行
の際の高度及び
進入経路
、
米軍機飛行
の
監視態勢
の
現状
、
学校行事開催
時の
飛行自粛要請等
について
質問
が行われました。
喜屋武悦子校長
からは、
米軍機
には
小学校上空
を飛ばないでほしい、各
方面
の
方々
のお力添えをいただきたい旨の
要望
が述べられました。 第二日目は、まず、
沖縄県庁
を訪問し、
翁長沖縄県知事
と懇談を行いました。
翁長知事
からは、この一年間で
米軍機
の不時着、
炎上等
が三十件あるが、
政府
の
米軍
に対する抗議は一顧だにされていない、
日本側
において
日米
地位
協定
の
解釈
や
運用
に
異議申立て
をすることができていない、
県議会
では初めて
全会一致
で在
沖縄米海兵隊
の
早期
の
国外
・
県外移転
、
普天間飛行場
の
即時運用停止
を求める
決議
がなされた、
日米安全保障体制
には賛成であるが、
沖縄
に過重な
負担
を押し付けて
抑止力
を満たすことは
日本
全体としていかがか
国会
で
議論
してほしいなどの
意見
が述べられました。
派遣委員
からは、
米軍機事故等
の
再発防止
、
原因究明
と
沖縄
の
基地負担軽減
に係る
政府
の
取組
に対する
見解
、総理、閣僚及び
与党幹部経験者
による
沖縄重視
の姿勢、
漁業権
に関する
法解釈
や
訴訟等
の
在り方
を含めた
政府
と
沖縄
県との
関係
、
基地
を拒否して
交付金
を受け取らないことが
経済発展
を阻害しているとの
主張
に対する
見解
、
米海兵隊
の
国外
・
県外移転
を求める
県議会決議
に対する
認識
、相次ぐ
米軍機事故
の
原因
、
政府
と
米軍
との
意思疎通
の
在り方
の変化に対する
認識等
について
質問
が行われました。
最後
に、
航空自衛隊那覇基地
において、
航空自衛隊南西航空方面隊
から、
那覇基地
及び
南西航空方面隊
の
概要
、
那覇基地
における
戦闘機部隊
の二個
飛行隊化
、昨年七月の
南西航空混成団
から
南西航空方面隊
への改編など
体制強化
の
取組
、
南西航空方面隊
の
防衛地域
と
防空識別圏
、
増加傾向
にある
緊急発進
の
現状
、
南西地域
の
地理的特性
と
中国軍
の
活動状況等
について
説明
を聴取しました。
派遣委員
からは、
我が国周辺空域
における
中国軍用機
の
活動
の意図、
緊急発進
の
増加
と
隊員
に対するケアの
必要性
、
日中海空連絡メカニズム
が構築された場合の
緊急発進
に与え得る
影響
、
方面隊司令官同士
の
情報
の共有、
中国軍
の
航空装備
の増強が著しい中における
我が国
の
航空優勢等
について
質問
が行われました。 その後、同
基地
内において、
領空侵犯
に備えて
警戒態勢
にある
航空自衛隊
のF15
J戦闘機
及びE2
C早期警戒機
を視察し、続いて、F15
J戦闘機
の
緊急発進訓練
を視察しましたが、
派遣委員
からは、
緊急発進業務
に従事する
隊員
の
勤務態勢
、
緊急発進
に係る
飛行
時間の
増加
と
隊員
の
負担増
への
対応等
について
質問
が行われました。 以上が今回の
派遣
の
概要
であります。 今回の
調査
により、
我が国
の
外交
、
防衛等
の
実情
について
認識
を深めるとともに、
沖縄
県の
皆様
の御
要望
や御
意見
を聞くことができ、
国会
として果たすべき
課題
も多いことを改めて痛感しました。
最後
に、今回の
派遣
が極めて有意義なものになったことに対し、御
対応
いただきました
関係者
の
皆様方
に心から感謝を申し上げ、
報告
といたします。
三宅伸吾
9
○
委員長
(
三宅伸吾
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十分散会