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井出委員 本日の
議事日程第五について、
意見を申し上げます。
〇増五減、そのまた
具体の
区割り法案について、我々みんなの党は
反対の立場であると、改めて申し上げます。
議運の場ですので、
議論の進め方について一言申し上げたい。
この〇増五減につきましては、
各党間で、
平成二十三年の
最高裁判決以降、
議論がなされてきたと。その
議論の積み重ねの
重みは、
重々承知をしております。また、昨年十一月には我々を含む多くの党の賛成もありまして、
議論は、そうした
流れだと。このことも十分に
承知をしております。
しかしながら、ことしの三月、四月、全国の
高等裁判所で、さきの
衆院選に対する無効、
違憲判決が相次ぎ、その
内容を見れば、これまで以上に厳しい
内容だと。そう
判決で断じたものもありました。
新藤総務大臣の
委員会での御
発言をおかりすれば、それは大変厳しい
内容だと
大臣もおっしゃっております。
だからこそ、その数々の
高裁判決を、その
重みを受けとめて、一度立ちどまって、
議論をしなければいけない。しかしながら、
国会で
反対の討論をすることもできず、また、
委員会の
議論もたった二日で終わってしまった。そういう意味で、やはり
議論が決定的に不足をしているのではないか。
この
高裁の
判決がなければ今までの
議論の
流れを粛々と進めていくという
政府のそうした方針も理解はできますが、これだけの大きい
状況変化があった。その
状況変化に対応していくのは、やはりこれも
新藤総務大臣のお言葉になりますが、まさに、この立法府、
国会の役目である。ただ、現状ですと、その
議論の時間がもうほとんど与えられていない。
また、
野党の中には、
選挙制度の
抜本改革の
議論をしていく、その
具体的な言質だけでもと、そういったお願いをしてきた党もあります。それすらも今回かなえられない。
内容を見ましても、今回の
法案だけではまたその二倍以上の
格差となる
選挙区が出てくるだろう、そうした
調査報道は既に数多く出ております。
今、新聞、テレビ、メディアを見ますと、私
たちは
憲法違反の
選挙を経た
違憲国会議員だと
批判をされております。そうした
批判に応えていくためには、やはり
抜本改革を
議論するしかない。
我々みんなの党は、一人一票に正面から向き合って、
定数是正、そして
選挙制度改革についても、既に用意しております
具体案をもってこれからの
議論を進めさせていただきたい。そういうことで、きょうは
反対の
意見を述べさせていただきます。
以上であります。