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吉村委員 先ほど
大臣が申し上げたのは、それは法案の許容性の話であって、私が申し上げているのは、法案の必要性、法案の理念、なぜその法律が必要なのか、そういうことを今
議論しているわけでございます。許容性については後で
議論させていただきます。
先ほど丸山
提出者から
説明があったとおり、構成要件上明確なんですね、
維新が目指すところは。
今まで、余りにも厳格に解する解釈において、例えば
日本を
防衛している
外国軍が
攻撃を受けたとき、もちろん、個別のいろいろな事情によって、いろいろな
議論が出ているとおりなんですけれども、
日本が手も足も出せないというようなこともあったわけでございます。しかしながら、そういうことを放置していては、特に
日本周辺において放置していては、チームあるいはパートナーである
外国軍が本当に
日本を信頼して活動するのか、あるいは、中国、北朝鮮が脅威になっている中で本当に
抑止力になるのか。
日本のために
日本周辺で活動している
外国軍が
攻撃を受けたときは、
日本はそれを絶対に許さない、絶対に手出しをさせません、それをしっかりと
国際社会に示していくことが
抑止力にもつながると思いますし、今の
日本に足りないところだというふうに思っております。そういう
意味で、
維新案は、そこを明確にするために、チームワーク
防衛という趣旨をこの構成要件の中に組み込んで提案しているわけでございます。
これに対して、
政府案、これは一般論として言っていることはわかるんですけれども、それをこの構成要件の中に押し込んでいない。ですので、私は、ここは徹底的に欠陥だと思っています。ここを修正するというか、ここについてもっと
維新案と比較して、
維新案では何ができて何ができないのか、それは本当に
日本の課題にとって必要なのか必要ではないことなのかというようなことを私はもっと
審議すべきだと思います。
そういう
意味で、このまま、存立危機
事態という本当に漠然とした要件、そして、私が思いますに、この要件というのは、およそ要件たり得ていない。これは
理由なんですね、
理由をそのまま要件にしているからわけがわからなくなっちゃっているのが根本だと私は思います。なぜそれが許されるのかという
理由をそのまま要件にしているから、法案の理念だったり
日本の課題が見えてこないというのが、私は今の大きな問題だと思っております。
続いて、許容性についてお伺いしたいと思います。
まず、
政府案については、これはもう何度もされておりますけれども、違憲という意見が非常に多い。特に、元
内閣法制局の長官から、これは
政府の法律の解釈をする、
憲法の番人と呼ばれるような方からも違憲と言われている、これは本当にゆゆしき
事態だと思います。そして、これを訂正すること、あるいは修正することなしにこの法案を押し通そうとする、これは本当に問題だと思っております。
私自身も、
憲法というのは、改憲論者でございますし、この九条というのは変えなければならないというふうに思っております。ただ、
憲法上、
憲法尊重擁護
義務が当然ございますから、
自分の、個々の政治家の思想を超えるものが
憲法だというふうに思っております。それぞれの時の
政府の政治思想、これも
憲法に対して忠実でなければならない。特に九条、そういった条文に対しても、私もおかしいとは思うけれども、忠実でなければならない、それに従わなければならないというのが我々
国会議員あるいは
政府のとるべき
立場だと思うんですが、それに対して非常に傲慢な態度になっているというふうに思っております。
そこに正面から、これだけ言われても
改定しようとすることなく、そして、我々が合憲案だとぎりぎりのところを出しているにもかかわらず、それに対して歩み寄るべきところはないのかということを、もっと真摯に
審議というか、
議論というか、
検討していただきたいというふうに思っております。
許容性についてですけれども、我々
維新案は合憲だと言われておりますが、片や、先ほど
大臣からも少しありました、
国際法に違反するんじゃないんですかというような
質疑もあったように思いますが、
維新案について、構成要件で出している
武力攻撃危機
事態、この
事態から論理的に
国際法違反を結びつけられるのかどうかについて、まず
政府の見解をお伺いしたいと思います。